公開日:2020.09.15
更新日:2025.03.24
働き方改革による副業の推進や、在宅ワークが広がりを見せる中、
「エンジニアのスキルを生かして副業を始めてみたい」
「フリーランスエンジニアとして独立したい」
と思っている方も多いのではないでしょうか?
フリーランスエンジニアの年収や稼ぎやすい職種、必要なスキルや仕事の獲得方法まで、フリーランスエンジニアとして活動するために必要な知識をまとめて解説していきます。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの平均年収
2.フリーランスエンジニアで稼ぎやすい職種6選
AIエンジニア(人工知能)
データサイエンティスト
ブロックチェーンエンジニア
サーバーサイドエンジニア
モバイルアプリエンジニア
インフラエンジニア
3.フリーランスエンジニアで稼ぐために必要なスキル
プログラミングスキルや開発周辺の知識
学習スキル
コミュニケーションスキル
確定申告・社会保険の知識
4.フリーランスエンジニアとして仕事(求人・案件)を取るには?
クラウドソーシングサイトを活用する方法
フリーランスエージェントを活用する方法
SNSを活用する方法
5.まとめ
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの平均年収を比較すると、フリーランスエンジニアのほうが高い傾向にあります。
フリーランスエンジニアの年収は個人のスキルや実績に応じて決まるので幅がありますが、たとえば「フリーランススタート」利用者のフリーランスエンジニアの平均年収は、約800万円です。
一方、2020年3月に公開された「賃金構造基本統計調査」によると、システムエンジニア(SE)やプログラマーといった会社員エンジニアの平均年収(きまって支給する現金給与額+年間賞与その他特別給与額)は、約497万円です。
自分の実力に応じて収入を伸ばしていきたい人にとって、フリーランスエンジニアは魅力的な選択肢といえます。
フリーランスエンジニアの中でも、需要が高くとくに稼ぎやすい職種を6つ紹介します。
・AIエンジニア(人工知能)
・データサイエンティスト
・ブロックチェーンエンジニア
・サーバーサイドエンジニア
・モバイルアプリエンジニア
・インフラエンジニア
「AIエンジニア」とは、AI(人工知能)の開発を担うエンジニアのことです。
経済予測や新薬の開発といった専門的な分野だけでなく、自動運転やスマートスピーカー、画像・音声の解析など、日常生活にもAI(人工知能)が活用される場面は増え続けています。
AIエンジニア(人工知能)に求められるのは、「深層学習(ディープラーニング)」や「機械学習」など、AI(人工知能)に使われている技術の理解や、大量のデータを解析するため統計学など数学の知識です。
また、AI(人工知能)にかかわるデータを操作するために、PythonやR言語を使用します。
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「データサイエンティスト」は、AIエンジニア(人工知能)の一種で、ビッグデータの解析に特化した職種です。
ビッグデータとは、その名のとおり大量のデータのことです。
AI(人工知能)技術の一つ「機械学習」に利用できることから、近年需要が高まっています。
データサイエンティストの仕事は、大量のデータを収集し整理することです。
そのためにHadoop、Spark、BiqQuery、TeraDataといった大量のデータ処理に特化したデータベースの知識や、データを整理して見やすくするためのTableauやQlikなど「BIツール(ビジネスインテリジェンスツール)」のスキルが必要です。
データの操作にはPythonやR言語を使用します。
また、データを正しく解析するために、確率や統計、微分積分、行列など数学の知識も欠かせません。
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「ブロックチェーンエンジニア」とは、「ブロックチェーン」の開発に携わるエンジニアのことです。
ブロックチェーンとは、仮想通貨「ビットコイン」のために開発された「分散台帳技術」です。
データを一か所に集約するのではなく、「ブロック」とよばれるデータを世界中のコンピューターに分散して管理するため改ざんが難しく、データの一貫性や信頼性を確保することができます。
現在、ブロックチェーンは仮想通貨だけでなく、金融や物流、医療など、さまざまな分野で応用されています。
ブロックチェーンエンジニアは、ブロックチェーンのコアの部分を開発するエンジニアと、ブロックチェーンを活用したシステムやアプリケーションを開発するエンジニアに分けられます。
いずれも、ブロックチェーン技術の理解が欠かせません。
開発目的に応じて、C#、Go言語、JavaScript、Solidity、Javaなどのプログラミング言語を使用します。
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「サーバーサイドエンジニア」とは、WebサイトやWebアプリのサーバー側の処理に携わる職種です。
サーバーサイドエンジニアは、Webサイトで使う機能を開発したり、データベースを管理するのが主な業務です。
開発目的に応じてPHPやRuby、Java、Python、JavaScript、C言語、C#、C++、Scalaなどのプログラミング言語を使用します。
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「モバイルアプリエンジニア」とは、スマートフォン向けのアプリ開発を担うエンジニアです。
iOS向けのモバイルアプリであれば、SwiftやObjective-C、Android向けのアプリであれば、KotlinやJavaといったプログラミング言語を使用します。
モバイルアプリエンジニアは、TwitterやIsntagramのように、PC向けのWebアプリとモバイルアプリを同時並行して開発することもあります。
そのため、PHP、Ruby、Python、Java、JavaScriptといったサーバー開発で使われるプログラミング言語など、Web開発のスキルも活用できます。
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「インフラエンジニア」とは、ITシステムやWebサイトなどを動かすためのインフラ構築を担う職種です。
インフラエンジニアは、フロントエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアを、ハードウェアやミドルウェアといったインフラ(システム)面から支えるのが主な業務です。
ネットワークやサーバー、データベースといった、インフラストラクチャに関する知識が求められます。
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フリーランスエンジニアで稼ぐために、ぜひ身に着けておきたいスキルを解説していきます。
・プログラミングスキルや開発周辺の知識
・学習スキル
・コミュニケーションスキル
・確定申告・社会保険の知識
フリーランスエンジニアとして稼ぐためには、プログラミングのスキルは必須です。
求人・案件によっては複数のプログラミング言語を求められる場合もあるので、自分の得意ジャンルや需要に応じて、Java、JavaScript、PHP、Ruby、Python、C言語、C#、C++、Scalaなど複数のプログラミング言語スキルを身に着けておくといいでしょう。
ただプログラミング言語を扱えるだけでなく、プログラミング言語ごとのフレームワークやIDE(統合開発環境)、Gitといったより効率よく開発を進めるための周辺スキルも欠かせません。
エンジニア業界は、変化が激しい業界です。
フリーランスエンジニアとして継続して稼いでいくためには、常に勉強し続ける姿勢が必要です。
業界の流れを読みながら、膨大な情報の中から目的に合った情報を取捨選択したり、今後流行りそうな分野で必要とされている開発スキルを積極的に学習し、自分に合った学習方法を選んで効率的に学習するスキルが求められます。
自分のペースで求人・案件をこなせることはフリーランスエンジニアの一つのメリットですが、業務を円滑に進めるために一定のコミュニケーション能力が求められます。
・自分のスキルや実績をクライアントに伝える営業力
・クライアントが何を求めているのか理解する力
・疑問点や些細なトラブルをクライアントの意見を聞きながら解決する力
・報酬や条件など、自分の希望を伝える力
単に自分の希望を伝えるのではなく、クライアントの立場に立って考えることが大切です。
会社員の場合は、納税や社会保険の手続きは会社が行ってくれますが、フリーランスの場合はすべて自分で行う必要があります。
フリーランスとして独立する場合は、
・厚生年金から国民年金への切り替え
・社会保険から国民健康保険への切り替え
・個人事業の開業届出書の提出
・確定申告に関する手続き
など、さまざまな手続きが必要になります。
手続きには期限が設けられていることも多いので、早めに確認しておきましょう。
フリーランスとして確定申告についより深い知識を蓄えたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスとして、仕事(求人・案件)を受注するには、大きく分けて3つの方法があります。
・フリーランスエージェントを活用する方法
・クラウドソーシングサイトを活用する方法
・SNSを活用する方法
「クラウドソーシングサイト」とは、仕事を依頼したい個人や企業と、仕事を受注したいフリーランスを仲介してくれるサイトのことです。
「クラウドソーシング」とは、「Crowd(大衆)」と「Sourcing(業務委託)」を組み合わせた造語で、仕事の内容に適した人材を広く募集することを意味します。
主なクラウドソーシングサービスはクラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどがあります。
クラウドワークスやランサーズの受注形式は、大きく3つに分けられます。
・タスク
・プロジェクト
・コンペ
タスクは、アンケートや体験談の執筆など単純な作業が多く、誰でも受注できる一方、報酬が低くスキルの向上にもつながりづらいので、長く続けることはおすすめできません。
なるべく早い時期に「プロジェクト」や「コンペ」に移行しましょう。
プロジェクトは、クライアントに自分のスキルや実績を提示して、採用されることで仕事を受注する方式です。
初心者向けから上級者向けまで、幅広い依頼(案件)があるため、自分のスキルや希望条件に合った仕事を受注することができます。
コンペは、クライアントに成果物を提示して、採用されると報酬が発生する仕組みです。
デザイン系の職種で多い方式で、高い報酬が見込める一方、採用されないといっさい報酬は発生しないので、スキルに自信のある方におすすめです。
またクラウドワークスやランサーズでは、「仮払い制度」が導入されています。
契約が完了すると、クライアントがクラウドソーシングサイトに報酬分を支払います。
仕事が完了すると、クラウドソーシングサイトからワーカー(受注者)に報酬が支払われる仕組みです。
仮払い制度のおかげで、
「報酬を支払ったのに仕事が完了しなかった」
「仕事を完了したのに報酬が支払われなかった」
といったトラブルを未然に防ぐことができるので、クライアント・受注者ともに安心して利用できることがメリットです。
クラウドソーシングサイトの場合、まったくの初心者でも受注できるというメリットがあります。
その一方で、自分で仕事を探してクライアントに提案(営業)する必要があるため、仕事を受注するまでに時間と労力がかかるというデメリットもあります。
既にエンジニアとして開発(実務)経験スキルが備わっている方や求人・案件紹介~求人・案件参画後の継続的なコンサルタントのサポートを希望している方は、フリーランスエージェントを利用することをおすすめします。
「フリーランスエージェント」とは、フリーランスのスキルや実績、希望条件に合った求人・案件を紹介してくれるサービスのことです。
フリーランスエージェントを利用すると、
・実力に見合った求人・案件探し
・新規求人・案件獲得のための営業
・契約締結に関わる手続き
・継続サポート
などを代行してもらえるので、エンジニア業に集中し、より安定した収入を得ることが可能になります。
また、フリーランスエージェントによっては、クラウドソーシングを利用する場合よりも単価が高かったり、会社員並みの福利厚生が受けられたりするメリットもあります。
主なフリーランスエージェントは、レバテックフリーランス、Midworks(ミッドワークス)、フォスターフリーランス、FREE-DA(フリーダ)などがあります。
TwitterやInstagram、FacebookといったSNS、ブログなどの媒体を使って自分のスキルや実績をアピールすることも有効な手段です。
過去に携わった求人・案件など、紹介可能なものをまとめてポートフォリオを作成しておくといいでしょう。
クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントを利用する場合、手数料(マージン)が発生しますが、SNSやブログ経由で直接求人・案件を獲得することができれば、同じ単価でも収入を上げることができます。
その分、仕事の獲得から契約、報酬のやり取りなどをすべて自分で行う必要があります。
時間や場所、人間関係に縛られず、自由な働き方を実現できるフリーランスエンジニア。
会社員以上の収入を得るためには、プログラミング言語のスキルだけでなく、コミュニケーション能力や学習能力が求められますが、自分の得意分野を生かしつつ、稼げる職種を見極めて、挑戦してみてはいかがでしょうか?
仕事を獲得するには、クラウドソーシングサイトやフリーランスエージェントの利用がおすすめです。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
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