公開日:2021.09.06
更新日:2025.03.24
ECコンサルタントはECに関するコンサルティングを行う仕事です。
本記事ではECコンサルタントの具体的な仕事内容とECコンサルタントが必要とされる理由を解説していきます。
ECコンサルタントの仕事について理解したい場合には参考にしてください。
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<目次>
1.ECコンサルタントの仕事内容とは
ECサイト戦略の立案
ECサイトの構築
Amazon・楽天などのモールへの出店
広告・SEOなどを活用した集客
2.ECコンサルタントが必要とされる理由
ECサイト運営側で集客のノウハウがない
ECサイト運営者の増加に伴う競争の激化
3.まとめ
ECコンサルタントはECサイトで商品やサービスを販売したい企業に、サイト運営方法や収益を高めることを目的としたコンサルティングを行う仕事です。
ECサイトによる物販が乱立する現代において、ECコンサルタントにはアクセス数を増やし、収益アップに結び付く仕組みの提案力が欠かせません。
ECコンサルタントの仕事はEC事業全体のプロジェクトリーダーとして事業全体の進行をサポートすることです。
ECビジネスでは事業計画・予算計画・サイト制作・システム対応・発送手配・在庫管理・決済方法・経理業務・プロモーションなどの広範な業務を行うことになります。
しかし広告代理店・制作会社・ツールベンダー・システム会社との交渉を主体的に行うためには一定の知識が必要です。
知識や経験がないと、提案を受けても良し悪しの判断をつけるのは簡単ではありません。
そこでECコンサルタントがEC事業全体のプロジェクトリーダーのような存在として、事業全体の円滑な進行をサポートします。
より具体的には、ECコンサルタントには主に4つの仕事内容があります。
■ECコンサルタントの4つの仕事内容
・ECサイト戦略の立案
・ECサイトの構築
・Amazon・楽天などのモールへの出店
・広告・SEOなどを活用した集客
それぞれ解説していきます。
収益はあらゆる業界に共通する大きな課題です。
ECコンサルタントはEC事業に的を絞り、コンサルティングを行います。
ECサイトで販売する商品やブランドコンセプトを丁寧にインプットしたうえで、現在よりも利益を上げるためにはどのような方法が有効なのかを、コスト面・システム面・デザイン面など様々な視点から分析したうえで、戦略を立案し、提案します。
事業者により状況が異なるため、事業者の状況を理解したうえで、その事業者に合わせた戦略の立案が大切です。
また立案した戦略がどのような顧客層にリーチ可能なのか、商品販売における方向性が間違っていないかなどを含め、事業者とともに試行錯誤します。
現在事業者が抱えている問題を明らかにし、改善するための対策を打ち出すのも重要です。
課題によっては改善が難しく、実現可能性と効果が高いと予想される部分を見つけ出します。
なお事業者によっては、従来のやり方から変えることに抵抗を感じる場合があります。
その場合には事業者と意見をすり合わせ、改善策を事業者の納得のいく形で実行できる環境を整備します。
ECコンサルタントのECサイト戦略の立案により、大きな成功を遂げた事例として、家電類を中心に取り扱うECカレントと呼ばれるサイトを運営する株式会社ストリームがあります。
従来ECカレントでは特定のジャンルの商品しか販売していませんでした。
しかしECコンサルタントを入れることで、化粧品といった他ジャンルの販売を開始。
売上・インプレッション数が急激に増加し、Amazonにて販売を開始しました。
その結果、昨年比広告10倍、売上2倍の成果を残しています。
EC事業全体のプロジェクトリーダーのような存在として、制作会社との交渉のサポートや提案を行うだけでなく、ECサイトの構築の代行を行うECコンサルタントも存在します。
ECサイトの構築の際には、多くの選択肢から最適なスタイルを選出・検討し、コーディングに関しては外部委託するのも一般的です。
予算のある大企業では、コンサルティングだけでなく「コンサルティング付きEC運営代行」のニーズが強い傾向があります。
大手の担当者は多くの広告代理店や業界関係者から情報を得て、EC事業の収益改善のために「どうすべきか?」の方法論は分かっていることが多いです。
そのため方法論に基づいてどのように実行に移すべきかといった実務的要素が最も重要なポイントとなり、予算のある大企業からの依頼には、代行業務としてのECサイトの構築といった実務が含まれることがあります。
一方で月商が100〜1,000万円の予算に限りがある中小企業では、大企業のようにEC代行業務の依頼を行うのは難しいです。
そのためECコンサルタントは、ECサイトの構築を行うといった代行業務ではなく、ECサイトの構築のノウハウを教えるといった業務を行うことになります。
Amazon・楽天などのモール型ECサイトへの出店をサポートするのもECコンサルタントの仕事の1つです。
モールにはモールの集客特性があり、競合が明確になるモール内で勝ち残るためのノウハウの提供を行い、商材の価格設定から商戦期の企画提案なども行います。
広告・SEOなどを活用した集客を行います。
広告による集客では、従来のWeb広告といった広告だけではなく、SNSを利用した広告による集客を行うこともあります。
ECサイトにおいて、広告やSEOを活用した集客を行うことの重要性は周知の事実ですが、効果的な対策を行うのには経験と知識が必要です。
そこでECコンサルタントが広告・SEOなどを活用した集客をサポートします。
Googleトレンドのキーワード検索の結果から、ECコンサルタントの需要が増加していることが分かります。
ECコンサルタントが事業者に必要とされるのには、主に2つの理由があります。
■ECコンサルタントが必要とされる理由
・ECサイト運営側で集客のノウハウがない
・ECサイト運営者の増加に伴う競争の激化
EC事業をはじめたばかりの新規事業者は、インターネットで顧客を獲得するためのノウハウがないことが少なくありません。
さらにITやデジタルには短期間で大きな変化が訪れるため、かつて通用したノウハウが短期間で通用しなくなってしまうこともあります。
しかし事業者自らが、短期間で訪れるITやデジタルの大きな変化に合わせてノウハウを獲得するのは困難です。
そこでECに特化し、事業者を取り巻く状況や現在の業界の動向を分析したうえで、適切なノウハウを提供するECコンサルタントが求められています。
2010年時点では2.84%だったBtoCのEC化率は2019年には6.76%となっています。
インターネットを利用している人はECサイトと無縁であるのは難しいほどに、ECサイトの運営者は増加しており、競争は激しいです。
事業者自身が勉強して知識やノウハウを獲得することも可能ですが、ITやデジタルの短期間の変化により負担が大きく、肝心の事業に影響が及ぶ可能性があります。
そこで専門知識を持つECコンサルタントに依頼するわけです。
ECコンサルタントはEC事業全体のプロジェクトリーダーのような存在として、事業全体のサポートをすることもあり、高いスキルや能力が必要とされます。
しかしEC事業全体に関わる豊富な知識やスキルを得ることが可能です。
EC化率は年々増加しており、今後も増加が予想されます。
ECコンサルタントは、この先も幅広く活躍できる仕事だといえるでしょう。
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