公開日:2021.05.18
更新日:2025.03.24
テスターへの転職を現在または将来的に検討している方のお悩みを解決します。
テスターはIT職種の中でもブログらミンクスキルがあまり必要とされないので、未経験でも採用されやすい職種です。
今回は、テスターの仕事内容や年収、転職事情、転職を成功させるためのコツをご紹介します。
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<目次>
1.テスターとは
テスターとQAエンジニアの違い
2.テスターの仕事内容
テスト計画
テスト設計
テスト実施と結果分析
3.テスターの年収
4.転職市場からみるテスター需要
テスターの現状
テスターの将来性
5.未経験からテスターへの転職を実現させるには
ソフトウェア開発スキルや知識
テスト自動化ツールスキルや知識
資料作成スキルやOAスキル
転職サイトや転職エージェントを活用する
6.まとめ
テスターとは、端的に言えば「システムにおけるテスト項目を実施して、バグを見つつけ報告する」仕事です。
単体テスト、結合テスト、統合テストなどさまざまな工程に対して、テストエンジニアが作成したテストをチェックしていきます。
似たような職種に「QAエンジニア」があります。
実際にQAエンジニアとテスターが明確に分類できないという人もいます。
なぜなら、企業によって明確に分類されていない所もあるからです。
結論から言えば、QAエンジニアとテスターの違いは以下の通りです。
・テスター:完成を目指すにあたって不具合が無いかどうかを確認する
・QAエンジニア:完成された商品が実際の運用に耐えられるか品質チェックを行う
つまり、商品が「完成前」であるのか「完成後」であるのかによって担当する職種が変わってくるということになります。
順番としては、テスターが完成前の商品をチェックして、問題がなければQAエンジニアが品質保証を行うという流れになります。
テスターの仕事内容は以下の項目に分けられています。
・テスト計画
・テスト設計
・テスト実施と結果分析
それぞれ詳しく見ていきましょう。
テスターの仕事は、テストを計画することから始まります。
開発されたシステムやソフトウェアをどのようにテストするかを決めます。
製品の仕様調査から始まり、テスト観点を抽出し、テストの範囲・対象・順番などを決めていきます。
テスト計画をしっかり決めないと、他のテスト業務に影響が出るのできちんと計画立てるようにしましょう。
テスト計画で決めた仕様をもとに、テスト設計をします。
主にテストの種類やテストケースを決めていきます。テストでどこに重点を置くのか、観点を決めることで効率良くテストを実行できます。
そして、どのような技法を用いるのかを決めていきます。
観点や技法が決まれば、続いてテストケースを決定します。実行条件・入力データなどを組み合わせてテスト設計を行います。
実際にテストを実行して、結果を分析します。
テストを実施して、正常にプログラムが動作するか確認します。
例えば、
A+B=2とする
A=1とB=1を代入またはA=3とB=-1を代入する
答えが2になるか確認をする
このように、実際に数値を入力したり条件を定めて、正常にプログラムが動作するかどうかの確認をしていきます。
テストは手作業で一つずつ行ったり、自動化して一気に行うこともあります。
テスターの平均年収は379万円であり男性は387万円、女性は362万円です。
エンジニア関連職種の平均年収は452万円ですので、全体平均から比べると低い傾向にあります。
平均年収が低い理由としては、業務範囲がテスト範囲に限定されることが多く、新入社員やIT未経験者が担当するケースもよくあるためです。
(参考:平均年収ランキング(職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】)
なお、フリーランスのテスターの平均年収は以下です。
平均年収 | 中央値年収 | 最高年収 | 最低年収 | |
テスター・デバッガー・QA | 591万円 | 576万円 | 1,920万円 | 240万円 |
(参照:テスター・デバッガー・QAのフリーランス求人・案件一覧)
正社員とフリーランスのテスターの平均年収を比較するとフリーランスの方が約1.6倍多く貰っていることがわかります。
テスターとして高年収を希望している方はフリーランスを検討することをおすすめします。
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これからテスターに挑戦しようと考えている人は、転職市場からみたテスターの需要がどうなのか気になっているでしょう。
今回は、
・テスターの現状
・テスターの将来性
二つの観点からそれぞれ見ていきます。
テスターの現状は、これから開発されていくアプリケーションの数だけ増加すると言って良いでしょう。
現在ではインターネットが一般に多く普及し、Webアプリ、スマホアプリなど開発されるアプリケーションの数は今後とも増え続けていくでしょう。それに従ってアプリケーションに必須となるテスターの需要もある程度増加します。
また、テスター業務はプログラミングスキルが無くても、開発現場に携わることができるためプログラマーやシステムエンジニアが開発経験を積むための「見習い」的な立ち位置としても需要があります。
そのため、テスターの現状は一定以上の需要があると言っても良いでしょう。
テスターの将来性について、テストだけに従事するテスターの仕事は減っていくでしょう。
理由としては、AIによるテストの自動化です。
従来のテスト業務では、テストの選択肢が何十万、何百万と膨大であったため、その中から有効なテストを取捨選択していくケースが主でした。
AIの台頭により、網羅的なテストが可能になったり、コスト削減に繋がるので、テスターを必要としない企業が増えてくるでしょう。
実際にAIを必要としている企業は86%と答えているものの、実際の普及率は18%と理想と現実の剥離が見られています。
(参考:AI導入「必要」86%、実際の導入率は18%……RPAと混同する声も)
現状はAIの定義が曖昧であることや、AI導入の費用対効果が良くないなどの意見もありますが、今後、更なる技術発展により徐々に導入率が高まってくるでしょう。
今後テスターに求められるスキルや知識はテスト業務以外に、「開発担当よりも広い視野や知識」「質の高いコミュニケーション力」です。
何故なら、コミュニケーション力が必要とされる仕事や、マネジメントは依然として人間が行う必要があるからです。
また属人化されている領域や、長い間稼働しているシステムの場合、テスターが行わなければ対応できないこともあります。
そのため、今後はテスト業務だけではなく、「テスター+α」のスキルを持った人材が重宝されるでしょう。
未経験からテスターへの転職を実現させるには、以下のスキルや知識を身に付けることが望ましいです。
・ソフトウェア開発スキルや知識
・テスト自動化ツールスキルや知識
・資料作成スキルやOAスキル
・転職サイトや転職エージェントを活用する
それぞれ見ていきましょう。
未経験からテスターへの転職を実現させるには、ソフトウェア開発スキルと知識が必要です。
テスター自体はプログラミングを行うことはありませんが、例えば単体テストや結合テストでは、プログラミングで記述されたコードを見ながらテストを行うため、ある程度のソフトウェア開発スキルと知識が必要になってきます。
未経験からテスターへの転職を実現させるには、テスト自動化ツールスキルや知識が必要です。
何故なら、テストを行う際に、自動化ツールを使用して業務の効率化を行うケースがあるためです。
会社によって使用する自動化ツールは違うため、基本的には入社してから覚えれば問題はないですが、ある程度のテスト自動化ツールスキルや知識は身に付けておくことをおすすめします。
未経験からテスターへの転職を実現させるには、資料作成スキルやOAスキルが必要です。
特にExcelやプレゼンテーション用に用いるPowerPointなどの基本操作は使いこなせるようにはしておきたいです。
さらにはExcelでマクロを組めるようになると、市場価値の高い人材として重宝されるでしょう。
未経験からテスターへの転職を実現させるには、転職サイトや転職エージェントを活用すると良いでしょう。
転職サイトは、さまざまな企業が求人を出しており、自由に応募できるサービスのことで、転職エージェントは「キャリアアドバイザー」のようにあなた一人一人に担当者がつき、就職サポートを行ってもらえるサービスのことです。
特に未経験からテスターを目指す場合は、転職エージェントを利用することで就職に関するさまざまな疑問や不安点を解消しながらサポートしてもらえるので、安心して就職活動を行うことができるでしょう。
今回は、テスターの仕事内容や年収、転職事情、転職を成功させるためのコツを解説しました。
テスターはプログラマーやシステムエンジニアになりたての人の業務として任されることも多く、平均年収は低めということがわかりました。
今後はAIの台頭により、テスト業務を行うだけのテスターの需要は低くなり、テスターとしてのスキルとは別に+αのスキルが必要になってくるでしょう。
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本記事を良く読んで、テスターについて詳しく理解して頂ければ幸いです。
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