公開日:2022.02.28
更新日:2025.03.24
IoTシステム技術検定とは、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が主催する認定試験のこと。
モノがインターネットと繋がるIoT技術の促進とその技術者を育成することを目的としています。
習得レベルに応じて3つのグレードで分類されており、IoT技術に関連する基礎知識から通信方式やセキュリティ対策などの応用まで幅広いことが特徴。
AIやモバイルコンピューティングなどを学んでいる学生だけでなく、IoT業界を中心に仕事をしている社会人も受検可能です。
キャリアアップを目的としてIoTシステム技術検定の資格を取得したり、フリーランスとしてスキルを証明するために取得したりする方もいることでしょう。
本記事では、IoTシステム技術検定について解説や、IoTシステム技術検定の詳細や試験内容などについても紹介しています。
それでは、ぜひ最後までご一読ください。
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<目次>
1.IoTシステム技術検定とは
2.IoTシステム技術検定試験
IoTシステム技術検定の詳細
IoTシステム技術検定の出題範囲
・基礎(IoTアドバイザ)
・中級(IoTエキスパート)
・上級(IoTプロフェッショナル)
IoTシステム技術検定の受験者数・合格率・難易度
IoTシステム技術検定の申し込み手順
IoTシステム技術検定の勉強時間
3.IoTシステム技術検定の資格取得のメリット
IoTシステム構築の知識が身に付く
IT系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.IoTシステム技術検定の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.IoTシステム技術検定のためのおすすめテキストやサイト
おすすめテキスト①:IoT技術テキスト 基礎編 改訂2版 [MCPC IoTシステム技術検定基礎対応]公式ガイド
おすすめテキスト②:IoT技術テキスト第3版
公式サイトのサンプル問題も活用しよう!
6.まとめ
現代社会においてAIやモバイルコンピューティング技術は必要とされており、将来的な資産価値が見出される可能性も示唆されていることから、モノがインターネットと繋がるIoT技術が注目されています。
そんな、IoT技術の知識やスキルを証明する認定試験が「IoTシステム技術検定」です。
IoTシステム技術検定は、MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運用しており、IoT技術の促進とその技術者を育成することを目的としています。
IoTによって、社会に新たな技術革新が期待されるだけでなく、IoTをビジネス展開している産業の今後の発展に寄与することでしょう。
IoTシステム技術検定に合格し、無事IoTシステム技術者として認定されれば、IoTシステムの企画を推進したり運用・管理を担う業務を効率的に行うことができます。
そのため、IoTビジネスに携わる業種に関連する方が、IoTシステム技術検定を取得することはおすすめです。
MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運用するIoTシステム技術検定試験は、IoTシステム技術者を育成し、IoT産業に寄与することを目的とした認定試験です。
基本的な知識から、システム構成や通信方式、セキュリティ対策などの応用知識まで3つのグレードに分類されています。
ここでは、そんなIoTシステム技術検定の詳細や出題範囲や難易度などについて解説しています。
申し込み手順についても紹介していますので、詳しくみていきましょう。
IoTシステム技術検定は「基礎(IoTアドバイザ)」「中級(IoTエキスパート)」「上級(IoTプロフェッショナル)」の3つのグレードに分類されます。
IoT技術の習得レベルに応じて受検できるため、知識が乏しくスキルも未熟な初心者の方でも取得を目指しやすいことが特徴です。
IoTシステム技術検定試験に関連する事項について、下表にまとめました。
基礎(IoTアドバイザ) |
中級(IoTエキスパート) |
上級(IoTプロフェッショナル) |
|
---|---|---|---|
試験会場 |
全都道府県 |
東京/横浜/名古屋/大阪/札幌/仙台/さいたま/広島/福岡 |
東京(機械振興会館) |
試験日時 |
年2回(申し込み後に指定) | 年2回(申し込み後に指定) |
年2回(申し込み後に指定) |
試験時間 |
60分間 ※時間指定なし |
90分間 ※09:50~11:20 |
【1日目】 【2日目】 |
試験問題数(方式) |
60問 CBT(Computer Based Testing)方式 |
80問 選択方式 |
10種類から3つ出題 |
受験資格 |
どなたでも受検可能 | どなたでも受検可能 |
下記のいずれかに該当する者 |
有効期限 |
なし | なし |
なし |
受験料 |
11,000円(税込) | 一般:15,400(税込) 会員:11,000円(税込) 協力団体:13,200円(税込) |
MCPC IoTシステム技術検定[中級]合格者:55,000円(税込) |
合格通知 |
約1ヶ月後申し込みサイトのマイページにて通知 | 約1ヶ月後申し込みサイトのマイページにて通知 |
約1ヶ月後申し込みサイトのマイページにて通知 |
ここでは、IoTシステム技術検定の出題範囲を「基礎(IoTアドバイザ)」「中級(IoTエキスパート)」「上級(IoTプロフェッショナル)」の各グレードで紹介します。
基礎(IoTアドバイザ)の出題範囲は、下図のとおりです。
(出典:IoTシステム技術検定 基礎検定資格と必要な知識レベル)
基礎(IoTアドバイザ)の必要とするレベルは、IoTに関する基礎知識の理解やIoT、BD(ビッグデータ)、AI(人工知能)です。
中級(IoTエキスパート)の出題範囲は、下図のとおりです。
(出典:IoTシステム技術検定 中級検定資格と必要な知識レベル)
中級(IoTエキスパート)の必要とするレベルは、IoTシステムを構成する基本技術習得です。
上級(IoTプロフェッショナル)の専門技術講習の出題範囲は、下図のとおりです。
(出典:IoTシステム技術検定 上級検定の試験要項)
論述式試験は「IoTをベースにしたシステム例」の10業種から3つ出題されます。
上級(IoTプロフェッショナル)の必要とするレベルは、高度なIoTビジネスモデルの企画、設計構築、運用のリーダーとして活躍できることです。
IoTシステム技術検定の受検者数や合格率についての公式発表は、非公開とされています。
IoTシステム技術検定と似た検定や試験として、民間であるIoT検定制度委員会が主催する「IoT検定」や独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が主催する「エンデベットシステムスペシャリスト試験(ES)」が存在します。
難易度に関して「IoTシステム技術検定」や「IoT検定」は国家資格である「エンデベットシステムスペシャリスト試験(ES)」よりも低いといえます。
また、「IoTシステム技術検定」と「IoT検定」の難易度を比較すると、IoTシステム技術検定の方が問われる範囲が広く、一般的には難易度が高いとされています。
その理由としてIoTシステム技術検定は、IoTインフラ構築における戦略やプラットフォーム整備寄りの技術を認定する検定であり、基礎から応用までより実践的な技術に関連する知識が問われます。
IoT検定はIoTシステム技術検定と同様の内容を問われますが、IoTに関連する基礎レベルに位置します。
さらに、IoTシステム技術検定の上級(IoTプロフェッショナル)は、論述式での回答となるため、その分難易度も上がるでしょう。
IoTシステム技術検定の申し込み方法は、下記の流れです。
1. 申し込みサイトからインターネット申込み
2. 申込画面から指示される手順に沿って必要事項を入力
3. 受験料の支払い
(クレジットカード決済、コンビニでの払込み)
4. 受験確認書到着
※受験票は試験当日持参
定められた申込み方法以外で手順を進めても、受理してもらえないことがあるため、注意してください。
また申込後のキャンセルや受検料の払い戻しはできず、他検定への充当も対応しかねるため、時期などをよく検討して手順を進めるようにしましょう。
検定の中でもグレードにより勉強時間は異なるでしょう。
基礎(IoTアドバイザ)レベル相当のIoTシステム技術検定に合格するためは、一般的に約7時間の勉強時間が必要でしょう。
例えば、1日30分の勉強時間を確保できれば、約2週間で達します。
中級(IoTエキスパート)のグレードでは1ヶ月未満で合格した方や、また上級(IoTプロフェッショナル)のグレードの合格者の中には、日頃からIoTを本職としていることから中級(IoTエキスパート)以降は勉強しなくても合格した方もいます。
上記勉強時間は個人差がありますので、あくまでも参考として捉えてください。
しかし復習などを含めた検定対策は必要であり、約1ヶ月は勉強機関として確保することをおすすめします。
IoTシステム技術検定の認定資格を取得するメリットは、IoT関連知識の習得だけでなく、アピールとしても活用できます。
それでは、IoTシステム技術検定の資格を取得するメリットについて、詳しくみていきましょう。
IoTシステム技術検定の資格取得のメリットの1つに、IoTシステム構築の知識が身に付くことが挙げられます。
IoTとは、モノがインターネットと繋がる技術ということは前述したとおりです。
現代社会において、スマートテクノロジーが注目されている背景から、AIやモバイルコンピューターなどのIoT産業が注目されています。
IoTシステムの構築によって、遠隔地から対象物を制御できたり、センサーで物体の動きを感知できたりします。
IoTシステム技術検定は、IoTシステム構築における技術者の知識とスキルの向上によって、IoT構成要素の基礎から応用を理解していることを認定する検定です。
IoTシステムを構築し、顧客の要求を理解するだけでなく、課題整理を行いシステム企画や戦略立案などの対応力が向上します。
IoTシステム技術検定の資格を取得していると、IT系企業の転職、就職に活用できます。
IoTシステムにおけるデータベースの運用や管理業務の専門的な立場から業務を行うため、他エンジニアとの連携やキャリアアップも期待できます。
現代において、IoTやAIなどのIT産業は注目されており、高度な専門的技術を兼ね備えたIoTシステム技術者は重宝されやすい傾向にあります。
各種求人サイトでもIoTシステム技術者の求人・案件が存在することから、転職や就職後の将来性も期待できるでしょう。
IoTシステム技術検定の資格を取得していると、企業に勤めている期間、資格手当や報奨金が充当されるなど好待遇が期待できます。
処遇内容については、勤める企業によって異なりますが、基本的には手当という形で基本給に上乗せされるケースが多くみられます。
全体的に給与が上がるところは、大きなメリットといえるでしょう。
IoTシステム技術検定の資格の取得に関して、初心者なら新しく学びなおす必要性があり、それなりに勉強時間が必要なデメリットもあります。
何も勉強せずにIoTシステム技術検定で合格することは難しく、無事取得するには計画的に勉強時間を確保することが重要です。
それでは、詳しくみていきましょう。
IoTシステム技術検定の資格を取得するためには「基礎(IoTアドバイザ)」「中級(IoTエキスパート)」「上級(IoTプロフェッショナル)」の3つのグレードに沿って、段階的に上位資格を目指していく方が効率的です。
IoTシステム技術検定は、それぞれのグレードで難易度が異なるため、知識やスキルに合ったレベルで受検しなければ合格することは難しいでしょう。
なかでも、上級(IoTプロフェッショナル)は、実務応用的な要素を含む問題が出題されるため、論理的思考が求められます。
IoTシステム技術検定に合格するためにも、個人差はありますが、1日30分の勉強時間で約2週間(合計約7時間)もの期間が必要です。
また、中級(IoTエキスパート)や上級(IoTプロフェッショナル)のグレードに合格するための目安としては、約1ヶ月は必要です。
しかし、仕事量に応じて疲労度が変化してくる会社員にとって、毎日継続して勉強することは苦痛に感じます。
なかには、いくらIoTシステム技術検定の合格を目指していても、途中で挫折する方がいるかもしれません。
IoTシステム技術検定は社会的にも有意性を確保できるおすすめの資格ですが、勉強時間を確保しなければならないことは、デメリットといえます。
IoTシステム技術検定に合格するためには、テキストやサイトを参考にすることをおすすめします。
ここでは、IoTシステム技術検定を効率よく対策できるおすすめのテキストとサイトを紹介しています。
・IoT技術テキスト 基礎編 改訂2版 [MCPC IoTシステム技術検定基礎対応]公式ガイド
・IoT技術テキスト第3版
・公式サイト
それでは、各テキストやサイトの概要やおすすめするポイントについて、詳しくみていきましょう。
「IoT技術テキスト 基礎編 改訂2版 [MCPC IoTシステム技術検定基礎対応]公式ガイド」は、IoTシステムを活用することによって、インターネット産業や業務の効率化などが図れるIoTシステム技術者の知識やスキルが学べるテキストです。
現代社会の中で密接に関係しているスマートスピーカーやWebカメラなど、モノとインターネットが繋がる時代が到来しています。
また、IoT機器の稼働状況などをリアルタイムに確認し、トラブル発生時にいち早く対処できることが求められています。
一般的には理解しにくい専門用語も、初心者向けに丁寧な解説がされているため、基礎から学びたい方にはおすすめです。
「IoT技術テキスト第3版」は、IoTシステム技術検定の基礎から応用システムまでを網羅できるおすすめのテキストです。
IoTシステムの構築方法や通信方法、インフラ整備などの基礎的な知識から、ビッグデータの活用やセキュリティ対策などの応用的かつ実務的な要素まで学べます。
基本的な方向性としては、中級(IoTエキスパート)に対応しているため、上級(IoTプロフェッショナル)での取得を目指している方には不足している要素もあります。
しかし「基礎(IoTアドバイザ)」「中級(IoTエキスパート)」での取得を目指している方には、より深い知識が学べるためおすすめです。
IoTシステム技術検定に合格する勉強方法として、前述した民間企業によって出版されたテキストを参考にする方法もありますが、公式サイトでも学ぶことが可能です。
IoTシステム技術検定を認定するMCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)が運用している公式サイトということもあり、高い信頼性と安全性が確保できます。
公式サイトでは「基礎(IoTアドバイザ)」と「中級(IoTエキスパート)」の2つのグレードに対応した各問題集が掲載されています。
また、出題傾向に沿ってしっかりと要点がまとめられているため公式サイトも活用しましょう。
今回は、IoTシステム技術者やIoTシステム技術検定の検定内容や合格するための手順などについて解説してきました。
現代社会において、モノとインターネットが繋がる必要性と将来的なビジネス展開に繋がる要素を持つことから、IoTシステムのインフラ整備は不可欠といえます。
企業が続々参入しており、将来的に期待されているからこそ、、IoTシステム技術者の存在が求められています。
IoTシステム技術検定を取得していれば、スキルの証明にも繋がり、企業でも好待遇が受けられるでしょう。
またキャリアアップにも繋がる資格のため、取得に向けて取り組みたい方にもおすすめです。
本記事では、IoTシステム技術検定に合格するためのおすすめテキストや公式サイトも紹介していますので活用しましょう。
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