公開日:2021.02.25
更新日:2025.03.24
「品質保証(QA)エンジニアに興味があるものの、どのような仕事なのか、どんなスキルが必要なのかが分からない」という方向けに、品質保証エンジニアについて解説していきます。
本記事を読めば、品質保証エンジニアが自分に向いているか判断できるでしょう。
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<目次>
1.品質保証(QA)エンジニアとは
そもそも品質保証(QA)エンジニアとは
品質保証(QA)エンジニアとテストエンジニアの違い
2.品質保証(QA)エンジニアに必要なスキル・知識
最低限のプログラミングスキル
テスト技法
ISO規格の知識
3.品質保証(QA)エンジニアで活かせる資格
品質管理検定(QC検定)
ソフトウェア品質技術者
JSTQBテスト技術者
4.品質保証(QA)エンジニアに向いている人
細部まで注意を払える人
課題発見力がある人
5.品質保証(QA)エンジニアの将来性
6.まとめ
品質保証(QA)エンジニアとはどのような職業なのか、テストエンジニアとの違いを含めて解説していきます。
品質保証エンジニアは、QA(Quality Assuaranec)エンジニアとも呼ばれ、製品やサービスの品質が基準を満たしていることを証明するために、ハードウェアやソフトウェア、システムの使用に沿った動作の確認や品質管理を行います。
品質保証エンジニアには課題の発見力や解決力に加えて、責任感が重要です。
品質保証エンジニアが行う作業は案件によって異なり、ハードウェアやソフトウェアのクオリティチェックや管理、テスト自動化のためのフレームワーク設計、製品リリース後の不具合報告など多岐にわたります。
さまざまな視点からユーザーが安全かつ快適に利用できる製品・サービス提供が品質エンジニアの使命です。
品質保証エンジニアは完成品に対する動作テストや耐久テスト、動作使用テストが主な業務です。
一方でテストエンジニアは主に開発工程で実施される単体テストや結合テストを行います。
品質保証や検証などテスト工程に関わるのがテストエンジニアです。プログラムが正常に動作するか、不具合がないかといった観点で、テスト計画の策定から実行、結果の報告や改善まで行います。
他にも開発プロセスに応じた不具合の検出や負荷の検証、ドキュメントのレビューもテストエンジニアの業務です。
具体的には、変数の戻り値やクラスの動作を確認する単体テスト、関数同士の連携や動作を確認する結合テストといった業務がメインです。
品質保証(QA)エンジニアになるために必要なスキルや知識を3つ紹介します。
品質保証エンジニアには最低限のプログラミングスキルが求められます。
例えばソフトウェアに実装されている機能の品質保証の際には、機能使用や設計内容に関して、単体テストや結合テストの結果と照らし合わせながら、ソフトウェアの評価を行います。
その際に開発資料を読み解くためには、開発に使用されたプログラミング言語のスキルが必要です。
またテスト自動化のためのフレームワークの作成には、プログラミングスキルが必要になります。
実際に品質保証エンジニアの案件を確認すると、JavaやC言語、C++、React、Javascriptなど、いずれかのプログラミング言語のスキルが求められるケースがあります。
プログラミングスキルの必要性が明言されていない案件でも、開発メンバーと柔軟にコミュニケーションできるソフトスキルが求められていたりと、プログラミングスキルは必須といえるでしょう。
品質保証エンジニアはテスト技法に基づいたテスト計画の立案と実行を行います。
システムに沿った適切なテスト環境を構築し、実施するためにはソフトウェアテストの概念やテスト技法についての知識が必要です。
境界値分析やストレステスト、状態遷移テストなど、さまざまなテスト技法が存在しますが、全ての組み合わせをテストすることは難しいため、リソース内で実行できる
適切な設計を行わなければなりません。後述するJSTQB認定テスト技術者資格などの取得が役立つでしょう。
ISO規格とはスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関のISOが、国際的な取引をスムーズにするために、製品やサービスに対して設定している国際的な基準です。
また製品のみならず、組織の品質活動などを管理するための仕組みについてもISO規格は設定されています。
品質保証エンジニアは、製品やサービスの品質が基準を満たしていることを証明することです。
そのためには、品質管理や品質保証を行ううえで品質マネジメントの知識が欠かせません。
そして開発内容によっては、ISOなどの品質保証の取得が必要になり、ISO規格に関する知識が求められる可能性があります。
品質保証(QA)エンジニアで活かせる資格を3つ紹介していきます。
品質管理検定(QC検定)は品質管理に関する知識をどの程度持っているかを客観的に評価するための検定です。
品質管理には個人のリーダーシップやモチベーション、組織体制も重要ですが、1番の基本となるのは品質管理の知識です。
品質管理検定では、企業においてどの酔おうな仕事をされているか、改善を実施するレベル、管理・改善に必要な知識量に応じて4つの級が設定されています。
ソフトウェア品質技術者とは、全てのソフトウェアの技術者が品質技術を身につけ、実践していくことで、ソフトウェアの品質向上を実現することを目的とした資格です。
品質保証エンジニアだけでなく、開発者やテストエンジニアなど、ソフトウェアに携わる全ての方が対象となっています。
JSTQBテスト技術者資格はソフトウェアテストに関する資格です。
JSTQBという日本におけるソフトウェア技術資格の運営組織が運営しています。
2005年には各国のテスト技術者認定組織が参加するISTQBの加盟組織となり、海外でも有効な資格です。
JSTQBテスト技術者資格を取得するために学習を進めることで、品質エンジニアやテストエンジニアのスキルアップに役立ちます。
品質保証(QA)エンジニアに向いている人のタイプを2つ紹介します。
品質保証エンジニアは動作テストや耐久テスト、動作使用テストを行いますが、主な対象はハードウェアやソフトウェア、システムの完成品です。
仮に品質保証エンジニアが脆弱性や不具合を見落としてしまうと、脆弱性や不具合のある製品やサービスが販売・リリースされることになります。
そのため細かいところまで注意深く確認可能で、製品やサービスの脆弱性や不具合を見落とさない方が、品質保証エンジニアには向いています。
品質保証エンジニアはハードウェアやソフトウェア、システムの完成品のテストを行うため、自ら課題を発見し、解決する力が必要不可欠です。
そのため課題発見力がある人が向いています。また課題発見の際には、ユーザーの心理に共感する共感力や、不具合に関して開発側と協力して解決することがあるため、コミュニケーション能力がある人も品質保証エンジニアに向いているといえるでしょう。
品質保証(QA)エンジニア案件を覗いてみる↓
品質保証エンジニアはハードウェアやソフトウェア、システムなど、さまざまな分野に携わるため、需要が高く、案件も多数存在します。
品質保証エンジニアの将来性は高いといえるでしょう。
また品質保証エンジニアからプロダクトマネージャーやプロジェクトマネージャーといった職種へ転職する方もいます。
品質保証(QA)エンジニアになるためには、プログラミングスキルや品質保証の知識が必要になりますが、活躍の場は広く、将来性は高いといえるでしょう。
興味がある方は、品質管理検定などの検定を利用して、理解を深めていくことをおすすめします。
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