DeFiとは?概要や特徴、仕組み、メリット・デメリット、始め方、将来性、主要サービスなどについて解説

市場動向分析IT業界常識

2022.12.30

DeFiとは「Decentralized Finance」の略で、分散型金融という意味です。
これは銀行や政府などの中央機関を経由せず、仮想通貨のブロックチェーン上で金融取引できるサービスを表します。

本記事では「DeFi」に焦点を当てその概要や特徴、仕組み、メリット・デメリット、始め方、将来性、主要サービスなどについて詳しく解説します。
現在IT業界に従事している方やDeFi分野など最先端技術に興味/関心の強い方はぜひご一読ください。

 

 

 

1.DeFiとは?


DeFi関連画像
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DeFiとは「Decentralized Finance」の略で、分散型金融という意味です。

これは銀行や政府などの中央機関を経由せず、仮想通貨のブロックチェーン上で金融取引できるサービスを表します。

 

DeFiではスマートコントラクトを活用し、ブロックチェーン上でさまざまな取引や契約を自動履行する仕組みになっています。

従来の金融サービスは仲介業者・金融機関を介した取引が主流でした。

 

しかしDeFiを活用することで、仲介業者・金融機関を介さない取引を実現し、時間的・経済的コストの大幅な削減が可能になりました。

 

DeFiとCeFiの違い

DeFiと対になる言葉に「CeFi」があります。

CeFiとは「Centralized Finance」の略で、仮想通貨取引所や銀行、政府などの中央機関を介して、金融取引を行うサービスのことです。

 

 

DeFi

CeFi

概要

銀行や政府などの中央機関を経由せず、仮想通貨のブロックチェーン上で金融取引できるサービス

仮想通貨取引所や銀行、政府などの中央機関を介して、金融取引を行うサービス

本人確認

仮想通貨ウォレットがあれば不要なケースも多い

必須

トラブル処理

当事者間で行う

金融機関による補償・対応あり

 

CeFiもDeFiも、それぞれメリットデメリットがあります。

各々のニーズに合わせて使い分けましょう。

 

 

 

2.DeFiで稼ぐ仕組み・方法


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ここでは、DeFiで稼ぐ4つの方法について解説します。

 

流動性マイニング

流動性マイニングとは、DEX(イーサリアムのブロックチェーンを活用した分散型取引所)に流動性を提供する見返りに、独自トークンを獲得できる仕組みのことです。

まず始めに仮想通貨のペアを預け入れます。

 

その後、同一通貨ペアで別のユーザーが取引した際にかかる手数料が分配される仕組みです。

 

 

イールドファーミング

イールドファーミングとは、DEXに仮想通貨を預けることで、独自トークンを受け取れる仕組みのことです。

たとえばCompoundというDEXに通貨を預け入れると、独自トークン「COMPトークン」を受け取れます。

 

また独自トークンを運用すれば、取引手数料を得ることができます。

 

 

ステーキング

ステーキングとは、特定の仮想通貨を保有しているだけで報酬を得ることができる仕組みのことです。

ブロックチェーンのネットワークの承認や維持に貢献した対価として報酬を受け取れます。

 

報酬の額は、仮想通貨を預け入れた期間や数量に応じて変動します。

 

 

レンディング

レンディングとは、仮想通貨を貸し出し、金利・利回りを獲得する仕組みのことです。

規定の賃貸料付与日に金利を受け取れるため、預け入れた仮想通貨を放置するだけで利益が獲得できます。

 

【国内でレンディングを提供している主な企業】

取引所

レンディングできる通貨数

GMOコイン

23通貨

bitbank

22通貨

Coincheck

19通貨

※2022年12月現在

 

 

 

3.DeFiの特徴・メリット


DeFi関連画像
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ここでは、DeFiの特徴・メリットについて3点解説します。

 

金融機関の仲介が不要

DeFiは、当事者同士で完結できるサービスなので、金融機関を介しません。

従来、お金に関する取引時、銀行などの金融機関を介す必要がありました。

 

しかし、DeFiでは当事者同士での直接取引が可能です

また本人確認などの面倒な手続きもないので、個人情報が流出するリスクも軽減できます。

 

 

金利が良いのに手数料が安い

DeFiはCeFiに比べ、手数料が安く、金利が良いです

CeFiの場合、余計な仲介手数料が発生しがちです。

 

しかし、DeFiは当事者同士で直接取引できるので、余計な仲介手数料がありません。

また余計な手数料がない分、金利を高くつけることができ、利用者に利益を還元しやすいのです。

 

 

時間や場所を問わず利用できる

DeFiでは口座開設に特別な審査や手続きがありません

そのため、時間や場所を問わずサービスを利用することができます。

 

本来、通貨を引き出す際、金融機関が提携しているATMが必要です。

しかし、仮想通貨ウォレットを利用すれば、いつでもどこでもサービスが利用できます。

 

 

 

4.DeFiのデメリット・注意点


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ここでは、DeFiのデメリット・注意点について3点解説します。

 

詐欺被害の頻発

DeFiを利用する際は、詐欺被害に注意が必要です。

近年、初心者を狙ったフィッシング詐欺や悪質な事件が頻発している傾向にあります。

 

DeFiはトラブルが起きた場合、補償を受けるのが難しく、全て自己責任になりやすいので注意しましょう。

 

 

通貨レートの変動に注意

DeFiは仮想通貨を運用する仕組みなので、仮想通貨のレート変動に伴った損失リスクがあります。

最悪の場合、資産価値が大幅に減少する可能性があるので、余剰資金での参入を心がけましょう。

 

 

ガス代の高騰による手数料負担の増加

ブロックチェーンのプラットフォームを利用すると、ガス代(手数料)が発生します。

またプラットフォームの利用者が増えるたびに、そのガス代は高騰する傾向にあります。

 

特にETH(イーサリアム)は、利用者が増えることに伴うスケーラビリティ問題が発生しがちなので、利用時期に応じて、手数料負担が増える可能性がある点に注意しましょう。

 

 

 

5.DeFiの始め方


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ここでは、DeFiの始め方について3つのステップに分けて解説します。

 

国内取引所にて仮想通貨を購入

DeFiを利用する際、使用するプラットフォームに応じた仮想通貨を用意する必要があります。

そのため、仮想通貨を購入できる仮想通貨取引所に登録し、希望の仮想通貨を購入しましょう。

 

【おすすめの仮想通貨取引所】

仮想通貨取引所

特徴

Coincheck

国内No.1のアプリダウンロード数かつ、取り扱い通貨数が国内最大級
取引所の取引手数料が基本無料
東証プライム市場上場企業の子会社なので、運営に信頼性がある

GMOコイン

信頼と実績のGMOインターネットグループ
各種手数料が無料
堅牢なセキュリティ、管理体制が魅力的

DMM bitcoin

各種手数料が無料
専用のスマホアプリが魅力的
LINEを活用した充実したカスタマーサポートで万が一の際も安心

 

 

仮想通貨ウォレットを準備

DeFiを使用する際は、必ず仮想通貨ウォレットが必要になります。

仮想通貨ウォレットとは、仮想通貨を安全に保管できる電子財布のことです。

 

暗号資産は電子データとしてソフトウェア内に保管され、セキュリティの高い環境で厳重に保管されます。

なおイーサリアム系のDeFiを利用する場合は、「MetaMask(メタマスク)」の活用がおすすめです。

 

 

利用したいDeFiに接続

仮想通貨ウォレットが準備できたら、利用するDeFiに仮想通貨ウォレットを接続しましょう。

これにて準備は完了です。

 

 

 

6.おすすめのDeFiサービス3選


DeFi関連画像
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ここでは、おすすめのDeFiサービス3選についてご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

 

PancakeSwap

AMMという仕組みが採用されたDEXの一種です。

独自トークンは「CAKE」です。

 

【特徴】

流動性を提供し、LPをステーキングすればCAKEが獲得できる
CAKEで遊べるコンテンツが多数ある(Lottery、Prediction、Easter Battleなど)
独自のNFT販売も行っている(Pancake BunniesやPancake Squad)

 

 

MakerDAO

MakerDAOとは、2014年に設立された自律分散型組織です。

独自トークンは「MKR」です。

 

【特徴】

仮想通貨の担保をステーブルコイン「DAI」で行える
MKRを保有することでMakerDAOの意思決定に参加できる
MKRによる資金調達(株式や国債、社債)が可能

 

 

Uniswap

Uniswapとは、イーサリアムのブロックチェーン上に存在する、業界最大手のDEXの一種です。

独自トークンは「UNI」です。

 

【特徴】

シンプルなUI設計で初心者でも操作しやすい
価格レンジの設定や手数料の選択ができ、効率良く流動性提供ができる
誰でもERC20トークンを上場させることができる

 

 

 

7.DeFiの将来性


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近年、DeFiは様々な業界で開発競争が進んでおり、今後もその将来性が期待されています

また、ブロックチェーンの発展に伴う、ガス代を安くする取り組みにも期待が寄せられています。

 

ブロックチェーン業界は、日々技術革新が進んでいます。

今後、利便性の高いDeFiが登場し、普及すれば、DeFiのさらなる進化が期待できるでしょう。

 

 

 

 

8.DeFiで得た利益への税金について


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結論、DeFiで得た収益には、必ず税金がかかります。

報酬を受け取ったタイミングで利益が発生し、課税対象となります。

 

DeFiを利用する際は、確定申告に備えて、取引に関する記録を必ず残しておくようにしましょう。

 

 

 

9.まとめ


今回はIT業界に従事している方やDeFi分野など最先端技術に興味/関心の強い方に向けて、DeFiの概要や特徴、仕組み、メリット・デメリット、始め方、将来性、主要サービスなどについて詳しく解説してきました。

初めてDeFiを利用する方は、取引手数料が安い取引所で無料登録することがおすすめです。

 

また、特定の仮想通貨を保有しているだけで報酬を得ることができるステーキングやレンディングから始めてみるのも良いでしょう。

今後の将来性が期待されるDeFi。

 

ぜひ余剰資金で仮想通貨の運用を始めてみてはいかがでしょうか。

 

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