C++が難しいと言われるのはなぜ?それでも習得するメリット、初心者向け学習方法を解説

2023.08.22

C++は、C言語をもとに開発されたオブジェクト指向型言語です。C言語と同じように学習難易度が高いですが、それでも習得した方が良いと言われています。需要が高く、習得すればエンジニアとして活躍できる場が広がるからです。


今回は、C++の難易度が高い理由や、難易度が高いC++を学習する際のポイントなどについて解説します。C++を学習すべきか迷っている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

<目次>
1.C++の基本情報
C言語との違い
2.C++が難しいと言われるのはなぜ?
オブジェクト指向の理解に苦戦しやすい
C言語の知識があることが前提となっているから
3.C++は難しいと言われても習得したい理由
需要が高く、案件数が多いため
C++を習得しているエンジニアが比較的少ないため
汎用性が高いため
4.難しいC++で挫折しないためのポイント
C言語を習得してから挑戦する
目標から逆算して学習計画を立てる
学習コストや時間がかかることを覚悟する
5.難しいC++を効率良く習得する方法
学習用の動画やプラットフォームを活用する
プログラミングスクールに通う
セミナーやコミュニティに参加する
独学はおすすめできない
6.まとめ

 

 

 

1.C++の基本情報


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C++は、C言語をもとに開発されたオブジェクト指向型言語です。

C言語は古くから使われてきた言語で処理速度が速く優秀ですが、より開発効率の良い言語が必要になりました。

 

そこで、C言語をより効率良く大規模開発がしやすいように改良されたのがC++です。

C++でできることは、大規模システム開発・AI開発・IoTシステム開発・ゲーム開発などさまざまです。

 

高負荷で複雑なシステムも開発できるので、特に大規模な業務システムの構築の際に用いられています。

 

 

 

C言語との違い

C++はC言語から派生したオブジェクト指向型言語ですが、これら2つの言語は具体的にどんなところが違うのでしょうか。

C言語は古くから使われてきた言語で、記述されたコードの順番に沿って処理が行われていきます。

 

一般的には「手続き型言語」と呼ばれており、比較的理解しやすい言語ではあるものの、拡張性が低くコードが冗長になりがちです。

一方のオブジェクト指向型言語は、プログラムをモノ(オブジェクト)ととらえて、その関係性をもとにコーディングしていく言語です。

 

考え方が特殊で最初はわかりにくいですが、コードの拡張性が高いという大きなメリットがあります。

拡張性が高く複数のエンジニアが開発に関わりやすいので、大規模システムの開発が可能です。

 

また、C言語とC++は互換性があり、C言語でできることは基本的にC++で実現できます。

 

 

 

2.C++が難しいと言われるのはなぜ?


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C++の学習難易度が高いのはなぜなのか、その理由について説明します。

 

オブジェクト指向の理解に苦戦しやすい

先ほど述べたように、C++はオブジェクト指向型言語です。

オブジェクト指向型言語は、処理の流れをそのままコードにした手続き型言語と違い、オブジェクトの関係性をもとにコードを記述します。

 

この特殊な考え方を理解できれば問題ありませんが、慣れるまでに時間がかかることが大半で、これがC++の学習を諦める原因のひとつとなっています。

なお、Javaなどのほかのオブジェクト指向型言語をマスターしている方なら、この点については問題ないと言えるでしょう。

 

 

C言語の知識があることが前提となっているから

C++はC言語をもとに開発された言語ですが、C++を理解するためには、C言語の知識があることが前提となっています。

そのため、C言語を理解してからC++を学ぶ必要があり、学ぶべきことが多いのも難易度の高さにつながっています。

 

C言語を知らずにC++を学んだ場合、高確率で苦戦することになるため注意が必要です。

また、C言語も学習難易度が高く、ほかの言語よりも勉強時間がかかることがほとんどです。

 

C++を学ぶ場合は、まずC言語を学んでからC++の学習を始めることをおすすめします。

 

 

 

3.C++は難しいと言われても習得したい理由


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上記でご説明したとおりC++は難易度が高い言語ですが、それでも習得することをおすすめします。

ここでは、なぜC++を習得すべきかを説明しましょう。

 

需要が高く、案件数が多いため

C++は、世界中で広く使われている言語です。

大規模システム開発や組込みシステム開発、ゲーム開発などさまざまなケースで用いることができ、汎用性が非常に高いという特徴があります。

 

また、繰り返しになりますが、C++はオブジェクト指向型言語なので拡張性が高く、携わる開発メンバーが多い大規模開発に向いています。

さらに処理速度が速く、開発実績があるため安全性が高い点も見逃せません。

 

このようにC++は開発現場に採用するメリットが多いため、比較的古い言語ではあるものの、いまだに需要が高いです。

C++の案件数の多さは安定しており、その傾向は今後も続くと考えられます。そのためC++を習得すれば、将来的に開発エンジニアとして活躍できるでしょう。

 

 

C++を習得しているエンジニアが比較的少ないため

C++は難易度が高いため、習得しているエンジニアが比較的少ないです。

しかし、上記で説明したとおり、C++の需要は高く受注できる案件の数が多いです。

 

需要の多さに対してエンジニアの数が少ないため、C++を習得しているエンジニアの市場価値は高いとされています。

プログラミング言語を習得する際には、対応できる案件数の多さだけでなく、その言語の市場価値を見定める必要があります。

 

たとえば、Javaは汎用性が高く案件数も多い言語ですが、Javaエンジニアは非常に多いため、収入アップはあまり期待できません。

仕事は多くても収入の向上が見込めない可能性があるでしょう。

 

その点、C++は習得しているエンジニアが少ないため、習得すれば市場価値が高いエンジニアになれる可能性が高いです。

収入アップやキャリアアップを目指したいなら、C++を習得することをおすすめします。

 

 

汎用性が高いため

C++は汎用性が高い言語なので、習得すれば幅広い分野で活躍できます。

C++で開発できる案件には、大規模な業務システム開発・人工知能開発・ロボット制御技術・IoTシステム開発・組込みシステム開発・ゲーム開発などがあります。

 

非常に幅広い分野の開発ができるので、C++を習得すれば、さまざまな仕事に関われるでしょう。

また、C++はC言語との互換性があるため、C言語で作られたシステムの開発にも対応できます。

 

C言語は古い言語で今も多くのシステムで稼働しており、C言語によるメンテナンスや機能追加案件は比較的多い傾向にあります。

この点は、ほかの言語にはない大きなメリットと言えるでしょう。

 

プログラミング言語は次々と新しいものが登場するため、必要に応じて新しい言語を習得する必要があります。

しかし、特に仕事をしながらだと学習する時間が限られているため、いくつもの言語を習得するわけにはいきません。

 

その点、汎用性が高いC++を習得しておけば、最低限の学習コストで幅広い案件に対応できるでしょう。

 

 

 

4.難しいC++で挫折しないためのポイント


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では、習得するのが難しいC++を学習する際に挫折しないためのポイントについて解説します。

「これからC++を習得しよう」と考えている方は、ここで紹介するポイントを押さえておきましょう。

 

C言語を習得してから挑戦する

繰り返しになりますが、C++はC言語をもとにして開発されたプログラミング言語です。

そのため、C言語を知っていると学習がスムーズに進みます。

 

「C言語を知らないとC++を理解できない」ということはありませんが、C++を学ぶ際には、いずれにせよC言語を理解する必要があります。

あらかじめC言語を学んでおけばC++を理解しやすくなり、途中で挫折することもなくなるでしょう。

 

またC++を学ぶ場合、オブジェクト指向型言語の概念を理解する必要があります。

ただでさえ理解するのが難しいオブジェクト指向の概念を学びながらC++を学ぶのは非常に困難です。

 

「ひと通りC言語を学び終えてからC++のオブジェクト指向型言語を理解する」などと自分なりに工夫すれば、学習のハードルを大きく下げられるでしょう。

 

 

目標から逆算して学習計画を立てる

C++の学習に限らず、プログラミング言語を学ぶ際には、学習目標を決めて、その目標を達成するために必要なことを逆算して学習計画を立てましょう。

学習目標を立てるときのポイントは、「できるだけ具体的なものにする」「あまり大きな目標にしない」の2つです。

 

たとえば、C++でミニゲームを開発するなど、自分で開発できるプログラムを完成させることを目標にするのが良いでしょう。

こうすることで、挫折せずに勉強できるようになります。

 

「目標が大きすぎる」「目標を定めずにやみくもに勉強を始める」のは、典型的な挫折パターンです。

そうならないためにも、具体的に実現可能な目標を設定することをおすすめします。

 

自分の目標を決めたら、そのために何を勉強すべきか、その目標を達成するまでにどれくらいの期間が必要かを逆算できます。

その内容を学習計画にまとめることで、無理なく勉強を進めていけるでしょう。

 

 

学習コストや時間がかかることを覚悟する

ここまでご説明したとおり、C++は学習難易度が高く勉強の途中で挫折しやすい言語です。

そのため、最初から学習コストや時間がかかることを頭に入れておく必要があります。

 

仕事が忙しすぎて勉強する時間が取れない状態のとき、無理に勉強を進めるのは好ましくありません。

生活の中で勉強時間が取れるかどうか、自分に合った勉強方法があるか、家族など周りの人が協力してくれるかなどを検討しましょう。

 

まとまった勉強時間を確保できるよう、趣味の時間や友達と遊ぶ時間を削ることも有効です。

 

 

 

5.難しいC++を効率良く習得する方法


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難しいC++を効率良く習得する方法についてご紹介します。

 

学習用の動画やプラットフォームを活用する

プログラミング言語を学ぶ際には、学習用の動画や学習用プラットフォームを活用することをおすすめします。

わかりやすい教材を使って学習できるので、より効率良く学べるでしょう。

 

学習用プラットフォームには次のようなものがあるので、ぜひ活用してみてください。

 

Progate
Udemy

 

 

プログラミングスクールに通う

短期間でC++を習得したいなら、プログラミングスクールに通うことを検討しましょう。

「短期間でマスターできるカリキュラムが用意されている」「講師に直接質問できる」などメリットが多いです。

 

ただし、プログラミングスクールの費用は数十万円単位と高額なので、本当に効果があるのか、学びたい内容なのかなどをしっかりと確認する必要があるでしょう。

 

 

セミナーやコミュニティに参加する

C++の最新の情報を知りたい方や、C++を学んでいる人とコミュニケーションを取りたい方は、セミナーやコミュニティに参加すると良いでしょう。

最新のトレンドや効率の良い学び方などを知ることができます。

 

 

独学はおすすめできない

C++は学ぶべきことが多く学習難易度が高いので、最初から独学で勉強することはおすすめしません。

C言語を習得済みの人や、ほかの言語をマスターしている人なら独学でも問題ないかもしれませんが、そうでないならスクールなどを活用しましょう。

 

 

 

6.まとめ


今回は、C++の難易度が高い理由や、難易度が高いC++を学習する際のポイントなどについて解説しました。

C++は汎用性が高いため、マスターすればエンジニアとして活躍できる可能性が高いです。

 

しかし、学習難易度が高く挫折する方も珍しくないため、今回紹介したポイントを押さえたうえで学ぶ必要があると言えるでしょう。

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