IoTの領域を手がけている企業とは?業種別に紹介!

企業分析IT業界常識

2022.05.09

今回はIoTに関する基礎知識やIoT分野で活躍する企業の特徴や代表的な商品およびサービス、そしてIoTエンジニアに必要なスキルについてお話します。

 

 

 

1.そもそもIoTとは?


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はじめにIoTに関する基礎知識をご説明します。

 

IoTとは

IoTとはInternet of Thingsの略称であり、「モノのインターネット」を意味します

ここで言う「モノ」とはエアコンや照明などの家電、車、パソコンといった身近なものから、工業機械や農業機械、病院や消防、警察の機器や設備など、「電気を利用した機器」などが挙げられます。

 

その他にもセンサーを用いて植物の成長や環境をチェックしたり、同じくセンサーで人の動きを検知したりするなど、「物理的なモノ」に対する情報を取得しながら、それぞれに合わせて動作する仕組みもIoTに含まれます。

従来、これらの「モノ」はそれぞれが独立しており、通信機能を備えているものは少なかったと言えます。

 

そしてIoTでは「モノ」に通信機能を備えたり、インターネットとつながる機器を接続したりすることで今までにない技術を生み出し続けています。

 

 

IoTの仕組みって?

IoTの仕組みとはどんなものかいくつか挙げてみます。

 

センサーで取得した周囲の情報
GPSで取得した位置情報
インターネットを介した双方向のデータのやりとり
デバイスの状態や状況の把握
デバイスへのアクションやデバイスからのアクション

 

上記は一例ですが、モノ=デバイスが得る情報やデバイス自体が起こせるアクションおよび機能を組み合わせることでIoT技術が作られています。

中でもセンシング技術を利用して、距離・加速度・傾きや角度・方向や向き・温度や湿度・CO2濃度など、さまざまな情報を取得し、インターネットによって双方向でやりとりすることが可能になったことで、IoT技術の進歩が加速し始めました。

 

同時に、元々、それぞれのデバイスおよび機器が備えているアクション=動作と組み合わせることで、物理的に何かを動かしたり、操作したりすることを可能としています。

 

 

IoTでできること

IoTでできることをいくつか見てみましょう。

 

モノの状況の検知
モノの遠隔操作
モノの情報の取得
モノとの情報のやりとり
モノ同士の通信や動作

 

上記はIoTでできることの一例です。これらを組み合わせることで単にモノを動かすだけでなく、物理的なモノの操作を自動化したり、より簡単な操作で複雑な動作を実現したりします。

身近なもので言えば、音声でテレビを操作するもの、または人が近づいたら照明が自動的に付くもの、温度や湿度に応じてエアコンの起動や温度調整するものなどが挙げられます。

 

昨今、話題になっている自動車の自動運転技術においてもIoT技術は活躍しており、GPSによる現在地、リアルタイムの時速、周囲との距離や存在の感知など、IoT技術を組み合わせることで完全な自動運転に向けた開発が進んでいます。

 

 

 

2.ロボット領域のIoT企業


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次にロボット領域のIoT企業をご紹介します。

 

ジマテック(Gimatic Japan Ltd)株式会社

公式URL:https://www.gimatic.com/ja/

 

ジマテック株式会社は工場自動化のグローバルメーカーです。

 

自動車
ツーリングオートメーション
食品・飲料
家庭用途
医薬品・医療機器
ファクトリーオートメーション

 

上記はジマテック株式会社が工場の自動化を手がけてきた産業の一例です。

さまざまな業界において工場の自動化を進めており、安心、安全なだけでなく、精密かつ精確なロボットの開発や提供を行っています。

 

 

株式会社ZMP

公式URL:https://www.zmp.co.jp/

 

株式会社ZMPは自動運転技術やロボット開発を研究するベンチャー企業です。

 

低速自動運転ロボット
台車型ロボ&無人フォーク&無人けん引車
自動運転車両プラットフォーム
センサー&開発ツール
自動運転コンピューター&自律移動技術適用サービス
走行データ計測&データ分析サービス

 

上記は株式会社ZMPが提供するサービスの一例です。

さまざまな分野で自動運転に関する技術を開発しており、その他にも大学や研究機関、各種企業の研究用や教育用のロボットの製造や販売も行っています。

 

 

Global Mobility Service株式会社

公式URL:https://www.global-mobility-service.com/

 

Global Mobility Service株式会社はMobility×IoT×FinTechを事業の中核とした企業です。

 

MCCS:モビリティを安全に遠隔起動制御するIoTデバイス
MSPF:車両状況をリアルタイムで管理
決済システム、他のFinTechサービスとの連携
企業や行政と連携および協業で事業開発
FinTechと連携による車両の所有者の与信情報の蓄積

 

上記はGlobal Mobility Service株式会社が提供するIoT技術や関連するサービスです。

主には車両を持てない人と車両を販売している人をつないで、走行データなどで与信を作り出し、最終的に車両を持てない人が車両を持てるようにするのが目的です。

 

利用者は車を所持しながらローンの支払いが可能となり、車両を販売する側もリスクを軽減しながら利益を得ることができるビジネスモデルと言えます。

 

 

 

3.スマートホーム領域のIoT企業


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次にスマートホーム領域のIoT企業をご紹介します。

 

株式会社グラモ

公式URL:https://www.glamo.co.jp/

 

株式会社グラモはネットワークを利用した機器コントロール装置の開発販売を行っている企業です。

 

スマートロック
スマートスピーカー
スマートホーム家電
太陽光発電システム
スマートフォン

 

上記が株式会社グラモがアプリやセンサーなどと連携して、遠隔操作できるデバイスの一例です。

センサーで取得した情報、任意の時間や値で各種デバイスを制御することができます。

 

スマートホーム家電を連携し、家に帰ったらテレビ、エアコン、照明を付けるなど、ホームオートメーションも可能になります。

 

 

株式会社Photosynth

公式URL:https://photosynth.co.jp/

 

株式会社Photosynthはクラウド型入退室管理システムを提供する企業です。

 

一般オフィス
シェアオフィス
ジム・フィットネス
病院・クリニック・介護施設

 

上記が株式会社Photosynthのクラウド型入退室管理システムを設置した場所の一例であり、電子制御の鍵、自動ドア、一般的な鍵付きドアなど、さまざまなケースに対応しています。

来店や来訪などに合わせて遠隔操作できることから、対面での鍵の受け渡しなどの手間を格段に減らすことにもつながります。

 

 

 

4.データ領域のIoT企業


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次にデータ領域のIoT企業をご紹介します

 

株式会社ABEJA

公式URL:https://abejainc.com/ja/

 

株式会社ABEJAはAIおよびディープラーニングの開発、運用、再学習など、ビジネスへのAI実装を支援するサービスを提供しています。

 

熟練工の行動分析
商品仕分け
工場での需要予測
メンテナンスサポートの効率化
店舗分析
動線分析
自動検品
ヒヤリハット検知
異常箇所の推定
危険運転リスクの低減

 

上記が株式会社ABEJAのAIやディープラーニングによって提供される価値です。

人力や目視によるチェックを大幅に削減させる他、うっかりミスやヒューマンエラー、ケアレスミス、判断ミスといったものも少なくなります。

 

今まで機械にはできなかった確認やチェックを機械に任せられるのが強みです。

 

 

ミツフジ株式会社

公式URL:https://www.mitsufuji.co.jp/

 

ミツフジ株式会社はウェアラブルのIoT技術を提供する企業です。

 

遠隔医療・予防医療
幼児、高齢者、従業員の見守り
選手パフォーマンス向上
マーケティングや広告、商品開発、コンテンツ評価
生命保険・損害保険

 

上記がミツフジ株式会社が生体情報収集や情報分析によって実現し、提供しているサービスです。

「モノ」で「ヒト」の情報を把握し、分析したデータを活用したり、離れている場所でも状況を把握したりすることにウェアラブルIoTを役立てています。

 

 

 

5.IoTエンジニアに必要なスキル


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次にIoTエンジニアに必要なスキルをご説明します。

 

組み込み系の開発スキル

組み込み系の開発スキルとは、具体的にモノを動かすための技術やスキル、知識を指します

簡単なもので言えばLEDを光らせる、サーボモーターを動かす、各種センサーを利用して情報を取得するなど、実際にモノをプログラムで動かしたり、情報を取得したりするものがあります。

 

高度なもので言えば、各種デバイスごとに搭載されている機器に合わせてプログラミングできるスキル、またはデバイスに搭載する機器やモジュールを選定し設計できるスキルなど「モノ自体の開発」ができることも挙げられます。

ご自身がIoTエンジニアとして、どの領域において仕事をしたいのか考えながら、どれくらい物理的なデバイスへの理解が必要なのかを精査しましょう。

 

その他、組み込み系の開発スキルに向いているプログラミング言語の習得をしておくのもおすすめです。

 

 

デバイスとインターネットを接続するためのネットワークの知識

モノのインターネットに書かせないこと=IoTエンジニアに必要なことと考えると、デバイスとインターネットを接続するためのネットワーク知識が挙げられます

例えば、SIMでキャリア回線を利用するのか、それともBluetoothやWi-Fiを利用するのか、それとも有線LANなのか、そしてこれらをデバイスと接続するには何が必要なのかなどの知識やスキルです。

 

同時にデバイスの状態、デバイス周囲の状況など、デバイスの内部と外部で得た情報を双方向で管理できる知識やスキルも必要となるでしょう。

また、クラウド上のデータやシステムと連携することも考えると、クラウド系の知識やスキルも備えておくと良いと言えます。

 

並行して、モノで取得した情報が盗み見されたり、モノを遠隔で悪意のある第三者に操作されたりしないためにも、セキュリティ面についても考慮しておく必要があります。

 

 

蓄積したデータを解析するスキル

IoTエンジニアには蓄積したデータを解析するスキルも欠かせません

リアルタイムに変換するデータによって状況を把握し、把握した情報によってデバイスの操作やプログラムの実行を行うためです。

 

また、IoT機器から得られた情報はAIなどの人工知能を用いて解析する場合も多く、AIおよび人工知能、機械学習などのスキルも場合によって必要となります。

実際にセンサーなどで得られるデータは人間が目視でチェックして、その都度何かしらの操作や判断を行うのではなく一定の値や条件を満たしたら、状況や条件に応じてプログラムの実行やデバイスの動作が行われるのが理想です。

 

もちろん、IoTエンジニアがIoTの開発や保守・運用におけるすべての技術やスキルを有していなければならないということはありませんが、関連する技術についてある程度網羅的に備えておくほうが、年収が高くなる可能性があることも留意しておくべきと言えます。

 

 

 

 

6.まとめ


今回はIoTに関する基礎知識やIoT分野で活躍する企業の特徴や代表的な商品およびサービス、そしてIoTエンジニアに必要なスキルについてお話しました。

IoTは最新のIT技術とモノの状態、モノの周囲の状況などのデータの組み合わせ方次第で、さまざまなことができるようになる技術と言えます。

 

同時に、モノだけでなく、ヒトからのアクションやヒトの動きの検知と組み合わせれば、自動化や効率化、最適化につながることも期待できます。

またIoT技術は工夫次第、アイデア次第で非効率的かつ前時代的な働き方、無理や無駄の多かった業務、もしくは人力では危険な作業などの代替や改善にも役立つことを考えると、これから先もIoT人材の需要が高まるのは必須です

 

未来に残る技術や仕組み作りに携わりたい、やりがいのあるエンジニアリングで収入を得たいという方にもおすすめですので、自分自身の持つIT系スキルと相性の良いIoT技術を学びながら、IoTエンジニアを目指してみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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