Webディレクターはリモートワークできる?リモートワーク案件実情や要求されやすいスキルを解説!

リモートワーク市場動向分析

2022.08.03

Webサイト制作において、エンジニアやデザイナーなど様々な職種の人をまとめ、クライアントに適切な提案を行うのがWebディレクター。

Webディレクターは人とのコミュニケーションが重要な仕事であり、比較的働き方改革が進んでいるIT業界でもリモートワークが難しい職種とよく言われます。


そんなWebディレクターでもリモートワーク案件はあるのでしょうか。

また、リモートワークの案件を獲得するにはどんなスキルが求められるのでしょうか。


今回は、Webディレクターのリモートワーク事情や、求められるスキル、注意点について解説します。

<目次>
1.Webディレクターはリモートワークできる?
2.Webディレクターのリモートワーク案件実情
3.Webディレクターの年収
リモートワーク案件だと年収は変化する?
4.Webディレクターのリモートワーク案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.Webディレクターがリモートワーク案件で要求されやすいスキル
Webデザインスキル/経験
SEMなどのデジタルマーケティングスキル/経験
プログラミングスキル
マネジメントスキル/経験
6.リモートワーク案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
丁寧かつ親身なコミュニケーションを心がける
7.まとめ

 

 

 

1.Webディレクターはリモートワークできる?


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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Webディレクターのリモートワークはできないわけではありませんが、従来の働き方と比べると難易度は大幅に上がります。

Webディレクターの業務はチームのスケジュールをはじめとする管理業務や、メンバーのモチベーション維持などが中心です。

 

しかし、特にメンバーの仕事に対するモチベーションやその日の体調などは、直接顔を合わせないと把握しにくいでしょう。

また、リモートワークだと各々に割り振った仕事の進捗度合いもすぐに確認しづらいです。

 

ただし、現代ではSlackやChatworkのようなチャットツールが登場しており、昔と比べてリモートでもタスク管理が簡単にできる時代となっています。

そのため、チーム全体が業務に必要なツールを使いこなせていると、リモートワークでも問題なく業務が回るでしょう。

 

このように、大変と言われるWebディレクターも、工夫次第でストレス無くリモートワークに取り組めます

 

 

 

2.Webディレクターのリモートワーク案件実情


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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やはりWebディレクターはリモートワークが難しく、案件数も少なめです。

フリーランススタートに掲載されているWebディレクターの案件15,458件のうち、リモートワーク可能の案件は3,717件。

 

Webディレクターの全フリーランス求人・案件のうち、約24%がリモートワークのフリーランス案件・求人ということがわかります。

またWebディレクターに関しては、ただマネジメントだけでなく、他に開発やマーケティングなど、何かしらのスキルが求められる案件が増えつつあります。

 

Webディレクターは主にマネジメントを担当するでしょう。

しかし、タスク管理ツールを使って各々で仕事の進捗状況を把握できると、Webディレクターがいなくても仕事が成立します。

 

そこで、Webディレクターに対しては、より丁寧で専門的なディレクションが求められるようになってきています。

Webディレクターのリモート案件の中には、もちろんディレクション経験のみで獲得できる案件もあります。

 

しかしより高単価な案件を獲得したいなら、ディレクション以外の経験が欠かせないでしょう。

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Webディレクターのフリーランス求人・案件
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3.Webディレクターの年収


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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フリーランスのWebディレクターの平均年収は以下の通り。

 

職種名

平均年収

中央値年収 最高年収

最低年収

Webディレクター

705万円

720万円

2,400万円

36万円

 

Webディレクターの平均年収が705万円、中央値年収が720万円、最高年収が2,400万円、最低年収が36万円です。(フリーランススタート 調べ/2022年8月時点)

こちらの年収詳細はWebディレクターのフリーランス求人・案件 月額単価相場を年ベースで算出したものとなります。

 

また、フリーランススタート Webディレクターのフリーランス求人・案件 月額単価相場の平均月額単価は58.8万円、中央値月額単価が60万円、最高月額単価が200万円、最低月額単価が3万円でした。

またDODAによると、正社員のWebディレクターの平均年収は448万円。

 

フリーランスと正社員では1.5倍以上の差があり、正社員でなかなか給与が上がらずに悩んでいるなら、フリーランスに独立するメリットは大きいでしょう。

 

 

 

リモートワーク案件だと年収は変化する?

Webディレクターはリモートワークでも常駐の場合とさほど変わりません。

フリーランススタートに掲載しているリモートワーク可能のWebディレクターの案件の最高月額単価は120万円、最低月額単価は20万円という結果になりました。

 

Webディレクターの案件全体の単価の中央値が65万円、リモートワーク案件で最も多い層も65万円ラインです。

また、リモートワーク案件のほぼ半数が単価50万円〜75万円ラインに集中していることを考えると、Webディレクターはリモートワークでも常駐でも年収があまり変わらないものと思って良いでしょう。

 

ただし、リモートワークで業務を行う分、チームのメンバーとのコミュニケーションとの取り方に工夫が必要です。

そのため、リモートワーク可能の案件だと、チャットツールの使用経験があることが必須条件となっているケースが多い点だけ注意しておきましょう。

 

 

 

4.Webディレクターのリモートワーク案件獲得方法


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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リモートワーク案件は通常のフリーランス案件よりも獲得しにくいと思っている方もいるのではないでしょうか。

必要なスキルを身に着けたうえで、適切な案件の探し方をすれば、リモートワーク案件もすぐに見つかります。

 

それでは、Webディレクターのリモートワーク案件の獲得方法を紹介します。

 

フリーランスエージェントの活用

IT業界はフリーランスという働き方が他の業界よりも定着しているため、IT業界特化型のフリーランスエージェントも多く、それらを活用してリモートワーク案件を獲得できます

フリーランスエージェントは、第三者を挟んでクライアントと契約できるのが大きなメリットでしょう。

 

フリーランスは報酬が支払われない、契約と異なる業務を任されるなどクライアントとのトラブルが起こる場合もあります。

そこでフリーランスエージェントを経由して契約を結ぶことで、トラブルが発生する可能性を下げられるでしょう。

 

また万が一トラブルが発生した場合も、エージェントが間に入ってくれるのでストレスが少ないです。

加えて、フリーランスが安心して働けるシステムを用意するフリーランスエージェントも徐々に増えています。

 

具体的には福利厚生が用意されていたり、次の案件が見つかるまでの給与が保証されていたりなど。

フリーランスは不安定な働き方なので、このような保証が用意されているだけで心強いでしょう。

 

ただし、フリーランスエージェントを利用するにはマージンが発生します。

マージンの相場は10%〜25%程度ですが、非公開のフリーランスエージェントが多いです。

 

単価が高ければ高いほど、マージンの額も大きくなってしまうのが難点でしょう。

加えて、必ずしも自分の希望に合ったリモートワーク案件を紹介してくれるとも限りません。

 

フリーランスエージェントでは、その人のスキルや経歴や要望を考慮し、案件を紹介します。

そこでスキルが足りていないと、リモートワークを紹介してもらえないこともあります。

 

フリーランスエージェントを少し見てみる→

 

 

クラウドソーシングサービスの活用

フリーランスの場合、クラウドソーシングサービスを使う手もあります

クラウドソーシングサービスだと、リモートワークを前提としている案件が多いです。

 

クラウドソーシングサービスではクライアントに対して自分で提案を行い仕事を獲得します。

応募するだけなら自由なので、少しスキルが足りないと感じる案件に挑戦できるのもメリットでしょう。

 

ただ、万が一トラブルがあった場合、一応クラウドソーシングサービスが間に入ってくれるとサービス概要に記載されていても、実際のところは当事者間での解決を求められることが多いです。

場合によっては解決できずに報酬を払わずにクライアントに逃げられてしまったり、理不尽な理由で低評価を付けられることも。

 

また、クラウドソーシングサービスでは、自分でクライアントに提案をして仕事を獲得しなければいけません。

そのため、スキル不足だったり、アピールが下手だったりすると仕事がそもそも獲得できません。

 

加えて、クラウドソーシングサービスでは、相場以下で仕事を依頼するスキルの買い叩きが問題となっています。

したがって、クラウドソーシングサービスで仕事を獲得するなら、しっかりと相場を把握し、適正相場の案件に応募することも大切です。

 

 

SNSの活用

SNSでも個人でリモートワークで働けるWebディレクターを探していることがあります

SNSは、クライアント側の担当者の人となりを投稿からある程度把握できるのが大きなメリットです。

 

それに、他の手段と比べて「まずは話だけ聞いてみたい」という場合でも気軽にクライアントに話しかけられるでしょう。

ただし、SNS経由の場合は企業と直接契約を結びます。

 

それ故にトラブルにもなりやすく、契約内容をしっかりと理解して締結しましょう。

SNSを経由して仕事を探す場合は、すでに普段から会話をしていて信頼できるほどの関係性である人の仕事しか引き受けない方が無難でしょう。

 

万が一初対面の人が相手の場合は、クラウドソーシングサービスなど、第三者を間に挟んで契約を結ぶのがおすすめです。

 

 

 

5.Webディレクターがリモートワーク案件で要求されやすいスキル


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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これまで解説してきたとおり、Webディレクターのリモートワーク案件はディレクション以外のスキルが求められやすい傾向にあります。

それでは、リモートワークの案件で求められやすいスキルを確認しましょう。

 

Webデザインスキル/経験

Webサイト制作には、デザインの知識が欠かせません

ただオシャレなだけでユーザーにとっては使いにくかったり、サービスの内容に適していないデザインだったりして、ターゲットとする層に情報が届かないでしょう。

 

Web集客にあたって、デザインは重要な鍵となるので、Webディレクターにはデザインに関して意見できるだけの知識が必須です。

加えて、近年ではUI/UXと言って、ユーザーの体験を意識したWebデザインが重要視されています。

 

したがって、ただWebデザインに関して知識を持っているだけでなく、UI/UXに関する知識・経験を持っているとなお良いでしょう。

 

 

SEMなどのデジタルマーケティングスキル/経験

Webディレクターはクライアントが抱えるWeb集客に関する悩みに適した解決策を提示するのが仕事です。

SEMをはじめ、デジタルマーケティングの知識を持ち、適切な提案をする必要があります

 

SEMとはSearch Engine Marketingの略で「検索エンジンマーケティング」と訳します。

SEM以外にも広告などデジタルマーケティングの手法はたくさんあり、様々な手法の中から、クライアントが抱える問題に適した手法を提案する必要があるでしょう。

 

そのため、デジタルマーケティングの手法に関する知識も欠かせません。

また、デジタルマーケティングにおいては、ただ施策を実施するだけでなく、どれだけ効果が出たか測定も行う必要があるでしょう。

 

Googleアナリティクスなどを用いたアクセス解析の知識もあればなお良いです。

 

 

プログラミングスキル

Webサイト制作において、簡単なプログラミングコードを読めないと、コードごとにどんな動作をしているのか把握することができません。

Webディレクターとして働くなら、基本的にはHTML/CSS、JavaScriptを中心にフロントエンド言語の知識が必須です

 

また、PHPやRubyなどのバックエンド言語に関しては、深く言語を理解していなくても、コードごとにデータベースにアクセスしているなど、どんな動作をしているのか理解できる程度を目指しましょう。

 

 

マネジメントスキル/経験

Webディレクターの主な業務はマネジメントであり、マネジメントスキルが無いと仕事になりません

したがって予算と人員、時納期までのスケジュールなどの管理経験は当然必須です。

 

Webサイト制作は短くて数週間、長くて数ヶ月を要します。

プロジェクトが長期になればなるほどスケジュール計画が崩れやすいので、経験を積んでできるだけ計画通りに進むようにチャットツールを駆使して管理しましょう。

 

 

 

 

6.リモートワーク案件に参画する際の注意点


Webディレクターはリモートワークできる?関連画像
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リモートワークは魅力的な働き方ですが、もちろん注意しなければいけない部分もあります。

それでは注意点を確認しましょう。

 

評価基準が成果物だけとなる

常駐案件だと、評価をする立場の人が仕事ぶりを直接確認することができますが、リモートワークでは困難です。

そのため、仕事の評価基準が成果物だけとなってしまいます。

 

場合によっては他のフリーランスの作業が遅い、コミュニケーションが取りにくいなどの理由で納品が遅れてしまうこともあるでしょう。

その際に自分は一切悪くなくても、クライアントからするとディレクターの責任になります。

 

それに、チーム内のコミュニケーションが円滑になるようにツールや仕事のポイントなどを提案したとしても、評価する側にはその過程が見えません。

リモートワークは評価の基準が成果物だけとなってしまうので、通常よりも高い品質の成果物が求められるものという気持ちで業務に取り組む必要があります。

 

 

長時間労働になりやすい

リモートワークは労働時間の管理が甘いところだと長時間労働になりやすいです。

リモートワークの他にフレックスタイム制などを導入している企業だとなかなか労働時間の管理が難しいでしょう。

 

それに、フレックスタイム制の企業の案件だと、朝型の人も夜型の人も出てくる可能性が考えられます。

この場合、Webディレクターは両方のタイプの人に合わせるために、自分の労働時間が長期化してしまうかもしれません。

 

長時間労働を防ぐためには、自分で1日の労働時間をはっきり決めることが大切です。

また、チームのメンバーに対してもはっきり○時〜○時の間なら対応できると伝えておくと良いでしょう。

 

 

情報漏洩に注意

リモートワークは情報漏洩のリスクを伴います。

特にWeb系開発の現場はルールが緩めのところもあり、気が緩んでしまいがちです。

 

そのため、パソコンにウイルス対策ソフトをインストールしておくのは当たり前とし、個人情報を取り扱う作業は出先で行わないなど、自分だけでなくチームでルールを共有しましょう。

また、カフェなどでのWiFiからの情報漏洩やPCごと盗まれる可能性もあることを念頭に置きましょう。

 

 

丁寧かつ親身なコミュニケーションを心がける

文章を送信する際は必ず確認し、丁寧かつ相手に不快な思いをさせないようにしましょう。

文面だけでのコミュニケーションは相手に誤解を与えてしまうことがあります。

 

そのため、内容は送信前に一度確認、もし間違いに気づいたら修正した後に修正内容も送信するなど心がけてください。

また、文章だけでのコミュニケーションはなかなか難しいので、Web通話を駆使してチーム全体でコミュニケーションを取る機会を作るのも良いでしょう。

 

 

 

7.まとめ


Webディレクターの仕事は対面でないとなかなかチーム内でのコミュニケーションが難しいですが、リモートワークでも不可能ではありません。

ただ、リモートワークだと、顔を合わせる機会が無いので相手の仕事での困り具合がわからない、進捗度合いがすぐに把握できないなどデメリットもあります。

 

また、リモートワーク案件は難しいこともあって、常駐案件よりも数が少なく人気も高いです。

したがって、リモートワーク案件を獲得するには実力が必須。

 

リモートワークに対応できるWebディレクターにはどんなスキルが求められるのか、需要を見極めて仕事を獲得しましょう。

 

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