公開日:2020.10.27
更新日:2025.03.24
システムエンジニア(SE)を未経験から目指そうと考える人の悩みを解決します。
システムエンジニア(SE)といっても仕事内容は幅広く、具体的な内容をイメージ出来ていない方も多いです。
今回はシステムエンジニア(SE)の仕事内容や年収、必要なスキル、他のIT職種との違い、おすすめの資格などを解説していきます。
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<目次>
1システムエンジニア(SE)の仕事内容
要求分析・要件定義
基本設計
詳細設計
テスト
2.システムエンジニア(SE)と混乱しやすいエンジニア職種
システムエンジニア(SE)とプログラマーの違い
システムエンジニア(SE)と社内SEの違い
3.システムエンジニア(SE)に必要なスキル
プログラミング言語などITスキル全般
コミュニケーションスキル
論理的思考力
4.システムエンジニア(SE)の年収
5.システムエンジニア(SE)におすすめの資格
基本情報技術者試験(FE)
応用情報技術者試験(AP)
システムアーキテクト試験(SA)
6.システムエンジニア(SE)のキャリアプラン
7.まとめ
システムエンジニア(SE)の仕事内容は以下の通りです。
・要求分析・要件定義
・基本設計
・詳細設計
・テスト
それぞれ見ていきましょう。
要求分析・要件定義は、顧客にヒアリングを行い、顧客がどんなシステム(どのような画面や帳票が必要か、外部システムとの連携は必要か、など)を作りたいのかを理解する工程です。
顧客の要望に全て応えることは難しいので、顧客の予算から、どのくらい要望に応えられるかを提案し決定します。
顧客のニーズに応えるためのシステム設計を行う工程です。
要求分析・要件定義のデータを基に、詳細なシステムの仕様を決定します。
基本設計で決めた仕様を、どのような技術や仕組みで実現していくのかを決めていきます。
具体的には、プログラマーがプログラミングをするための設計や仕様書を作成する工程です。
プログラミングが完了すれば終わりではありません。実際にバグやミスがないかどうかをテストする工程もシステムエンジニア(SE)が担当します。
テストには単体テストと結合テスト、そして総合テストがあります。
また、運用中の障害やトラブルが発生しないよう、日常的なメンテナンスもシステムエンジニア(SE)の重要な業務です。
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システムエンジニア(SE)と混乱しやすいエンジニア職種としては2つあります。
・システムエンジニア(SE)とプログラマーの違い
・システムエンジニア(SE)と社内SEの違い
それぞれ見ていきましょう。
システムエンジニア(SE)は顧客の要望・要求をヒアリングして、システムの設定を行う仕事です。
どちらかというと、顧客の要望を汲んだり、上手く折衝したりとコミュニケーションスキルが重視されます。
一方で、プログラマーはシステムエンジニア(SE)が設計した仕様書を基にプログラミングをして実装していくのが仕事です。
どちらかというとプログラミングスキルが重視されます。
一般的にシステムエンジニア(SE)とプログラマーは担当している業務が分かれており、プログラマーの上位種に当たるのがシステムエンジニア(SE)で、キャリアアップを目指す方も多くいます。
システムエンジニア(SE)は顧客の要望に応えるためにシステムの設計を行う仕事ですが、社内SEは社内の運用を円滑にさせるためのシステム開発をする仕事です。
具体的には、下記のような業務が挙げられます。
・社内のコミュニケーションの活性化
・社内インフラ構築、及び保守運用など安定稼働を目指す
・組織の意思決定や、業務を効率化させるためのシステム構築
最近では「IT関係の何でも屋さん」というイメージで、社内でのパソコン関係のトラブル対応などを求められることもあり、業務範囲は求人・案件毎や企業毎により異なります。
システムエンジニア(SE)に必要なスキルは以下の3つです。
・プログラミング言語などITスキル全般
・コミュニケーションスキル
・論理的思考力
それぞれ見ていきましょう。
中にはプログラムが書けないシステムエンジニア(SE)もいますが、システム設計だけではなく実際にプログラミングを担当する場面もあるので、コードを書けることが望ましいでしょう。
また、プログラマーにプログラミングを依頼する場合でも同様です。
プログラミング知識が無いと、双方のコミュニケーションに乖離が生じてしまう可能性があります。
そのため、最低限プログラミングに関する知識は持つようにしましょう。
顧客に最適な提案をする場合も、新しい技術についてアンテナを貼っておくなど、IT知識も必要不可欠です。
要求分析・要件定義の工程で、顧客が抱えている問題を解決するために、正確にヒアリングして実現可能なシステムを提案する必要があります。
つまり必要とされる機能を仕様に落とし込んでいくため高度なコミュニケーションスキルが求められます。
システムエンジニア(SE)は、プロジェクトを円滑に進め、納期に遅れることがないように顧客や現場のエンジニアとコミュニケーションを取る機会も多いです。
例えばトラブル対応やメンバーの精神的なケアなど幅広く対応するためのコミュニケーションスキルが欠かせません。
システム開発は論理構造がきちんとしていなければ上手くいきません。
そのため設計や仕様書作成などで、的確に意図や要望を伝えるための論理的思考力は重要です。
金融、公共、基幹システムなどの大規模な案件になるほど感覚的な開発だけでは行えないでしょう。
システムエンジニア(SE)として、論理的思考力を持ってシステム設計や開発を行うことが求められます。
論理的思考力を鍛えるためには、筋道をたてて考えることが良いでしょう。
例えば「今日のご飯は美味しそう」では、「何」のご飯が美味しそうなのかがわかりません。
そこで、「今日のご飯は新鮮な野菜や肉屋さんから直接仕入れた肉を使ったカレーだから美味しそう」という風に、「何故美味しそうだと思うのか?」などのマクロ的視点やミクロ的視点の疑問を常に考えながら行動すると良いです。
システムエンジニア(SE)の平均年収は569万円、月給では38万円となっており129の職種の中で19位にランクインしています。
また、男性のシステムエンジニア(SE)の平均年収は584万円、月給では39万円で20位、女性のシステムエンジニア(SE)の平均年収は497万円、月給では33万円で17位にランクインしていました。
システムエンジニア(SE)は全国平均年収から見ると、そこそこ高いと言えます。
(参考:年収ランキング職業編!1位の職業は?!男女別に解説!)
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システムエンジニア(SE)におすすめの資格は以下の3つです。
・基本情報技術者試験(FE)
・応用情報技術者試験(AP)
・システムアーキテクト試験(SA)
それぞれ見てきましょう。
基本情報技術者(FE)は、IT系資格の中でも代表的な国家資格で、システムエンジニア(SE)を目指している多くの人が受講している登竜門的な資格になります。
必要とされる知識やスキルは以下の通りです。
対象とする業種・業務、情報技術全般基本的な事項を理解し、担当業務に活用できる。
上位者の指導の下にシステム・ソフトウェアの設計・開発・運用ができる。
上位者の指導の下に、情報戦略に関する予測・分析・評価・提案活動ができる。
国家資格ということもあり、一定数の知名度があるので、未経験からIT業界に就職を考えている方は取っておくことをおすすめします。
実施機関 | IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) |
試験スケジュール | 年2回、春期は4月、秋期は10月の第3日曜日 |
試験会場 | 全国各地の試験会場で実施 |
合格率 | 20~30%前後 |
受験料 | 7,500円(税込) |
応用情報技術者(AP)は、基本情報技術者(FE)に合格した人が次に目指す資格になります。
基本情報技術者(FE)と同じく国家資格になり、IT系全般の知識やスキルだけではなく、管理や経営も学べるのでPM(プロジェクトマネージャー)などキャリアアップを考えている人にはおすすめの資格です。
必要とされるスキルや知識は以下の通りです。
情報技術を活用した戦略立案、システムの設計・開発・運用に関し上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。
アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
その他必要とされるスキルや知識については、IPA応用情報技術者試験(AP)の概要を参照ください。
実施機関 | IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) |
試験スケジュール | 年2回、春期は4月、秋期は10月の第3日曜日 |
試験会場 | 全国各地の試験会場で実施 |
合格率 | 20%前後 |
受験料 | 7,500円(税込) |
システムアーキテクト試験(SA)は、上流工程を指導する立場を目指す人向けの資格です。
必要とされる知識やスキルは以下の通りです。
開発工程(要件定義、基本設計や詳細設計、テスト)の経験がある。
販売管理、生産管理、財務会計など基本的な業務知識がある。(簿記3・2級レベルの知識がある)。
組込みシステム・IoT関連の知識がある。
マークシートに加え、論文形式での試験が施されています。
実施機関 | IPA(独立行政法人 情報処理推進機構) |
試験スケジュール | 年1回、10月の第3日曜日 |
試験会場 | 全国各地の試験会場で実施 |
合格率 | 12.6%(平成30年度) ※おおよそ12~15%前後が平均 |
受験料 | 5,700円(税込) |
システムエンジニア(SE)のキャリアプランとしては、主に3つあります。
・現場のスペシャリストとして第一線で活躍する
・PM(プロジェクトマネージャー)を目指す
・システムエンジニア(SE)の経験を活かしてITコンサルタントにキャリアチェンジする
・現場のスペシャリストとして第一線で活躍する
現場のスペシャリストとして第一線で活躍するためには、上流工程のスキルはもちろんプログラミングに関する高いスキルを持ち合わせていないといけません。
一般的にシステムエンジニア(SE)は上流工程を多く担当するので、そこまでプログラミングの機会は多くありません。
しかし、要求分析・要件定義を基に仕様書にまとめる際は、プログラマーが理解できる内容にしなければなりません。
そのためには、プログラミングの実務経験や理解が必要不可欠です。
・PM(プロジェクトマネージャー)を目指す
PM(プロジェクトマネージャー)を目指す場合は、計画性を持ってキャリア構築を目指しましょう。
「3.システムエンジニア(SE)に必要なスキル」で先述した知識や経験、そして多くの人を管理し円滑に業務を進めるためのマネジメントスキルやコミュニケーションスキルなどが必要になっていきます。
そのため、PM(プロジェクトマネージャー)を目指すのであれば、20代で上記のことを経験できる環境に身に置き、30代はそのスキルを磨いていくことが必要です。
・システムエンジニア(SE)の経験を活かしてITコンサルタントにキャリアチェンジする
また、システムエンジニア(SE)の経験を活かしてITコンサルタントにキャリアチェンジすることも可能です。
ITコンサルタントは、顧客ニーズとシステム上可能なことを上手く調整しながら、最終的に企業の経営課題の解決に貢献する仕事です。
より顧客のビジネス目標達成に重点を置いて、経営課題解決に向けて、現状の把握から分析、顧客ニーズに合ったシステムや技術を提案することが求められます。
今回は、システムエンジニア(SE)の仕事内容や年収、必要なスキル、他のIT職種との違い、おすすめの資格などを解説しました。
システムエンジニア(SE)の仕事内容は多岐に渡り、顧客とのやり取りも多いことからコミュニケーションスキルや幅広いITスキルが必要になります。
未経験からシステムエンジニア(SE)を目指す場合は資格を習得することで、知識が身に付けられ、転職活動でも有利になり一石二鳥です。
本記事を読んで、システムエンジニア(SE)について理解を深めて頂ければ幸いです。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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