公開日:2021.09.23
更新日:2025.03.24
リモートワークに関心を持っている、バックエンドエンジニアの方はいませんか?
バックエンドエンジニアはWebシステムにおける、縁の下の力持ちともいえるような重要なポジションの職業です。
コロナ禍の影響もあって、近年ではリモートワークに対する期待が高まっています。
様々な職種でリモートワークが実践されているので、関心を持ち始めたバックエンドエンジニアの方もいるでしょう。
しかし、バックエンドエンジニアがリモートワークできるのか、疑問に感じている方もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、バックエンドエンジニアのリモートワーク求人・案件事情について、詳しく解説します。
合わせて、リモートワークを行う際に必要なスキルや注意点もご紹介。
この記事を読めば、バックエンドエンジニアのリモートワーク事情について、詳しく知ることができますよ。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.バックエンドエンジニアはリモート/在宅ワークできる?
2.バックエンドエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件実情
3.バックエンドエンジニアの年収
リモート/在宅ワーク求人・案件だと年収は変化する?
バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの年収の違い
バックエンドエンジニアとインフラエンジニアの年収の違い
4.バックエンドエンジニアのリモート/在宅ワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.バックエンドエンジニアがリモート/在宅ワーク求人・案件で要求されやすいスキル
プログラミング言語スキル/経験
フレームワークスキル/経験
サーバー・データベース構築スキル/経験
システム開発や運用スキル/経験
自己管理スキル
6.リモート/在宅ワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
結論からいえば、バックエンドエンジニアは在宅でリモートワークが可能ですが、フロントエンドエンジニアと比べると求人・案件は少なくなります。
そもそもバックエンドエンジニアとは、プログラムの開発からWebサーバー、データベースといった環境の整備のような箇所を担当するWeb系の技術者です。
HTMLやJavaScriptなどを使って、Webページを作成するフロントエンドエンジニアとは違い、RubyやPythonを使ったサーバー側の処理を行います。
また、Webサービスなどのサーバー側処理の設計や構築などを担当するケースもあるので、サーバーサイドエンジニアとも呼ばれます。
仕事内容がセキュリティに影響し、可動性に難があるので、リモートワークが難しい職業です。
しかしながら、リモートワークの求人・案件も確かに存在しており、目指す価値はあるといえるでしょう。
フリーランススタートの調査によると、募集中のバックエンドエンジニアのリモートワーク求人・案件数は、2021年9月時点で389件となっています。
2021年3月時点では121件であったのに対し、毎月求人・案件が増加し続け、8月時点よりも59件増加しているのが現状です。
月ごとに大幅な上昇傾向にあるため、今後も安定した求人・案件に期待できるでしょう。
また、バックエンドエンジニアの常駐求人・案件は、437件となっています。
求人・案件全体と比べた割合はリモートワーク求人・案件が47.2%であるのに対し、常駐求人・案件は52.8%です。
バックエンドエンジニアのフリーランス求人・案件は、リモートワークも増加傾向ではあるものの、常駐の方が多いというのが現状です。
バックエンドエンジニア求人・案件を覗いてみる↓
フリーランスで活動しているバックエンドエンジニアの平均年収は、843.6万円です。
バックエンドエンジニアと似た職種であるサーバーエンジニアの会社員の場合、平均年収が465万円であることを考えると、高収入が期待できるといえるでしょう。
また、フリーランスのバックエンドエンジニアの単価は、次の通りとなっています。
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|
70.3万円 |
70万円 |
150万円 |
20万円 |
単価はスキルや実績によって変化するので、高収入を目指すなら実績を積み重ねていくのが大切です。
最高単価が150万円ですので、スキルと実績を積み重ねていけば、1,500万円以上の年収も目指せるでしょう。
リモートワークや在宅ワーク求人・案件であっても、年収が常駐と比べて変化するということはありません。
例えば会社員の場合、勤務形態がリモートワークになったからといって給料が下がってしまうと、労働契約法違反となります。
また、リモートワークであっても残業が発生したなら、企業は残業代を支払わなければなりません。
通勤代のような手当はでませんが、基本的には給料に変化がないと考えてよいでしょう。
フリーランスの場合も同様で、求人・案件によって報酬が異なることはあっても、リモートワークだからといって明確に低くなりません。
しかし労働基準法にはフリーランスは含まれないため、万が一リモート/在宅ワーク求人・案件が常駐求人・案件と比較し低くても違反ではありません。
サーバーサイドエンジニアの年収は886.8万円であり、バックエンドエンジニアと比べると比較的高収入といえるでしょう。
サーバーサイドエンジニアの業務は、サーバー機器の構築や設定、保守運用を行う職種です。
普段利用しているWebサイトや業務システムが正常に動作するように、サーバー側を管理する重要な役割を持っています。
近年では、ネットワークのクラウド化によって自社にサーバーを置かない企業も多くなっているため、ネットワークのインフラに関する知識やスキルも必要です。
業務内容の特性上、求人・案件の割合はリモートワークが21.4%であるのに対し、常駐求人・案件は78.6%と多くなっています。
サーバーサイドエンジニアはバックエンドエンジニアよりも高収入を目指せますが、リモートワークとして働くのは難しいでしょう。
インフラエンジニアの年収は822万円であり、バックエンドエンジニアと比べると比較的低めの年収といえるでしょう。
インフラエンジニアの業務はITにおけるインフラストラクチャの設計や構築、運用保守を行う職種です。
Web業界においては、大規模なWebサービスを支えるために、データベースや仮想化などのスキルが求められます。
インフラエンジニアの求人・案件の割合はリモートワークが22.7%であるのに対し、常駐求人・案件は77.3%となっており、サーバーサイドエンジニアと同様に常駐の方が多いです。
求人・案件数は安定していますが、リモートワークを中心に働きたいのなら、バックエンドエンジニアを狙うとよいでしょう。
フリーランスのバックエンドエンジニアが、リモートワークや在宅ワークの求人・案件を獲得するための手段として、次のような方法が挙げられます。
・フリーランスエージェントの活用
・クラウドソーシングサービスの活用
・SNSの活用
初めてフリーランスとして活動を始める際には、フリーランスエージェントなどのサービスを活用するとよいでしょう。
会社員として働きながら、クラウドソーシングサービスを利用して、副業求人・案件から始めるのも1つの選択肢です。
実績とスキルが積みあがってきたなら、サービスと併用して直接営業を行っていけば、さらなる高収入も目指せます。
次にそれぞれの方法について、詳しく解説します。
フリーランスのバックエンドエンジニアとして、求人・案件を安定して獲得しながら業務に集中するなら、フリーランスエージェントを活用するとよいでしょう。
フリーランスエージェントとは、フリーランスと企業の求人・案件の受発注がスムーズに行われるように、仲介を行っているサービスです。
事前に登録したスキルや希望条件にマッチする求人・案件を、エージェントが紹介してくれるので、自ら営業を行わなくても安定して仕事を受注できます。
また、営業活動や求人・案件開拓に必要な事務作業をエージェントがサポートしてくれるので、業務に集中して取り組めるのもポイントです。
ただし、エージェントを活用すると手数料が徴収されてしまうので、直接求人・案件を獲得するよりも収益性が下がってしまう点には理解しておきましょう。
求人・案件を簡単に安定して獲得する手段として、クラウドソーシングサービスを利用するのも効果的な方法といえます。
クラウドソーシングサービスとは、インターネット上で企業が不特定多数を相手に業務を発注する業務形態をサポートするサービスです。
代表的なクラウドソーシングサービスはクラウドワークスやランサーズ、ココナラです。
大規模サービスであれば大量の求人・案件が用意されているほか、専門的なサービスであれば、ジャンルに特化した求人・案件を受けられます。
ただし、フリーランスエージェントとは異なり、仕事を獲得するためには自分からスキルや実績をクライアントにアピールしなければなりません。
また、フリーランスエージェントと同じように手数料がかかるため、収益性が下がってしまうデメリットにも注意が必要です。
サービス以外で営業を行う方法として、twitterやInstagramといったSNSを活用するというのも有効な手段です。
SNSが普及している現代においては、SNSで定期的に自身の実績や活動状況をアピールするだけで、不特定手数を相手に営業を行えます。
ポートフォリオとしても機能するので、クライアントに対して効果的なアピールが可能です。
投稿した当初は反応がなかったとしても、辛抱強く発信を続けていれば、思わぬ依頼が舞い込んでくる可能性もあります。
また、サービスを介していないので、収益性が高いのもポイントです。
ただし、SNSを活用した営業だけでは安定して仕事を受注するのは難しいので、他の方法と併用するとよいでしょう。
リモートワークや在宅ワーク求人・案件で求められやすいものとして、次のようなスキルや経験が挙げられます。
・プログラミングスキル
・フレームワークスキル
・サーバー・データベース構築スキル
・システム開発・運用スキル
・自己管理スキル
バックエンドエンジニアとして活動するために必要なスキルはもちろん、自己管理スキルもフリーランスとして活躍するために欠かせません。
それぞれのスキルを高めていけば、後々の収益アップにも繋がっていきます。
次に、それぞれのスキルについて詳しく解説しますので、ご覧ください。
バックエンドエンジニアとして活動するには、コーディングに必要となるサーバーサイドプログラミング言語の習得が必須です。
よく使われる代表的な言語として、
・PHP
・Ruby
・Perl
・Python
・Java
・C++
などが挙げられます。
それぞれの言語で必要とされる分野が異なるので、特定の言語に特化すれば求人・案件を積極的に紹介してもらえる一方、受けられる求人・案件の幅が狭くなってしまうでしょう。
例えば、PHPやRubyは高速開発が可能なのでWeb系のスタートアップ企業などで採用されているのに対し、大規模な開発ではJavaやC++といった昔から使用されており、かつ大型汎用機でも動作する言語が採用されています。
受注できる仕事の幅を広げるためには、1つの言語だけにこだわらず、複数の言語を習得するとよいでしょう。
業務を効率的に進めるためには、フレームワークに関するスキルや扱った経験も必要です。
フレームワークとはシステム開発を行う際に、作業を効率化してくれる機能群を指します。
バックエンドエンジニアが用いる代表的なフレームワークとして、
・CakePHP
・Laravel
・Ruby on Rails
・Express
・Django
・Flask
などが挙げられるでしょう。
フレームワークを習得すれば、どこにどのようなプログラムが必要になるのかが分かりやすくなるので、効率的な開発には欠かせません。
フレームワークを習得する際には、プログラミング言語とセットで学習を行うと効率的です。
バックエンドエンジニアの業務を効率的にこなすためには、サーバーやデータベースといったミドルウェアに関するスキルや経験も必要です。
ミドルウェアとはOSとアプリケーションのちょうど中間にあたるソフトウェアで、OSだけでは面倒な作業を補助してくれる役割を持っています。
バックエンドエンジニアが用いるミドルウェアとして、
・Apache
・MySQL
などが代表的です。
ApacheはWebサーバーソフトウェアで、MySQLはデータベース管理システムであり、それぞれよく使われているソフトウェアとなります。
かつては、
・Linux:OS
・Apache:Webサーバー
・MySQL:データベース
・Perl・PHP・Python:プログラミング言語
の頭文字を取ったLAMPがバックエンドエンジニアにとって必須スキルとされていたほどの、Web開発の基礎とも言えるスキルです。
バックエンドエンジニアはプログラムやシステムの開発だけでなく、システムの運用まで行うので、運用に関するスキルも必要となります。
システムを運用する際に必要となるスキルは、次の通りです。
・ITシステムに関する全般的な知識
・課題発見・分析力
・コミュニケーション能力
システムを実際に動かしたときに、どのような問題や不具合が出るのかを洗い出さなければなりません。
セキュリティの不具合やエラーが起こらないかの監視、障害対策も運用業務の内ですので、開発とセットで学んでいくとよいでしょう。
フリーランスとして活動するには、エンジニアとしての技術や知識以外にも、自己管理スキルを高めることも大切です。
具体的な自己管理スキルとしては、
・体調管理に気を配る
・自分の行動を律する
・スケジュールを管理する
といったものが挙げられるでしょう。
忙しいからといって体調を崩してしまえば収入が減ってしまうほか、クライアントからの信用も失ってしまいます。
また、自由に仕事を行えるからといって、自由に活動しすぎてしまってもクライアントからの信用低下につながってしまうでしょう。
自らをしっかりと律して、スケジュール管理を行うことが、後々の収入アップに繋がるのです。
リモートワーク求人・案件に参画する際に注意すべき注意点として、次のようなポイントが挙げられます。
・評価基準が成果物のみ
・長時間労働になりやすい
・情報漏洩のリスク
リモートワークによって出社しなくても、自分の好きな環境で仕事を行えるようになりました。
通勤にかかっていた時間を活用して自分の時間にあてたり、自宅で育児を行いながら働くといった、自分に合った働き方の幅が広がったのです。
しかし、リモートワークもよいことばかりではなく、気を付けなければならないポイントもあります。
以下で紹介するポイントに気を付けないと、収入の低下や体調の悪化、最悪の場合だと賠償金を支払わなければならなくなるかもしれません。
リモートワークの場合、仕事の評価基準は成果物だけとなるので、モチベーションの低下に気を付けなければなりません。
オフィスワークの場合、上司や同僚とのコミュニケーションを取る中で、他者からの認識や承認を得られながら働けます。
しかし、リモートワークだとコミュニケーションが取りづらく仕事の過程を評価されないため、正当な評価を得られているか不安に感じてしまうでしょう。
仕事の進捗を定期的に共有しておけば、不安を解消して安心して業務に取り組めるようになります。
上述の通り、リモートワークは成果物のみで評価されるため、納期までのプレッシャーから長時間労働になりやすいというリスクを抱えています。
納期までに仕事を終わらせなければならないというプレッシャーから、長時間労働を行ってしまい、体調を崩してしまうというケースもあるのです。
また、仕事に集中できない環境でだらだらと仕事をしてしまって、かえって長時間労働となってしまっているケースもあるでしょう。
長時間労働を防ぐためには、仕事の計画を月単位や週単位で決めておき、1日あたりの業務量を確認することが大切です。
決めておいた1日の業務が終了したら、しっかりと休息を取るようにしましょう。
企業のサーバーやシステムに携わるバックエンドエンジニアがリモートワークを行う際に、最も注意しなければならないのは情報漏洩のリスクです。
情報処理推進機構が公開した「情報セキュリティ10大脅威 2021」では「テレワーク等のニューノーマルな働き方を狙った攻撃」が3位にランクインしています。
リモートワークを狙った攻撃が増大している現代において、情報漏洩の対策は万全にしなければなりません。
具体的な対策として、
・通信の暗号化
・セキュリティ対策ソフトの導入
・パソコンなどの端末の紛失・盗難防止対策
などが挙げられます。
仮に情報漏洩してしまうと、企業からの信用を失うだけでなく、賠償金を支払わなければならなくなるかもしれません。
万全な対策を行った上で、業務に取り組むようにしてください。
バックエンドエンジニアのリモートワーク求人・案件実情について、詳しく解説しました。
ITやWeb業界が発展している現代において、バックエンドエンジニアの将来性は今後も期待できるといえるでしょう。
これまではリモートワークが難しい職業と言われていましたが、コロナ禍によるリモートワーク需要の高まりによって、求人・案件数が増えてきています。
実績やスキルを積み上げれば、これまで以上の高収入も目指せるでしょう。
この記事を読んで、バックエンドエンジニアのリモートワーク求人・案件に挑戦してみてください。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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