公開日:2021.07.21
更新日:2025.03.24
未経験から、これまでとは異なる職種に転職をすることは大変です。
特にWeb系のような専門知識を必要とする仕事であれば、未経験から転職しても大丈夫だろうかと、つい考えてしまうのは当然。
本記事では、未経験でもWeb系の転職は可能なのかというテーマで解説しています。
また、Web系の仕事内容や未経験からの転職を実現するための方法なども紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.Web系の転職は未経験でも可能?
2.Web系の具体的は職種とは?
Webエンジニア
Webデザイナー
Webディレクター
3.未経験者必見!IT業界への転職で知っておきたいこと
IT業界の労働環境
IT業界のトレンドと将来性
4.Web系職種に未経験から転職する方法
自己分析と業界分析を徹底的に行う
独学でスキルや実績を身につける
プログラミングスクールやデザインスクールを受講する
転職サイトや転職エージェントを活用する
5.まとめ
結論からいえば、Web系の転職は未経験でも可能です。
その理由は、Web業界の需要拡大と慢性的な人材不足が挙げられます。
Web系に転職したいならIT業界のトレンドは意識する必要があり、新技術への対応が迫られることから知見を得ることは重要なポイント。
また、業界全体でいえば将来性が望めることから、特に若手の未経験者の需要は高まりつつあります。
このような背景から、IT業界のトレンドや知見を得た20~30代の若手のWeb系未経験者なら転職しやすいといえるでしょう。
Web系とは、Webシステムに関係する業務に携わる職種のこと。
システムそのものやWebサーバやホームページの制作・管理、Webブラウザの開発など、Web系の仕事は数多く存在します。
そんな豊富にあるWeb系の仕事のなかでも、特におすすめの職種は、下記の3つです。
・Webエンジニア
・Webデザイナー
・Webディレクター
それでは、この3つの仕事の簡単な仕事内容と必要スキル、年収を紹介します。
Webエンジニアとは、Webサイトやシステムの設計・開発・運用・保守を行うエンジニアのこと。
主な仕事は、下表のとおりです。
仕事内容 |
説明 |
---|---|
Webサイト制作 |
クライアントから提供された仕様書や、実際にクライアントにヒアリングし、それらをもとにしてWebサイトを制作する |
Webシステム構築 |
クライアントから提供された仕様書に従い、Webシステムを構築する |
Webサイト保守・管理 |
制作したWebサイトやシステムが常に正常な状態となっているように保守・管理する |
また、Webエンジニアには下記の種類があります。
・フロントエンドエンジニア:Webサイトのレイアウトやユーザー情報を入力する画面などの目に見える部分に関わる
・サーバーサイドエンジニア:システムやアプリのサーバー側での内部の処理部分に関わる
・インフラエンジニア:システムの「基盤」となるネットワークやサーバーの設計・構築・運用を担当する
そして、Webエンジニアに必要なスキルには、下記が挙げられます。
・プログラミング言語スキル
・データベース関連スキル
・コミュニケーション能力
使用するプログラミング言語は開発案件によって異なるため、いくつかの言語を覚えておく必要があります。
「Java」「PHP」「Ruby」「Python」「HTML/CSS」「JavaScript」などが主要言語です。
また、Web開発を行うために、サーバ・ネットワーク・データベースなどインフラ領域開発・運用スキルや知識・理解力が必要です。
Webエンジニアはクライアントへのヒアリングや他エンジニアとの連携が多いため、コミュニケーション能力も必要なスキルといえるでしょう。
Webエンジニアの平均年収を掲載している情報について、以下の通りです。
「indeed」上での会社員エンジニアの年収は約523万円です。
「フリーランススタート」上でのフリーランスWebエンジニアの年収は約720万〜960万円です。
Webデザイナーの仕事内容は、Webサイトのデザインを担当すること。
クライアントからの依頼に沿って、Webサイトのレイアウトや色の考案、素材作成といったデザインを作成することが主な業務です。
しかし、プロジェクトや参画する求人・案件によっては、WebデザイナーがHTMLやCSS、JavaScriptなどを使用してコーディングを行うこともあります。
そのため、Webデザイナーにとって必要なスキルは、下記の3つが挙げられます。
・デザインスキル
・グラフィックツールスキル
・プログラミング言語スキル
Webデザイナーは、Webサイトのデザインに関わることを主な業務とするため、デザインの基本的な知識は必須。
また、Webデザインのトレンドは日々変化しているため、常に流行に敏感でなければなりません。
さらに、デザインツールを使うことも多く、「Illustrator」「Photoshop」「Figma」などは知っておきましょう。
前述した通り、求人・案件によってWebデザイナーもコーディングの知識が必要なる場合があります。
そのため、「HTML」「CSS」「JavaScript」「jQuery」などは学んでおくことをおすすめします。
Webデザイナーの平均年収を掲載している情報について、以下の通りです。
「求人ボックス」上での会社員デザイナーの年収は約448万円です。
「フリーランススタート」上でのフリーランスWebデザイナーの年収は、フリーランスとして活躍しているWebデザイナーの平均年収が535万円でした。
Webディレクターの仕事内容は、サイト制作やシステム開発でのプロジェクトを監督・指揮・管理すること。
そのため、スケジュール進行管理やコンテンツの品質管理、プロジェクトメンバー選定、クライアントと現場スタッフの橋渡しなどが主な業務となります。
Webディレクターは仕事内容によって、以下の4種に大きく分類されています。
Webディレクターの種類 |
仕事内容 |
---|---|
企画・マーケティングディレクター |
社内の制作部署のディレクションを担当 |
アートディレクター |
Web制作会社でディレクションを担当 |
システム開発ディレクター |
システム会社でのディレクションを担当 |
営業系ディレクター |
Webサイト制作営業などを担当 |
Webディレクターに必要なスキルには、下記の3つが挙げられます。
・プログラミング言語スキル
・スケジュールやタスク管理スキル
・コミュニケーション能力
プログラミング言語をきちんと理解しておかなければ、クライアントやWebエンジニア・デザイナーとのコミュニケーションができず、プロジェクトが進められません。
そのため、プログラミング言語スキルはディレクターにも必須のスキルです。
プロジェクトのスケジュール進行管理をする仕事のため、スタッフやコスト、時間などのリソースを効率的に管理できるスケジュール管理やタスク管理スキルも重要です。
また、プロジェクトチームを取りまとめるためにはコミュニケーション能力は不可欠。
特にスタッフだけでなく、クライアントへの提案や打ち合わせにもコミュニケーション能力は欠かせません。
Webディレクターの平均年収を掲載している情報について、以下の通りです。
「indeed」上での会社員Webディレクターの年収は年収が約510万円です。
「フリーランススタート」では、フリーランスで活躍しているWebディレクターの方の平均年収が705万円です。
慢性的な人手不足状態が続いているIT業界。
Web系の仕事もIT業界として分類されることから、転職するためにも労働環境について知っておきたいことでしょう。
ここでは、「IT業界の労働環境の現状」と「IT業界のトレンドと将来性」について解説していきます。
一昔前Web系を含む、IT業界での仕事は3K(きつい・厳しい・帰れない)のイメージが強く、労働環境は決して良いとはいえませんでした。
しかし、社会的にも働き方改革が進められていることもあり、労働環境は一昔前に比べてかなり改善されています。
長時間労働を是正するような社会的な動向の影響もあり、残業時間は減少傾向がみられます。
例えば、「IT業界の働き方・休み方」によると、直近1年間の月平均所定外労働時間は「20時間未満」が49%という結果でした。
このように、IT業界全体としては労働環境の改善がみられます。
なお労働環境も改善され始めていることに伴い、職業のイメージも変化しています。
2021年高校生がなりたい職業ランキングでは、10年前まで入っていなかったプログラマーを含むエンジニアが上位に位置しています。
近年、柔軟性の確保や多様な人材の活躍、ひいては企業の生産性向上を推進するワーク・ライフ・バランスの実現可能な働き方が流行。
そして、IT業界でも柔軟な働き方がトレンドとなっています。
また、IT業界でのトレンドとして、主に下記の4つが挙げられます。
・AI企業の台頭
・メガクラウドでデータ保管・管理する人の急増
・5G導入による回線速度の劇的な加速
・DX「デジタルトランスフォーメーション」による生活の質の向上
IT業界の将来性ですが、IT業界は将来性がある業界でしょう。
その理由は、世界のトップ産業はIT業界が占めていることや、近年自動車などの製造や医療など異なる業界でのIT需要が高まっていることが挙げられます。
労働環境が改善され、将来性も高いIT業界ですが、需要が年々増加しているにも関わらず、IT人材が不足していることが問題となっています。
また、供給が需要に追いつかない状態は、今後も続くことが予想されています。
未経験であっても、Web系への転職は不可能ではありません。
しかし、何も対策していない状態では、転職は困難。
転職のハードルを少しでも下げるためにも、転職に向けて対策をしておくことが大切です。
ここでは、Web系職種に未経験から転職する方法を4つ紹介します。
・自己分析と業界分析を徹底的に行う
・独学でスキルや実績を身につける
・プログラミングスクールやデザインスクールを受講する
・転職サイトや転職エージェントを活用する
それでは、詳しくみていきましょう。
Web系転職の対策でやっておくべきこととして、自己分析と業界分析が挙げられます。
自己分析が必要理由は、自己分析をしておくことで「転職先を選ぶ際の軸が明確化になる」「自分のことが理解できる」ためです。
興味のある仕事が、自分に向いている仕事・自分に活躍できる仕事ではありません。
自己分析をすることで、本当は自分に向いている仕事は何なのかに気付くことができるでしょう。
また、Web系転職の際には、自己アピールは必須です。面接官に自己アピールするためには、自分のことを深く理解して、面接官にしっかりと伝えられるようになっておく必要があります。
そして、転職を考えている業界について情報を収集し、理解を深めることが業界分析。
業界分析をしておけば、業界の長所短所が発見できたり志望動機を考える根拠となったりします。
転職後、仕事に必要な知識を学んでいくより、独学でスキルや実績を積みながら転職活動と並行する方がWeb系転職には有利です。
書店に行けばスキル・知識が学べるさまざまな参考書が揃っていますし、独学で学べるオンラインの学習サイトもあります。
また、エンジニア向けの勉強会やセミナー、イベントに積極的に参加するという方法もあります。
他にも、下記のクラウドソーシングサービスを利用することで、未経験でもWeb系の仕事の実績を積むことが可能。
クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注したい企業などがインターネットを通して不特定多数の人々に仕事を依頼するサービスのこと。
未経験者向けの仕事は限定されますが、未経験者でもスキルや実績を身につけることができます。
どのサービスも会員登録するだけで利用にお金はかからないため、Web開発未経験者が実績を積むのにおすすめです。
Web系の知識を独学で学べることには限界があります。
時間的・金銭的な余裕があるのなら、プログラミングスクールやデザインスクールを受講して、プロに教えてもらった方がおすすめ。
プログラミングスクールやデザインスクールで学べば、より実践的なスキルや知識を身につけることができるでしょう。
また、分からないことがあっても、プロに聞けばその場で解決できます。
転職のサポートをしてくれるサービスが、転職サイトや転職エージェントです。
転職サイトは、企業必要な人材を確保するために募集している求人情報を掲載しているサービスです。
一方で、転職エージェントは転職希望者の経歴を踏まえながら、その人が希望する条件に合った求人を専任コンサルタントが紹介してくれるサービスです。
転職サイトは自分のペースで転職活動を進めたい方、そして、転職エージェントは転職をするのにサポートをしてもらいたいという方に向いています。
ただし転職サイトや転職エージェントを活用すれば、必ずしもスキル・経験がない状態でWeb系転職が有利に運ぶということではありません。
実際、Web系未経験で転職するには、非常に困難です。
そのため、まずはスキルや経験を積んでから、転職サイトや転職エージェントを活用して転職を検討しましょう。
今回は、未経験でWeb系に転職できるのかというテーマで解説してきました。
結論としては、未経験でWeb系に転職することは困難です。
しかし、Web系の転職に向けて、しっかりと対策を練っておけば転職は実現不可能ではありません。
業界の将来性が高いですし、働き方改革も進み、以前と比べて労働環境もよくなっています。
そのため、ハードルは高くても挑戦してみる価値はあるでしょう。
ぜひ、本記事を参考にして、Web系転職に挑戦してください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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