公開日:2021.03.29
更新日:2025.03.24
世界規模の大企業が多く、最新の技術やトレンドに触れられることから転職先候補として人気の外資系エンジニア。
これからますます発展していくIT業界の中枢を担う存在でもあることから、外資系エンジニアへの転職を考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、外資系エンジニアへの転職を考えている人に向けて、外資系企業と日系企業との違いや転職のメリット・デメリット、転職活動にあたってのコツを一挙に紹介します!
外資系エンジニアへの転職を考えている方にとって非常に有意義な内容となっていますので、是非最後まで読んでみてくださいね!
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<目次>
1.外資系エンジニアとは
エンジニアにおける外資系企業と日系企業の違い
外資系企業のエンジニアは英語必要?
2.外資系エンジニアの年収
3.外資系エンジニアのメリットデメリット
<外資系エンジニアのメリット>
給与水準が高い
スピードが早く、大きな裁量を持てる
<外資系エンジニアのデメリット>
雇用環境が不安定
英語力は向上しない
4.外資系エンジニアとして転職するためには
開発スキルや実績を身に付ける
転職理由と志望動機を一貫させる
転職エージェントを活用する
5.まとめ
外資系エンジニアとは、日系企業ではなく海外企業、つまり外資の会社で勤めているエンジニアのことです。
主に「外資系」は、100%海外資本の企業のみならず、日系企業との共同出資かつ海外企業の出資金額の割合が多い会社、日系企業を買収した海外企業を指すことが多いです。
また、外資系企業動向調査(経済産業省)では「海外の投資家が株式又は持分の3分の1以上を所有している企業」「海外の側筆頭出資者の出資比率が10%以上である企業」を対象にしています。
外資系企業に関して明確な定義はありませんが、この対象企業を外資系企業の目安と考えても良いでしょう。
外資系エンジニアの特徴は、日本独自の年功序列ではなく個々人の成果を重んじる成果主義であること、日系企業よりも情報や技術の伝達や使用が早く、時代の先端に立ち働ける可能性があることが挙げられます。
エンジニアにおける外資系企業と日系企業の違いは、業務内容はどちらも同じくプログラミングやシステム開発であり、あまり大差はありません。
しかし転職者に対する考え方は両者で大きく異なります。
日系企業のエンジニアの場合、即戦力人材を求めていますが、IT未経験で転職しても丁寧に指導・教育してくれる場合があります。
外資系企業のエンジニアの場合、即戦力人材が求められており、基本的な技術の指導はほとんどなく、すぐに実践環境に合流していきます。
なお、IT未経験者が外資系エンジニアへと就職することは非常に難しいです。
外資系エンジニアとして活躍するためには、まず日系企業でエンジニア経験を積み転職が近道かつ確実な道であると言えるでしょう。
英語スキルはあまり必要ではなく、英語よりもエンジニア(開発)スキルが重要視されます。
外資系企業に務めるには英語が必要不可欠、社内や会議の場でも英語が使われるなどのイメージが先行していますが、IT業界の勤務内容はプログラミングやシステム開発です。
社内の通知や一斉メールなどは英語で行われることもあるため、ある程度の読み・書きのスキルはあるに越したことはありませんが、流暢に会話ができるほどの英語力が求められることは少ないでしょう。
外資系企業も日系企業と同じく、全体的にIT人材が不足しています。英語に自信がなくても、ITスキルを持っていれば採用のハードルはそこまで高くありません。
なお、英語スキルが必須の外資系企業もあるため、採用条件の詳細を確認しましょう。
外資系企業は総じて日系企業よりも給与額が高いと言えます。
少し昔ですが大手就職系サービス企業・リクナビが行ったアンケートによると国内企業の平均年収は604万円であったことに対して、外資系企業の平均年収は687万円でした。
個別に数字を見ていくと、ソフト系の職種では外資が720万円(国内596万円)、ハード系では外資が661万円(国内614万円)と、どちらも国内の給与額を上回っています。
さらにWeb・オープン系のシステム開発部門では外資765万円(国内581万円)、インフラ設計構築では外資1075万円(国内669万円)、サービスエンジニアでは外資636万円(国内555万円)、セールスエンジニア・FAE(Field Application Engineer)では外資892万円(国内647万円)と、どの職種を見ても外資の給与額の方が総じて高い結果となっています。
高収入を望む方には、外資系企業への転職が望ましいと言えるようです。
年収の増減はありますが現在でも外資系企業の方が日系企業よりも年収は高いでしょう。
しかし、一部のAI関連の最先端エンジニアや優秀なエンジニアの場合、日系企業でも数千万円などと高額の年収を獲得出来る可能性があります。
この章では外資系エンジニアのメリットデメリットについて解説します。
<外資系エンジニアのメリット>
外資系企業は日本企業よりも「成果に対して報酬を支払う」という考え方が強いため、基本給にインセンティブが上乗せされて支払われる体制を取っている企業も多いです。
そのためしっかりと成果をあげることができれば、年齢や経験を問わず、多額の報酬を受け取ることが可能です。
日本企業では「長年勤めて昇進し、役職に就いて給与を上げる」という考え方が強いですが、外資系企業では成果に応じて報酬も上がっていくため、一定の額に留まらず、知識や経験を積んでどこまでも給与を上げることができます。
成果を重視する外資企業では、デキる社員にはすぐに大きな裁量を与えてくれる文化が根強いです。
そのため若くして大きな仕事を任せられ、日本企業では味わうことのできないやりがいを感じられたり、仕事の進め方や資金の使い方についても自由に決めさせてもらえたりといった貴重な経験ができるでしょう。
もちろん、こうした外資系企業での経験は、その後のキャリア形成の面でも大いに役立ちます。
<外資系エンジニアのデメリット>
外資系エンジニアのデメリットとしては雇用環境が不安定であることが挙げられます。
正社員になるとよほどのことがない限り雇用が保証されている日本企業と比べて、成果第一の外資系企業では、雇用関係もかなりドライに感じられるでしょう。
特に外資では最先端の技術を持っていることが求められるため、時代の変化に柔軟に対応できないエンジニアは低く評価され、その評価は雇用にまでダイレクトに響いてきます。
また、外資企業にとって日本はあくまでも支部のひとつ。自身が成果を上げていても、本国にある企業本部の決定で日本から全面的に撤退することもあり得ます。
市場環境の変化によって、本部よりまずは支部から社員を切り捨てていく、というのが現実です。
先述したとおり、外資系企業といえどもエンジニアの仕事はプログラミングやシステム開発であり、英語力の向上はあまり見込めません。
語学力を高めたいのであれば、エンジニア以外の外資系企業に転職する方が望ましいと言えます。
但し、外資系ITの中でも上の立場になると英語力は必須です。本社や海外各都市にある支店の人たちと会議や、メールでのコミュニケーション、あるいは新しい設備の導入などの情報交換といった業務は基本的に英語で行われます。
普段の業務ではあまり英語を使わないと言えども、ある程度のポストに就くためには専門用語を使ってスムーズに会話できる程度の英語力は求められると考えた方が良いでしょう。
この章では外資系エンジニアとして転職するためのコツを解説します。
先ほども記載しましたが、成果主義が根強い外資系企業では転職者は即戦力と見做され、基本的な技術の教育はせず、すぐに実践的な現場に配属されるというケースがほとんどです。
面接時にもどれだけの技術(スキル)を持っているのか聞かれることが想定されるため、予め開発スキルや実績を身につけておく必要があります。
入社後もスキルがなくては周りと上手く馴染めなかったり、担当領域が限られていたりなど、やりがいを感じにくくなってしまうでしょう。
日系企業で経験を積んだり、プログラミングスクールやオンライン学習サービスを受講したりして、まずは自身のスキルを磨くことが大切です。
採用担当者は志望動機を見て自社とのマッチングを判断しますから、自身の転職理由と履歴書上・面接上の志望動機を一貫させることが大切です。
外資系企業は総じて給与額が高いため、高収入を理由に転職をする方も多いでしょう。
しかし面接の際には、最新の技術に触れることができたり、裁量の大きさだったり、あるいはその会社の業務内容や社風だったりといった、給与面以外の「その会社でなくてはいけない理由」を強くアピールすることが大切です。
給与面のみをアピールしては、「うちの会社でなくとも、ただ外資企業に行きたいだけなのでは...?」とマイナスに評価されてしまいます。
効率よく外資系エンジニアに転職するには、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
転職エージェントには、「市場に回っていない非公開求人を多数保有している」「利用手数料が無料である」「専門のアドバイザーが転職をサポートしてくれる」「履歴書添削・面接対策をしてくれる」「現在の会社の退職関係や入社日の調整などもしてくれる」など、多数のメリットがあります。
特に外資系企業となるとまだまだ日系企業よりも市場に回っている求人数が少ないため、積極的に転職エージェントの非公開求人を利用して転職活動を進めましょう。
いかがでしたでしょうか。
今回は外資系エンジニアへの転職を考えている人について、日系企業との違いやメリット・デメリット、転職活動にあたってのコツを紹介してきました。
ぜひ本記事を参考に外資系エンジニアへの転職を成功させてくださいね!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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