公開日:2021.01.25
更新日:2025.03.24
ステップアップしたい、もっとやりたいことがあるなど、転職活動を検討している方へ。
現在勤めている企業(会社)から、さらに給与や待遇など条件の良いところを選びたいのはもちろん、より自分がやりたいと思っていること・チャレンジしたいことに取り組める転職先を選ぶために、準備しておきたいポイントをご紹介します。
新卒時の就職活動とは異なり、転職活動はこれまで勤めてきた会社での経験を活かし、新たな挑戦をするために自分ひとりですべてを決める必要があります。
転職するならぜひ知っておきたいこと、後悔のない転職活動ができるように心がけておきたいこと、理想の転職先を選ぶコツなど、詳しく見てみましょう。
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<目次>
1.転職の実情を知ろう
年間の転職者数
転職活動期間
転職活動における応募社数
2.就職と転職の違いとは
就職とは
転職とは
3.転職先の業界や企業(会社)を選ぶコツ
拡大中の業界や企業(会社)であるか
離職率が低い業界や企業(会社)であるか
企業(会社)の労働環境や人間関係を確認しよう
企業(会社)の給与や待遇面を確認しよう
4.転職活動において重要なこととは?
転職理由や志望理由は一貫性も持たせよう
自己分析/業界分析を実施しよう
転職の軸を持って活動しよう
5.IT業界やITエンジニアは今が狙い目なの?
6.まとめ
入社して、定年まで同じ企業に勤める「終身雇用制度」の考え方が強い日本ですが、総務省統計局の調査によると転職者の数は年々増加傾向にあります。
転職を考える理由は人それぞれですが、最も多い転職理由は「より良い条件の仕事を探すため」で、次いで「定年または雇用契約の満了」「会社都合」と続きます。
●前職を離職した理由
1位:より良い条件の仕事を探すため
2位:定年又は雇用契約の満了
3位:会社都合
4位:家事・通学・健康上の理由
5位:結婚・出産・育児・介護・看護
参照:総務省統計局「増加傾向が続く離職者の状況~2019年の転職者数は過去最多~」
現在就いている仕事に対して何らかの不満を抱えているケースはもちろん、引っ越しなど家庭の都合で転職を余儀なくされるケースもあり、転職理由がそれぞれ違うことがわかるでしょう。
総務省の調査によると、2019年(令和元年)の年間転職者数は351万人で過去最多であることがわかりました。
転職者のうち、年代別の比率は次の通りです。
●転職者の年代別比率
15~24歳…12.3%
25~34歳…7.8%
35~44歳…4.4%
従業員数の多い大手企業での転職者が増えたこと、正規雇用間(正社員)の転職者が増えたことが特徴です。
また、非正規雇用から正規雇用で働き始めた人が多く、その数は2012年より8年連続で増加しており、注目すべき点です。
労働における市場は「人手不足」の状態、つまり転職のチャンスであったと言えるからで、実際にステップアップやより良い条件を見込んで転職した人が多かったからです。
転職活動にかかる期間について見てみましょう。
勤めていた会社を退職してから、新しい会社に転職するまでにかかる転職活動期間は、厚生労働省の調査によると「1か月未満」が最も多い回答となっています。
●転職活動期間(退職後に転職活動開始)
1か月未満…29.4%
離職期間なし…24.6%
1か月以上2か月未満…12.5%
2か月以上4か月未満…10.9%
4か月以上6か月未満…5.9%
10か月以上…7.6%
1か月未満で転職先の企業(会社)を決めた方が最も多く、次いで退職後すぐに転職先が決まったという方が多い結果となりました。
在職中からある程度次の転職先の目星をつけていた方や、引き抜き(ヘッドハンティング)などさまざまなパターンが考えられますが、退職後に転職活動を行うと給与が得られないため、貯金を切り崩しての生活になることから迅速に次の転職先を決めるケースが多いと言えます。
また、会社を退職する前から転職活動を始めた人の割合についても公表されており、最も多いのは「1か月以上3か月未満」という回答です。
●転職活動期間(在職中に転職活動開始)
1か月以上3か月未満…27.2%
転職活動期間なし…25.8%
1か月未満…19.3%
3か月以上6か月未満…14.8%
6か月以上9か月未満…4.5%
退職せずに転職活動を行う場合、ハローワークに行ける時間が限られていたり、仕事の合間に転職先の情報収集を行ったりと、少し時間がかかる傾向にあります。
ただ、給与を得ながらの転職活動が可能なため、離職している際の無給期間が少なく不安が少ないのは大きなメリットと言えます。
退職後に転職活動を始めた場合、退職せずに在職のまま転職活動を始めた場合、どちらの場合でも大半は1か月から3か月、もしくはまったく期間をあけずに転職を行っているケースが多いと言えるでしょう。
つまり、転職するなら生活費を確保した上で集中して転職活動をするか、在職中に転職をする場合でも、できるだけ迅速に転職活動を行う方が良いでしょう。
転職活動に幾ら費用が必要なのか、詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓
マイナビ転職の調べによると、転職活動における平均応募者数はひとりあたり8.4社です。
その中でも、若い世代は応募社数が少なく、年齢が上がるにつれて数が増える傾向にあることがわかっています。
●応募社数平均
~19歳…4.1社
20~25歳…6.3社
26~30歳…7.1社
31~35歳…8.2社
36~40歳…8.7社
41~45歳…10.1社
46~50歳…12.1社
51~55歳…14.5社
56~60歳…14.5社
61歳以上…15.2社
もちろん、世代や性別関係なく1社目で決まるという場合があったり、なかなか決まらず10数社以上に応募したりと、さまざまなケースがあります。
応募社数が増えれば増えるほど、その企業(会社)の分析を行ったり、面接対策を行ったりする必要があるため、労力も増えます。
応募社数をできるだけ少なくして本命の企業(会社)に転職するためにも、自分の持っているスキルややりたいことへの熱意などを見直し、マッチしやすい企業(会社)選びをできるようにしましょう。
転職活動を現在している/今後検討している方は下記記事を合わせてご一読ください↓
就職活動と転職活動、一見するとどちらも同じことをするように感じるかもしれませんが、実際には大きな違いがあります。
まず、「就職活動」はこれから新たに社会人として働こうとする人が行うもので、新卒説明会があったり、多くの新卒者が一斉に活動をスタートするのが特徴です。
一方、「転職活動」はすでに就職を経験した方が、その経験に基づいたキャリアアップ・スキルアップなど、さまざまなことを理由に退職して新たな就職先を見つけることをいいます。
そのため、新卒者の就職活動とは違い、説明会が行われたり、他の誰かと一緒に転職活動をしたりする機会がありません。
転職活動はすべて自分のタイミングで行動するため、スタートラインが決まっている就職活動とは異なります。
また、学生の間は先輩OB・OGや周囲に気軽に相談しやすい環境が整っていますが、転職活動中は在職中の会社で周囲に相談することは難しく、転職活動中の仲間もいないため悩みが多くなると言えるでしょう。
就職とは高校・専門が公・大学などを卒業する方、または卒業を予定する方が初めて職業に就く、会社へ入社するといった際に使われる言葉とされています。
また、正社員として職業に就く場合や会社へ入社するというときに「就職する」という言葉を使うのが一般的です。
学生として過ごしてきた生活から一転、人生の分岐点とも呼べる大きな一大イベントと言えるでしょう。
転職とは、現在の職業もしくは就職している会社から別の職業や別の会社へと変わることをいいます。
これまで行ってきた仕事とまったく関係のない新たな仕事に就くときや、同じ業種でも別の会社に就くときなどに「転職する」という言葉を使うのが一般的です。
そのため、会社勤めだった方が正規雇用(正社員)ではない自営業を選ぶことも「転職」になると言えます。
転職先をどう選ぶかによって、その後の人生が大きく変わると言っても過言ではありません。
転職先の企業(会社)に関する情報はもちろん、その職種(業界)がどのような成長を遂げているのか、盛り上がりを見せているのかなど、今後長く仕事を続けていけるかどうかは必ずチェックしておきたいポイントです。
ここからは、転職するならぜひ知っておきたい、転職先の業界や企業(会社)を選ぶ4つのコツについてご紹介します。
安定を求めて大手企業に転職したいという希望を持つのはもちろんですが、今後意欲的に働いていくためにも、転職候補先の企業(会社)が勢力を伸ばしているかをチェックしておきましょう。
発展途上の企業(会社)は伸びしろが多く、これから事業を拡大して新たなソリューションを提供するなど、社会に大きな衝撃を与える可能性もあります。
すでに成長しきっている老舗企業や大手企業(会社)への就職を検討するほか、こうした拡大中の企業(会社)かどうかを見るのがおすすめです。
また、企業(会社)だけでなくその業界(職種)自体が拡大中かどうかもチェックしておきましょう。
たとえば、MaaSやSaaSなどのデジタルテクノロジーや、ブロックチェーンなどの新たな分野、通信新規格の5Gなど、今後高い需要をもたらすと予想されるようなIT分野は成長が有望視されると言えます。
自分のやりたい仕事はもちろん、スキルアップやステップアップを目指したり、有望な業界への転職を希望するなら、トレンドや将来性を見据えた企業(会社)選び・業界選びをするのがおすすめです。
転職する際に気になるのが、「次の企業(会社)を長く続けられるかどうかです。
一度転職企業(会社)を経験をすると、次の仕事は果たして長続きするのか、安定して勤められるのかどうかという不安を抱えやすくなります。
そのため、転職候補先の企業(会社)について調べる際には、離職率を必ず見ておきましょう。
離職率が低いことに加え、福利厚生が充実していたり、有給・育休・産休などの取得率が高いかどうかを併せて見ると、安定して働きやすい企業(会社)かどうかを判断しやすくなるため、不安を取り除くことが可能です。
企業(会社)のコーポレートサイトには、トップや役員をはじめ、社員の写真やプロフィール等が掲載されていることがあります。
こうした目に見える情報はもちろんのこと、実際にその企業(会社)で働いた経験のある人による口コミサイトのチェックを行い、労働環境や人間関係について知っておきましょう。
細かくチェックしていくと、表面上では見えなかった企業(会社)の内面が見える可能性もあります。
パワハラやセクハラが社会的に問題視される中、自分からはその被害を言い出せない人がいるのも確かです。
特に転職の理由が人間関係だった方や、劣悪な労働環境、いわゆるブラック企業だった方は必ず確認しておきましょう。
転職活動を行う理由で最も多いのが、冒頭でもご紹介した通り「より良い条件の仕事を探すため」でした。
そのため、新たに就職する予定の企業(会社)について、給与や待遇面を納得いくまで確認しておくのは鉄則です。
給与については、基本給はもちろん残業代、有給取得率、ボーナスの有無など、細かくチェックしておきましょう。
待遇面については、休日の日数、育休や産休、各種手当などです。
前述しましたが、企業(会社)情報を調べる際には離職率だけでなく、女性の離職率や産休の取得率、男女ともに育休の取得率がどれくらいなのかもチェックしておきましょう。
結婚・妊娠・出産というライフステージの変化があり得る年代の場合、こうした変化が起こった際に企業(会社)が快く対応してくれるかどうかは、働きやすさに大きく影響します。
待遇面に関して、調べてもわからない場合は、面接時に聞くことも良いでしょう。
転職活動を行っている/今後行う予定の方は下記記事をご一読ください↓
転職活動において重要なことは「自分が何をしたいか」ということ、そして「自分が何を求めているのか」です。
いったん就職した会社を辞めて新たな企業(会社)に入りたい気持ちがあるということは、そこでできなかったことを達成したいという意欲があると言えます。
仕事をして経験を積み、自分が本当にやりたいことがはっきりしたという場合には、その夢や目標に向かうための企業(会社)を選ぶと良いでしょう。
家族がいる場合は100%自分の夢のためだけに転職先を選ぶことは難しいかもしれません。
その場合でも、収入や休日などの待遇、仕事内容など何を一番優先したいのかを明確にし、優先順位をつけてから転職活動を行うと良いでしょう。
転職活動は新卒者の就職活動とは異なり、すでに一度就職して企業(会社)で働く経験を積んでいます。
より自分の希望や優先事項がはっきりしやすいため、妥協せず転職先を見つけることが重要です。
転職活動時の面接でよく尋ねられるのが「転職理由」や「志望理由」です。
新卒者の就職活動とは異なり、転職の場合はすでに一度前の会社を辞めているという事実があるため、なぜ退職したのかを尋ねられます。
その理由については人によって異なりますが、どの場合でも言えるのは決して嘘をつかず、なぜその職種を選んだのか、なぜこの企業(会社)を選んだのかを正直に答えましょう。
ポイントとしては、面接時に転職前の企業(会社)を悪く言うのではなく、その企業(会社)にはなく転職希望先の企業(会社)にある魅力を伝えることです。
転職活動をするなら、転職理由や志望理由に一貫性があるかを確認し、面接に臨みましょう。
転職において転職理由や退職理由がうまく伝えたい方は下記記事をご一読ください↓
自分のポテンシャルをまだ把握していない新卒者と違い、転職活動をする方はある程度自分の実力や得意分野などを把握しています。
そのため、転職活動を行う場合はまず自己分析を徹底して行いましょう。
業種によって自己分析の内容は異なりますが、まずは職歴、資格などのスキル、成果物や表彰経験などの実績をリストアップします。
応募社数平均
●職歴
これまでの仕事内容、担当した業務、特に印象に残った仕事内容など
●スキル
保有している資格、前職で得られた技能など
●実績
これまで作成した成果物、会社内外で評価されたことなど
転職するなら、こうしたものを自分の職務経歴書やポートフォリオとして作成しておくと、自分の強みやアピールポイントがはっきりするため、面接時にもすぐに自己アピールできるでしょう。
一度就職した経験があると、転職に向けた自分の希望や狙いが定まりやすくなります。
そのため、転職活動を行う時には譲れない点を曲げず、妥協せず、転職の「軸」として心に留めておきましょう。
転職における軸を決めておくと転職理由や志望動機がうまくまとまります。
家族がいる場合にはよく話し合ったり、自分ひとりの場合でも諦めたりせず、理想の転職先を見つけましょう。
IT業界やITエンジニアは、パソコンを使った業務が基本のため在宅ワークに適していると言えます。
新型コロナウイルス感染症の影響により、在宅ワーク・テレワークを導入する企業(会社)が勧められており、在宅ワークにシフトしやすいIT業界・ITエンジニアは狙い目と言えるでしょう。
また、インターネット・クラウド関連の事業は需要が高く、次世代の新たなインフラとしてなくてはならないものです。
伸びしろのある新たな企業(会社)、今後に期待できそうな業績をもつ企業(会社)のほか、新たな試みにチャレンジしている企業(会社)など、自身がやりたいと感じる仕事を行っているところを選びましょう。
より詳しい企業(会社)情報を知るためにも、自身単独で情報を集めるだけでなく、転職エージェントや転職サイトを利用すると、より詳しい情報を得られるのでおすすめです。
IT業界に特化した転職エージェントなどを知りたい方は下記記事をご一読ください↓
転職は新卒時の就職活動とは異なり、自分のタイミングで取り組む必要があります。
だからこそ、やりたいことを貫き通す覚悟や、ステップアップ・スキルアップをするという強い意志が必要です。
転職によって新たな業界へ渡ることを考えると、転職前にしっかりと企業・仕事についてリサーチをしておき、転職サイトや転職エージェントなどの活用がおすすめです。
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