公開日:2020.07.07
更新日:2025.03.24
ネットワークエンジニアと聞くと、年収が高そう、具体的な仕事内容がイマイチ分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回はネットワークエンジニアという職種に絞り、ネットワークエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、ネットワークエンジニアの仕事内容、ネットワークエンジニアの年収アップに必要なスキル、ネットワークエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るネットワークエンジニアのニーズ、ネットワークエンジニアの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・ネットワークエンジニアの年収を知りたい方
・ネットワークエンジニアとして既に活躍をされている方
・ネットワークエンジニアを将来的に検討している方
・ネットワークエンジニアに興味/関心がある方
・ネットワークエンジニアの年収について深く理解をしたい方
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<目次>
1.ネットワークエンジニアの仕事内容
2.ネットワークエンジニアの年収
3.ネットワークエンジニアの年収アップに必要なスキル
ネットワークスキル
論理的思考能力
プロジェクト管理能力
クラウドスキル
コミュニケーションスキル
4.ネットワークエンジニアの年収アップにおすすめの資格
ネットワークスペシャリスト試験
情報セキュリティマネジメント試験
シスコ技術者認定(CCNAなど)
応用情報技術者試験
5.フリーランス求人・案件数から見るネットワークエンジニアのニーズ
6.ネットワークエンジニアの将来性
7.まとめ
この章では、ネットワークエンジニアの仕事内容について解説していきます。
ネットワークエンジニアの仕事は、ネットワーク設計、ネットワーク構築、ネットワーク監視・運用を担当します。
プロジェクト毎や参画する求人・案件のネットワーク規模により、設計、構築、運用までを1人で行うこともあり得ます。
ネットワークエンジニアはプログラムを書くことは少なく、ルーターやLANケーブルなどの機器を扱うシーンが多いです。
もう少し具体的にネットワークエンジニアの仕事内容について解説すると、以下のような仕事内容になります。
ネットワーク設計
クライアントがどのようなシステムを要求しているのかヒアリングし、要件をまとめて設計します。
要件に応じて、ネットワークの構成や使用するネットワーク機器(ルーターなど)の種類・数、使用する回線などを要件定義書にまとめます。
回線費用といったネットワークの維持コストや構築までのスケジュールもここで検討します。
また、Wi-Fi、Bluetooth、Zigbeeなどの無線技術、通信を暗号化するVPN、メンテナンス性やセキュリティを向上させるSDNなどの知識が必要です。
ネットワーク構築
ネットワーク設計時に立てたスケジュールや要件定義書をベースに、実際にネットワーク機器を設置し設定していきます。
構築にかかる時間はネットワークの規模により異なります。多くの拠点を結ぶ大規模なネットワーク構築の場合、数ヵ月かかることもあります。構築後テストを行い、運用開始となります。
近年はセキュリティ対策としての通信暗号化のための設定要求も多いため、設計時には暗号化や認証に関する知識があると良いでしょう。
ネットワーク運用
開発したネットワークの運用業務や必要に応じて保守作業を行います。
ネットワークは休み無く利用されるため、随時機器の設定変更や構成変更などを行う必要があります。
立ち上げたネットワークに手を加えて運用をサポートすることも、ネットワークエンジニアの仕事のひとつです。
ネットワーク保守
多くの機器と同じように、ネットワークシステムにも故障やトラブルは発生します。
通信障害の発生時には、状況を速やかに確認し、復旧の目処をクライアントに報告・復旧作業にあたります。
この章では、ネットワークエンジニアの年収を解説していきます。
また、ネットワークエンジニアの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスのネットワークエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
ネットワークエンジニア | 715万円 | 2,040万円 | 240万円 |
ネットワークエンジニアの平均年収が715万円、ネットワークエンジニアの最高年収が2,040万円、ネットワークエンジニアの最低年収が240万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年5月時点)
フリーランスのネットワークエンジニアの年収詳細は下記フリーランスのネットワークエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、ネットワークエンジニアの平均月額単価が59.6万円、ネットワークエンジニアの中央値月額単価が60万円、ネットワークエンジニアの最高月額単価が170万円、ネットワークエンジニアの最低月額単価が20万円となっています。
会社員エンジニアの年収を見ていきましょう。
まず、会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代のエンジニア平均年収が373万円
30代のエンジニア平均年収が509万円
40代のエンジニア平均年収が605万円
50代以上のエンジニア平均年収が701万円
次に会社員のネットワークエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
転職会議で発表されている会社員のネットワークエンジニア(設計・構築)の平均年収は469万円です。
会社員のネットワークエンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代のネットワークエンジニア平均年収が375万円
30代のネットワークエンジニア平均年収が526万円
40代以上のネットワークエンジニア平均年収が596万円
参照:https://jobtalk.jp/salary_matome/jobs/91
会社員エンジニア全体の平均年収を比較すると会社員のネットワークエンジニアの方と同等ということがわかりました。
また、フリーランスのネットワークエンジニアと会社員のネットワークエンジニアと比較してみると、フリーランスのネットワークエンジニアの方が241万円程(約1.4倍)年収が高いという結果が分かりました。
ネットワークエンジニアとして活躍をするのであれば、会社員のネットワークエンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスのネットワークエンジニアをおすすめします。
ネットワークエンジニアとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章では、ネットワークエンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。
ネットワークエンジニアとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後ネットワークエンジニアとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
ネットワークエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、ネットワークスキルです。
ネットワークエンジニアとして、ルーターやLANケーブルのようなネットワーク機器、ドメインやDNSサーバーの専門知識が必要となります。
またサーバーやデータベースの知識が必要となる場面があることもあります。
ネットワークスキルを身につける以外にも、最低限必要になるITスキルやIT関連の情報をキャッチする意識の高さを持ち合わせていることも重要です。
ネットワークエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、論理的思考能力です。
ネットワークエンジニアはシステムの設計や管理をしていくなかで、トラブルが発生することは珍しくありません。
また、相手の立場に合わせた論理を展開しながら、互いの認識をそろえていくことも重要です。
例えば、相手にとっての問題、判断基準、提案がもたらす相手にとってのメリット、提案に潜むリスクへの対策などのポイントが互いの認識をそろえる上で重要になります。
そのためには、論理的思考力が大切となってきます。
ネットワークエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、プロジェクト管理能力です。
ネットワークエンジニアは、ベンダー選定から要件定義、設計、構築、運用、保守という一連の工程を担当します。
そのため、ネットワークエンジニアとして、自身の仕事領域に関わらずプロジェクト全体を俯瞰し開発に取り組んでいくことをおすすめします。
ネットワークエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、クラウド対応スキルです。
近年、クラウドサービスの普及によりネットワーク仮想化の知識、仮想化技術を考慮したネットワーク設計スキル、IaaS、PaaS、SaaSなどのクラウドサービス全般の知識を活用することも増加していくでしょう。
そのため、クラウドに対応出来るスキルがあるとより良いでしょう。
ネットワークエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
クライアントのニーズを正確に汲み取り、円滑な作業報告や営業交渉を行うため、しっかりコミュニケーションを図る必要があります。
また、日々進化するネットワーク分野を含むIT市場やIT技術情報をキャッチするため、その情報を入手できる「人脈」を作るためにもコミュニケーション力が重要になってきます。
この章では、ネットワークエンジニアの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
ネットワークエンジニアになるためには様々なスキルが要求されるため、ネットワークエンジニア関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワークエンジニアやインフラ系エンジニアの中でも非常に難易度が高いことで知られている資格です。
スペシャリストという名のとおりネットワークに関する高度な知識を問われます。
ネットワークの要件定義、設計、構築、品質管理、運用、保守、ネットワークセキュリティまで幅広い知識を身につけることができるため、ネットワークエンジニアとしておすすめの資格です。
情報セキュリティマネジメント試験は、サイバーセキュリティに関する情報の提供、調査、分析、評価、指導などを行い、サイバーセキュリティの維持向上が目的の資格です。
ネットワークエンジニアにとって、情報セキュリティ管理、情報セキュリティ技術、情報セキュリティ対策方法、法律などについて学習することができるためおすすめの資格です。
シスコ技術者認定は、大手ネットワーク機器製造販売会社「シスコシステムズ」の製品に関する認定資格です。
シスコ製品は世界的に広く普及している機器であるため世界基準の資格となっていて、ネットワーク業界では取得者が多いのが特徴です。
シスコ社のネットワーク機器を使用している企業は多く、取得しておくとネットワークエンジニアとして需要が高まりやすくおすすめの資格です。
シスコ技術者認定には、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5段階があり、アソシエイト以降の資格取得をおすすめします。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格で、ワンランク上の知識・技能が問われる試験です。
応用情報技術者試験を取得することにより、スキルや管理まで幅広い知識と応用力を身に付けたネットワークエンジニアであることの証明になるためおすすめの資格です。
この章ではフリーランス求人・案件数でネットワークエンジニアのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、ネットワークエンジニアは2,500件です。(※フリーランススタート調べ/2021年5月)
2021年5月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は約189,000件です。
ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件を占有率は約1.3%ということが分かります。
ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件数と占有率がある一定数存在することにより、IT市場にネットワークエンジニアのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではネットワークエンジニアの将来性について解説します。
ネットワークエンジニアのニーズは5~10年の短期的な視点において無くなる可能性低いでしょう。
ネットワークエンジニアのニーズが短期的な視点において無くなる可能性低い理由として、フリーランススタートでネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。
ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件数は2,500件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でもネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件はある一定数あり、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、ネットワークエンジニアのニーズが短期的な視点において無くなる可能性低い理由を見ていきましょう。
IDC Japanによる2019年の国内企業向けネットワーク機器市場は、2018年に続きプラス成長を達成しています。
2019年の前年比成長率は3.5%で、市場規模は2,456億9,200万円です。
2020年以降は、ネットワークアクセス手段として無線を第一に考える「ワイヤレスファースト」のさらなる浸透により企業向け無線LAN機器市場は成長を続けるとの予想です。
同市場の2019年~2024年の年間平均成長率(CAGR)は、支出額で4.8%と予測しています。
また、IDC Japanの国内ITサービス市場予測の調査発表によると、2019年国内ITサービス市場は5兆8,558億円であり、国内ITサービス市場は2020年以降も堅調な成長を継続し、2024年には6兆4,262億円になる見通しとのことです。
さらに、AI(人工知能)、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、xR、5GなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より、ネットワークエンジニアを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、ネットワークエンジニアのニーズは5~10年程の短期的な視点から見てニーズが無くなる可能性は低いです。
しかし、10年以上の中・長期的な視点で考えてみましょう。
近年クラウドの普及により、各事業会社でハードウェアを利用したサーバやネットワークのインフラ普及が減少する可能性があること、サーバやネットワークを含むインフラ全般のスキルを身につけているエンジニアが増加していることなどの理由により、ネットワークエンジニアの減少やネットワーク関連の求人・案件の需要が減少する可能性もあります。
そのため、ネットワークエンジニアとして、クラウドを含むインフラ全般スキルを身に付けておくことも良いかと思います。
ネットワークエンジニア案件から現状の市場を確認して見る方はこちら↓
今回はネットワークエンジニアという職種に絞り、ネットワークエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、ネットワークエンジニアの仕事内容、ネットワークエンジニアの年収アップに必要なスキル、ネットワークエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るネットワークエンジニアのニーズ、ネットワークエンジニアの将来性について詳しく解説していきました。
ネットワークエンジニアとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
ネットワークエンジニアとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします
しかし、エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
会社員として、ネットワークエンジニアとしての実務経験やインフラエンジニアやシステムエンジニア(SE)としての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
ネットワークエンジニアとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
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