2021.06.23
エンジニアは年収が高いという話を聞いたことがありますか?
近年、IT技術の飛躍的な進歩でIT企業の活躍が目立つようになり、エンジニアを目指す人も増えてきています。
そこでエンジニアの年収って実際はどのぐらいなのか、知りたい方が多いのではないでしょうか。
エンジニアとして既に活躍をしている方は、自身の稼いでいる報酬は平均なのか、それ以上なのか以下なのか、疑問に思っている方も多いかと思います。
そんな今回はCOBOL(プログラミング言語)に絞り、COBOLエンジニアの年収について解説していきます。
また、COBOLエンジニアの仕事内容、COBOLエンジニアとして年収をアップさせる方法、フリーランス求人・案件数から見るCOBOLのニーズ、COBOLエンジニアの将来性についても解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・COBOLエンジニアの年収を知りたい方
・COBOLエンジニアとして既に活躍をされている方
・COBOLエンジニアを将来的に検討している方
・COBOL(プログラミング言語)に興味/関心がある方
・COBOLエンジニアの年収について深く理解をしたい方
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.COBOL(プログラミング言語)とは
2.COBOLエンジニアの仕事内容
3.COBOLエンジニアの平均年収
4.フリーランス求人数から見るCOBOLのニーズ
5.COBOLエンジニアとして年収アップさせる方法
COBOL(プログラミング言語)の習得
COBOL以外の開発スキルがある
上流工程の経験
6.COBOLエンジニアの将来性
7.まとめ
COBOL(プログラミング言語)について解説していきます。
COBOLは、1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語です。事務処理に最適な言語として開発され、国際的な標準化されているプログラミング言語です。
COBOLは人間の文法に近く理解しやすいことから、プログラミング入門としても用いられています。
COBOLは、徐々に拡張を続けており、COBOLのソースコードをC言語に変換するコンパイラ「OpenCOBOL」も登場しています。
COBOLの特徴として、可読性が高いこと、事務処理用のプログラムを効率よく開発できること、プログラミング初心者でも比較的習得しやすいこと、高速処理が可能であること、計算処理に優れていること、標準規格が定められていること、Windows、Linux、UNIX、Mac OSなど各OSでの対応が可能であること、堅牢性に優れていることなどが挙げられます。
COBOLには汎用COBOLとOPEN COBOLと種類があります。
汎用COBOLは、メインフレームといわれる、データの移動・集計・計算をメインに行う大型のコンピューターを使用することを指します。
汎用COBOLは、汎用機、富士通COBOL、IBM-COBOL、日立COBOLなど種類があります。
OPEN COBOLは、オープン環境で開発を行うCOBOLでを指します。
OPEN COBOL、UNIX-COBOL、Net COBOL(富士通)などがあります。
COBOLは、金融・証券・保険業界においてCOBOLでのシステム構築・運用保守・監視・アプリケーション開発などに適しています。
この章では、COBOLエンジニアの仕事内容について解説していきます。
COBOLエンジニアとして、下記3つの開発を携わる事ができます。
・業務システム開発
・業務系アプリ開発
・システム移行開発
COBOLエンジニアとして、金融、保険、メーカー、通信などの業界や公共・官公庁の比較的大規模開発業務に携わることが多いでしょう。
COBOL求人・案件の中でも構築、運用保守管理、改修などの業務やCOBOLからJavaへのシステム移行業務があります。
COBOLエンジニアとして、大規模なシステム開発業務であるため、チームで業務に参画することが多いです。
COBOLの開発スキル以外にも、Java、VB、VBA、SQL、Oracle、Linux、UNIX、Windowsなど、他プログラミング言語スキルやCOBOL周辺で必要になる開発スキル、要件定義や設計など上流工程の経験や知識が必要になることもあります。
COBOLエンジニアの中でもJava、VB、VBA、SQL、Oracle、Linux、UNIX、Windowsなど他プログラミング言語を用いた開発経験やCOBOL周辺で頻繁に使われる開発環境の知識、上流工程の経験、チームマネジメント経験などがあれば、非常に重宝され高年収を獲得できる可能性があるでしょう。
この章ではCOBOLエンジニアの平均年収について見ていきましょう。
また、フリーランスエンジニアと会社員エンジニアを比較した年収も解説します。
COBOLのフリーランスエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
COBOLエンジニア | 625万円 | 1,800万円 | 240万円 |
COBOLの平均年収が625万円、COBOLの最高年収が1,800万円、COBOLの最低年収が240万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年6月時点)
COBOLのフリーランスエンジニアの年収詳細は下記COBOLのフリーランスエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート COBOLのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、COBOLの平均月額単価が52.1万円、COBOLの中央値月額単価が50万円、COBOLの最高月額単価が150万円、COBOLの最低月額単価が20万円となっています。
次に会社員エンジニアの平均年収を見ていきましょう。
会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、20代のエンジニア平均年収が373万円、30代のエンジニア平均年収が509万円、40代のエンジニア平均年収が605万円、50代以上のエンジニア平均年収が701万円という結果が出ています。
その中でCOBOLの会社員エンジニアの平均年収はおおよそ550万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較するとCOBOLの会社員エンジニアの方が平均年収が高くまた、30~40代の会社員エンジニアの平均年収内であることが分かります。
また、COBOLのフリーランスエンジニアとCOBOLの会社員エンジニアと比較してみると、COBOLのフリーランスエンジニアの方が75万円程(約1.1倍)年収が高いという結果が分かりました。
COBOLエンジニアとして活躍をするのであれば、COBOLの会社員エンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスエンジニアをおすすめします。
COBOLエンジニアとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章ではフリーランス求人・案件数でCOBOLのニーズを解説していきましょう。
フリーランススタートで公開されている開発言語・スキルを分析してみると、COBOLは3,889件です。(※フリーランススタート調べ/2021年6月)
2021年6月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は196,176件です。COBOLのフリーランス求人・案件を占有率は約2%ということが分かります。
上記結果から、COBOLのフリーランス求人・案件数も一定数あり、IT市場にCOBOLのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではCOBOLエンジニアとして最大限活躍し、年収をアップさせる方法を解説していきます。
COBOLエンジニアとして年収をアップさせる方法は、COBOL(プログラミング言語)を習得することが必要です。
しかし、COBOLを完璧にマスターしているエンジニアはほとんど存在しないでしょう。
COBOLを含むプログラミング言語は日々進化しているいるため、完璧に習得することは不可能に近いです。
その中でもCOBOLエンジニアとして年収をアップさせている方は常に学習する姿勢があることや学習意欲を持ち続けています。
COBOLエンジニアとして学習し続けることにより、日々成長することができます。
そのためCOBOLエンジニアとして、結果的に経験や活躍できる仕事のフィールドが広がり、高年収の求人・案件に参画できるのです。
COBOLエンジニアとして年収をアップさせる方法は、COBOL以外の開発スキルがあることです。
COBOLは、業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発に携わることが出来ます。
COBOLは業務系システムに使用されることから、他プログラミング言語や開発スキル/知識を求められることも多いです。
COBOLエンジニアとして具体的に、Java、VB、VBA、VB.NET、アセンブラなどプログラミング言語のスキルや知識、SQLやshell、Oracle、DB2、IMS、AS/400などの開発経験や知識、Windows、Linux、UNIX、z/OSなどのOSの知識、金融、証券、保険など参画する業界の知識などがあることにより、担当可能な業務の幅が広がり年収アップに繋がります。
COBOLエンジニアとして、広い視野を持ち、様々な開発経験や開発スキル、参画する業界知識を持つことが高年収を獲得する上で必要と言えます。
COBOLエンジニアとして年収をアップさせる方法は、上流工程の経験をすることです。
上流工程では、顧客へのヒアリングの機会や顧客の要望の中からシステム的に実現可能なもの、不可能なものを選別しつつ、その内容を説明する機会、ドキュメント作成などを行う機会、プログラマーやエンジニア、他チームメンバーをまとめる機会などがあり、エンジニアとして開発するスキル以外に経営に近いスキルを必要とします。
そのため、COBOLエンジニアとして要件分析、要件定義、機能設計など上流工程の経験がある方は、希少性が高く高年収になりやすいでしょう。
COBOLエンジニアとして高年収を獲得したい方は上流工程の経験をすることをおすすめします。
この章ではCOBOLエンジニアの将来性について解説します。
COBOLエンジニアのニーズは今後も安泰していくでしょう。
COBOLエンジニアのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートでCOBOLのフリーランス求人・案件数の豊富であることが挙げられます。
COBOLのフリーランス求人・案件数は3,889件です。
フリーランススタートで取り扱っている開発技術の中でもCOBOLのフリーランス求人・案件数は上位に位置しているため、ニーズがあることが分かります。
その他、COBOLエンジニアのニーズが安泰である理由として、
COBOLは業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発などに大規模な基幹システム開発など使用されていることなどが挙げられます。
IT市場を分析し、COBOLエンジニアのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
COBOLは信頼性、堅牢性、安全性の高さから、金融、証券、保険、商社などの基幹システム開発に活用されていることが多いです。
それら大規模な基幹システムは簡単に移行できるものではなく、移行するにしても、長期間での開発になることが多いです。
そのため、COBOLを活用することは今後続いていくでしょう。
AI(人工知能)、ビッグデータ、IoT、ブロックチェーン、xR、5GなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より、COBOLエンジニアを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、COBOLエンジニアのニーズは短期的な視点から見て安泰する可能性が高く、また5~10年程の中・長期的視点から見てニーズは安泰する可能性が高いでしょう。
しかし、10年より先の超長期的視点に関して、COBOLのニーズが減退していく可能性も有り得ます。IT業界のニーズは非常に早いスピードで移り変わることが理由です。
COBOLのニーズが万が一減退した時にために、他プログラミング言語のスキルや現在流行っている開発スキルやIT分野を積極的に学習していきましょう。
今回はCOBOL(プログラミング言語)に絞り、COBOLエンジニアの年収、COBOLエンジニアの仕事内容、フリーランス求人・案件数から見るCOBOLのニーズ、COBOLエンジニアとして年収をアップさせる方法、COBOLエンジニアの将来性について解説してきました。
COBOLエンジニアとして、業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発に携わることができます。
COBOLは、基幹システムなどの大規模開発に必要なプログラミング言語であるため、COBOLエンジニアを求めている企業やCOBOLを必要とする求人・案件は一定数存在します。
COBOLエンジニアとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
COBOLエンジニアとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は非常に少ないです。
そのため、COBOLやJava開発経験、COBOL周辺で必要になる開発知識を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
COBOLエンジニアとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
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