クラウドエンジニアはリモートワークできる?リモートワーク案件実情や要求されやすいスキルを解説!

リモートワーク市場動向分析

2022.08.04

低コストでインフラの構築・運用ができるなどメリットが大きいことから需要が急増しているクラウド。
しかしクラウドに関わらず、インフラ系のフリーランス案件はセキュリティの面からリモートワークOKのものが少ないのが現状です。


ただ、このご時世で頻繁に外出するのは心配ですし、複数の案件を掛け持ちするのにリモートワークのほうが都合が良いと思っている人もいるでしょう。


そこで今回は、フリーランスのクラウドエンジニアがリモートワークOKの案件を獲得する方法や、リモートワーク案件の需要などについて解説します。

<目次>
1.クラウドエンジニアはリモートワークできる?
2.クラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件実情
3.クラウドエンジニアの年収
リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?
クラウドエンジニアとインフラエンジニアの年収の違い
4.クラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.クラウドエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル
サーバー/ネットワーク経験・スキル
ミドルウェア経験・スキル
クラウド(AWS、Azure、GCP)経験・スキル
6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ

 

 

 

1.クラウドエンジニアはリモートワークできる?


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像

クラウドエンジニアでもリモートワークで働くことは可能です

クラウドは近年需要が急増している状況です。

 

総務省が発表した令和2年通信利用動向調査によると、クラウドサービスの利用可否についての質問にて「全社的に利用している」「一部の事業所又は部門で利用している」と回答した企業が全体の68.5%でした。

日本でクラウドが普及したのは2010年代後半のことです。

 

まだクラウドが普及してから日が浅く、これだけのクラウドの需要に対して、クラウドを取り扱える人材が足りていません。

実際に正社員としてクラウドエンジニアを確保できず、フリーランスのクラウドエンジニアに仕事を依頼する企業は増えています。

 

ただ、どうしてもインフラ系の業種は完全リモートが難しいです。

そのため、クラウドエンジニアの案件も週1〜2の出社が必要など条件付きのものが大半。

 

完全リモートの案件は数が限られます。

 

 

 

 

2.クラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件実情


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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フリーランススタートに掲載されているリモートワークOKの求人・案件は、AWSが8,222件のうち2,924件、また、Azureが1,659件中541件でした。

この数字から、大体全体の30%がリモートOKの求人・案件とわかります。

 

また、前年のリモートワークOKなフリーランス案件・求人が20%であるため、この1年でクラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件の割合が10%前後増加しています。

ただ、基本的にクラウドエンジニアのリモートワーク可能な求人・案件は、設計・構築など上流工程ができる前提となります。

 

運用のみでリモートOKの求人・案件はあまりありません。

実務経験に関しても、3年以上を条件としているもしくはクラウド関連の幅広い経験が求められる求人・案件が大半です。

 

リモートワークはその場ですぐ指示を仰げないのが難点。

そのため、フルリモートとなると高いスキルが求められます。

 

クラウドエンジニアでも同様で、リモートワーク可能な求人・案件を獲得するには、常駐求人・案件よりも高い開発経験や実力が求められるものと考えておきましょう。

 

 

 

3.クラウドエンジニアの年収


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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フリーランスのAWSエンジニア、Azureエンジニアの平均年収はそれぞれ以下の通り。

 

職種名

平均年収

中央値年収 最高年収

最低年収

AWSエンジニア

874万円

900万円

2,400万円

288万円

 

 

職種名

平均年収

中央値年収 最高年収

最低年収

Azureエンジニア

824万円

840万円

2,220万円

324万円

 

クラウドエンジニアの平均年収は901万円、中央値年収が840万円、最高年収が1,920万円、最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2022年8月時点)

こちらの年収詳細はクラウドエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場を年ベースで算出したものとなります。

 

また求人ボックスによると、正社員のクラウドエンジニアの平均年収は594万円。

正社員のクラウドエンジニアの年収はフリーランスの平均年収の約半分であり、クラウドエンジニアはいまトレンドの技術で需要が高く、フリーランスでも仕事に困りません。

 

上記を考慮すると、クラウドエンジニアがフリーランスに独立するメリットは大きいと言えるでしょう。

クラウドエンジニア求人・案件を少し覗いてみる↓

 

クラウドエンジニアのフリーランス求人・案件
クラウドエンジニアのフリーランス求人・案件

 

 

リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?

リクラウドエンジニアの場合、リモートワークでも年収は常駐とさほどかわりません。

フリーランススタートに掲載している求人のうち、リモートワーク可能な案件の最高月額単価は160万円、最低月額単価は30万円と、常駐求人・案件と差が無い結果となりました。

 

他の職種だと、リモートワークはセキュリティの観点から任せる業務が限られているため、年収が常駐よりも下がってしまうことがあります。

それに対してクラウドエンジニアは人手不足からか、リモートワークでも常駐の場合と業務内容がほぼ同じです。

 

それ故に、クラウドエンジニアはリモートワークでも案件の単価に影響しないと考えられます。

 

 

クラウドエンジニアとインフラエンジニアの年収の違い

フリーランススタートに掲載されているインフラエンジニアの平均年収データは以下の通りです。

 

職種名

平均年収

中央値年収 最高年収

最低年収

インフラエンジニア

786万円

780万円

2,400万円

36万円

 

フリーランスのインフラエンジニアの平均年収は786万円、最高年収は2,400万円、最低年収は36万円と、クラウドエンジニアよりも平均年収が低く、最高年収と最低年収の幅が広くなっています。

そもそもインフラエンジニアはその名の通りインフラを構築する仕事です。

 

インフラを構築する手段はオンプレミスとクラウドの2種類。

うちクラウドによるインフラ構築に特化したエンジニアがクラウドエンジニアに当たります。

 

取り扱う求人・案件がクラウドエンジニアはクラウドのみ、インフラエンジニアはオンプレミス+クラウドと考えると、インフラエンジニアの最高年収と最低年収の差がクラウドより広いのは当然でしょう。

また、クラウドエンジニアの場合は設計・構築など単価の高い上流工程の求人・案件が中心です。

 

それに対して、インフラエンジニアの場合は経験の浅いエンジニアでもできる運用求人・案件も多く取り扱っています。

故に、インフラエンジニアの平均単価がクラウドエンジニアより低い結果となっていると考えられるでしょう。

 

その他、先述しましたがクラウドエンジニア人材がいないことも年収に差が生じている要因です。

 

 

 

4.クラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像

それでは、クラウドエンジニアのリモートワーク求人・案件を獲得するにはどんな手段があるのでしょうか。

求人・案件が見つからない場合の参考にしてください。

 

フリーランスエージェントの活用

最もトラブル無く安心して仕事を獲得できる方法がフリーランスエージェントに仲介してもらう方法です。

特に駆け出しのフリーランスだと、人とのコミュニケーションが苦手、仕事を紹介してもらえる伝手がないという人も多いでしょう。

 

フリーランスエージェントなら、エージェントの営業担当が自分のスキルに合った求人・案件を紹介してくれるので、求人・案件探しの手間が必要ありません。

エージェントを経由すると万が一クライアントとトラブルがあってもエージェントが間に入ってくれる、エージェントを仲介することで確実に報酬が支払われるなどのメリットもあります。

 

マージンは発生してしまいますが、このメリットと比較すればデメリットよりもメリットの方が大きいでしょう。

ただし、フリーランスエージェントは基本的にエージェントから紹介された求人・案件にしか応募できません。

 

実力に見合わない求人・案件に応募しようとしても、反対される可能性が高いです。

そのため、特に経験の浅いクラウドエンジニアは単価が低かったり、仕事内容が簡単だったりする求人・案件しか紹介してもらえない可能性がある点を理解して利用する必要があります。

 

 

クラウドソーシングサービスの活用

クラウドワークスやランサーズなど、クラウドエンジニアを募集しているクラウドソーシングサービスはたくさん存在します。

クラウドソーシングサービスの場合、手数料(マージン)は発生するものの、1~2割前後が相場で、フリーランスエージェント利用時よりは安いです。

 

また、クラウドソーシングサービスなら実力・経験が備わっていなくても採用してもらえることもあります。

クラウドソーシングサービスだと、自分でクライアントに営業を行います。

 

経験が浅くても、アピールの仕方次第でポテンシャル採用してくれるクライアントもいます。

しかし、クラウドソーシングサービスに掲載されているクラウドエンジニア求人・案件は、相場よりも安く単価が設定されている求人・案件が多いです。

 

そのため、しっかり自分のスキルに見合った報酬を支払ってくれるクライアントを見極める必要があります。

また、クラウドソーシングサービスでは報酬の仮払いシステムなど、報酬の未払い対策が行われてはいますが、それでも未払いトラブルは後を尽きません。

 

したがって、案件に応募する前にクライアントの評価を確認して対策しましょう。

 

 

 

SNSの活用

普段からSNSでエンジニア同士の交流を深めている人だと、仲の良い人の職場でクラウドエンジニアを募集していて、会社に紹介してもらえることがあります。

また、フォロワー数の多いアカウントが自分の知名度を使ってクラウドエンジニアの募集をしていることも多いです。

 

SNS経由で求人・案件を獲得する方法は、直接クライアントと契約を結ぶので他の方法よりも自分の手元に入る割合が高い点がメリットでしょう。

またSNSの投稿内容から、クライアントとの相性も事前に把握しやすいです。

 

ただし、SNSを経由する方法は間に何も仲介しない分、トラブルも起こりやすい点を理解する必要があります。

実際に報酬の未払いがあったり、クライアントと揉めた際にSNSで悪口を書かれたりするなどトラブルは起こっています。

 

トラブルを防ぐには、普段から交流のある人や運用実態のある会社からしか仕事を受けないなど、自衛が必要でしょう。

 

 

 

5.クラウドエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
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それでは、リモートワークのクラウドエンジニア求人・案件を獲得するにはどんなスキルが必要なのでしょうか。

実際にリモートワーク求人・案件を獲得するにあたって身につけておきたいスキルを確認しましょう。

 

サーバー/ネットワーク経験・スキル

クラウドエンジニアのメイン業務がサーバーとネットワークに関連する業務です。

オンプレミス・クラウドでサーバー・ネットワークの設計・構築や運用経験は必須となっています。

 

インフラエンジニアでは、運用経験だけでもフリーランス求人・案件を獲得できますが、クラウドエンジニア案件は設計経験があることが大前提。

設計を任せてもらうには3年〜5年ほど実務経験が必要なので、インフラエンジニアからクラウドエンジニアにキャリアチェンジしたい場合はまず設計業務を任せてもらえるまで耐えましょう。

 

 

ミドルウェア経験・スキル

ミドルウェアとは、OSとアプリケーションを仲介する役割のもので、データベースやWebサーバーがその代表格です。

特にインフラ系の業務だと、データベースに関する知識が重要となっています。

 

クラウドエンジニアだとAmazonのDynamoDBなどNoSQLのデータベースの経験・スキルがあると有利でしょう。

 

 

クラウド(AWS、Azure、GCP)経験・スキル

クラウド未経験でいきなりリモートワーク求人・案件を獲得するのは厳しいです。

リモートワークOKの案件を獲得したいなら、まずAWS・Azure・GCPの現場での経験を積みましょう。

 

やはりAWSがクラウドの中でも最もシェアが高く案件数も多いので、クラウドのスキルを身に着けるならまずAWSを選ぶのがおすすめです。

 

 

 

6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点


クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像
クラウドエンジニアはリモートワークできる?関連画像

リモートワークは家から出なくて良いから楽と思っているかもしれませんが、リモートワークならではの注意点もあります。

注意点を理解していないとトラブルに繋がる可能性もあるので、しっかり注意点も確認しておきましょう。

 

評価基準が成果物だけとなる

リモートワークでは、納品した成果物で全て評価されます。

会社で働いていると成果物が完成するまでの過程も考慮して評価してもらえますが、リモートワークではその過程が見えません。

 

次の案件を獲得できるかどうかは、納品物の出来にかかっています。

クラウドエンジニアとして未熟な状態で求人・案件に応募してしまうと、次の仕事が得られないでしょう。

 

リモートワークで働きたい場合は、自信を持って高品質なものを納品できるレベルに到達している必要があります。

 

 

長時間労働になりやすい

特にインフラ設計・構築の仕事は複雑なため、長時間労働になりやすい傾向があります。

フリーランスは労働基準法の対象外なので、労働時間は関係ありません。

 

長時間労働を引き受けるかどうかは自分次第であり、キャパシティを超えない範囲で仕事を引き受けましょう。

また、フリーランスの契約方法は、時給制ではなく固定報酬制の求人・案件が多く、時間がかかる作業なのに報酬が労働時間に見合わない金額になってしまうリスクを伴います。

 

そのため、必ずクライアントから依頼された仕事内容が報酬に見合っているものか確認することも忘れないでください。

 

 

情報漏洩に注意

インフラ系の求人・案件でリモートワークをする場合は、情報漏洩に細心の注意を払わなければいけません。

インフラ系のリモートワークOKの求人・案件が少ない理由は情報漏洩のリスクが大きいことも原因の1つです。

 

サーバー・ネットワーク・データベースのようなインフラ基盤に関する情報は流出してしまうとIT犯罪に利用されてしまうリスクを伴います。

インフラ系のトラブルは企業の信頼に大きな影響を及ぼしてしまいます。

 

特に個人情報流出などは、クライアント以外の人も被害を被るので、損害賠償の金額も莫大な額になりやすいです。

加えて一度信頼を失ってしまうと、次の求人・案件も獲得しにくくなってしまいます。

 

フリーランスとして働き続けるためにも、情報漏洩に関しては徹底的な対策を実施しましょう。

 

 

 

7.まとめ


今まさにIT業界のトレンドとなっているクラウドのスキルは、フリーランスとしての需要も高いです。

ただ、企業で求められるフリーランスのクラウドエンジニアのレベルは即戦力クラス。

 

すぐに指示ができないリモートワークとなると、より高いレベルの実力が求められます。

フリーランスのクラウドエンジニアとしてリモートワークOKの求人・案件の獲得を希望している方は、インフラ全般の構築経験やクラウドの実務経験など、必要なスキルを積んでから挑戦してください。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

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