公開日:2021.06.29
更新日:2025.03.24
企業・組織のシステムについて考えるうえで、現在ではクラウドサービスの利用が一般的になっています。
クラウドサービスには多数の種類がありますが、現在の主流となっているのは「AWS」と「Azure」の2大クラウドクラウドサービスだといえるでしょう。
そして実際の導入にあたっては各サービスの特徴を理解し、比較検討することが大切です。
そのためこの記事では、AWSとAzureの概要やクラウドサービスのシェアについて解説し、AWSとAzureの違いを様々な観点からお伝えします。
特に、以下の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・AWSとAzureの違いを調べている方
・AWSとAzureの特徴を知りたい方
・現在のクラウドサービスシェア状況について知りたい方
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<目次>
1.AWSとは
2.Azureとは
3.クラウドサービスのシェアについて
4.Marketplace(マーケットプレイス)の違い
AWS
Azure
5.Machinelearning(機械学習)の違い
AWS
Azure
6.Network(ネットワーク)の違い
AWS
Azure
7.Database(データベース)の違い
AWS
Azure
8.Serverlessの(サーバーレス)違い
AWS
Azure
9.まとめ
AWSとは「Amazon Web Services」の略であり、Amazon.com社が提供するクラウドサービスのことです。
世界で最も利用されているクラウドサービスであるとも言われており、2006年から10年以上の実績と安定した稼働を誇ります。
1ライセンスからサービスを構成でき、一方で世界的に活躍する大企業にも対応できる幅広さが魅力です。
Azureとは正式名称を「Microsoft Azure」とする、Microsoft社が運営するクラウドサービスのことです。
58のリージョンを持ち、140か国での利用に対応しています。オフィス365などマイクロソフト社が提供する他のクラウドサービスとの連携や、アプリケーションからの移行がスムーズなのが特徴的です。
また、Azureは金融業界や航空業界、電力業界など特定の業界に強みを持っています。
クラウド専門の米調査会社であるSynergy Research Groupが行った調査によると、2021年第4四半期のクラウドインフラシェア率は、以下の通りでした。
・AWS:約33%
・Azure:約21%
・GCP(Google Cloud Platform):約9%
出典:Synergy Research Groupホームページより
AWSは長らくシェア30%以上を維持しており、この3年程度でシェアを倍近くに伸ばしているAzureと、近年業界3位のシェアを誇るGCP(Google Cloud Platform)と3社で全体6割を占めています。
GCP(Google Cloud Platform)はビッグデータの活用や先端テクノロジーの活用により、近年少しずつシェアを伸ばしているサービスです。
この章では、AWSとAzureのMarketplace(マーケットプレイス)における違いについて解説します。
AWSのマーケットプレイスの特徴は、ユーザーのインスタンスとしてクラウドアプリケーションが起動することにあります。
一般的にマーケットプレイスの管理はクラウド上でプロバイダが行いますが、AWSでは自分のインスタンスにインストールされて起動します。
そのため、アプリケーションの選択から起動までがシンプルであり、すぐに操作が進められる点がメリットです。
また、アプリケーションの利用料はAmazonクラウドがクラウド利用料金と一本化してユーザーに請求します。
Azureのマーケットプレイスは企業のIT担当者や開発者などに向けたサービスになっており、ユーザーの目的に合わせて様々なサービスを活用できます。
Azureマーケットplaceに登録するとアプリケーション等の設計・開発・テストなどに技術支援を受ける事ができ、プロモーションや共同販売の支援も得点として受けられます。
この章では、Machinelearning(機械学習)に関して、AWSとAzureの違いをお伝えします。
AWSでは、以下のような機械学習サービスを提供しています。
・SageMaker
機械学習をだ規模に構築し、トレーニング、デプロイできるフルマネージメント型サービスです。
・Lex
対話型エージェントを簡単に作ることができ、顧客サービスの向上コンタクトセンターの効率改善が期待できます。
・Polly
テキストを音声変換可能です
・Transcribe
アプリケーションやワークフローに、高品質な自動音声認識機能を追加可能です。
Azureでは、以下のような機械学習サービスを提供しています。
・Machine Learning
企業向け仕様に作られており、データサイエンティストや開発者に最適です。
・Speech Services
統合Speech Servicesで音声をテキストに変換します。音声翻訳と音声合成を実行可能です。
・Language Understanding
機械学習インテリジェンスをユーザー言語での会話テキストに適用し、全体の意味を予測して関連情報を引き出します。
・Cognitive Services
人間の認知を模した機能を、WebAPIとして利用可能です。
この章では、AWSとAzureのNetwork(ネットワーク)における違いをお伝えします。
AWSではリージョンの中にVPCがあり、AZの中にサブネットがあります。
そしてVPCのとサブネットにIPアドレス範囲の割り当てが必要であり、サブネットのIPアドレス範囲はVPCのIPアドレス範囲から切り出して使用されます。
Azureではリージョンの中にサブネットとVNetが存在します。
サブネットとVNetの両方にIPアドレスを割り当てる必要がある点はAWSと同様ですが、AZをまたいでサブネットを作成できる点はAWSと異なります。
この章では、Database(データベース)におけるAWSとAzureの違いについてお伝えします。
AWSのデータベースサービスは、AmazonRDSです。
AmazonRDSにおけるデータベースエンジンの種類は、以下の中から選択可能です。
・MySQL
・MariaDB
・PostgreSQL
・SQLServer
・Oracle
・AmazonAurora
AmazonRDSを利用することで、クラウド上のリレーショナルデータベースのセットアップやオペレーション、スケールが容易になります。
Azureのデータベースは、AzureSQLDatabaseです。
Databaseエンジンの種類はSQLServerと互換性があるSQLDatabaseであり、サービスの種類には以下があります。
・Managed Instance
・Single Database
・エラスティックプール
この章では、AWSとAzureのServerless(サーバーレス)の違いについてお伝えします。
AWSのサーバーレスは、Lambdaです。
Lambdaではアマゾンの他サービスを利用し、イベントベースでのアプリケーション作成が可能です。
サーバーのプロビジョニングや管理を行わずに、コードを実行することができます。
Azureのサーバーレスは、Azure Functionです。
Azure Functionはイベントドリブン型のサーバーレスコンピューティングプラットフォームであり、追加のセットアップをすることなくローカルでのビルドとデバッグが実行できます。
また、クラウドでの大規模なデプロイや運用、トリガーとバインドのサービスを統合可能です。
AWSはAmazonが提供するクラウドサービスであり、AzureはMicrosoft社が提供するクラウドサービスのことです。
現在のクラウドサービスシェアではこの2つにGCP(Google Cloud Platform)を加えた3サービスが半数以上を占めており、グローバルに利用できる3大クラウドサービスだといえるでしょう。
AWSとAzureは様々なポイントで違いがあるため、整理の上で最適なものを選択することをおすすめします。
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