公開日:2020.12.12
更新日:2025.03.24
現役エンジニアの中で、新たにJavaあるいはC言語の習得を検討している方もいるでしょう。JavaとC言語は、その機能性から混同されがちです。
そこで当記事では、JavaとC言語の違いについて、それぞれの特徴から文法や得意領域の違いまで、詳しく解説します。双方の違いをしっかり把握し、今後のプログラミング学習に役立てましょう。
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<目次>
1.Javaの特徴
どんなコンピューターでも動かすことが可能(WriteOnce, RunAnywhere)
コンパイラ言語である
オブジェクト指向である
2.Javaが得意な開発領域
業務系システムの開発
Webサービスの開発
大規模なシステム開発
3.C言語の特徴
実行速度が早い
コンパイラ言語である
4.C言語が得意な開発領域
OSの開発
組み込み系ソフトウェアの開発
ロボットの開発
5.JavaとC言語の違い
習得難易度の違い
得意領域の違い
文法の違い
6.まとめ
まずはJavaの特徴について、解説していきます。
Javaの主な特徴は以下の3つです。
どんなコンピューターでの動かすことが可能
コンパイラ言語である
オブジェクト指向である
それでは、それぞれの特徴についてみていきましょう。
Javaは、どんなコンピュータでも動かすことが可能で、さまざまな場面で利用されているプログラミング言語です。
プログラミング言語は大きく分けて「インタプリタ型言語」と「コンパイラ型言語」の2種類があり、Javaはコンパイラ型言語となります。
プログラムを実行する際、プログラムを実行する際にコンピュータが処理できる言語に翻訳する必要がありますが、この翻訳処理「コンパイル」と呼びます。
プログラムを実行しながらコンパイルするインタプリタ型言語に対し、コンパイラ型言語は、すでにコンパイルされたプログラミングを実行する仕組みです。
コンパイラ型言語は、事前に翻訳されていることで、「処理速度が早い」のが特徴となります。
Javaは、代表的な「オブジェクト指向」のプログラミング言語です。
オブジェクト指向とは、抽象的な概念ですが、簡単にいうと「プログラムをモノとして捉える」考え方です。
車はタイヤやハンドル、エンジンなどの部品で成り立っており、部品の組み合わせや部品の変更で最適な車を作るでしょう。
オブジェクト指向も同じように、プログラムの一部の変更や修正でアップデートできます。
オブジェクト指向を理解するのに時間はかかりますが、オブジェクト指向型の他のプログラミング言語を理解するのに役立つため、エンジニアとして抑えておきたい知識です。
Javaの特徴はご理解いただけたでしょう。
続いて、得意な開発領域を解説します。Javaが得意な開発領域は以下の通りです。
業務系システムの開発
Webサービスの開発
大規模なシステム開発
それでは、それぞれ詳しく解説していきます。
Javaができることで、代表的なものが業務システムの開発です。
例えば、金融の取引システムや企業の人材管理システムなど、さまざまなシステムを開発できます。
Javaでは、業務システムに加え、Webサービス開発にも適しています。
現代において、Webサービスは日常生活に欠かせない存在です。
Webサービスはさまざまな言語で作られていますが、バックエンド側のプログラムにJavaを使っているサービスも数多くあります。
例えば、楽天やTwitterなどの有名サービスにもJavaが使われています。
Javaは大規模なシステムに向いており、銀行や官公庁などの大規模プロジェクトに採用されています。
大規模な開発を手がけている大企業では、Javaは重宝されているプログラミング言語の一つです。
言語の特性上、部分的な変更・修正ができることから、チームでの開発に優れています。
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C言語とは、1972年に開発されたプログラミング言語です。
まずは、C言語の特徴をみていきましょう。
C言語の特徴は、実行速度が早いことです。
実行処理速度が早い理由は、Javaがコンパイラ言語であるからです。
C言語はJavaと同様、コンパイラ型言語となります。
コンパイラ型言語が処理速度が早い仕組みについては、先述した通りです。
JavaやCなどのコンパイラ型言語は、事前に翻訳されている分、処理速度が早くなります。
C言語が得意な開発領域は以下の通りです。
OSの開発
組み込み系ソフトウェアの開発
ロボットの開発
それでは、それぞれ詳しく解説します。
C言語の醍醐味は、OS開発ができることです。
OSはソフトウェアの最高峰であり、アプリ開発に欠かせない存在。
例えば、Mac搭載の「Mac OS」やLinuxの中核を担う「Linux カーネル」などが、Javaによって開発されました。
なお、OS開発はコンピューターに関する幅広い知識が求められ、プログラミングの中で最も難易度の高い開発とされています。
C言語では、OSに加え、組み込み系ソフトウェアの開発も可能です。
組み込み系ソフトウェアとは、組み込み機器に搭載されて動作するソフトウェアのことで、携帯電話やカメラなどに組み込まれています。
電子レンジやカーナビ、炊飯器、プリンターなど、幅広い電化製品にC言語で開発されたソフトウェアが入っています。
C言語では、電子機器や家電製品などのロボット開発が可能です。
例えば、子供のプログラミング教育をサポートする「学習用ロボット」や工場内で部品の組立・運搬を行う「産業用ロボット」などがあります。
C言語でこれらのロボットを制御し、幅広い分野で導入が進んでいます。
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JavaとC言語は、どちらもコンパイラ型言語など共有点もありますが、似て非なるものです。
習得難易度、得意領域、文法の観点から、双方の違いについてみていきましょう。
Java・C言語どちらもプログラミング言語の中で習得が難しい分類に入ります。
どちらかと言えば、C言語の方が習得難易度は低くなります。
理由としては、オブジェクト指向の存在です。
Javaの習得には、オブジェクト指向という概念を理解しなければなりません。
オブジェクト指向は複雑なもので、理解するのに時間がかかります。特にプログラミング初心者にとって、習得へのハードルが高いでしょう。
その点、オブジェクト指向という新たな概念を理解する必要がない分、C言語の方が習得難易度が低いといえます。
とはいえ、難易度が需要に直結する訳ではありません。
次に紹介する得意領域の違いを踏まえ、自分の目的に合った言語を選ぶことが重要です。
JavaとC言語の得意領域は、大きく異なります。
Javaは業務システムやWebサービスが得意領域です。
銀行などの大規模な金融システムからショッピングサイトまで、幅広い開発ができます。
C言語は、OSの開発やロボット開発、組み込み系ソフトウェア開発を得意領域としています。
例えば、世界的に注目の集まっている学習用や産業用のロボット開発が、C言語で可能です。
得意領域に続き、JavaとC言語は、文法が大きく異なります。
Javaはオブジェクト指向のプログラミング言語で、「クラス」という概念がJavaにあるからです。
クラスの概念については、ここでは説明しませんが、この違いによってC言語の方がコードが短くなります。
当記事では、JavaとC言語の違いについて、解説してきました。
JavaとC言語は、「コンパイラ言語」という共通点があるものの、似て非なるものです。
習得難易度はC言語の方が低く、得意領域や文法は大きく異なります。
それぞれの特徴や得意領域を理解した上で、自分の目的に合った言語を選びましょう。
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