公開日:2021.07.19
更新日:2025.03.24
Webサービスやスマホアプリ、ゲーム、パッケージソフトなど、IT業界の中でも多数のジャンルでよく聞く自社開発。
受託開発と比べて「自社内で業務が完成するためコミュニケーションがとりやすい」「プロジェクトの始終で自身のスキルを存分に活かせる」「長期間にわたって同じプロダクトに携わることができる」といった点が魅力であることから、自社開発企業への転職を考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は自社開発企業の特徴や転職のメリットデメリット、自社開発企業への転職に是非とも活用したい職エージェントまでを一挙に紹介します!
自社開発企業への転職希望者には大変有意義な記事となっていますので、是非とも一度目を通して転職の参考にしてくださいね!
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<目次>
1.自社開発とは
自社開発と受託開発との違い
2.自社開発企業へ転職するメリット
開発スケジュール調整が柔軟
サービス/プロダクト企画から携われる
同じサービス/プロダクトに長期間関われる
人間関係の構築がラク
3.自社開発企業へ転職するデメリット
転職には一定のスキルが必須
使用する開発スキルに偏りが生じる
社外に行かないと人脈形成しにくい
4.自社開発企業への転職におすすめの転職エージェント
マイナビエージェント
リクルートエージェント
doda(デューダ)
5.まとめ
自社開発とは、自社製品のアプリやサービスの開発を社内で行うことです。
具体的にはスマートフォンアプリやWebサービスのほか、パッケージソフト、ゲームなど幅広い開発分野が挙げられます。
インターネット上の情報などでも、自社開発企業は良いイメージで書かれていることが多く、エンジニア業界の中でも憧れを抱かれる存在であるとも言えます。
自社開発企業は変化の早いIT業界の中で時代の最先端となるサービスを作らなくてはならないため、常に新しい技術やトレンドを追いかけていく姿勢や学習意欲、ユーザーニーズや時代の流れを読み取る力が求められることも特徴です。
特に競合が多い領域では特にアイデア出しからリリースするまでのスピードを重視している企業も多く、世の中に新しいものを送り出していきたいという想いのある人は、仕事にやりがいを感じられるでしょう。
また自社開発企業はGoogleやリクルート、DeNAやサイバーエージェントなどBtoCサービスを展開している企業が多く、多くの消費者の目に止まる有名なサービスの開発に携われるチャンスがあるのも大きなポイントです。
しかし反対にベンチャーやスタートアップ企業も自社開発に含まれるため、「自社開発=待遇が良い」というイメージを一様に持っておくのは危険です。
企業規模によっては安定性や制度面での整備が整っていないことも十分にあり得るため、転職の際には会社の実情や業務成績をしっかりと把握してから応募するようにしましょう。
受託開発のエンジニアから見ると自社開発が実際以上に良く見えてしまうことも考えられるため、まずは自社開発と受託開発との違いについてしっかりと理解しておきましょう。
先述した自社開発と良く比較される受託開発の特徴は以下のとおりです。
まず受託開発とは、別会社から委託されたシステム開発を行うことです。
代表的なのはBtoBサービスやATMなどの金融システム、官公庁で使われているシステム開発などが挙げられます。
また、クライアントのシステム開発を受託して作業するSIerもこの受託開発企業に該当します。
受託開発の多くはプロジェクト単位で動いていきます。
プロジェクトによって期間は異なりますが、数ヶ月間から数年単位のものまで多くの案件と関わることができるのが特徴です。
またエンジニア業界はスキルと実績で人材が評価されるため、たくさんの現場と経験を積むことができる受託開発は市場価値を高められる大きなメリットとなります。
受託開発で実績を積んだエンジニアは、その後の待遇の良い企業への転職やキャリアアップの実現が他業種に比べて難しくないとも言えるでしょう。
さらに受託開発の中でも、クライアントから直接業務を委託される「元請け」、二次受け以降の「下請け」という区分がされており、一般的には元請けの方が待遇が良い傾向にあります。
元請け企業の主な仕事は委託先の開発者をまとめて管理することで、自ら進んでプログラミングする印象はやや薄まります。
対して下請けの企業では、自らプログラムを書き納期までに提出することが主な仕事となるでしょう。
そうした点において元請け企業は、待遇面では下請け企業より良くても、自らの手を動かして実際にプログラミングしたいエンジニアにとっては物足りない業務であると言えるかもしれません。
転職の際には、自分の意思と企業の業務内容とが合致しているかどうか、確かめるようにしましょう。
それではここからは、自社開発企業へ転職するメリットを挙げていきます。
自社開発企業の多くは開発スケジュール調整が柔軟に行えます。
特社内で使用するシステムなどの開発の場合には、直接売り上げにつながる開発ではないため、他よりもかなり緩めの納期が設定されることがあるようです。
自社開発企業はすべてのスケジュールを自社内で管理でき、また非IT人材も少なくプロジェクトの難易度や現場の要領をわかっている人がほとんどです。
そのため無理のないスケジュール調整が可能となっています。
残業のイメージもまだまだ強いエンジニア業界ですが、その中でも自社開発企業はある程度ゆとりを持って仕事ができると言えるでしょう。
また自社開発は労務管理を行う企業が自社となるため、労務管理の責任が非常に明確で、違法残業なども起こりにくくなります。サービス残業など理不尽な環境に身を置かれることも少ないでしょう。
それに比べてクライアントありきである受託開発企業は、発注元の企業が提示する金額や納期などに合わせてプロジェクトを進めていくため、厳しいスケジュールが組まれることも多々あります。
特に元請け企業の場合はクライアント先が非IT業界の企業で、開発の難易度や工数を無視した要望を提出されることもあります。
プロジェクトによっては長時間労働などの激務に追われることも想定しておきましょう。
自社開発の特徴として、サービス/プロダクトを企画から携われることが挙げられます。
自社の商品をイチから作成できることで味わえるやりがいや達成感は、自社開発企業独自のメリットです。
一般的に自社開発企業では、自社内にIT事業部のような部署が設置され、そこに配属されるケースがほとんどです。
その上で社内他部署とうまく連携をとりながら、目的のシステムを設計していくことになります。
また、自社開発企業のサービス/プロダクトと言っても、「社内で使用するシステムの開発を行う自社開発」と「企業外のユーザーが使用するサービス/システムを開発する自社開発」に分けることができます。
双方、求められる知識や人間性が異なってくるため、転職の際には一概に自社開発企業と括ることなく、そのサービスまでチェックしておくことが大切です。
もうひとつ自社開発の大きな特徴として、同じサービス/プロダクトに長期間関われる点が挙げられます。
成果物を納品して終わりの受託企業とは違い、ずっと同じサービスを開発し続けられることは、自社開発企業ならではの楽しさでしょう。
また、ひとつのサービスを作り続けることで拡張性・保守性の高いコードを書く技術も得られます。
このような環境で働くことは自身の市場価値を高めるためにも非常に役立つ経験であり、今後のキャリアアップにも活きてきます。
さらに同じプロジェクトに関わり続けることで、自分が時間と愛情を注いだサービスが世に出る達成感を味わえることも大きなやりがいとなります。
ユーザーの反応を直に受け取ることができるのも嬉しいメリットでしょう。
称賛のコメントはそのまま喜びに直結しますし、その上サービスのリリース後もユーザーの反応を加味して同サービスを改善し続けられるのも自社開発ならではの楽しさです。
仕事のモチベーションも下がりにくいと言えるでしょう。
受託開発では受注先のクライアントと積極的にコミュニケーションをとっていく必要がありますが、自社開発でコミュニケーションを図る相手はそのほとんどが自社内のエンジニアです。
そのため相手を必要以上に気遣うことなく、またエンジニア同士の専門用語なども通じるため、人間関係の構築は比較的ラクであると言えるでしょう。
自社開発企業ではプロジェクトが始まる前からの知り合いであったり、他の部署でも同じ企業で働いていたりということがほとんどですので、ある程度気さくに人間関係を構築していくことができます。
またそのような事情から、業務上で必要なコミュニケーションスキルとしてはお客様を相手にした「わかりやすく伝える能力」「人の良さ」などではなく、仲間内での「問題を解決する能力」「事実はどうであるかを見抜く能力」といった実際の問題解決へと向かうためのスキルが求められるとも言えます。
自社開発企業へ転職するデメリットも見ていきましょう。
自社開発企業への転職は、受託開発企業への転職と比べて一定の高い水準のスキルが必須です。
なぜなら元請けから下請けへと受注し、各工程を細分化して厳密に管理していく受託開発企業と異なり、自社開発企業ではある程度の仕様が決まったらすぐさま内容に着手していくからです。
そのため、途中変更や軌道修正に正確に対応でき、かつ市場や顧客の変化に素早く対応できる技術力が必要になっています。
工程や定石に沿って開発を進めていくのではなく、自分自身でプロジェクトを進めていくことのできる人材が求められているのです。
また同時に自社開発企業は人気の職種でもあるため、競争率も高いと言えるでしょう。
転職成功には、自身がある程度以上のレベルのスキルを保有している、即戦力な人材であることを強くアピールする必要があります。
基本的なITスキルはもちろん、ゲーム開発であればC言語やC++、Web系サービスであればHTMLやCSSなどのマークアップ言語の知識やJavaScript、システム開発であればJava、Ruby、Pythonなど、現場に合わせたプログラミング言語の知識も持っておくとスムーズに転職活動が行えるでしょう。
自社開発企業であれば大きな裁量とやりがいを持って比較的自由に仕事ができそう、と考える人も多いと思います。
しかし実際には、特に大手企業であれば部署が細分化されていることも多く、ある程度決まった分野の技術しか利用せずに習得出来るスキルにも偏りが生まれてしまうのが現実です。
また反対にベンチャーやスタートアップ企業では、裁量を大きく持つことができても、予算の都合上思うように仕事ができないという場合も想定されます。
また担当の業務範囲が決まっている場合、その担当を長期間することもあり得るため、新たな技術に触れる機会が少ないとも言えます。
受託開発のようにプロジェクト単位で動き、あちこちの客先に常駐することがないのはメリットであるように思われますが、それは裏を返せば常に自身で最新の技術に触れていくよう努めていかなければ市場価値は上がらないということです。
さらに、社内独自のフレームワークを使用している企業もあり、社外に出ると全く使えないスキルとなる可能性もあることも、デメリットとなるでしょう。
自社開発企業への転職理由として「スキルアップ」を挙げる人も少なくありませんが、こうしたことから純粋にスキルアップだけを図りたいのであれば受託開発企業の方が向いている可能性もあります。
また受託開発企業で経験を積んだエンジニアを好意的に思う自社開発企業も多いため、将来を見据えた下積みとしてまずは受託開発企業に転職するというのも一手です。
「自社開発企業だから、自分たちの好きなように仕事できるはず」という期待を持っていたら、意外とできる範囲は少なかった、ということも大いにあり得ますので、仕事内容については転職前によく確認しておきましょう。
複数の企業がまとまってプロジェクトを進める受託開発と比べ、自社内だけで業務が完結する自社開発企業は積極的に社外に行かないと他の人脈が形成しにくいです。
受託開発は客先常駐で勤務するというケースも多く、自然と人脈が出来上がっていきますが、自社開発企業では仕事仲間は自社の社員だけ。
ただでさえエンジニアは他業種と比べて人との関わりが少ないので、自社開発企業に勤める場合はより積極的に外の世界へアクセスする必要があるようです。
最後に自社開発企業への転職におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
どれも非常に役立つ転職エージェントサービスとなっていますので、是非とも利用を検討してみてくださいね!
マイナビエージェントは、IT・Web業界に特化した「マイナビITエージェント」サービスも展開しており、業界の最新情報を知っているキャリアアドバイザーたちのサポートのもと転職活動を進めることができます。
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いかがでしたでしょうか。
今回は自社開発企業への転職を考えている人に向けて、自社開発企業の仕事内容や転職のメリット・デメリット、おすすめの転職エージェントを紹介してきました。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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