メタバースのフリーランス求人・案件の業務委託における月額相場単価は、作業時間の目安を週5常駐で月140~180時間とした場合、69.5~89.5万円程度です。
メタバースのフリーランス求人・案件の平均単価は76.9万円、中央値単価は79.5万円、最高単価は100万円、最低単価は50万円です。（※フリーランススタート調べ/2024年11月）

◆メタバースについて
メタバース(metaverse)とは、メタ（meta=超越した）、ユニバース（universe=宇宙）を組み合わせた造語で、インターネット上の仮想空間において、コミュニケーションが行えるサービス・プロダクト全般を指します。
メタバースという言葉や概念自体は2000年代前半には既に存在していましたが、本格的に世間に浸透し出したのは、2021年10月Facebook社が「Meta」に社名変更を行ったことが要因でしょう。
『フォートナイト』『あつまれ動物の森』などのゲームの仮想空間もメタバースに含まれます。

◆メタバースが注目される理由
メタバースが注目される理由として、IT市場やIT技術がメタバースを実現可能な領域に達し始めていること、メタバース内での経済活動が可能であることが大きな要因でしょう。
例えば、IT技術という観点で見てみるとヘッドセットやスマホ、家庭用PCなどで活用されている半導体技術、ブロックチェーン技術、5G環境の実現など様々な分野の技術が向上しています。

また、メタバースは仮想空間で経済活動を行えます。
特にNFTはブロックチェーン技術を利用してデジタルコンテンツの所有権や著作権を証明できるため、メタバースとの相性が良いとされています。
すでに『The Sandbox』や『Decentraland』など、イーサリアム上のブロックチェーンで構築されたVRプラットフォームではデジタル上の土地が売買されています。
NFTはゲームとも組み合わせることができ、この組み合わせはGameFi(Game Finance)とも呼ばれており、ゲームで登場するキャラクターやアイテムなどNFT化することによりそのゲーム以外の様々なゲームでも売買を行うことができます。
つまり、ゲーム分野における「Play-to-earn」というゲームをすることでお金が稼げる仕組み/考え方であり、フィリピンなど一部の海外では既にこの方法で稼いでいる方もいるほどです。

上記のようにメタバースには様々な要素を組み合わせることができるため注目されています。


◆メタバースで実現できること
メタバースで実現できることについて解説していきます。

・リモート会議
リモート会議は現状でもZoomやGoogle Hangoutsを活用し行われています。
しかしVR機器を活用することによりメタバース空間に没入でき、実際に会議室で対面しているかのように臨場感のある感覚で、会議に参加することが出来ます。
離れていても対面での感覚が体験できるため、よりクリエイティブな会議になりやすいでしょう。


・オンラインゲーム
メタバースで実現できかつ、大きな市場となり得るのがオンラインゲームです。
近年ではアメリカのエピック・ゲームズが提供しているバトルロイヤルゲーム「Fortnite(フォートナイト)」、NFTゲーム「The Sandbox」や「Decentraland」、Microsoftの子会社であるMojang Studiosが提供しているサンドボックスビデオゲーム「Minecraft(マインクラフト)」、任天堂が提供している「あつまれどうぶつの森」が流行っています。上記ゲームの共通点は仮想空間内でプレイできることです。
メタバース上でのゲームはブロックチェーン技術を活用したNFTと組み合わせることによりアイテムや土地の売買ができることはもちろんのこと、コミュニティ要素やクリエイティビティ、本物の世界と似ている臨場感を味わうことができることも注目されている理由でしょう。


・バーチャルショップ
バーチャルショップは、VR技術により実際に店舗に行ったような感覚でアバターなどのさまざまな3Dアイテムや、リアル商品(洋服、PC、飲食物など)を売買できるようになり、まさにVR型のショッピングです。BEAMSや大丸松坂屋などは既にバーチャルショップに参入しています。
もう少し視野を広げてみると、メタバース内では経済活動が可能であるためバーチャルショップにとどまらず新規事業が展開できるということです。


◆メタバースの特徴
メタバースの特徴について解説していきます。

・アイデンティティ
ユーザーは、メタバースのデジタル空間に存在している間、自分の分身であるアバターを活用し、自由に表現できます。

・マルチデバイス
スマホ、PC、タブレット、VRグラス/ゴーグルなど、どのデバイスからでもメタバースにアクセスできます。

・没入感
メタバースは没入感を得られます。つまりその世界に人が入り込み、物語の疑似体験ができるようになります。
この没入感は現段階だとあまり感じられないですが、今後技術が発展していくことにより感じられるようになり、最終的には「レディ・プレイヤー1」で描かれているような技術レベルになる日も遠くないでしょう。

・経済システム
メタバースで実現できることという項目で先述しましたが、経済システムが機能しています。ゲーム内で登場するアイテムや土地、デジタルアート、自分で制作したものなど様々なものをNFT化し売買できます。売買した通貨はもちろん現在流通している法定通貨に交換できます。
この経済システムが実現すると誰でもどこにいてもインターネットさえあれば、お金を稼ぐことが可能になります。

・コミュニティ
メタバースではリアルタイムで世界中の様々な人とコミュニケーションが取れるようになるため、コミュニティが形成しやすく、交流はもちろん体験を共有することも可能です。
そのため、自分の趣味嗜好に合う人と繋がりやすく、人生観の変化も起きやすいでしょう。



◆メタバースのデメリット
上記でメタバースの特徴とお伝えしましたが、当然メリットだけではなくデメリットも存在します。—---------------------
・依存性がある
・現実世界のコミュニケーションが希薄になる
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仮想空間の中で生活/娯楽/お金を稼ぐという今生活している世界とほとんど同様のことが実現可能になっているため、かなり依存性は高いでしょう。
その前兆としてマインクラフトが良い例として挙げられるでしょう。
マインクラフトは小学生から大人まで幅広い年代にプレイされています。一昔前の小学生は友達とサッカーしたり外で遊んでいましたが、現在では放課後、友達とゲームをして遊ぶということが常識となりつつあります。
つまり、今後メタバース技術がより進歩するに連れて、現実世界を生きるという意義が薄れてしまう可能性すら考えられるでしょう。


◆メタバースの将来性
メタバースの将来性は十分にあります。
さらにメタバースに関連するDeFiやNFTプロジェクト、GameFi、DAOなどブロックチェーン技術を活用した様々なシステム/サービス（Web3.0(Web3)の世界）の拡大により非常に巨大な市場になる可能性もあります。

米国の調査会社Emergen Researchのレポートによると、世界のメタバース市場は2020年の476.9億米ドルから、2028年に8,289億ドルに成長する見込みとのことです。この驚異的な年平均成長率はコロナ禍での在宅需要の高まりも追い風になっています。

アメリカの市場調査および分析会社であるハリス・ポール（Harris Poll）の新しい調査では、1997年から2012年に生まれたZ世代のうち、｢メタバースは次の大きなトレンドであり、今後10年間で我々の生活の一部になるだろう｣と考えているのは、わずか38％であることが分かった。
また、40代以上の人でメタバースでの交流が実際に何を意味するかを理解しているのは27％にとどまっています。
現在では興味/関心のある方(一部)のみが加熱している可能性もあり、「メタバース」という言葉自体は聞いたことがあるが、実際にどのようなものになるのか、はっきりと分かっていない人が大多数でしょう。

そのためメタバースにおける将来性は十分ですが、実際に何ができるのか、どのように生活に浸透していくのかをより明確にしていく必要があるでしょう。

その他、メタバースが実現する世界では、Web3.0(Web3)の世界と呼ばれています。

Web3.0(Web3)はブロックチェーン技術によって実現され得る分散型のWeb世界やWebの概念を指します。分散型ブロックチェーンを活用することで現在のWeb2.0(Web2)の中央集権による課題を解決しうる新しい世界と考えられています。

メタバースと関連が深いNFTやGameFi、DAO、暗号資産(仮想通貨)などがWeb3.0(Web3)の世界を牽引していくでしょう。
メタバースに興味/関心がある方はこの辺りの知識も蓄えておくとより深くメタバースについて理解できるでしょう。

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