【初心者向け】Swiftでできること5選!具体例つきでわかりやすく解説

公開日:2023.05.17

更新日:2025.03.24

Swiftは2014年に登場した、主にApple製品のアプリ開発ができる言語です。
iOSアプリやMacアプリの開発者になりたいなら、習得することをおすすめします。

これから新しい言語を学ぼうとしている人は、Swiftがどのような言語なのか、具体的にどのようなことができるのかを知りたいでしょう。
この記事では、Swiftの特徴、実現できること・できないこと、Swiftの将来性や学習方法について解説します。

<目次>
1.Swiftとは、どんなプログラミング言語?
Swiftの特徴
シンプルで読みやすく書きやすいため初心者でもコーディングしやすい
SwiftとObjective-Cとの違い
2.Swiftでできること5選!
①iOSアプリの開発
②MacOSアプリの開発
③Apple Watchアプリの開発
④Apple TVアプリの開発
⑤Webアプリ・Webサーバーの開発
3.Swiftでできないこと・苦手なこととは?
AI(人工知能)の開発
組み込み開発
Androidアプリの開発
4.Swiftと他言語のできることを比較!
5.Swiftエンジニアの需要・将来性
6.Swiftを学習する方法
『Swift Playgrounds』を活用する
本などで学習し、開発環境を整えて実践力を身につける
プログラミングスクールを活用する
7.まとめ

 

 

 

1.Swiftとは、どんなプログラミング言語?


Swiftできること関連画像
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Swiftは、2014年にApple社がiPhoneやiPad向けのアプリなどApple製品の開発のために作ったプログラミング言語です。

Apple社の内部で利用するだけでなく、一般でも利用できるようにソースが公開されました。

 

さらに、現在はWebアプリやWebサーバー開発もできるようになっています。

ここでは、Swiftがどのような言語なのかを見ていきましょう。

 

Swiftの特徴

Swiftには、次のような特徴があります。

 

<Swiftの特徴>
シンプルな言語で開発しやすい
高速処理が可能
オープンソースなので誰でも利用できる

 

Swiftはシンプルでわかりやすいため、開発しやすい言語です。

Swiftで開発したプログラムは高速処理が可能なので、優秀な言語と言えるでしょう。

 

また、無償で一般公開されているため、誰でも利用可能です。

 

 

シンプルで読みやすく書きやすいため初心者でもコーディングしやすい

Swiftはシンプルで読みやすく書きやすいため、初心者でもコーディングしやすい言語です。

難解なプログラミング言語の場合、勉強をはじめても途中で挫折してしまうことがよくあります。

 

しかし、Swiftはシンプルで記述量が少なめなので学びやすいのです。

そのため、はじめてプログラミング言語を学ぶという人におすすめの言語と言えます。

 

 

SwiftとObjective-Cとの違い

SwiftはApple社が開発した言語ですが、その前にはObjective-Cという言語が使われていました。SwiftはObjective-Cの後継言語です。

Objective-Cは、iPhoneやiPadのアプリなど数多くのアプリを生み出しましたが、コードが複雑という欠点がありました。

 

その欠点を克服するために生まれたのが、Swiftです。

Swiftはシンプルでわかりやすい言語で処理速度が速いため、これから新しいプログラムを開発するならSwiftを利用すべきでしょう。

 

過去にObjective-Cで開発したプログラムをSwiftに変換するツールもあり、開発しやすいSwiftへの変換が進んでいます。

このように、SwiftとObjective-Cは深いつながりがあるため、Swiftを学ぶならObjective-Cについてもある程度知っておいた方が良いでしょう。

 

 

 

 

2.Swiftでできること5選!


Swiftできること関連画像
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Swiftで実現できることについてご説明します。

 

①iOSアプリの開発

Swiftでできる代表的なことは、iOSアプリの開発です。

そのため、iPhoneやiPad向けのアプリの開発者になりたいなら、習得をおすすめします。

 

たとえば、次のようなiOSアプリを開発することが可能です。

 

<Swiftで開発できるアプリの例>
ゲームアプリ
ポイントカードアプリ
決済アプリ
地図アプリ
その他各種アプリ

 

今作られているiOSアプリのほとんどは、Swiftで開発できます。

日本ではiPhoneやiPadのユーザーが多いですが、Swiftを扱える開発者はそこまで多くありません。

 

そのため、Swiftを習得しているエンジニアの需要が高く、扱える案件は多いでしょう。

Swiftが登場する前には、Objective-CがiOSアプリ開発言語として活躍していました。

 

Objective-Cで開発されたアプリを性能の良いSwiftに書き換えたり、新たにSwiftで開発し直したりするニーズが今後増えることが予想されます。

SwiftでiOSアプリ開発ができるエンジニアの需要が高まるでしょう。

 

ただ、アプリ本体の開発をするだけならSwiftだけで十分かもしれませんが、他システムとの連携部分を開発する場合などには他の言語が必要です。

開発の内容によっては、他の言語を習得する必要もあるでしょう。

 

 

②MacOSアプリの開発

MacBookやMacBookAirなど、MacOSを搭載したパソコン向けのアプリを開発することも可能です。

Swiftを習得すれば、Macパソコンの性能を最大限に引き出せます。

 

MacOSアプリの開発者になりたいなら、Swiftの習得は必須と言えるでしょう。

アプリを開発する際には、パソコン向けの言語とスマホ向けの言語をどちらも習得するケースも多いです。

 

このような開発案件のときにも、Swiftなら一つの言語でパソコン向けとスマホ向けの両方のアプリを開発できます。

iPhoneやiPad向けのスマホアプリも、MacBookやMacBookAirなどのMacOSアプリも、Swiftだけで開発できるのは大きなメリットです。

 

ただし、スマホ向けアプリとパソコン向けアプリの実装方法には違いがあるため、両方を扱う場合にはどちらの方法も知っておく必要があります。

たとえば、パソコンとスマホはスペックが違うため、同じアプリでも実現できることが異なるのが特徴です。

 

iPhoneよりもMacBookの方が処理能力は高く、大量の画像処理やデータ処理を行えるため、同じアプリでも実装内容が異なるなどのケースが考えられます。

このように、スマホ向けとパソコン向けのアプリ開発を行う際には注意が必要です。

 

 

③Apple Watchアプリの開発

Apple WatchはApple社が開発したスマートウォッチで、さまざまな便利なアプリが存在します。

Swiftなら、Apple Watchアプリも開発することが可能です。

 

Apple Watchのアプリには、次のようなものがあります。

 

<Apple Watchアプリの例>
健康管理アプリ
決済アプリ(suica、PayPayなど)
音楽配信アプリ
メッセージアプリ
防災アプリ など

 

Apple Watchは常に腕につけられるため、日々の健康管理や買い物などが手軽にできて人気です。

ワイヤレスイヤホンを使って音楽を聴く、メッセージをいつでも確認できるなど、スマホをいちいち取り出さなくても利用できるというメリットがあります。

 

Apple Watchが登場したのは2015年と最近のことなので、これから新しいアプリの開発が進められていくでしょう。

そのため、Apple Watchアプリの開発ができる、Swiftエンジニアの需要が高まっていくことが予想されます。

 

とくに、新しい分野で仕事がしたい、新しいアイデアを出して売れる製品を開発したいという人は、Swiftの習得がおすすめです。

 

 

④Apple TVアプリの開発

SwiftでApple TVアプリの開発を行うことも可能です。

Apple TVとは、Apple社のセットトップボックスのことで、テレビに接続すれば映画や動画サービスなどを楽しめます。

 

iPhoneなどと連携すれば、iPhone内の動画や画像、アプリなどをテレビで楽しむことも可能です。

Apple TVの需要は限られており、アプリの開発や更新などはそこまで頻繁には行われなくなりました。

 

Apple TVアプリ開発の需要はそこまで多くありませんが、Swiftを学ぶ場合にはApple TVアプリの開発ができることも知っておくと良いでしょう。

 

 

⑤Webアプリ・Webサーバーの開発

SwiftはiPhoneやMacなど、Apple製品向けのアプリ開発のための開発言語と思われがちですが、WebアプリやWebサーバー開発もできます。

開発したプログラムはiPhoneやMac上だけでなく、さまざまな環境で動作させることが可能です。

 

今までは、SwiftではWebアプリやWebサーバーの開発ができず、他の言語で開発する必要がありました。

しかし、今はSwiftだけでWeb系の開発と、Apple製品向けのアプリなどの開発を両方できるようになっています。

 

そのため、たとえばiPhone向けアプリの機能にプラスして、バックエンドで動く複雑な機能をSwiftで開発するなども可能です。

このようなケースでも、いくつもの言語を習得する必要がないため、効率良く開発ができるでしょう。

 

このように、Swiftはできることが多い言語であることがわかります。

 

 

 

3.Swiftでできないこと・苦手なこととは?


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Swiftを使えば、iOSアプリやMacOSアプリなどApple製品向けの開発や、Web系の開発などができますが、できないこともあります。

ここでは、Swiftでできないこと・苦手なことについて見ていきましょう。

 

これからSwiftを学ぼうか悩んでいる場合は、ぜひ参考にしてみてください。

 

AI(人工知能)の開発

最近はAI(人工知能)の需要が高まっており、開発が次々と行われています。

しかし、SwiftはAIの開発には適していません。

 

AI開発を行う場合は、Pythonなどの言語を利用するのが一般的です。

iOS環境でもPythonで開発したプログラムを実行できるので、iOS向けの開発であってもSwiftによる開発にこだわる必要はありません。

 

このように、言語によって得意な開発分野が異なるため、適した言語を選びましょう。

 

 

組み込み開発

組み込み開発とは、お掃除ロボットなどの家電や自動車の自動運転などに使われるプログラムの開発ですが、Swiftは向いていません。

組み込み開発によく使われるのは、JavaやC++などの言語です。

 

Apple製品に組み込むプログラムを開発する際に使われることはありますが、一般的なエンジニアがApple製品の組み込み開発に携わることはありません。

 

 

Androidアプリの開発

SwiftはiOSアプリ開発が得意な言語なので、Androidアプリの開発には適していません。

ただ、開発ツールなどが充実してきており、Swiftを利用したiOSとAndroidのアプリ開発におけるクロスプラットフォーム基盤の技術なども登場しています。

 

そのため、Swiftでも工夫すればAndroidアプリの開発は可能ですが、適した環境を用意する必要があるでしょう。

スマホアプリ開発を行う場合は、AndroidとiOSの両方に対応する必要があるため、複数の言語を扱えるエンジニアが必要になってしまいます。

 

それでは効率が悪いため、実行環境を選ばず開発できる仕組みが登場しはじめているのです。

 

 

 

4.Swiftと他言語のできることを比較!


Swiftできること関連画像
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Swiftと他言語で実現できることの違いは何なのでしょうか。

ここでは、その違いについて以下の表で比較します。

 

【Swiftと他言語で開発できる分野の比較】

言語名 開発できる分野
Swift PCアプリ、スマホアプリ(iOS対応)、Webアプリ
Java Webアプリ、スマホアプリ、業務システム、組み込みシステム
Python Webアプリ、AI
PHP Webアプリ
JavaScript Webアプリ、ゲーム、スマホアプリ(Android・iOS対応)
Rust Webアプリ、ゲーム、機械学習など
Kotlin スマホアプリ(Android対応)
Dart Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応)
Go言語 Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応)
C++ 業務システム、組み込みシステム、ゲーム

 

 

 

5.Swiftエンジニアの需要・将来性


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Swiftを扱えるエンジニアの需要は、今後どのように変わっていくのでしょうか。

Swiftで扱える開発案件はApple製品が多いため、案件数はさほど多くありません。

 

しかし、Swiftエンジニアが少ないので、需要は高いです。

HTMLやJavaScriptのようにメジャーな言語は案件数も多いですが、扱えるエンジニアも多いので仕事の取り合いになるケースもあります。

 

一方で、Swiftは案件数が多くないものの、エンジニアの少なさから競争率は低いでしょう。

また、Swiftでできることが増えつつあるため、採用する企業が増えることも予想されます。

 

そのため、Swiftを習得しておけば受けられる案件数も増えるため、将来的に役立つでしょう。

 

 

 

6.Swiftを学習する方法


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Swiftを学習する方法についてご説明します。

 

『Swift Playgrounds』を活用する

Swift PlaygroundsはApple社が提供している、Swiftを学ぶための公式iPadアプリです。

プログラミングを知らない子どもがゲーム感覚で学べるアプリなので、プログラミング未経験でもSwiftを楽しく学べるでしょう。

 

パズルやミニゲームをコーディングし、できたプログラムをすぐに動かして結果を確認できます。

Swift Playgroundsを使えばアプリを作れるだけでなく、友人とSNSで共有したり、App Storeで世界に向けてシェアしたりもできます。

 

そのため、Swiftをはじめて学ぶ際に役立つでしょう。

 

 

本などで学習し、開発環境を整えて実践力を身につける

まずは、Swiftのテキストやネット上の情報などを用いて、基本的な文法などを学びましょう。

プログラミングの仕方を一とおり理解したら、自宅に開発環境を用意して、実際に手を動かしてみることをおすすめします。

 

プログラミングは、実際にやってみないとわからないことが多いからです。

実際にアプリなどを作り動かしてみないと、動くプログラムを作れるようにはなりません。

 

また、そのアプリをユーザーとして使ってみることで、自分が作ったアプリの足らないところや悪いところが見えてきます。

その繰り返しで、エンジニアとして必要な力が身につくのです。

 

上記でご説明した「Swift Playgrounds」は最初に学ぶ際には良いですが、エンジニアとしてSwiftのプログラミング力を身につけたいなら、実際の開発環境で学びましょう。

 

 

プログラミングスクールを活用する

プログラミングスクールを活用してSwiftを学ぶという方法もあります。

スクールは費用が高いですが、はじめてプログラミングを学ぶ場合は、独学で学ぶよりも効率良く学べるでしょう。

 

また、スクールにわざわざ行かなくても通信講座を利用できる場合もあり、手軽に学べます。

 

 

 

7.まとめ


この記事では、Swiftの特徴、実現できること・できないこと、Swiftの将来性や学習方法について解説しました。

Swiftは主に、Apple製品のアプリ開発などができるプログラミング言語です。

 

最近は、Web系の開発もできるようになり、Swiftエンジニアの活躍の場が広がってきました。

シンプルで読みやすく、処理速度が速い優秀な言語なので、iOSスマホアプリ開発などを行うなら習得しておきたい言語の一つです。

 

これからプログラミング言語を学びたいと考えている人は、Swiftの習得を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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