公開日:2021.06.09
更新日:2025.03.24
未経験から業界の異なる仕事に転職することは、相当な勇気が必要でしょう。
それが50代で、しかもエンジニアのような専門職であれば、心配に思うことは当然です。
結論をいえば、50代からエンジニアとして転職することは簡単ではありません。
とはいえ、絶対に転職できないということではなく、成功させるためにはコツを理解することが重要なポイントです。
本記事では、50代からでもエンジニアに転職できる方法や需要、平均年収などについて解説しています。
ぜひ、最後までご覧ください。
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<目次>
1.50代未経験でエンジニアに転職できる?
2.50代未経験でエンジニアに転職するメリット
将来性が高く、エンジニアへの需要は高い
エンジニアは高年収
年齢関係なく実力を重視される
フリーランスへ独立できる
3.50代エンジニアの平均年収
50代男性エンジニア
50代女性エンジニア
フリーランスエンジニア
4.50代未経験からエンジニア転職を成功させる方法
市場調査や業界研究を徹底調査する
プログラミングスクールやオンライン学習サービスを活用する
ポートフォリオやスキルシートをしっかり作り込む
クラウドソーシングサービスで実績を積み上げる
転職サイトや転職エージェントを活用する
5.50代エンジニアとして活躍するには
周りの意見を積極的に取り入れる
スキルアップを怠らない
コミュニケーションスキルを身に付ける
6.まとめ
50代でエンジニアのような専門職に転職することは容易ではありません。
エンジニア業界が未経験であればなおさらです。
20代であれば、未経験からでも経験を積んでいく時間がありますが、50代ではそのような時間に余裕はありません。
また、採用側もエンジニア業界未経験の転職者であれば、50代よりも20代・30代のような若年層を採用するでしょう。このような現状から、50代未経験者がエンジニアに転職することは相当厳しいです。
とはいえ、厳しいのは事実ですが、絶対に不可能ということではありません。
実際、50代未経験でもエンジニアに転職した方は存在します。ただし、20代と同じような転職活動をしても、エンジニアへの転職は実現できません。
50代から未経験でエンジニアの転職を目指すため、20代などの若年層に負けないくらいのモチベーションを保つことが必要です。
また、これまでの人生経験で培った若い世代にはない魅力をアピールしましょう。
前述したように、50代から未経験でエンジニアに転職することは、現実的に厳しいです。
それでも転職を目指すということですから、「必ず転職を実現してやる」というモチベーションを常に持ち続ける必要があります。
そんなモチベーションを高く維持し続けるためにも、エンジニアに転職するメリットについて知っておきましょう。
エンジニアは将来性が高く、今後も需要が途切れない仕事だといわれています。
将来的には、現在よりもさらに高性能なAIが登場し、エンジニアの仕事は淘汰されていくという意見もあります。
しかし、新しいテクノロジーは今後も続々と誕生していくことを考えると、将来的にみても、エンジニアの仕事が淘汰されることはありません。
そもそも現状エンジニアの人材不足状態で、将来的には需要と供給の差はさらに開くといわれています。
少子化により若年層の増加が期待できないなか、求められるのは40〜50代の人材です。
このような背景からみても、50代からでもエンジニアに転職すれば、長く活躍できることでしょう。
エンジニアは年収が高いこともメリットの1つ。
管理職になって、年収がそれなりにある方が多い世代といえば50代ですが、エンジニアはさらに高年収を得ることができる可能性がある職業です。
単純に数字だけ見ると、専門職であるエンジニアは他業種と比べても年収が高い水準にあります。
エンジニアの年収が高い理由は、下記のとおり。
・仕事に専門的な知識・スキルが必要になるから
・人材不足なのに需要が拡大しているから
また50代から転職した場合、これまでの実務経験が認められず、転職前より年収が下がることも珍しくありません。
そんな50代で未経験から転職しても、エンジニアとして能力が認められれば経験が少なくても年収アップが見込めるでしょう。
そのため、一般企業に転職した場合と比べ、高年収が狙えます。
若年層が転職に有利なのは事実ですが、50代未経験からでもエンジニアへの転職が不可能ではない理由は、エンジニアが年齢関係なく実力を重視される仕事だからです。
50代で転職を検討している方は、未経験者でもエンジニアの職種に就くことができるのか不安なことでしょう。
50代に見合ったエンジニアとしての実力が備わっていれば、未経験でも転職できます。
50代の未経験者でも、仕事に必要な能力・知識があれば、エンジニアとして活躍できるでしょう。
エンジニアは、独立してフリーランスになることが比較的容易な仕事です。
長年企業に勤めていて、下記のような働き方ができるフリーランスに魅力を感じている方もいることでしょう。
・自分の意思で決断できる
・場所や時間を選ばす働ける
・仕事を選ぶことができる
・人間関係に悩まずに済む
・育児と仕事の両立しやすい
・自分の頑張りだけで収入のアップが見込める
一般的に、このようなフリーランス特有のメリットもありますが、50代からエンジニアとしてフリーランスになる最大のメリットとしては「収入アップ」でしょう。
50代でエンジニアとして独立し、自分で案件を獲得してこなした分だけ報酬が見込めるフリーランスは魅力的といえます。
50代から転職した場合、一般的には転職前より年収が下がる傾向はみられます。
エンジニアの平均年収は比較的高いといわれていますが、50代でエンジニアに転職する方にとって、平均年収がどのくらいなのか知っておくことは重要なポイントです。
厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると、一般的な50代男性の平均年収は50~54歳で約494万円、55~59歳で約495万円です。
50代のエンジニアの平均年収を下記に記します。
・50~54歳:約630万円
・55~59歳:約670万円
いかにエンジニアの平均年収が高いことが分かることでしょう。
厚生労働省が発表している「令和3年賃金構造基本統計調査」によると一般的な50代女性の平均年収は、50~54歳で約332万円、55~59歳で約327万円です。
50代のエンジニアの平均年収を下記に記します。
・50~54歳:約560万円
・55~59歳:約610万円
エンジニアの平均年収は高い水準を維持していますが、男性と比較すると、女性の方が年収が低くなります。
フリーランスエンジニアの平均年収は、約776万円です。
フリーランスとして独立した方が、稼ぎやすいということが分かりますが、年収に差がみられます。
最高年収が2,400万円に対し、最低年収が240万円。案件をこなした分だけ年収に反映されるため、やりがいも感じることができるでしょう。
50代でフリーランスエンジニアを目指している方は、上記年収をぜひ参考にしてください。
一方で、フリーランスへの独立が上手くいかず、一般的な50代全体の平均年収よりも水準が低くなる可能性もあるため、よく考えて行動する必要があります。
若年層と比較してもエンジニア転職の難易度が高くなっている50代未経験者ですが、転職を実現させるためには、これから解説するポイントを押さえておきましょう。
50代未経験でもエンジニアに転職したいなら、業界の市場調査や研究は必須です。
プログラミングには流行があり、1年も経過すれば活用できなくなる手法も存在します。
そのため、プログラミング言語の流行や習得難易度は事前に理解しておかなければなりません。
50代でも最短で、かつ高収入を得られるエンジニアになるためには、業界全体の現状を把握することは重要なポイントといえます。
具体的には、転職するエンジニア業界のさまざまな情報はできるだけ集めて調査し、マーケット市場の動向を把握して戦略を立てることが重要です。
また、50代未経験からのエンジニア業界転職を成功させるためには、市場調査だけではなく、自身のことも理解しておきましょう。
その理由は、自身をマーケット(転職先)に売り出すため。自身のことを徹底的に理解しておくことで、転職先へのアピールポイントになるだけでなく、自分の市場価値や魅力などを伝えることができます。
50代からエンジニアになりたいのなら、プログラミングスクールやオンライン学習サービスがおすすめです。
若年層であれば、転職後に仕事に必要な知識を学んでいける余裕がありますが、50代はそんな余裕はありません。
プログラミングや仕事に必要となるコンピュータ言語といった知識は、転職活動と平行して身につけましょう。
50代で転職活動を行いながらプログラミングスクールに通うことは、相当な負担がかかります。
とはいえ、エンジニアを目指す50代にとって努力することは重要なポイントであり、時間的に厳しいという方は、自分の使える時間に学ぶことができるオンライン学習サービスを活用するとよいでしょう。
なお、年齢制限がついているプログラミングスクールもあるため、オンライン学習サービスを中心に活用してみると良いでしょう。
50代からエンジニアを目指しているのなら、ポートフォリオやスキルシートはしっかりと作り込んでおきましょう。
ポートフォリオとは、自身の実績を相手にアピールするために作成する作品集のこと。転職を目指している企業から、ポートフォリオの提出が求められることがあります。
ポートフォリオをしっかり作り込んでおけば、自身の実力をアピールできるでしょう。
また、企業からポートフォリオの提出を求められない場合でも、作成することによって自身のアピールポイントやスキルが再確認できます。
そのため、50代でエンジニアを目指しているのなら、しっかりと作り込んだポートフォリオを作成しておくことをおすすめします。
それと同時に、スキルシートもしっかりと作り込んでおきましょう。スキルシートとは、自分の持っているスキルを書き出したシートのこと。
スキルシートも転職を目指している企業から提出を求められることがあり、しっかり作り込むことで、自身のスキルをアピールできます。
ちなみに、企業が提出を求める理由は、その人の能力を確かめる目的もありますが、転職に前向きに取り組んでいるのかを確認する目的もあります。
50代のエンジニア未経験者は、クラウドソーシングサービスで実績を積み上げましょう。
エンジニアに関する仕事は、クラウドソーシングサービスから受注できます。
そもそも、クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい企業などがインターネットを通して不特定多数の受注者に仕事を依頼するサービスのこと。
クラウドソーシングサービスで受注できる仕事のなかには、未経験者でも対応できるエンジニア業界の仕事も多数存在します。
未経験者の場合は、受注できる仕事は限定されますが、クラウドソーシングサービスを活用すれば、エンジニアの実績を積むことが可能。
代表定期なクラウドソーシングサービスは下記です。
どのサービスも会員登録するだけで、基本的には無料で利用できます。
このようなサービスは、フリーランスになったときにも活用できるため、登録して使い方を覚えておくと将来的にも役立つでしょう。
50代でプログラミングスクールやオンライン学習サービスでエンジニアのスキルを身に付けたら、転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。
どちらも転職のサポートをしてくれるサービスですが、転職サイトと転職エージェントとでは、提供しているサービスの内容が異なります。
転職サイトは、転職者を求めている企業などの情報を紹介しているサービスで、転職エージェントは転職の手助けをしてくれるサービスです。
すでにエンジニアへの転職の準備がある程度できていて、あとは自分が希望する転職先を見つけるだけという方は転職サイト。
これから転職先を探しながら、転職の準備をスタートさせるという方は、転職エージェントの利用をおすすめします。
転職サイトは、その人の希望する条件の求人情報を閲覧/応募のみですが、転職エージェントはその人に合った転職先を見つけるだけでなく、応募書類の作成や面接のアドバイスといった、転職に関するさまざまなサポートをしてくれます。
50代でエンジニア転職を目指しているなら、ぜひご活用ください。
50代からエンジニアに転職する際、活躍できるかどうか不安を感じている方もいることでしょう。
50代エンジニアとして活躍したいのなら、そのような不安を払拭できるような思考を持たなければなりません。
まずは、転職活動中に、転職後のことを見据えて、エンジニアとして活躍できる能力を事前に磨いておきましょう。
人生経験を積んできた50代には、「人間力」という若者にはない魅力があります。
チームで仕事を行うことの多いエンジニアの仕事は、技術力と同じくらい「人間力」が必要です。
特に、協調性やチームワークといった「他人に関わる人間力」が備わっていると、技術力は若者に及ばなくても、エンジニアとして活躍できることでしょう。
ここからは、50代エンジニアとして活躍するためのポイントについて、さらに詳しく解説していきます。
50代エンジニアとして活躍するためには、周りの意見を積極的に取り入れましょう。
他人に関わる人間力の1つが「周りの意見を積極的に取り入れる」ことができる能力です。
エンジニア業界は比較的若年層もみられ、自分より遥かに歳下と仕事をする機会もあります。
エンジニア業界で活躍するためには、自分の意見を強行するのではなく、よい意見は積極的に取り入れていくことが重要だといえるでしょう。
50代エンジニアは、スキルアップを怠らないようにしましょう。
他人と関わる人間力が優れていれば、若いエンジニアより技術力は劣っていても、活躍できるエンジニアになることができます。
しかし、活躍できるエンジニアとなるためには、最低限の技術力も必要。
50代でエンジニアになってからも、スキルアップは怠らないようにしましょう。
エンジニア業界では、最新の技術が続々と誕生しています。そのため、最新の技術に対応できるエンジニアも、スキルアップが重要です。
新しい技術や知識を身に付けるためには、常に世界に目や耳を傾けるようにしておくることが大切。
そのためにも、エンジニアは、知的好奇心が旺盛であることが求められます。
50代エンジニアにとって、コミュニケーションスキルを身に付けることは必須です。
エンジニアとして活用するために必要な他人に関わる人間力のなかでも、コミュニケーションスキルも大切な能力です。
コミュニケーションスキルがあれば、クライアントや一緒に仕事する相手に、自分の考えや必要な情報をしっかりと伝えられるでしょう。
コミュニケーションは、相手との信頼関係を構築できるだけでなく、仕事での連携を図るうえでも重要。
チームのなかに、コミュニケーションスキルが優れている方が1人いるだけで、作業効率が大幅にアップします。
50代は、これまでの人生経験から若年層と比較しても高いコミュニケーションを備えていることも珍しくありません。
エンジニアとしてもその能力が発揮できれば、50代でもエンジニアとして活躍することができるでしょう。
50代未経験でエンジニアに転職するのは不可能ではありません。
しかし、同じ未経験からでも20代・30代の未経験者と比べると、遥かに厳しいのは間違いありません。
若年層と同じような転職活動をしても成功できませんし、運よく転職できたとしても活躍できるエンジニアにはなれないでしょう。
エンジニア転職のハードルが高い50代は、それなりに頑張りが必要ですが、努力するだけの魅力がエンジニア業界にはあります。
大変で苦労することも多いですが、ぜひ本記事で紹介したことを参考にエンジニア転職でお役立てください。
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