公開日:2023.10.14
更新日:2025.03.24
PHPは比較的簡単なプログラミング言語として知られています。
しかし、「学習を始めてみたら難しかった…」とギャップに悩む方も少なくありません。
PHPは、果たして本当に習得が簡単な言語なのでしょうか?
本記事では、PHPの難しさやPHPを初心者におすすめする理由、学習時に挫折しないためのポイント、効率良く学習する方法について解説します。
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<目次>
1.PHPの基本情報
2.PHPが難しいと感じるのはなぜ?
開発環境の構築ができない・時間がかかる
オブジェクト指向の理解が難しい
エラーの解決ができない
必要な勉強時間を把握しておらず、実践が不足している
サーバーなどの関連知識の学習が不足している
完璧を求めすぎている
独学にこだわって行き詰まっている
3.PHPは難しくない!初心者に習得をおすすめできる理由
文法がシンプルで書きやすい
環境構築が比較的簡単にできる
便利なフレームワークが数多くある
日本語の情報が充実している
学習教材が充実している
4.PHPが難しいと思っても挫折しないためのポイント
学習の目的を明確にする
簡単なコードを書くことから始める
毎日継続的に書く
失敗することを恐れない
独学にこだわらない
5.難しいPHPを効率良く習得する方法
学習用の動画やプラットフォームを活用する
プログラミングスクールに通う
メンターに相談する
6.まとめ
PHPは、多機能なWebサイトを制作できるプログラミング言語です。
WebサイトはHTMLやCSSなどでも作れますが、これらの場合、画像やテキストといった簡単な表示しかできません。
一方、PHPならメールフォームでメールを送信したり、データベースから情報を表示したりと多くの機能を実装できます。
また、PHPは使いやすいフレームワークが豊富で、開発しやすい言語としても有名です。
これらのことから、PHPはWeb系開発を行うエンジニアにとって最初に習得すべき言語と言われています。
PHPは、実際は難しくない初心者向けの開発言語ですが、初心者だからこそ挫折しやすい側面を併せ持っています。
ここでは、PHPが難しいと感じる理由についてご説明しましょう。
PHPを学習するためのテキストや動画サイトなどでは、環境構築方法について省略されていることが多いです。
そのため、PHPで開発を行うための開発環境の構築が難しいと感じる人も少なくありません。
開発したプログラムをネット上にアップロードして公開したり、ほかの担当者と共同で開発したりする場合、共通の環境を構築する必要があります。
その場合、適切なツールやライブラリ、フレームワークなどをそろえなければならない場合もあるでしょう。
しかし、環境構築方法がわからないと、そのような作業が難しいと感じるのも無理はありません。
また、PHPの開発環境だけでなく、ライブラリの依存関係を管理するツールのComposerやフレームワークなどの準備が必要です。
最初は開発環境だけでも良いのですが、本格的に開発を進めていくならインストールが必須です。
PHPはオブジェクト指向型言語ですが、プログラムを処理の順番に記述していく手続き型言語と違うため、慣れていない方は難しく感じてしまうでしょう。
オブジェクト指向型言語は、プログラムをモノ(オブジェクト)として扱い、オブジェクト同士の関係性からプログラムを構築していく考え方です。
その考え方に慣れればスムーズに習得できますが、その段階でつまずいてしまうと苦労する可能性があります。
PHPの習得に限らずほかの言語でも同じことですが、エラーの解決ができず学習途中でつまずいてしまうケースは少なくありません。
プログラムを記述するときやコンパイル時などに、エラーが大量に発生することがあります。
いきなり大量のエラーが出ると、「何をどう直したら良いかわからない」と困惑することになるでしょう。
なかにはやみくもにエラーを解決しようとする方もいますが、これではなかなかうまくいきません。
一番の原因となっているエラーはどれかを突き止めて、その対処法を実行することでエラーは解消されます。
PHPを習得するために必要な勉強時間がどれくらいか把握しておらず、実践的な勉強が不足しているために理解が進まないことも多くあります。
PHPの学習に必要な時間のおおまかな目安は、以下のとおりです。
・概要理解:5~10時間
・環境構築:10~20時間
・簡単なプログラム作成ができるまで:50~100時間
・複雑なプログラム作成ができるまで:100~150時間
文法や関数、構造などを覚えるだけでは、実践力が身につきません。
実際にプログラムを書き、エラーの解決を行い、コンパイルして実行するまでの知識や経験も必要です。
PHPを習得するためには、プログラミングそのものの知識だけでは足りません。
環境構築のためのツールやソフトウェアの知識、ハードウェアやネットワークなどのITの基本知識なども必要とされます。
実際にシステムがどのような構成で成り立っているか、サーバー構成はどうなっているかなどの知識がないと、システム開発を正しく進めることができません。
そのため、システム構成やアルゴリズムなどの勉強も行う必要があります。
PHP学習用の書籍などには、文法や関数が網羅されているものが多数あります。
しかし、それらをすべて覚える必要はありません。
最初は、自分にとって必要な文法や関数などを覚えるだけで十分です。
その後、簡単なものでも良いので何かひとつプログラムを完成させた方が、実践力は身につきます。
プログラムを書かずに知識だけを完璧にしても、プログラミング力は身につかないのです。
独学でもPHPを学ぶことは可能ですが、独学にこだわりすぎるとスムーズに学習が進まないことがあります。
特に初心者の場合、直接講師に教えてもらった方が理解しやすいでしょう。
独学にこだわりすぎると一人で悩んでしまい、なかなか解決せず学習が行き詰まってしまいます。
ここまでPHPが難しく感じる理由についてご説明してきましたが、実はPHPはそこまで習得が難しい言語ではありません。
ここでは、PHPを初心者におすすめできる理由をご説明します。
PHPは文法がシンプルで書きやすい言語のため、初心者でも比較的わかりやすく習得しやすいと言えます。
また、「変数を意識する必要がない」「配列の定義が自由」など制約が少ないため、コーディングしやすい言語でもあります。
このように、PHPは学習難易度が高いC言語やJavaなどと比べると、習得しやすい言語です。
そのため、最初にPHPを習得し、プログラミングの基礎を身につけてからほかの言語に取り組んでも良いでしょう。
PHPは環境構築が難しい面がありますが、実はそこまで苦労することはありません。
最初のうちは、簡単なテキストエディタさえあれば十分プログラミングできます。
また、PHPはスクリプト言語なのでコンパイルがいらず、テキストベースで作成したプログラムをそのまま実行できます。
ただし、本格的に開発を行うためには高機能な開発環境、開発内容に合ったライブラリ、フレームワークが必要になる点に注意が必要です。
フレームワークとは開発の枠組みのことで、枠組みに沿って開発を進めていけば良い仕組みになっています。
PHPには以下のような便利なフレームワークが数多く存在します。
・Laravel
・Symfony
・CodeIgniter
・CakePHP
・FuelPHP
それぞれ得意分野やメリットが違うため、開発内容に合ったフレームワークを採用すれば、開発効率が大幅に向上します。
PHPは、日本語の情報が多いプログラミング言語です。
たとえばインターネットで「PHP 学習方法」などと検索すると、日本語の情報サイトや教材が数多くヒットします。
これらの情報を利用すれば、学習を進めていきやすいでしょう。
プログラミング言語によっては、日本語の情報が極端に少ない場合もあります。
その点、PHPは日本語の情報が多く、初心者でも学習しやすい言語と言えます。
先述したとおり、PHPは日本語の情報が多く、日本語の学習用サイトや動画、学習教材などが充実しています。
簡単に学習教材が手に入り手軽に学習を進められるのは、初心者にとって大きなメリットです。
PHPの学習を挫折することなく続けるために大事なポイントについてご説明します。
以下の内容をチェックしつつ勉強を進めていき、自分が掲げている目標を叶えましょう。
まずは、学習の目的を明確にし、それに合わせて無理のない学習計画を作りましょう。
ただやみくもに学習を始めても、学習の途中で迷子になってしまう可能性が高くなるだけです。
たとえば、「Webサイトを作成する」など、具体的な成果物を作ることを目的にすると良いでしょう。
非常にわかりやすいので、モチベーションも維持しやすいです。
最初は規模の小さいものを作ることを目的にして、少しずつ複雑で規模の大きいWebサイトやWebアプリケーションを作るのも効果的です。
PHPの文法や関数などを覚えたり理解したりするだけでは、プログラミングスキルはなかなか身につきません。
簡単なコードを書きながら学習すれば文法や関数などの知識を覚えやすいですし、実践的なプログラミングスキルの向上にもつながります。
ただ知識を頭に入れるのではなく、実際にコードを書きながら勉強することをおすすめします。
先ほど「コードを書く勉強方法が有効である」と述べましたが、継続的に書くことも大事です。
毎日書くことで記憶に残りやすくなるほか、実践力を身につけることもできます。
また、次第にコーディングスピードも上がっていくようになるのも大きなメリットと言えるでしょう。
失敗を恐れずコーディングすることをおすすめします。
「覚えたばかりの関数やフレームワークを試してみる」など、自分にとって新しい取り組みを積極的に行ってください。
もちろん、それで失敗することも多いと思います。
エラーが大量に発生したり、使い方がまったくわからず困ったりすることもあるでしょう。
しかし、失敗経験は自分にとって貴重な財産になるので、諦めずにチャレンジし続けることをおすすめします。
独学にこだわりすぎると、勉強の効率が悪くなることもあります。
どうしてもわからない点がある場合、先輩のエンジニアや、一緒に勉強している仲間に相談すると良いでしょう。
もし相談できる相手がいない場合、「コミュニティに参加する」「スクールで学ぶ」などの方法が有効なので、ぜひ実践してみてください。
難しいと感じることが多いPHPを、効率良く習得する方法は主に以下の3つです。
PHPを学ぶための学習用動画や学習用プラットフォームを活用すると、わかりやすい説明を受けられるのでおすすめです。
学習用プラットフォームには、たとえば以下のようなものがあります。
・Udemy
・ドットインストール
・初心者用PHP入門
また、「PHP 学習 動画」などで検索すると、有益な動画サイトがいくつかヒットします。
そこから自分に合ったものを探し、PHPの勉強をするのもひとつの手です。
プログラミングスクールでは講師がわかりやすく教えてくれるので、プログラミング初心者でも安心です。
わかりやすいテキストや学びやすいカリキュラムなどが用意されており、短期間で集中的に学べます。
ただし、スクールは費用が高額なので、少しでも安くしたいなら通信教育を選ぶと良いでしょう。
教材や授業内容、講師の質、費用などを比較して、自分に合ったスクールを選んでみてください。
会社の先輩など身近にプログラミングについて相談できる人がいれば、その人に相談しながら学習を進めていくと良いでしょう。
プログラミングスクールに通っているなら、講師をメンターにすることも可能です。
時間短縮にもつながるので、積極的に質問するようにしてください。
本記事では、PHPの難しさやPHPを初心者におすすめする理由、学習時に挫折しないためのポイント、効率良く学習する方法について解説しました。
PHPは、Web系の開発者になりたいなら習得が必須の言語です。
フレームワークが豊富で扱いやすい優れた言語なので、優先的に勉強することをおすすめします。
なかには難しいと感じる部分もありますが、本記事で説明した学習のポイントや学習方法を参考にすれば、効率良く学習を進めることができるでしょう。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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