公開日:2022.09.15
更新日:2025.03.24
メタバースという言葉を最近よく耳にするものの、どういう意味なのか分からない方は多いかと思います。
メタバースなどのトレンドワードの意味を理解しておくことで、次に主流になるIT技術などを予測しやすくなります。
特にエンジニアの方は主流になる前にその技術を身につけておき、転職時に活用できるようにしておくことが市場価値を高めるうえで重要です。
本記事ではメタバースとはなにかについて解説します。
メタバースが注目される理由や活用事例、メリット・デメリットについてまとめました。
本記事を読むことでメタバースとはなにかが分かり、最新技術に関する理解を深めることが可能です。
メタバースについて興味がある方はぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.メタバースとは?
VRとの違い
2.メタバースが注目される理由
通信技術の進化
大手企業が投資を行っている
関連技術が話題になっている
3.メタバースの活用事例
バーチャルオフィス
イベント・サービスの提供
EC
ゲーム
4.メタバースのメリット
気軽なコミュニケーションが可能になる
ユーザーに新しい体験を提供できる
コストカットに繋がる
5.メタバースのデメリット・課題
活用するための環境が必要
セキュリティ面の不安
プライバシーの問題
高度な技術が必要
6.まとめ
メタバースとはネット上に構成される仮想空間のことです。
メタバースという言葉は英語のmeta(超)とuniverse(宇宙)を合わせて作られました。
メタバースを利用する場合、主にアバターと呼ばれる自分の分身を作ります。
仮想空間内で自分のアバターを動かし、他のユーザーとコミュニケーションを図ったり、仮想空間に展開されるサービスを利用したりします。
このようなサービス自体はSecond Life(セカンドライフ)など昔からありましたが、話題になったのは最近のことです。
最近では通信技術やVR技術が発展してきていることもあり、よりリアルな仮想空間を生み出せるようになりました。
まるで仮想空間で生活しているような感覚を得られるようになっています。
また、仮想通貨によって仮想空間上での金銭のやり取りもしやすくなり、メタバースをビジネスで活用する事例も増えています。
VRは仮想空間を現実世界であるかのように思わせる技術のことです。
仮想空間そのものを示すメタバースとは意味が異なる言葉です。
メタバースをより進化させリアルな空間を構築するためにVR技術があります。
ただ、仮想空間はリアルでないと成立しないわけではないため、VR技術が発展しなくてもメタバース自体は存在することが可能です。
とはいえ、VR技術が発達した方がより仮想空間に入り込めるようになるため、VRとメタバースは密接に関わっている技術と言えるでしょう。
メタバースは注目されており、バズワードの1つにもなっています。
メタバースが注目される理由は次の3つに分けられます。
・通信技術の進化
・大手企業が投資を行っている
・関連技術が話題になっている
1つ1つの理由について詳しく解説していきます。
メタバースが注目されている理由の1つに通信技術の進化が挙げられます。
現状5Gが本格的に普及しており通信技術は昔に比べ非常に良く、音声通話や画面共有などがスムーズに行えるようになりました。
画質・音質も向上していますし遅延も少なくなっています。
こういった通信技術の進化によって、昔よりも仮想空間で快適に過ごせるようになりました。
今後さらに通信技術が5Gそして6Gと進化すれば、よりリアルに近い仮想空間を楽しめるようになる可能性があります。
メタバースは影響力のある大手企業が投資を行っています。
もっとも話題になっているのが、2021年10月Facebookが社名をMeta Platformsに変更したことです。
社名の変更から今後はSNSからメタバースへ力を入れていくことが分かります。
また、Wordなどのソフトで有名なMicrosoft社は、Microsoft Teamsをメタバース対応させることを発表しています。
Microsoft Teamsはテレワークで活用されてるオンライン会議ツールです。
メタバース対応することで、離れた相手とまるで実際に会っているかのようなコミュニケーションが可能になっていくと予想されます。
このように大手企業がメタバースに投資を行っており、他企業も今後影響を受けメタバースに参入していく可能性が高いと言えます。
メタバースの関連技術が話題になっているのも大きいでしょう。
たとえばブロックチェーン技術というものが一昔前から話題になっています。
ブロックチェーン技術を利用することで、仮想通貨を安全に取引することが可能です。
具体的にいうとブロックチェーン技術を使ったNFTがメタバース空間で売買されることによりそのNFT売買に使用された仮想通貨のやり取りも活発になっており話題となっていると言えます。
ほかにも、VR・ARやAI(人工知能)、IoTといった技術の発展がメタバースを後押ししています。
メタバースはすでにさまざまな活用方法が試されています。
メタバースの活用事例としては次の4つのようなものがあります。
・バーチャルオフィス
・イベント・サービスの提供
・EC
・ゲーム
1つ1つの活用事例について詳しく解説していきます。
バーチャルオフィスとは仮想空間上のオフィスにアバターで出社できるサービスのことです。
バーチャルオフィスでは通常のオフィス同様に打ち合わせや来客対応などが行えます。
また、作業中は自分の席にアバターを座らせることができるため、管理職は部下が今何をやっているか把握しやすくなっています。
バーチャルオフィスはテレワークでもコミュニケーションが取りやすいサービスとして注目されています。
メタバースによって仮想空間でイベントやサービスの提供を行うことも可能です。
イベント会場に椅子や壇上を設置することができ、本当のイベントのような感覚を味わうことが可能です。
イベント参加者同士でコミュニケーションを取ったり、登壇者に質問したりすることもスムーズに行えます。
他にも、現実世界をメタバースによって再現しユーザーに旅行気分を味合わせるなどが可能です。
このようにメタバースはさまざまなことに利用ができるため、ビジネスプラットフォームとしての活用が期待されています。
メタバースによって仮想空間で店舗を運営することも可能です。
ユーザーとコミュニケーションを取ることはもちろん、商品の販売や決済、在庫の確認などもメタバース上で行うことができます。
通常のECサイトよりリアルに近い状況で買い物を楽しめるため、仮想空間内で商品を販売した方が売上向上が期待できる可能性があります。
メタバースによってよりリアルなゲームを楽しむことも可能です。
また、友人とコミュニケーションを取りながら対戦や協力プレイができます。
「どうぶつの森」などのゲームも広い意味ではメタバースと言えます。
ゲームの世界で自分の分身を生活させ、他人とやり取りを行うことができるためです。
メタバースが今後さらに発展していくと、現実世界よりもメタバースによって作られたゲームの世界で過ごす時間が長くなる人が増えることも予想されます。
一方で、ゲームの世界に依存する人が増えることを懸念する声もあります。
メタバースをビジネスなどで活用するメリットは次の3つです。
・気軽なコミュニケーションが可能になる
・ユーザーに新しい体験を提供できる
・コストカットに繋がる
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
メタバースによって気軽に他人とコミュニケーションを取れるようになります。
自宅にいながらイベントやゲームに参加して会話を楽しめます。
現在も会議ツールなどでオンライン飲み会を行う人は多くいますが、相手の感情が分かりにくいなどの理由で、実際に会って飲む方が楽しいと感じる人が多いのは事実です。
メタバースが発展すれば、相手の感情がダイレクトに伝わるようになり、実際に会って話すのと同じような感覚を得られるようになる可能性があります。
メタバースによってユーザーに新しい体験を提供できるようになります。
たとえば遊園地や動物園のようなものを仮想空間に作り、実際に遊びに行っているかのような体験をさせることが可能です。
逆にリアルからかけ離れた世界を作ってユーザーを楽しませることもできます。
たとえばPRGのようなファンタジーな世界を作り、そこでユーザーが遊べるイベントを開催するなどが可能です。
このようにユーザーを楽しませるコンテンツをメタバースによって作ることができます。
特に日本はアニメや漫画を始めコンテンツ力が他国に比べ高いと言われています。
メタバースによって日本のコンテンツ力を存分に活かせることも期待されます。
メタバースを活用することでコストカットに繋がるメリットもあります。
現実世界に店舗を出すと初期費用が多くかかるうえに、光熱費や家賃も毎月かかります。
一方、仮想空間に店舗を出す場合、そのようなコストは一切かかりません。
そのため、失敗した場合のリスクが低く、手軽に事業を始めることができます。
また、リアル店舗を運営したい場合でも、まず仮想空間で上手く運営できることを確認し、改善点を洗い出した後に運営することが可能です。
事業を開始する際に無駄にかかってしまうコストを減らすことができます。
メタバースは発展途上の分野であり、現状では多くの課題が残っています。
メタバースのデメリット・課題としては次の4つのようなものがあります。
・活用するための環境が必要
・セキュリティ面の不安
・プライバシーの問題
・高度な技術が必要
1つ1つのデメリット・課題について詳しく解説していきます。
メタバースを活用するにはまず環境を整えないといけません。
ある程度スペックの高いパソコンを購入する必要がありますし、ネット環境も快適にしないと満足に利用できない可能性があります。
また、VRゴーグルなどの機器も必要になる場合がありますが、こういった機器は未だに高く、一般家庭には普及していないのが現状です。
このように、メタバースを活用するのはまだ敷居が高くなっています。
メタバースはセキュリティ面の不安もあります。
メタバースによって作られた仮想空間では、仮想通貨が主に用いられています。
仮想通貨は以前不正流出などの被害にあったこともあります。
また、アカウントの乗っ取りなどのリスクもあります。
アカウントが乗っ取られると個人情報が流出したり、勝手に商品を購入されたり、といった被害にあう可能性もあります。
加えて、IDをハッキングされるリスクも無視できないでしょう。
過去に、Apple IDがハッキングされアカウントがロックされてしまい、ロック解除と引き換えにお金を要求する事件が発生しましたが、同じようなことが起こる可能性もあります。
このような被害を防ぐためにも、不正アクセス検知などのセキュリティ対策が重要になります。
メタバースの普及によって生じる問題の1つにプライバシー侵害もあります。
たとえば、バーチャルオフィスを導入する場合、それぞれが今何をやっているのか常時監視することができます。
従業員の働きぶりを確認できる反面、私用な会話なども確認することができてしまい、プライバシーを侵害してしまう可能性も出てきます。
その他、メタバースのプロバイダーは生体反応、身体的位置、ファイナンシャル情報なども簡単にアクセスできるようになるでしょう。
今後メタバースが普及し、お互いの生活状況をいつでも見ることができるようになると、それがストレスに感じる人も出てくるかもしれません。
メタバースを今後さらに普及させるには高度な技術が必要になります。
たとえば、タイムラグが起こらないレベルのネットワーク通信技術や、リアルな仮想空間を表現するためのグラフィック・レンダリング技術などです。
また、仮想空間を楽しむにはVRゴーグルがあった方が良いですが、現在のVRゴーグルは重かったり酔ってしまったりする人も多く、こういった機器も改善していく必要があります。
このように、メタバース普及には技術力アップが必須と言えるでしょう。
本記事ではメタバースについて解説しました。
メタバースのメリット・デメリットや注目されている理由などがお分かりいただけたかと思います。
メタバースは今後さらに発展する可能性のある分野のため、今のうちに関連技術であるブロックチェーンやVRと共に知見を深めておくことが重要です。
メタバースはゲームや遊びだけでなくビジネスにも活用できる可能性を秘めています。
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