公開日:2023.04.18
更新日:2025.03.24
専門性の高い高度なスキルを持ち、ITの第一線で活躍しているセキュリティエンジニア。
時代の潮流も相まってますますニーズが高まっていることから、セキュリティエンジニアへのキャリアチェンジを考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、セキュリティエンジニアを検討している方や、セキュリティエンジニア案件への参画を希望している経験の浅いエンジニアに向けて、セキュリティエンジニアになるための方法とセキュリティエンジニアの概要や仕事内容、必要なスキルを紹介します。
是非とも本記事を参考に、セキュリティエンジニアへの転職やキャリアチェンジを検討してみてください。
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<目次>
1.セキュリティエンジニアとは
2.セキュリティエンジニアの仕事内容
企画・提案
設計
実装
テスト
運用・保守
3.セキュリティエンジニアになるには
インフラエンジニアから転職する場合
インフラエンジニア以外のIT職から転職する場合
未経験から転職する場合
4.セキュリティエンジニアに必要な知識
基礎的なIT技術のスキルと知識
サイバーセキュリティに関する知識
サーバーやネットワーク、OSに関する知識
経営や法律に関する知識
5.まとめ
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティに関する技術と知識を持ったエンジニアのことです。
企業へのサイバー攻撃への対策や、実際に攻撃を受けた時の対応、攻撃を未然に防ぐための防止策や、社内のセキュリティ規程の立案などを対応します。
近年のサイバー攻撃の手法は多様化しているため、セキュリティ周りの知識だけではなく幅広くIT全体の知識が必要とされる専門性の高い職種です。
その専門性の高さから、キャリアの最初からセキュリティエンジニアに就く人は少なく、インフラエンジニアやその他のエンジニア職からのキャリアアップ先として有望視されることも多いでしょう。
また、サイバー攻撃の増加傾向からセキュリティエンジニアの需要は年々高まっており、今後も先行きの明るい業種であるとも言えます。
それではここからは、実際のセキュリティエンジニアの仕事内容について見ていきましょう。
セキュリティエンジニアの仕事は、顧客とシステムのコンサルティングを行って、必要なセキュリティを定める「企画・提案」から始まります。
企画・提案の際には、顧客が求めているセキュリティのニーズや、現状の顧客のシステム上の弱点などをしっかりと把握する力が求められるでしょう。
なお、実際の設計や実装作業と比較して、この工程は「上流工程」とも言われています。
コミュニケーションスキルも求められる、他の工程とはやや毛色の異なる工程であるとも言えるでしょう。
また、プライバシーマークの取得や情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の取得支援もこの工程で行うことが多いです。
企画・提案にて必要なセキュリティシステムが決定次第、実際にシステムの設計作業へと移ります。
ネットワークのみならず、サーバー機器などのハードウェアやアプリケーション、システムの運用に至るまで、全てのセキュリティを網羅的に設計する必要がある、より専門性が求められる工程です。
ここで抜け漏れがあるとサイバー攻撃を許すことに繋がるため、ここでは実践的で幅広いIT知識が求められます。
最近ではクラウドを利用してシステムを保護・管理している企業も多いため、近年ではクラウドを扱えるセキュリティエンジニアが重宝される傾向があると言えるでしょう。
設計工程で必要なシステムを作成次第、実装作業へと移ります。
脆弱性は多様であり、またそれらの弱点を突いてくるサイバー攻撃の種類もものすごい勢いで増加しているため、常に最新の情勢を踏まえながら実装していくことが大切です。
また、システムやサーバー機器ごとに脆弱性も異なってくるため、適切な方法や技術を選択して実装する判断力も問われてくる工程であると言えるでしょう。
実装作業では、よりセキュリティ周辺の専門知識が問われてきます。
実装で実際のシステムが完成次第、テスト工程へと移ります。
擬似的にサイバー攻撃を行ったり、ソースコードの確認を行ったりして、完成したシステムに脆弱性がないかをチェックすることが目的です。
これらのテストは「脆弱性診断」や「脆弱性検査」と呼ばれ、実際にサイバー攻撃に遭わないようにするための非常に大切な工程となります。
セキュリティエンジニアの仕事はシステムが完成したら終わりというわけではなく、システム納品後も安全に運用・保守作業を行い続けることが求められます。
サイバー攻撃は日々新たな手法が開拓され続けており、最新のパッチを当てたりシステムを更新したりすることが都度必要です。
そのためセキュリティエンジニアは、既存の知識に満足することなく、常に最新の知識を勉強し続けることが必要となってくる職業であるとも言えるでしょう。
ここからは、セキュリティエンジニアになるための方法について見ていきましょう。
セキュリティは、サーバーやネットワークといったインフラエンジニアの担当領域と密接な関係にあります。
インフラエンジニアとして勤務していく中で、自然とセキュリティ分野の知識に触れることも多いことでしょう。
そのため、インフラエンジニアからセキュリティエンジニアになるといったキャリアアップは、一般的なルートであるとも言えます。
インフラエンジニアで活躍した経験や獲得した知識・資格が、そのままセキュリティエンジニアとしての転職市場でもプラスに評価されることも多く、通常の転職活動においても比較的転職が成功しやすいケースであると言えるでしょう。
また、インフラエンジニア以外のIT職からセキュリティエンジニアに転職することも可能です。
特にセキュリティに配慮したセキュアプログラミングの技術などは、脆弱性の少ないソフトウェア開発において重宝されるスキルであると言えるでしょう。
セキュリティとやや離れた分野のIT職種で活躍している場合は、前もってインフラ周りやセキュリティ周辺の資格を獲得しておくと、即戦力であることやセキュリティへの意欲を示すことができます。
エンジニア未経験からセキュリティエンジニアへの転職は、上記2つのケースと比べて難しい場合がほとんどでしょう。
セキュリティはIT職の中でも専門性の高い職業であり、その業務内容はどれも一般的なIT知識の上に成り立っています。
エンジニア未経験の場合は、いきなりセキュリティエンジニアを目指すのではなく、まずはインフラエンジニアやシステムエンジニアを経験することをおすすめします。
インフラエンジニアやシステムエンジニア(SE)では、サーバーやOS、ネットワークなどセキュリティエンジニアとして活躍するために必要な知識を扱う業務も多いため、この先セキュリティエンジニアになるためのキャリア構築としても非常に有意義でしょう。
さらに、情報処理安全確保支援士(通称:セキスペ)などの資格を取得しておくことで、将来セキュリティエンジニアに転職する際に有利となるだけでなく、現職での評価も上がりやすくなります。
それでは最後に、セキュリティエンジニアに必要な知識について見ていきましょう。
セキュリティエンジニアは、IT技術を網羅的に取り扱う職種であるため、基礎的なIT技術のスキルと知識が幅広く求められます。
具体的にはサーバーやネットワークといったインフラ周りの知識や、OSやアプリケーションに関するセキュリティ知識、ファイアウォールなどのネットワークセキュリティ、法令や企画暗号化に関する知識までが幅広く必要であると言えるでしょう。
近年ではシステムのクラウド化が盛んに行われていますので、そうした最新の技術に関する勉強を継続していくことも大切です。
また、システムを安全に運用する上で、法律や制度に関する知識も必要となってきます。
セキュリティエンジニアの主な業務はやはりセキュリティに関するものとなってくるので、もちろんサイバーセキュリティに関する知識も必要です。
サイバー攻撃は、セキュリティの脆弱性を突いた多様な形があります。
また、過去の攻撃を参考に、応用的に新たな攻撃が作られることも多く、最新のセキュリティ情報と基本的な攻撃方法のそれぞれをしっかりと学習しておくことが必要です。
知識の習得だけではなく、実際に攻撃を受けた際に通信の遮断を行うなど、対策方法・感染した時の対処法まで広く知っておかなくてはなりません。
通信の遮断や有事の際のシステム変更はセキュリティエンジニアの一般的な業務であるため、サイバー攻撃の知識に伴って、それぞれのシステムの動かし方まで深く追求しておくことが大切です。
セキュリティエンジニアは、幅広いIT知識が問われる職業ですが、その中でもサーバーやネットワーク、OSに関する知識は特に必須となります。
サイバー攻撃はネットワークを経由して行われ、サーバーやOSを狙ったものが数多く存在しているためです。
そのため、セキュリティ関係の資格試験などでもサーバーやネットワーク、OS分野も試験範囲とされている場合が多く、また実践でもこうした知識はかなり役立ってくるでしょう。
多くのセキュリティ知識はサーバーやネットワーク、OSの分野を基礎としているため、特に未経験者の場合は、最初からセキュリティの学習を始めるのではなく、こうした周辺分野から学んでみることもおすすめです。
セキュリティエンジニアはIT知識同様に、経営や法律に関する知識も求められます。
企業はセキュリティ事故が発生すると、多額の金銭的な被害が発生したり、クライアントやユーザーからの信頼を失ってしまう可能性が高いです。そしてこのような事故は、企業の経営にも大きく影響を与えます。
セキュリティエンジニアとして、万が一セキュリティ事故が発生した際にも、それがどれくらいの被害や影響を発生させるのか事前にリスク管理しておかなくてはなりません。
また、セキュリティ対策には法律への対応も含まれています。
例えば個人情報保護法やサイバーセキュリティ基本法、不正アクセス禁止法など、セキュリティと直接関わってくる法律は最低限押さえておきたい項目です。
いかがでしたでしょうか。
今回は、セキュリティエンジニアを検討している方や、セキュリティエンジニア案件への参画を希望している経験の浅いエンジニアに向けて、セキュリティエンジニアになるための方法とセキュリティエンジニアの概要や仕事内容、必要なスキルを紹介しました。
是非とも本記事を参考にセキュリティエンジニアへの転職を検討してみてください。
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