公開日:2023.10.20
更新日:2025.03.24
AWS(Amazon Web Services)とはAmazon社が提供するクラウドサービスの総称です。仮想サーバーストレージやデータベース、機械学習などのサービスをクラウド上で利用できます。企業などがクラウドサービスを利用するケースが増えAWSについて学ぶ人も多くなっていますが、AWSは少々学習の難易度が高いのがネックです。
本記事では、AWSが難しいと言われる理由や、AWSの習得がおすすめである理由、AWSの学習を挫折しないためのポイントや学習方法などについて解説します
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<目次>
1.AWSの基本情報
2.AWSが難しいと感じるのはなぜ?
基礎知識が不足している
サービス・機能の種類が非常に多い
サービスが日々アップデートされる
実践が足りない
3.それでも難しいAWSの習得をおすすめできる理由
汎用性・拡張性が高いため
AWSエンジニアの需要・将来性が高いため
4.難しいAWSの学習で挫折しないためのポイント
必要なサービス・機能を選ぶ
インフラの基礎知識
5.難しいAWSを効率良く習得するための学習方法
公式ドキュメント・公式チュートリアルを活用する
学習用の動画やプラットフォームを活用する
AWS認定資格の学習サイトを活用する
オンラインスクールを活用する
6.まとめ
AWSとは、Amazon社が提供するクラウドサービスの総称のことで、仮想サーバー上のストレージサービス、データベースサービスなどを使用できます。
クラウド上のサーバー環境やソフトウェア、ツールなどを使いたい分だけ使えるので、自前で環境構築する必要がなくコストカットが可能です。
クラウドサービスには、ほかにもGoogle社のGCP、Microsoft社のAzureがありますが、AWSはその中でも初期費用が低いと言われています。
AWSを使いこなすためにはAWSについての知識や技術を身につける必要がありますが、それが難しいと感じる場合もあります。
ここでは、それがなぜなのかをご説明いたします。
AWSを使いこなすためにはまずITに関する知識が必要で、たとえばセキュリティ、システム管理、運用保守管理などが求められます。
また、サーバーやネットワークなどに関するインフラの知識も必要です。
さらに、クラウドサービスの設定変更やカスタマイズなどを行う際に、プログラミングについての基礎知識が必要な場合もあります。
このように、AWSを扱うためにはクラウドシステムに関係する知識全般を知っておく必要があるため、習得難易度が高いと考える人も多いです。
「IT系の知識がまったくない」「プログラミング経験がゼロ」などの場合は学ぶべきことが多く範囲も広いので、AWSの習得は難しいかもしれません。
そのような場合には、集中して勉強する覚悟をしておく必要があるでしょう。
AWSのサービスの数は、2023年の時点で234個です。
サービスの種類も多く、コンピューティング・ストレージ・データベース・ネットワーキングとコンテンツ配信・開発者用ツールなど、実にさまざまなものがあります。
これらのサービスの内容を把握し必要なサービスを使いこなすためには、AWSについて詳しく勉強する必要があります。
ただし、すべてのサービスを把握する必要はありません。
自分が使うサービスについての知識があれば十分で、必要に応じて少しずつ知識を増やしていけば良いでしょう。
先述したとおり、AWSには数多くのサービスが存在しますが、それらのサービスは日々アップデートされています。
バグ改修や新規機能の追加、新サービスの登場など、常に最新の状態を確認しておかなければなりません。
このように、多くのサービスが存在しそれらの内容が日々更新されるため、把握することが難しいと考える人も多いようです。
ただし、すべてのサービスの状態を把握する必要はありません。
使いたいサービスや関係が深いサービスについての最新情報を押さえておけば、特に大きな問題はないと言えるでしょう。
ひと通りAWSについて学んでも、実際に使ってみないことには知識が定着しません。
テキストで学んだことを現場で活用するには、その内容を瞬時に引き出す必要があります。
たとえば、ECサイトなどを構築する場合には、どれくらいのアクセス数やユーザー数に耐えられる環境が必要かなどの情報が求められます。
AWSを学び始めた頃には、まだ実践的なことはわからないことがほとんどです。
基本的な知識を身につけた後、実際に使ってみることで実践的な知識を得られるでしょう。
習得難易度が高いAWSですが、それでも習得すべき理由があります。
ここでは、AWSを習得すべき理由についてご説明します。
先述したとおり、AWSには200以上ものサービスが存在し、幅広い種類のサービスの中から選べます。
特に、コンピューティング・ストレージ・データベース・開発用ツールなどの基本的なサービスは、いずれも汎用性が高いです。
これらのサービスをうまく活用すれば、ECサイトや企業サイトの構築やデータ管理、システム開発など幅広い業務を行えるようになります。
もちろん、アクセス数やユーザー数、ストレージ容量なども自由に設定でき、必要に応じて機能の拡張が可能です。
さらに、ロボット工学やブロックチェーンなどの新しい技術を実現できるサービスも増えており、これらを利用すれば画期的なビジネスを始めることもできるでしょう。
このように、AWSは汎用性や拡張性が高くさまざまなビジネスに活用できます。
大きな可能性を秘めているので、エンジニアとして押さえておいて損はありません。
AWSは世界でもシェア率が高く、AWSエンジニアの需要は今後も高まっていくことが予想されます。
米調査会社Canalysの最新調査によると、2022年第4四半期の世界のクラウドシェア1位はAWSでした。詳しい順位は以下のとおりです。
1位:AWS 32%
2位:Microsoft Azure 23%
3位:Google Cloud 10%
AWSエンジニアにとって、どれくらいの企業がAWSを採用しているかは非常に重要なデータです。
多くの企業がAWSを採用していれば、エンジニアとしての仕事が増えます。
企業のAWSエンジニアとして活躍する場合もそうですが、特にフリーランスのAWSエンジニアの場合、扱える案件数に大きく関係してくるので重要です。
しかし、現在の状況が続くようであれば、フリーランスのAWSエンジニアの需要が一気に減るようなことはほとんどないと言えるでしょう。
ここまでご説明したとおり、AWSを習得するためにはIT系の基本的な知識や、多くのAWSサービスに関する知識などが必要です。
そのため、AWSについて学習していく中で、挫折してしまう人も少なくありません。
そこで、難しいAWSを挫折せずに学習するためのポイントについてご説明します。
勉強を始める前に学習する目的を決め、自分に合った学習計画を立て、無理なく勉強できるように準備しましょう。
AWSには200以上のサービスが存在するため、すべてのサービスについて勉強することは困難です。
そのため、必要なサービスは何かを絞り、それらの機能について学んでいくようにしましょう。
AWSにはいくつかのサービス群があり、それぞれ主要なサービスがあります。
以下でそれぞれのサービス群の主要サービスについてご説明しますので、まずはそこから知識を得ていくことをおすすめします。
【AWSの主なサービス】
分類 |
サービス内容 |
サービス名 |
サービス系 |
サーバー環境構築 |
EC2 |
データ保存 |
S3 |
|
コンテンツ配信 |
S3 |
|
データベース利用 |
RDS |
|
専用回線 |
AWS Direct Connect |
|
セキュリティ対策 |
Amazon Inspector |
|
プラットフォーム系 |
AI活用、データ分析 |
Amazon Personalize |
ワークフロー管理 |
Amazon Simple Workflow |
|
メール、通知 |
AWS SES |
|
開発 |
AWS CodeStar |
たとえば、ECサイトを構築したい場合は、サーバー環境構築やデータ保存、データベース利用、メールなどのサービスを中心に調べます。
また、企業内の管理系ツールを構築するなら、データベース利用、ワークフロー管理などのサービスを組み合わせることで実現できるでしょう。
このように、全体のサービス群をある程度把握してから、実現したいことに絞って必要なサービスや機能を深く調べていくことで、効率の良いAWSの活用が叶います。
AWSを実際に活用するためには、インフラに関する基礎知識が必須になります。
ネットワーク環境やサーバー環境、データベース環境などの構築、運用ができなければ、クラウドサービスをうまく活用できません。
なかには、インフラ系をすべてお任せにして、ソフトウェアやツール類だけを利用するという使い方もあります。
その場合、インフラ系の知識は最低限あれば問題ありません。
ただし、「クラウドサービスを活用してサーバーを構築する」「ツール開発を行う」などの場合、インフラ系の知識があればより良い環境構築や開発ができるので、多少の勉強が求められることになります。
AWSを学習するのは難しいですが、効率良く学習する方法もあります。
ここでは、具体的な方法についてご説明します。
AWSでは誰でも閲覧できる公式ドキュメントやチュートリアルが充実しています。
日本語対応もしているので、検索もそこまで苦になりません。
以下の公式サイトに各サービスのユーザーガイドやリファレンスマニュアル、チュートリアルなどがあるので、必要な情報を調べてみてください。
公式の情報なので、情報が古くなる心配もなく安心です。
AWSの学習用動画や学習用プラットフォームを活用するのも有効です。
AWSについて知りたいトピックスを検索すると、「○○サービスのユーザー作成方法」、「グループ作成方法」などの動画が出てきます。
知りたい情報をピンポイントに得られるので、活用して損はありません。
また、以下のような学習用プラットフォームにはある程度まとまったカリキュラムが整っているため、これらを用いてAWSについて学ぶのも良いでしょう。
AWS認定資格を持つトレーナーに指導してもらえる、公式の学習サイトを利用するのもひとつの手です。
認定資格を目指して勉強することで、AWSの知識を体系的に深く学べます。
また、試験合格という目的があれば、モチベーションが下がる心配もほとんどありません。
・AWS認定資格の学習サイト(https://aws.amazon.com/jp/training/)
オンラインスクールを利用すれば、AWSを効率的に学べます。
プロが考えた効率的に学べるカリキュラムに従って勉強していくので、短期間でAWSについて学べるでしょう。
以下の2つが有名なので、どのようなカリキュラムなのかを比較してみてください。
・Udemy
・WinSchool
本記事では、AWSが難しいと言われる理由や、AWSの習得がおすすめである理由、AWSの学習を挫折しないためのポイント・学習方法などについて解説しました。
AWSを活用すれば、クラウドサービスを通じてさまざまなことを実現できます。
AWSのエンジニアの需要は高く、今後も活躍の場が広がっていくことが予想されます。
興味をお持ちの方はAWSを習得し、AWSのエンジニアとして新たなスタートを切ってみてはいかがでしょうか。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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