公開日:2020.09.15
更新日:2025.03.24
今回は、現在フリーランスで「廃業しようか悩んでいる」方に向けて、フリーランスの廃業理由や、廃業を決断する前に行える施策についてお話していきます。
フリーランスは自分1人で多くの事を行わなくてはならず、継続的な仕事の発注や税務処理など問題は山積みです。
特に「収入」に関する問題で、フリーランスの廃業を考え出す人が多数存在します。
そのため現在フリーランスの廃業を悩んでいる人だけでなく、今後フリーランスへの転身を考えている人も、廃業に関する内容は読んでおいていただきたいです。
特に下記の方に読んでいただきたい記事です。
・フリーランスの廃業を検討している方
・フリーランスとして活躍している方
・今後フリーランスを検討している方
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.フリーランスを廃業する人は多い?
フリーランスの廃業率
2.フリーランスを辞めたいや後悔を感じるとき
フリーランスとしての収入が途絶えたとき
フリーランスになったが税金により貯金が尽きたとき
フリーランスとして事務書類や税金など多くの知識が必要なとき
フリーランスとして孤独を感じたとき
フリーランスなのに体調を崩し仕事が出来ないとき
フリーランスとしてオンオフの切り替えが出来ないとき
3.フリーランス業を安定させるために必要なこと
フリーランスとしてスキルの専門性を高める
フリーランスとしてセルフマネジメントをする
フリーランスエージェントを上手く活用する
4.フリーランスを辞めたい・後悔を感じたら一度立ち止まって考えてみよう
5.まとめ
まずは現在のフリーランスの廃業率について確認しましょう。
中小企業白書よりフリーランス(個人事業主)の廃業率をご説明致します。
・開業1年後:フリーランスの約30%が廃業
・開業3年後:フリーランスの約65%が廃業
・開業5~6年後:フリーランスの約75%が廃業
開業後10年経つと廃業率が88.4%にも膨れ上がっており、フリーランスは継続していくのがいかに難しいかがわかります。
現在は自由な働き方や、企業の将来性を危惧して会社を退職し、フリーランスに転身する人が増えています。
しかしフリーランスも簡単な道ではなく、努力していかなければフリーランスとして生きていくのは難しそうです。
その他、2017年中小企業白書による「起業後の企業生存率」のデータによると以下の結果が出ています。
・起業1年:95.3%
・起業3年:88.1%
・起業5年:81.7%
起業をしている方の生存率は5年を経ても81.7%あり、上記フリーランスと比較すると数値が大きく異なることがわかります。
ここまで多くのフリーランスが廃業したいと考える背景には、どんな理由が隠れているのでしょうか。
現在フリーランスの人が「辞めたい」と感じる理由について、ご紹介していきます。
フリーランスは会社が給料を払ってくれるわけではないので、仕事を獲得できなければ収入が途絶えます。
そうなると生きていくことも家族を養うこともできません。
フリーランスとしての収入が途絶える主な状況は以下です。
・継続して仕事がもらえなくなった時
・体調を崩した時
・新規契約が取れない時
フリーランスのメリットである自由な働き方や、自分の力で収入を伸ばすことができる反面、継続して仕事を取ることが難しく、収入がなくなるフリーランスは少なくないです。
それは前章で紹介した廃業率からも読み取れるでしょう。
フリーランスになると、サラリーマンとは違い、社会保険を全額払わなくてはいけなかったり、新しく個人事業税を払わなくてはいけなかったり、税金による負担が増えてしまいます。
またランサーズ社の「2021年度版フリーランス実態調査」によると専業フリーランス(*1)の平均年収は206万程度で、サラリーマンの平均年収の441万円には届かないです。
そのため支払う税金の方が、収入を超えてしまうこともあります。
「専業フリーランス(*1)」とは自由業系フリーワーカーと自営業系独立オーナーのことを意味し、特定の企業に属さず個人事業主もしくは法人経営者であり、プロ意識があるフリーランスの方です。
フリーランスとして独立した当初は貯金もあり、収入が少なくても各種税金を支払えていたかもしれません。
しかし少ない収入の中からやりくりしていくうちに貯金が減っていき、やりくりするのが厳しくなり、泣く泣く廃業を決断する人もいます。
フリーランスとしてやっていくことの難関は、仕事の獲得や収入の不安だけではありません。
確定申告や国民健康保険の加入、国民年金の手続きなど自分でしなくてはいけない公的手続きがかなり増えます。
特に確定申告で節税に有利な「青色申告」を利用している場合、複式簿記などを使えなくてはならず、個人でするには限界があるでしょう。
税理士の方を雇うこともできますが、別途料金もかかりますし、雇っていたとしてもある程度の税金の知識は必要です。
自分の業務だけでも大変なのに、各種税金手続きを行わなくてはいけない大変さから廃業を決める方もいます。
ただ現在では「クラウド会計ソフトfreee」や「やよいの青色申告」など業務の簡素化を図ることができるサービスも充実してきているので、これらも確認しておくといいでしょう。
フリーランスとして確定申告の知識を詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスは基本1人で仕事をこなしていきます。
そのためどんなキツイことがあっても、1人で耐えなくてはいけません。
会社では同僚たちと仕事終わりに飲みに行ったり、休日にストレス発散で遊びに行ったりできますが、フリーランスは会社勤めの人とは忙しさも違いますし、苦労も理解されにくいでしょう。
仲間内で楽しそうにしてる人たちを見ると、収入が少ない中1人で頑張っているのに孤独を感じ、フリーランスを廃業する人もいます。
フリーランスの場合、自分で仕事ができなくなればそのまま収入の低下に繋がってしまいます。
そのため体調を崩し仕事の継続が難しいと感じた時に、廃業を考えるそうです。
また一時的なものではなく持病などがある場合、今後の仕事に響く可能性もあるので、安定的な収入を考えて廃業し、会社に転職する人もいます。
フリーランスとして病気になった時の対処法を知っておきたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスは自分の作業時間を自分で決めることができます。
朝から晩まで働くこともできますし、1日中ゲームをしておくことも可能です。
しかしその自由さ故、納期ギリギリまで仕事をしなかったり予定よりも仕事をこなせず収入が伸びなかったりと、メリハリをつけるのが苦手な人も一定数います。
中小企業庁によると、1日の実労働時間が5時間未満の方が全体の約30%、休日を決めずに働いている人がなんと全体の80%を占めています。
会社時代とは違いオフを自分で設定しなければいけないのと、1日家にいてもきちんと作業ができるだけのオンへの切り替えが上手くできず、収入が伸びずに廃業していく方がいるのです。
フリーランスとして廃業を決断する理由は見てきました。どれも全てのフリーランスに当てはまる内容で、今大丈夫だと思っていても今後どうなるかはわかりません。
この章ではフリーランスとしての業務をこれからも安定させるために必要なことを紹介します。
現在フリーランスの廃業を考えている方だけでなく、安心している方、これからフリーランスになりたい方にも参考になる内容です。
まずはフリーランスとしての専門性を高めましょう。
フリーランスが高めることのできる専門性にはたとえば以下のものがあります。
・金融系の資格を取得した金融ライター
・フロントエンドだけでなくサーバーサイドやインフラなどの実務経験があるフルスタックエンジニアの知識を高める
・自分のWebデザインをSNSで発信していきフォロワーを増やす
・自分の経験した分野のスキルや知識を他フリーランスが知らない深いところまで理解する
今ではあらゆる方法を用いて自分の価値を高めることができます。たとえば一番簡単なのが自分の携わる分野の専門資格を取得することです。
資格を取得しているだけで信頼性も上がりますし、誰だかわからない人よりもあなたに依頼したいとなります。
なお、エンジニア職の場合クライアント(企業)側は即戦力を求めていることが多いです。
そのため資格保有者よりも、開発(実務)経験者を優先的に選択する(参画させる)傾向があります。
また、SNSを使い多くのフォロワーを得ることで「〇〇と言えばこの人」のような立ち位置を確立することで、企業の方から依頼してくることもあります。
セルフマネジメントとはいわゆる「自己管理能力」のことで、オンとオフの切り替えや、体調管理などが含まれます。
フリーランスが廃業を考える理由に「体調管理」「オンとオフの切り替えの難しさ」がありましたが、日頃からセルフマネジメントを徹底しておくと、そういったリスクを負うことがありません。
またセルフマネジメントがきちんとしていると、仕事にメリハリがつき収入も伸ばしていくことができます。
フリーランスとして現状以上にやる気アップさせたい/セルフマネジメントを見直したい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスを廃業する際の最大の理由は「仕事を獲得できないから」です。
そういった問題に直面したときは「フリーランスエージェント」を活用しましょう。
フリーランスエージェントとは私達の代わりに企業に営業をかけ、仕事をとってきてくれる代行サービスのことで自分で探すのが難しくなった時に大変便利です。
また代行業者が営業活動をおこなってくれるので、個人として企業に営業をかけるよりも仕事を獲得しやすいです。
またフリーランスエージェント毎に福利厚生制度が充実しており、契約したフリーランスであればどなたでも受け取ることができます。
福利厚生には主に「給与保証」や「交通費・保険」があります。
早速、フリーランスエージェントを見てみる/活用してみる方はこちらから→
フリーランスを廃業して、また1から会社に務めることも1つの選択肢かもしれません。
しかし何事も初めから上手くいくことは稀ですし、フリーランスとしての収入が少し減ったからとすぐに辞めてしまうのはもったいないです。
今ではフリーランスエージェントなど、フリーランスのサポートを行ってくれるサービスも整ってきているので、上手く活用していけばまだまだ辞める必要はないかもしれません。
また今悩んでいる原因を考えると、オンとオフの切り替えなど努力しだいでは改善できる内容の場合もあります。
フリーランスを辞めようと思った、一度立ち止まり、今できることは全てやり尽くしたかと考えてみましょう。
今回は、フリーランスの廃業を考えている方やこれからフリーランスになりたいと考えている方のために、フリーランスが廃業を決断する理由や仕事安定させていく方法を紹介しました。
フリーランスは収入面で苦労することが多いですが、固定費を減らしたり、フリーランスエージェントを上手く活用することで生活を安定させることは可能です。
ただフリーランスから会社員として会社に転職する選択肢もいいでしょう。
フリーランスとして少しでも自分1人で稼いだという実績と経験は必ず会社員として転職しても上手く活用していくことができます。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン