リスキリングとは?概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、役立つツールなどについて解説!

IT業界常識

2023.03.09

リスキリングとは、ビジネスモデルの変化や技術革新に対応すべく、業務上で必要になる可能性が高い新しいスキルや知識を獲得する/させることです。

近年では、特にDXに関するスキルや知識の習得を指すことが多いです。
ビジネスの現場でよく使用される言葉ですが、その具体的な詳細について知らないという方は多いのではないでしょうか。

本記事では「リスキリング」に焦点を当て概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、ポイント・注意点、事例などについて詳しく解説します。
IT業界に従事している方(特にエンジニア)社内で教育担当や研修担当している方は、ぜひご一読ください。

<目次>
1.リスキリングとは?
リカレント教育との違い
アンラーニングとの違い
2.リスキリングが注目されている理由
3.リスキリングを推進するメリット
社内に新しいアイデアが生まれる
人材不足の解消や業務の効率化に期待できる
自律型人材の育成やエンゲージメント向上につながる
企業の文化や社風を残しつつ新規事業の展開を目指せる
4.リスキリングを導入するデメリット
社員に負荷がかかる
社員のモチベーション維持が難しい
費用がかかる
5.リスキリングを導入する5ステップ
取得させたいスキルや知識の選定をする
教育対象となる部署・社員を選定する
教育プログラムを企画・実施する
現場での実践
効果検証・アフターフォロー
6.リスキリングを実施する上でのポイント・注意点
社内の協力体制を整える
社員のモチベーションを意識する
リスキリングにマッチするコンテンツを選ぶ
7.まとめ

 

 

 

1.リスキリングとは?


リスキリングとは関連画像
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リスキリングとは、ビジネスモデルの変化や技術革新に対応すべく、業務上で必要になる可能性が高い新しいスキルや知識を獲得する/させることです。

どのような分野を、どのくらいの期間で、どのように学ぶか。

 

ある程度戦略的なプランを立てながら、企業で取り組むことが重要になるでしょう。

 

【リスキリングで身につけるスキル・ノウハウの例】

語学
プログラミング
動画編集
データ分析
マーケティング
情報セキュリティ
AI・機械学習

 

リカレント教育との違い

リカレント教育とは、学校教育を終え社会人になった後でも必要に応じて就労と学習を交互に繰り返す/してもらうことです。

リカレント教育を実施すれば、社員のスキルアップが期待できさらなる飛躍・活躍が期待できます。

 

リスキリングとリカレント教育との主な違いは、学習内容と学習の進め方です。

 

 

リスキリング

リカレント教育

①学習内容

特定の仕事・職務に移行するためのスキルや知識の習得に特化

何を学習するかは個人の自由

②学習の進め方

現職で働きながら学習する

現職を退職・休職し、教育機関で学んだ上で再就職・復帰する

 

 

アンラーニングとの違い

アンラーニングとは、保持するスキルや知識のうち不要なものを捨て新しいものを習得することです。

転職や新規事業を始めるタイミングや技術革新におけるスキル・知識の陳腐化など、学んできたスキル・知識が使えないシチュエーションでアンラーニングは有効です。

 

リスキリングとアンラーニングとの主な違いは、学習内容です。

 

 

リスキリング

アンラーニング

学習内容

特定の仕事・職務に移行するためのスキルや知識の習得に特化

新しいスキル獲得に限らず、知識や価値観を取り込むことが目的

 

 

 

2.リスキリングが注目されている理由


リスキリングとは関連画像
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リスキリングが注目されている理由は、主に以下の2点です。

 

DXの推進・浸透
新型コロナウイルスをきっかけとした働き方の変化

 

リスキリングは企業・社員問わず「生き残り」に欠かせない戦略のひとつです。

今後DXの普及に伴い企業が新たな価値を生み出し続けるには、社員のスキル・能力(デジタル技術に関連した)を再開発するための組織的な仕組み作りが大切です。

 

また新型コロナウイルスの流行で各企業の働き方が大きく変化したこともリスキリングが注目されている理由になります。

テレワークやリモート会議の推進、クライアントとのコミュニケーションが、対面からオンラインへと移行し始めています。時代の変化に適応するには、必要なスキルや知識を身につける必要があるでしょう。

 

 

 

 

3.リスキリングを推進するメリット


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リスキリングを導入するメリットは大きく分けて4点あります。

 

社内に新しいアイデアが生まれる

リスキリングを導入すれば社員が新しいスキルや知識を習得できるので、今までにはない角度からの発想ができるようになります

社員から新しいアイデアが生まれやすくなるので、新規事業の開拓や事業拡大による売上向上、既存事業の陳腐化の防止に期待できるでしょう。

 

 

人材不足の解消や業務の効率化に期待できる

リスキリングで習得した内容をビジネスに活かせば、人材不足の解消や業務の効率化が期待できます

新しい業務・事業への時間や、残業代の削減、さらにワークライフバランスを保ちやすくなるでしょう。

 

 

自律型人材の育成やエンゲージメント向上につながる

企業がリスキリングを推進することで、社員1人1人に自ら新しいスキル・知識を獲得しようという意識が生まれやすいです

自律型人材が増えれば、イノベーティブな組織に変わるきっかけにつながるでしょう。

 

また社員に学びの機会を提供しキャリア支援を実施することで、エンゲージメントの向上にもつながります。

同時に生産性や業績の向上も期待できるでしょう。

 

 

企業の文化や社風を残しつつ新規事業の展開を目指せる

社内の業務に精通した人材に取り組んでもらえれば、リスキリングで習得したスキルや知識をどのように社内へ応用すればいいかイメージしやすいです。

企業を熟知した社員のレベルを上げることで、企業の文化や社風を残しつつ新規事業の展開を目指せるでしょう

 

 

 

4.リスキリングを導入するデメリット


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ここでは、リスキリングを導入するデメリットについて3点解説します。

 

社員に負荷がかかる

リスキリングは経営戦略と関連した人材やスキル選びを定義し、適切な教育を行う必要があります。

またリスキリングは就業時間内での実施が推奨されているので、既存業務への圧迫も考えられます。

 

導入を検討する際は、業務の効率化や既存業務とのバランスも考慮する必要があるでしょう。

 

 

社員のモチベーション維持が難しい

新しいスキルや知識を習得する際、社員1人1人の習得速度には個人差があります。

また習得したスキルや知識を実務で扱う場面が無いと、なんのために学習しているかわからず、社員のモチベーション低下につながりかねません。

 

事業計画と連動し実務や職務の場を設ける必要があるでしょう。

 

 

費用がかかる

スキルや知識の習得を行う場合、専門機関やコンサルタントにリスキリングを依頼することもあるでしょう。

外部に依頼する場合、その依頼料が多額になることもあります。

 

教育にどのくらいの費用が掛かるのか、ある程度把握しておくようにしましょう。

 

 

 

5.リスキリングを導入する5ステップ


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ここでは、リスキリングを導入する5つのステップについて解説します。

 

取得させたいスキルや知識の選定をする

リスキリングを導入する際は、まず始めに社員に取得させたいスキルや知識を選定するところから始めましょう。

今後の社会情勢を考慮したワークスタイルの変化を予測し、これから自社がどのように変革すべきなのか、その変革にはどのようなことが必要なのかを熟考し、スキルや知識を選定していきます。

 

 

教育対象となる部署・社員を選定する

リスキリングの教育対象となる部署・社員を選定しましょう。

求められるスキルや知識と社員各々の適性や意志なども考慮しながら、リスキリングの対象者を選定します。

 

 

教育プログラムを企画・実施する

実際に教育プログラムを企画・実施し、対象者に学習を進めてもらいましょう。

その際、専門機関やコンサルタントなど外部組織の力を活用すると効率的なリスキリングを進めることができます。

 

 

現場での実践

ある程度、教育プログラムが進んできた段階で現場での実務を経験してもらいましょう。

取得したスキルや知識が実務を通じて活かされれば、本人のモチベーションアップや自信につながります。

 

 

効果検証・アフターフォロー

実務を経験してもらった後、学んだスキルや知識が業務の効率化や生産性の向上につながったのか、コストとの差し引きを考慮した上で検証・評価しましょう。

また今後のリスキリング教育の継続の可否や改善ポイントを洗い出したり、社員に対するフィードバックをしたりなどアフターフォローも検討していきましょう。

 

 

 

 

6.リスキリングを実施する上でのポイント・注意点


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ここではリスキリングを実施する上でのポイント・注意点について3点解説します。

 

社内の協力体制を整える

1つ目のポイントは、社内に協力してもらえる体制を整えることです。

リスキリングの良さを経営陣に伝えたり、自らが取り組んだりして賛同者を増やすことが大切です。

 

 

社員のモチベーションを意識する

2つ目のポイントは、社員のモチベーションを意識することです。

リスキリングに取り組む社員の中には、途中でモチベーションが下がってしまう人もいるでしょう。

 

リスキリングは継続することで効果を発揮するため、社員のモチベーションが維持される仕組みを構築することが重要でしょう。

 

【モチベーションが維持される仕組みの例】

インセンティブを用意する
同志を集めて切磋琢磨させる
成長への実感を体感させる

 

 

リスキリングにマッチするコンテンツを選ぶ

3つ目のポイントは、リスキリングにマッチするコンテンツを選ぶことです。

リスキリングで教育した新しい人材が必ずしも社内の課題解決に結びつくとは限りません。

 

選び方が分からないときは、外部の専門家に相談することをおすすめします。

リスキリングに関するプロに相談すれば、最適なコンテンツを提案してくれるでしょう。

 

 

 

 

7.まとめ


今回はIT業界に従事している方(特にエンジニア)や社内で教育担当や研修担当している方に向けて、リスキリングの概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、ポイント・注意点、事例について詳しく解説してきました。

リスキリングには、新しいスキルや知識の習得によって時代の変化に対応する目的があります。

 

上手く活用することにより社内に新しい風が吹き、既存の業務を効率化できる可能性があるでしょう。

一方、スキルや知識の習得による転職リスクや時間・コストには注意する必要があります。

 

導入する上では、社員の声を聞きアウトソーシングを活用しながら継続的に取り組むことがポイントです。

本記事を参考に、リスキリングの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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