SES 1年目エンジニアは転職すべきか?転職したくなる理由や転職先を紹介!

市場動向分析

2022.07.12

SES企業に勤め始めて1年目だけど、転職をしたいと検討されている方はいませんか?

SESはブラック企業であるケースもあり、1年目でも転職したい方はいらっしゃいます。

しかし、初めての転職というのもあって


1年目から転職して大丈夫なのか?
他の人はどのような理由で転職を検討しているのか?


というような不安を抱えている方もいるでしょう。


そこで今回は、1年目のSESエンジニアが転職したくなる理由と転職の是非について、詳しく解説します。
合わせて、SESからの転職先についてもご紹介。

この記事を読めば、SES企業から転職がイメージできるようになるでしょう。

 

 

 

1.SESについて改めて確認しよう!


SES1年目エンジニア転職関連画像
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SESとはソフトウェアやシステムの開発や保守・運用を請け負う、準委任契約と呼ばれる契約形態です

客先常駐とも呼ばれ、エンジニアは契約したクライアント企業のオフィスで働くのが一般的となります。

 

労働力に対して報酬が支払われる契約なので、ソフトウェアやシステムの品質や成果物の納品有無について責任は問われません。

また、派遣とは異なり、派遣先企業から指示命令を行えないという特徴もあります。

 

 

 

 

2.SES 1年目エンジニアが転職したくなる理由


SES1年目エンジニア転職関連画像
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SES 1年目のエンジニアがなぜ転職したくなるのか、よく挙げられる理由を3点ご紹介します。

 

スキルが向上しなさそう
給与が低そう
仕事量が多そう

 

IT未経験者でも採用されやすいSESですが、雇用形態の仕組み上、批判も多いです。

次にSESエンジニアが転職したくなる理由を、詳しく解説します。

 

 

スキルが向上せず転職しづらくなりそう

SES契約は納品の品質に責任を持たないので、特に開発スキルを持たないSES 1年目のエンジニアの場合携われる業務範囲が限られてしまい、スキルアップが難しいケースがあります。

コード打ちやテストだけといった単純作業ばかり任せられる下積み期間が長くなると、専門的なスキルが身に付きません。

 

業務中に学んでスキルアップしようとしても、携わっている開発の途中で異動になってしまうと、一貫した開発経験も積めなくなります。

また、IT業界などへの転職をする場合にアピール材料となるのが、これまでに培ってきたスキルや自分で制作した成果物です。

 

ITエンジニア初心者がSES企業で働き始めた場合、専門的なスキルを身に付けるのは難しくなります。

しかし、専門的なスキルが身に付けていないと、転職の際に不利になってしまうでしょう。

 

 

給与が低そう

SES企業はSIerから下請けとして仕事を受注するため、SIerのエンジニアと比べると給与が低くなってしまいます。

クライアントから直接案件の依頼を請け負うのを元請けと呼びます。

 

官公庁や大手企業からの大規模開発は、大手SIerが元請けとなるケースが多いです。

大規模開発の場合、大手SIerであっても膨大な仕事量となり、数多くの人員が必要となります。

 

そこで一部の仕事を、大手企業から中小企業へと仕事を分割して振り分け、任せるのが下請け構造です。

下請け構造は開発規模が大きくなるほど複雑化し、なかには4次下請け5次下請けとなるケースもあります。

 

注目すべきは下請けに業務を依頼する際に、中間マージンが発生するという点です。

例え丸投げのような依頼で、業務量が顧客企業と比べて変わらないか多かったとしても、顧客企業よりも給料が低くなってしまいます。

 

2006年にリクナビが行ったアンケート調査によると、顧客企業と3次請けの年収格差は30代前半で138万円です。

給料に格差があるにもかかわらず、業務量は顧客企業と同等、やや少ない、かなり少ないと回答したエンジニアは6割を超えています。

 

また、SES契約の特徴として給料が成果物ではなく、労働時間に対して支払われるというのも給料が上がりにくい原因の1つです。

会社に支払われる報酬がエンジニアの能力と関係ないので、優秀な能力を持っていたとしても給料が低いままというケースもありえます。

 

 

仕事量が多そう

SESは月あたりの労働時間の下限と上限があらかじめ決められていますが、長時間労働となりやすい傾向があります。

先述した通り、SES契約は成果物に対してではなく労働力(時間)として報酬が支払われるので、クライアントはできるだけ長く働いてくれるように考えるでしょう。

 

SESの企業としてもエンジニアに働いてもらうほど売上が上がるため、企業によっては労働時間に上限を設けていないというケースもあります。

ひどい企業になると、労働条件をわざとあいまいにして、状況に応じて残業や休日出勤を命じられるようにしているところもあります。

 

また、悪質なクライアントが「クライアントに指揮命令権がない」という契約を知らないエンジニアに対して、無茶な残業や休日出勤を命じているケースもあります。

エンジニア側から見ても労働時間に対して給料が支払われるので、業務の効率化やスピードを上げて仕事を行う意欲を保ちにくいのも、長時間労働となる原因でしょう。

 

 

 

 

3.結局SES 1年目エンジニアでも転職できる?


SES1年目エンジニア転職関連画像
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結論から言えば、SES 1年目のエンジニアであっても転職は十分に可能です

その理由としては、2030年には最大で79万人のIT人材不足が予想されており、どの会社もIT人材を獲得するのに積極的な状況だからです。

 

また同様の理由で、過酷な労働条件では人材の定着が難しいため、昨今ではホワイトなSES企業も増えてきています。

とはいえエンジニア経験が1年では、人気企業に転職をするのは難しいのも事実です。

 

人気企業が求めているのは即戦力となる開発スキルを持った人材であることが多いです。

IT未経験でSESエンジニアになった人の場合、1年程度では企業が求める十分なスキルが身に付いていないでしょう。

 

開発スキルを身に付けられる環境で、今すぐにも会社を辞めたいというのでなければ、2~3年スキルアップのために頑張ると転職先の幅が広がります。

あるいは、すぐに人気企業を目指すのではなく、中小企業やベンチャーなど今より条件のよい会社に転職を繰り返して、少しずつスキルアップを目指すのも手です。

 

そして、転職活動を始めるなら必ず、転職エージェントを活用するようにしましょう。

なんとなく転職をするのではなく、自分が将来どうしたいのかをしっかりと考えて行動するようにしてください。

 

 

 

 

4.SES 1年目エンジニアの転職先は?


SES1年目エンジニア転職関連画像
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SES 1年目のエンジニアが目指す転職先の選択肢として、

 

自社開発企業
受託開発企業
フリーランスエンジニア

 

などが挙げられるでしょう。

なにより、現状よりも労働条件が好待遇の環境で働きたいと考えていると思います。

 

ただし人気企業は求められているスキルに加え、倍率も高いです。

人気企業だけにこだわらず、転職先の幅を広くしておけば、今より好待遇の場所で働けるでしょう。

 

次に、それぞれの転職先について詳しく解説します。

 

 

転職先:自社開発企業

より高収入な仕事や開発スキルを身に付けたいのであれば、自社開発を行っている企業に転職するのがおすすめです

自社開発企業に転職するメリットとして、

 

納期スケジュールに比較的余裕がある
自身のスキルに応じて給料アップに繋がる
自分で開発した実感を得られる

 

といった点が挙げられるでしょう。

SESよりも好待遇が期待できるほか、高年収やスキルアップも目指せます。

 

自社開発企業で身に付けたスキルを活かして、より上の企業に転職もしやすくなるでしょう。

デメリットを挙げるとすれば、

 

環境の変化が少ない
スキルが偏りやすい

 

となります。

自社開発企業に転職するなら、今の会社でスキルアップして市場価値を高めるか、プログラミングスクール等に通ってスキルアップするとよいでしょう。

 

 

転職先:受託開発企業

SESでの経験を活かして転職をするなら、SIer企業といった元請け・1次下請けの受託開発企業もおすすめです

受託開発企業に転職するメリットとしては、

 

SESと比べて給与が高い
上流工程の経験もできる
人脈形成がしやすい

 

などが挙げられます。

上流工程を経験しておくと、高年収が期待できる上位職へ転職しやすくなるでしょう。

 

一方で次のようなデメリットもあります。

 

SESと比べて責任が大きい
残業が発生しやすい

 

受託開発はSESと違って納品時に報酬が発生するので、納品が遅れてしまうと赤字になってしまうリスクがあります。

納期までのスケジュールが厳しいケースもあり、間に合わせるために残業をすることもあります。

 

SESから転職が比較的しやすいので、大規模開発に関わりながらキャリアアップしていきたい人は挑戦するとよいでしょう。

 

 

転職先:フリーランスエンジニアへの転向

第3の選択肢として、フリーランスエンジニアに転向するという道もあります

フリーランスエンジニアとしての働くメリットとして、

 

自分で働く場所・時間・求人を選べる
高年収を目指せる
人間関係に縛られない

 

といった点が挙げられるでしょう。

 

フリーランス白書2022によると、年収200〜400万円未満の割合が29.4%と最も多く、400万円~600万円未満の割合が17.5%と最も多く、年に600万円以上稼いでいる人は31%ほど、1,000万円以上でも10%ほどいます。

日本のシステムエンジニアの平均年収568万円と比較しても、会社員エンジニアよりも高収入を期待できるでしょう。


しかしながらデメリットとして、

 

完全実力主義
不測の事態に対する補償が少ない
確定申告など税関連の知識が必要

 

といった点があるのです。

エンジニア経験が1年程度でスキルが十分に身に付いていないと、会社員の頃よりも稼げないという事態もありえます。

 

フリーランスエンジニアを目指すなら、今の会社か別の企業に転職して、実務経験を積みながらスキルを磨くとよいでしょう。

 

 

 

 

5.まとめ 


SES 1年目エンジニアの転職について、解説しました。

SESは契約の特性上、ブラック企業であるケースがあり、1年目でも転職を検討している方もいるでしょう。

 

1年目で転職しても大丈夫なのか不安かもしれませんが、しっかりとスキルを身に付けていれば、より好条件の企業に転職するのも可能です。

将来に不安があったり、ストレスで体を壊してしまうよりは転職をした方がよいでしょう。

 

ただし、転職を行う前に「今すぐ転職すべきなのか」「将来どうしたいのか」を考えて、行動を行うのも大切です。

やみくもに転職活動を始めてしまうと、失敗してしまうかもしれません。

 

1人で転職を行う際には、転職エージェントを活用して、相談してみるとよいでしょう。

 

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