公開日:2023.10.17
更新日:2025.03.24
ReactとはJavaScriptのフレームワークのひとつで、JavaScriptを使うならReactの習得が必要とされています。一方で、Reactの習得は難しいと言われることもありますが、その分大きなメリットを得られるでしょう。特に、Web系の開発を希望する方には、Reactの習得を強くおすすめします。
本記事では、Reactが難しいと言われる理由や習得するメリット、効率的に学べる学習方法について解説します。
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<目次>
1.Reactの基本情報
Vue.jsとの違い
2.Reactが難しいと言われるのはなぜ?
JavaScriptの理解が前提とされている
環境構築に時間がかかる
ライブラリが多い
クラスコンポーネントで開発している
Reduxとの同時学習で混乱する
実践が不足している
3.それでも難しいReactの習得をおすすめできる理由
最先端のハイレベルなコンテンツを作れる
さまざまな分野に活用できる
将来性が高い
4.難しいReactの学習で挫折しないためのポイント
学習の目的を明確にする
まずはJavaScriptを基礎から学ぶ
難しいものは後回しにする
React Hooksを活用する
勉強仲間を見つける
5.難しいReactを効率良く習得するための学習方法
Reactのチュートリアルを活用する
学習用の動画やプラットフォームを活用する
プログラミングスクールに通う
6.まとめ
Reactは、JavaScriptのフレームワークのひとつで、Webサイトやアプリの開発によく使われます。
Reactの特徴は、フレームワークのコンポーネントを組み合わせていくことで、フロントエンドシステムを効率良く開発できる点にあります。
また、コンポーネントは再利用可能なので、うまく再利用をしていけば開発スピードを上げていくことも可能です。
ReactとVue.jsはどちらもJavaScriptのフレームワークのひとつであり、Webサイトやアプリの開発に使われることが多いです。
「機能をコンポーネントとして分割できる」「将来性がある」という点については、どちらも共通しています。
一方、ReactとVue.jsには、以下のような点で違いがあります。
・処理速度はReactの方が速く、大規模開発に適している
・学習難易度はReactの方が高い
・Vue.jsの方が公式ガイドなどのサポートが充実している
それぞれの特性を理解して、使い分ける必要があるでしょう。
Reactが難しいと言われる具体的な理由について解説していきましょう。
ReactはJavaScriptで開発するためのフレームワークなので、前提としてJavaScriptの理解が必要になります。
JavaScript以上の内容を求められることも多いので、Reactを難しいと感じるのも仕方がないかもしれません。
当然、JavaScriptを学ばずにReactを始めてしまうと、ほとんどのケースで難しいと感じてしまうでしょう。
そのため、JavaScriptをきちんと理解してからReactを学ぶことをおすすめします。
Reactを使う前に、環境構築に時間がかかることも難しいと感じる理由のひとつです。
Reactを始めるためには、コードエディタ、Node.js、Reactなどのインストールが必要です。
いくつものツールやソフトウェアをインストールして環境構築しなければいけないため、初心者にとっては難しいかもしれません。
Reactには、さまざまなフレームワークが存在します。
たとえば、CSSのフレームワークには、Material UI・Styled Component・Chakra UIなどがあります。
また、State管理のフレームワークは、Redux・Recoil・SWRなどが代表的です。
このように、さまざまな用途のフレームワークを選んで使いこなす必要があるため、習得が難しいと言われているのです。
Reactを使う場合、コンポーネントを分けて開発を行いますが、コンポーネントの分け方に頭を悩ます人も多いようです。
Reactのコンポーネント分けは、開発現場によって大きく違うのが主な理由です。
そのため、コンポーネントの分け方についても学ぶことをおすすめします。
Reduxとはアプリの状態管理ができるライブラリのことで、「Action」というイベントを使って「state」を管理します。
Reduxを使えば、Reactでは実現できない、複数のコンポーネント間でのstate管理ができます。
しかし、Reactの習得が不完全な状態でReduxに手を出すと、混乱して勉強がなかなか進みません。
そのため、Reactをしっかりと習得してからReduxを学習するのが賢明と言えるでしょう。
Reactの知識や構造、使い方などをいくら勉強しても、実際に使ってみないと実践力が身につきません。
Reactを使ってWebアプリなどを構築することで、どのように開発するのか、エラーが起きたときにどう対処すべきかなどを理解できます。
しかし、そのような実践的な開発をしないままでは、いつまで経ってもReactが難しいと感じてしまうでしょう。
ここまでご説明したとおり、Reactは習得が難しいと言われていますが、それでも習得すべきと言われています。
それはなぜなのか、ここから詳しく見ていきましょう。
Reactは世界中で利用されており、たとえばInstagramの開発に用いられています。
初心者でもある程度覚えれば、最先端の洗練されたコンポーネントを利用できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
しかも、Reactはソースコードが理解しやすい構造になっています。
一般的に、プログラムは処理の手順のとおりにプログラミングしていくことが多いです。
しかし、Reactはプログラムの結果を記述する構造になっており、これは「宣言的プログラミング」と呼ばれています。
宣言的プログラミングは、プログラムの手続きを処理順に書いていくコードよりも理解しやすいのが特徴です。
つまり、Reactはコードがわかりやすく、慣れればプログラミングしやすい言語と言えます。
そのため、マスターすれば最先端のハイレベルなコンテンツを作れるというわけです。
ReactはUIに特化したフレームワークで、Webアプリ開発全般に活用できます。
特に、一度ページを読み込むと、ページの再読み込みが不要でアプリ機能を使えるという点が便利です。
このメリットは主にGoogleマップやFacebookなどで活かされています。
動作が高速なWebアプリを作れるということは、どのような開発にも役立ちます。
そのため、Reactは多方面で非常に役に立つフレームワークと言えるでしょう。
また、最近ではVR開発の分野にも活用が進んでいます。
React360というフレームワークを活用すれば、クロスプラットフォームのVRアプリ開発が可能です。
Reactは処理速度が速く、活躍できる分野が広いなど多くのメリットがあります。
また、JavaScriptそのものがよく使われる言語であるという特徴から、Reactも多くの現場で活躍しています。
フリーランスエンジニア向けの求人サイトの「フリーランススタート」(https://freelance-start.com/)では、Reactエンジニア向けの求人は約37,000件も登録されていました。
Reactエンジニアになれば、非常に多くの求人の中から自分に合った仕事を選ぶことができるでしょう。
このように、活躍の場が広く、また案件数も多いことから、Reactエンジニアの将来性は高いと言えます。
特に、Web系の開発ができるエンジニアになりたいなら、Reactの習得を強くおすすめします。
Reactは習得が難しいため、学習の途中で挫折することも多いかもしれません。
そこで、学習途中で挫折しないためのポイントについてご説明しましょう。
「早く覚えたいから」とすぐに学習を始める人も多いですが、無計画に学習を始めるのはおすすめしません。
必ず、学習の目的を明確にしましょう。
最終目的が「Reactエンジニアになりたい」なのであれば、それを達成するための目標をいくつか定めていきましょう。
最初は小さいWebアプリを完成させるなど、なるべく小さな目標から始めていってください。
そして、徐々に目標を大きくしていくと良いでしょう。
成果物を完成させることを目標にすることで、達成度合いがわかりやすく、学習意欲のアップにつながります。
JavaScriptを学ばずにReactを学ぶのは好ましくありません。
必ず、JavaScriptを学んでから、順序良く学習を進めましょう。
遠回りのようですが、それがReact習得の近道です。
焦らずに、まずはJavaScriptをしっかりと基礎から学んでいってください。
そうすることで、Reactが理解しやすくなります。
学習を進めていって、理解するのが難しい内容が出てくることもあるでしょう。
しかし、その理解に時間を費やしすぎるのも好ましくありません。
理解できそうにないなと思ったら、後回しにするのもひとつの手です。
難しいものは後回しにして、ある程度実力を得たら再度挑戦してみてください。
そうすれば、意外と理解できることも多くあります。
ReactにはHooks(フック)という機能があります。
フックを使えば、クラスコンポーネントでできることを、関数コンポーネントでもできるようになります。
クラスコンポーネントには、状態管理やライフサイクルといった機能がありますが、関数コンポーネントには備わっていません。
しかしフックを使うことで、関数コンポーネントでもこれらの機能を使えるようになります。
一般的に、クラスコンポーネントよりも関数コンポーネントの方がコーディングしやすく、コードの量が少ないと言われています。
そのため、今後はフックを利用して関数コンポーネントでコーディングし、必要な場合にクラスコンポーネントを用いるという使い方がスタンダードになっていくでしょう。
同じようにReactを習得する勉強仲間を見つけて、一緒に学習を進めていくのも良い方法です。
わからないことを確認し合うこともできますし、「ほかの人に後れを取らないように勉強しなければ」という意識も働きます。
周りにいる仲間から刺激を受けることはモチベーションの維持に有効なので、ぜひ実践してみてください。
Reactを効率良く習得するための学習方法についてご説明しましょう。
Reactの公式サイトにチュートリアルがあるので、活用してみてください。
チュートリアルを活用すれば、実際に手を動かしながらReactについて学べます。
文法や構造などを、ただ読むだけでは頭に入りにくいという人におすすめです。
・Reactのチュートリアル(https://react.dev/learn/tutorial-tic-tac-toe)
Reactの学習用動画を検索すると、「React入門」などの動画が見つかります。
このような動画を活用すれば、Reactの学習も進むようになるでしょう。
いろいろな動画があるので、自分に合ったものを選んでください。
また、以下のような学習用プラットフォームを活用するのも良い方法です。
・Udemy
・Progate
・ドットインストール
プログラミングスクールに通えば、比較的短期間でReactを習得できます。
プロが教えてくれるのでわかりやすいですし、最短で習得できるカリキュラムも用意されています。
また、独学では学べない内容も教えてくれるほか、一緒に学ぶ仲間も見つけやすいでしょう。
ただし費用が高額なので、カリキュラムやテキスト、講師の評判などをよく調べて、自分に合ったスクールを選ぶことをおすすめします。
本記事では、Reactが難しいと言われる理由や習得するメリット、効率的に学べる学習方法について解説しました。
ReactはJavaScriptの重要なフレームワークで、Web系の開発をするなら習得しておきたいもののひとつです。
内容の理解が難しいと言われることもありますが、本記事で紹介したポイントや学習方法を参考にすればきっと習得できるでしょう。
Web系エンジニアとして活躍したいなら、Reactの習得をおすすめします。
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