2022.05.24
マーケティングにおける本格的な知識や技術は、現代社会のさまざまなシーンで役立てられます。
会社での業務成果向上や専門的なビジネスセオリーの習得、将来のキャリアアップのきっかけになるなど、マーケティングの知識・技術が自分自身を変えることもあるでしょう。
マーケティングに興味があるのなら、専門資格である「マーケティング検定」の取得がおすすめです。
マーケティング検定は、マーケティングに関する基礎から応用までの知識や実践的な能力を試す試験となっています。
資格取得はマーケティング関連の高い能力を保有している証になり、社内での昇進やより良い条件を提示する職場への就職・転職時に役立つでしょう。
本記事では、マーケティング検定の基本的概要や試験の出題範囲、階級ごとの違いなどについて解説します。
合格を近づけるおすすめの参考書も紹介するので、この機会にマーケティング検定の試験対策をはじめてみてはいかがでしょうか。
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<目次>
1.マーケティング検定とは
2.マーケティング検定試験
マーケティング検定の詳細
マーケティング検定の出題範囲
マーケティング検定3級試験
マーケティング検定2級試験
マーケティング検定1級試験
マーケティング検定の受験者数・合格率・難易度
マーケティング検定の申し込み手順
マーケティング検定の有効期限
マーケティング検定の勉強時間
3.マーケティング検定の資格取得のメリット
マーケティング全般のスキルや知識が身に付く
IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.マーケティング検定の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.マーケティング検定合格のためのおすすめの参考書や対策法
おすすめ問題集①:内閣府認定 マーケティング検定 3 級試験 公式問題集&解説 2022年度版
おすすめ問題集②:内閣府認定 マーケティング検定 2 級試験 公式問題集&解説 上下巻 2022年度版
おすすめ問題集③:マーケティング (New Liberal Arts Selection)
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6.まとめ
マーケティング検定とは、「公益社団法人日本マーケティング協会」が主催・提供を行う資格です。
マーケティングに関する能力を独自のテストによって測定し、個々のマーケティングスキルを認定しています。
マーケティング検定は内閣府認定の資格であり、マーケティングに関する専門家たちが「マーケティング検定委員」として最新の情報を取り入れた試験を実施しているのが特徴です。
そのため資格取得によってマーケティング能力を周囲に証明したり、試験を目標にして本格的なマーケティングの勉強を進めたりできます。
マーケティングは現代社会の変化に合わせて発展し、Webマーケティング、マスマーケティング、ゲリラマーケティング、ダイレクトマーケティング、デジタルマーケティングなどのさまざまな種類に派生しています。
多種多様なマーケティングの特徴を理解し、現場で応用することが、現代社会でプロダクトの価値を的確に提供するために必要となるでしょう。
マーケティング検定の資格取得は、現代社会に必要なマーケティングスキルを身につけるために役立ちます。
また、マーケティング関連の資格は数多く、その種類の豊富さからもマーケティングスキルの重要性を知ることができます。
マーケティング検定の試験は、CBT(Computer Based Testing)によって実施されています。
CBTとは、日本全国にある「CBTテストセンター」でコンピュータによる試験を受ける受験スタイルです。
マーケティング検定は1〜3級まであり、1級以外は、受験の申込を随時募集しているので、試験日程に合わせてスケジュールを組む必要がありません。
準備が万全となった段階で受験申請ができるため、最高のパフォーマンスを発揮しやすい試験となるでしょう。
マーケティング検定の試験には、1〜3級の種類があります。
以下からは、それぞれの試験の詳細を紹介します。
試験名 |
マーケティング検定1級試験 |
マーケティング検定2級試験 |
マーケティング検定3級試験 |
---|---|---|---|
試験会場 |
47都道府県すべて ※受験会場の場所と空席状況の詳細はこちらから確認可能 |
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試験日時 |
2022年9月25日(日)14:00~16:00
申し込み期間: |
随時 |
|
試験時間 |
120分 | 90分 |
60分 |
出題形式 |
記述式(CBT試験) |
多肢選択式(CBT試験) | |
問題数 |
3題 各1000~1500字程度の問題文 |
40問 |
30問 |
合格基準 |
・300点満点の60%程度の得点を獲得 |
正答率70%以上で合格 |
|
受験料(税込) |
・一般:14,850円 ・日本マーケティング協会会員社:13,750円 ・学生:13,750円 |
・一般:9,460円 ・日本マーケティング協会会員社:8,360円 ・学生:8,360円 |
・一般6,600円 ・日本マーケティング協会会員社:5,500円 ・学生:5,500円 |
受験資格 |
マーケティング検定2級試験の合格者 |
制限なし |
|
試験結果 |
・2022年11月中に1級試験のホームページで合格者の受験番号を掲載予定 ・掲載後、合否結果を受験者ごとに郵送 |
・試験終了と同時に確認 |
マーケティング検定2級・3級に関しては、特別な受験資格がないため誰でも受験が可能です。
自身の学習レベルに合わせて、どちらを選択するか考えてみましょう。
マーケティング検定1級は、マーケティング検定2級に合格していなければ受験ができません。
受験日の日程や申込期間もあらかじめ決められているため、2級と3級との違いを事前に把握しておきましょう。
マーケティング検定の出題範囲は、1〜3級ごとにそれぞれ異なっています。
各試験の出題範囲を把握することは、合格に不可欠な準備です。
以下を参考に、それぞれの資格試験における出題範囲を確認してください。
・基本概念
・市場環境
・戦略的マーケティング
・マーケティング・リサーチ
・消費者行動
・製品戦略
・価格戦略
・コミュニケーション戦略
・チャネル戦略
・サービス・マーケティング
(引用:マーケティング検定3級試験出題範囲)
・マーケティング・マネジメント
・マーケティング環境の分析
・資源配分と製品ポートフォリオ管理
・マーケティング組織のデザイン
・産業と競争の構造
・消費者行動の分析
・価格設定のデザイン
・製品開発と顧客価値
・ブランド・マネジメント
・マーケティング・コミュニケーション
・サプライチェーン・マネジメント
・顧客関係マネジメント
・サービス・マーケティング
・生産財(B to B)マーケティング
・ソーシャル・マーケティング
・グローバル・マーケティング
(引用:マーケティング検定2級試験出題範囲)
マーケティングの基礎から応用まで幅広い理解があることを前提として、実践的な思考力を測るための3つの事例(ケース)が出題されます。
(引用:マーケティング検定1級試験出題範囲)
マーケティング検定の受験者数と合格率は、公式で「非公開」となっています。
そのため毎年何人の受験者がいるのか、そのなかで合格している人の割合がどれくらいなのかは分かりません。
しかし、マーケティング検定はさまざまな事業で役立つ資格であるため、多くの人が受験に挑戦していることが予想されます。
特にマーケティング検定1級に合格するには、受験者全体の上位20%内に入る必要があるため、合格率は必然的に20%以下となるでしょう。
一方でマーケティング検定2級・3級は、正答率70%以上を取得できれば合格となります。
周囲の得点は関係ないため、自分の努力次第で資格取得が可能です。
特に3級は初歩的な部分が中心となるため、合格率は比較的高くなるでしょう。
まずは3級を受験して試験の雰囲気をつかみ、そこから2級・1級と段階的に挑戦していくこともおすすめです。
経済産業省が策定した「ITSS(IT Skill Standard)」を基準に比較すると、マーケティング検定3級は初心者向けIT資格の「ITパスポート試験」に近いと言えます。
マーケティングにおける基本的な部分をまず把握したい場合に、ちょうど良い難易度の資格になるでしょう。
一方でマーケティング検定2級は、ITSSレベル2の「基本情報技術者試験」やレベル3の「応用情報技術者試験」が近い難易度の資格になります。
専門的な知識を持ちつつ、キャリア形成に活かせることが必要とされるため、同難易度と資格に該当するでしょう。
マーケティング検定1級に関しては、ITSSの最高レベル4にあたる「ITストラテジスト試験」「システムアーキテクト試験」「プロジェクトマネージャ試験」などが比較的同難易度の資格だと考えられます。
実践的な能力を試される点が共通しているため、1級取得の際にはITSSのレベル4相当の難易度を想定することが必要です。
レベル4資格のなかでも、特にプロジェクトマネージャ試験はプロジェクトの全体計画を作成するなど、マーケティングにも活かせる知識が得られます。
プロジェクトマネージャ試験は合格率15%程度と非常に難易度の高い資格ですが、マーケティング検定1級取得の際には一緒に挑戦する価値があるでしょう。
マーケティング検定の申し込み手順は、下記の流れになります。
1.CBTソリューションズのページでユーザーIDとパスワードを取得する
(仮登録でメールアドレスを入力する)
2.取得したユーザーIDとパスワードでログインする
3.ログイン後、「受験予約」メニューから受験を予約する
4.支払い方法を選択する(クレジットカード決済、コンビニエンスストア決済、Pay-easy(ペイジー)決済、銀行ATM・ネットバンキング)
5.登録したメールアドレスに予約完了のお知らせが届く
マーケティング検定試験の受験予約をしても、受験票の発送はありません。
そのため試験日程や試験会場の場所、注意事項などは予約完了時のメールで確認する必要があります。
その代わり当日の受験時には、本人確認証(運転免許証、パスポート、社員証、学生証、マイナンバーカード、住民基本台帳カードなど)が必要です。
顔写真のない証明書の場合、健康保険証+公共料金領収証など、2点以上の提出が求められます。
本人確認証に該当するものの詳細は、こちらから確認できます。
予約した試験の確認や変更は、受験予約画面から可能です。
受験内容の変更やキャンセルをする場合には、各試験ごとに定められたキャンセル期限までに済ませる必要があります。
マーケティング検定の有効期限は、ホームページに記載がないため非公開となっています。
その一方で、1級と2級の試験に合格して資格認定を受けると、オープンバッジ(デジタル証明書)が交付されて資格者名簿に名前を載せることが可能です。
マーケティング検定1級試験合格者は「Marketing Specialist」、マーケティング検定2級試験合格者は「Advanced Marketer」に掲載されます。
有効期限は1年間となり、それぞれマーケティング検定1級試験はこちら、マーケティング検定2級試験はこちらから詳細を確認できます。
マーケティング検定の勉強時間は、20〜40時間程度は必要になると言われています。
初歩的な3級の試験であれば勉強時間は短くなり、仕事や学業の隙間時間だけでも十分に合格が目指せるでしょう。
逆に高難易度の1級を取得するには、平均よりも時間が必要になる可能性が高いです。
1級は試験日が決められているため、早めに試験までのスケジュールを考えて計画的に勉強時間を確保する必要があります。
20〜40時間程度はあくまで目安であり、個人のマーケティングに関する理解度や勉強方法によって上下します。
ある程度余裕を持って勉強時間を確保することが、マーケティング検定に合格するポイントです。
マーケティング検定の資格取得には、さまざまなメリットがあります。
以下を参考に、資格取得後どのようなメリットを得られるかチェックしておきましょう。
マーケティング検定の資格取得は、マーケティング全般のスキルや知識を身につけられるメリットがあります。
マネジメントスキルや市場環境の分析、戦略的マーケティングの立案やマーケティング組織のデザインなどを、勉強の過程で学ぶことが可能です。
そのほか、消費者行動を理解した上での製品戦略や価格戦略の考案なども行えるようになるため、現場で役立つ実践的なスキルを磨けます。
マーケティング関係の仕事に興味があるのなら、マーケティング検定の資格取得によって大きなメリットを得られるでしょう。
マーケティング検定の有資格者は、ITやWeb関係の企業へ転職・就職しやすくなります。
ITやWeb系の企業にとっても、顧客へのアプローチを効率化するためのマーケティングスキルを持つ人材は必要不可欠です。
マーケティング検定の資格取得によって、専門性の高いスキルと知識を持つことが客観的に証明できるため、転職や就職時に採用担当者からの注目を集めやすいでしょう。
特にマーケティング検定1級の資格取得者は、その企業のマーケティング・リーダーとして活躍することに期待され、高待遇で採用される可能性があります。
マーケティング検定の資格取得によって、会社から資格手当や報奨金を貰える可能性もあります。
会社によっては従業員の積極的なスキルアップを支援するために、さまざまな制度を設けているケースが多いです。
例えば仕事に関する資格を取得した従業員に対して、給料にその分の手当をプラスしたり、報奨金として一定額を支給したりといったことがあるでしょう。
マーケティング検定が資格手当や報奨金の対象となっていれば、資格取得=年収アップにつながります。
事前に会社の制度を確認し、マーケティング検定の合格が年収に影響しないか把握しておくこともおすすめです。
マーケティング検定の資格取得には、メリットだけでなくデメリットもあります。
マーケティング検定の合格を目指すのなら、どうしても勉強時間の確保が必要です。
プライベートの時間を削って勉強時間を作り出さなければならない点は、資格取得を目指す際のデメリットになり得るでしょう。
働きながらや学業に打ち込みながらだと、なかなかマーケティング検定のためのまとまった勉強時間を確保できないケースも考えられます。
勉強の間隔が空いてしまうと、また以前の復習からはじめなければならず、非効率的な学習になってしまう恐れもあるでしょう。
マーケティング検定に挑戦する場合には、まず現在の生活スタイルからどのように勉強時間を抽出するか考えてみてください。
マーケティング検定に合格するには、おすすめの参考書や受験対策法を把握しておくことが重要です。
以下を参考に、マーケティング検定に合格するために役立つおすすめの参考書や対策法をチェックしておきましょう。
(出典:Amazon)
マーケティング検定3級に挑戦する際には、「内閣府認定 マーケティング検定 3 級試験 公式問題集&解説 2022年度版」を使った勉強がおすすめです。
日本マーケティング協会が公式で出版している問題集で、最新の出題範囲を網羅しています。
図表を交えて解説したり、各分野の要点となる代表的な問題を選別したりしているのが特徴です。
間違えて理解しやすい部分に下線を引くなど、勉強しやすい工夫が凝らされている点も魅力の問題集となっています。
(出典:Amazon)
マーケティング検定2級の受験時には、「内閣府認定 マーケティング検定 2 級試験 公式問題集&解説 上下巻 2022年度版」の活用が勉強の効率化をサポートしてくれます。
上下巻の2冊に分割されているため情報量が多く、2級の出題範囲である全16章すべてが網羅されているのが特徴です。
上巻では第1章〜第7章まで、下巻では第8章〜第16章までを解説しています。
受験対策として注意しておくべき部分には下線を引き、暗記する用語には赤太字を使うなど、学習しやすい内容に整えられている点が魅力です。
(出典:Amazon)
マーケティング検定を受験する際には、「マーケティング (New Liberal Arts Selection) 」もおすすめです。
消費者行動やマーケティング理論を、この1冊で実践的な知識として学べます。
マーケティングやマネジメントに関する基本知識はもちろん、マーケティング戦略の立案・展開方法、企業と社会のつながりにおける重要性などにも触れているのが特徴です。
幅広くマーケティングに関する情報が網羅されているため、将来的にも長く利用できる参考書になるでしょう。
マーケティング検定に合格するには、模擬テストを積極的に受けて試験に慣れるのも重要となります。
本番のテストで実力を発揮できるように、定期的に模擬テストを受けておくことがおすすめです。
マーケティング検定3級は、日本マーケティング協会が公式で模擬テストを公開しています。
まずはこちらで模擬テストに挑戦し、どのような問題が出題されるのか確認してみましょう。
多くの企業で重宝されるマーケティングスキルを身につけるには、マーケティング検定のような専門資格の取得が近道となり得ます。
この機会にマーケティング検定の概要と、1〜3級それぞれの特徴を把握した上で検定資格の取得を検討してみてはいかがでしょうか。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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