公開日:2021.11.10
更新日:2025.03.24
皆さんはScalaをご存知ですか。
Scalaとは、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合したマルチパラダイムのプログラミング言語です。
近年のIT業界において、Scalaは大手企業からメガベンチャー企業まで多数採用され始めており、その利便性の高さから、今後の将来性が期待されています。
そんな中、Scalaに興味を持ち、Scalaを使用した仕事への就職・転職を検討している方も多いのではないでしょうか。
本記事ではScalaを使用した派遣エンジニアという観点から以下の点を詳しく解説します。
・Scalaとは何か?
・Scalaエンジニアの単価相場について
・Scalaの派遣エンジニアとして働くメリットとは?
・Scalaの派遣エンジニアとして働くデメリットとは?
・Scalaの派遣エンジニアの将来性について
・Scalaエンジニアとして仕事をする場合、派遣とフリーランスどっちがいいのかについて
Scalaの派遣エンジニアを現在または将来的に検討している方は是非ご一読ください。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.Scalaとは?
2.Scalaエンジニアの単価相場
3.Scalaの派遣エンジニアとして働くメリット
様々なエンジニアの指導を受ける事が出来る
様々な企業でエンジニア経験が積める
ライフスタイルに合わせて仕事ができる
エンジニアとしての人脈形成を行いやすい
4.Scalaの派遣エンジニアとして働くデメリット
派遣エンジニアは会社員と比較して不安定である
会社員やフリーランスと比較して給与が低くなる可能性がある
企業での雇用期間が定められている
重要またはコアな開発業務を任されにくい
5.Scalaの派遣エンジニアの将来とは?
6.Scalaエンジニアとして仕事をする場合、派遣とフリーランスどっちがいいの?
7.まとめ
Scalaはオブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合したマルチパラダイムのプログラミング言語です。
2003年、ScalaはこれまでにJavac(コンパイラ)やJavaのGenericsの開発に貢献したことで有名なMartin Odersky氏によって開発され始めました。
メリット |
デメリット |
---|---|
・記述するコード量がシンプルかつ少ない |
・言語習得の敷居が高い |
近年Scalaは記述するコード量のシンプルさや少なさ、バグの少なさなどのメリットからWebサービスの開発、Webアプリケーション開発、ビッグデータを扱う開発、ソーシャルゲーム開発などで採用され始めています。
例えば海外企業ではTwitterやLinkedIn、国内でもSmartNewsやChatworkなどのWebサービス系の企業やサイバーエージェントなどの広告配信システムを開発する企業で採用されています。
当然ですが、コード量が少なければ開発スピードは速くなり、エラー発生頻度の低減、管理・メンテナンス・更新がしやすく、企業としてもScalaの導入は大きなメリットがあります。
IT業界でも大手企業からメガベンチャー企業まで多数採用されており、その利便性の高さから、今後の将来性が期待されています。
【Scalaに活用できるフレームワーク】
・Play Framework
・Xitrum
・Scalatra
ここでは、Scalaエンジニアの単価相場について解説します。
まず、派遣エンジニアの時給単価です。
(出典:https://www.recruit.co.jp/newsroom/pressrelease/assets/20220519_hr_01.pdf)
株式会社リクルートジョブズから発表された2022年4月度 派遣スタッフ募集時平均時給調査によると、Scalaエンジニアが含まれると考えられるIT・技術系派遣エンジニアの平均時給は2,218円でした。
この数値を参考に作業時間を1日8時間、週5日勤務(毎月20日勤務)で月160時間と仮定した場合、平均月収は約35万程度、平均年収は約420万円です。
職種名 |
平均年収 |
---|---|
Scalaエンジニア(派遣エンジニア) |
420万円 |
次にScalaフリーランスエンジニアの年収相場です。
2021年11月時点、228,000件以上のフリーランス求人・案件数を誇る「フリーランススタート」を参考に、Scalaのフリーランス求人・案件の月額単価相場について調査しました。
その結果、Scalaのフリーランス求人・案件の月額単価は平均単価が74.8万円、中央値単価は80万円、最高単価は160万円、最低単価は32万円でした。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
Scalaエンジニア(フリーランス) |
897万円 |
960万円 |
1,920万円 |
384万円 |
※表は年収ベースで記載しています。
2つの表を見比べると、Scalaエンジニアにおいては「フリーランス」して働いた方が高給であるという結果になりました。
ちなみに国税局の令和2年度の民間給与実態統計調査結果によると、日本の正規給与所得者の平均年収は496万円です。
この数値と比較してみても、Scalaフリーランスエンジニアの平均年収(897万円)は、平均より高い傾向にあります。
もちろんフリーランスの場合、クライアントの待遇や個人が持つスキル/ノウハウで、年収に個人差はありますが、Scalaエンジニアとして高給を目指すのであれば「フリーランス」して働くことがおすすめと言えるでしょう。
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ここでは、Scalaの派遣エンジニアとして働くメリットについて4点解説します。
Scala派遣エンジニアとして働くと、大手企業からベンチャー企業までさまざまな職場で就労することになります。
そのため派遣エンジニアは、1つの企業に常駐する正社員エンジニアよりも多種多様な職場や求人・案件を経験することができます。
またその都度受ける指導も異なるため、できるだけ多くのスキルやノウハウを身につけたい新米エンジニアにとって、派遣エンジニアの働き方は大きなメリットになると言えるでしょう。
Scala派遣エンジニアは短期間に複数の企業で就労することが可能です。
そのため、さまざまな企業でエンジニアとしての経験を積むことができます。
また、Scala派遣エンジニアとして適性があるのかをその都度確認できますし、さまざまな企業形態や職種を体験できます。
そのようなメリットを好む方にとって、派遣エンジニアはおすすめの働き方です。
派遣エンジニアには、1つの企業に常駐する正社員エンジニアに比べ、時間や場所など自分のライフスタイルに合わせて自由に仕事を選べるメリットがあります。
また子育てや家族の介護、配偶者の転勤など、正社員として働き続けることが困難な状況下においても、派遣エンジニアであれば無理せず仕事を続けることができます。
Scalaエンジニアという職種は同じでも、その求人・案件内容や報酬単価、待遇などは派遣先の企業によって大きく異なります。
自分のライフスタイルに合わせて、自分に一番合った求人・案件に着手しましょう。
1つの企業に常駐する正社員エンジニアの場合、基本的に自社で作業することになります。
そのため、営業で外にでない限り、外部との関係が少なく、人脈形成が狭くなりがちです。
しかし、Scala派遣エンジニアはさまざまな職場で就労することになるため、人との交流が多く、人脈形成しやすいというメリットがあります。
人脈を広げることで、以下のメリットにつながります。
・派遣期間終了後に、次の求人・案件が見つかりやすい
・フリーランスとして独立した際、人脈から新規求人・案件を獲得しやすく、参画できる求人・案件の幅が広がる
・非公開求人や優良求人・案件など、良質な求人・案件を紹介してもらいやすいため、報酬が上がりやすい
派遣のエンジニア職では、人脈が年収に直結することも多いため、人脈形成は怠らないようにしましょう。
ここでは、Scalaの派遣エンジニアとして働くデメリットについて4点解説します。
Scala派遣エンジニアは会社員と比較すると、仕事が不安定です。
たとえば派遣先の業績が傾いたり、何らかのトラブルで人件費を削減しなければならない場合、派遣エンジニアは削減対象になりがちです。
派遣エンジニアは、時間や場所など自分のライフスタイルに合わせて自由に求人・案件を選べるメリットがありますが、企業側からみると融通が利きやすい人材だという認識も同時に理解する必要があるでしょう。
Scala派遣エンジニアは会社員やフリーランスと比較して給与が低くなる可能性があります。
派遣エンジニアの給料は、派遣元企業によって大きく異なります。
これは派遣エンジニアの給料が、派遣元企業と派遣先企業で締結されている「派遣契約」や「個別契約」または派遣元と自分とで締結する「雇用契約書」に記載されている月単価に影響されるためです。
そのため、派遣元企業の給与体系によっては、平均相場を大きく下回る低報酬で雇われる場合があることに注意しておきましょう。
また、福利厚生面でも会社員と同等の待遇を得ることは難しいと言えます。
基本的に派遣エンジニアは時給制や成果報酬型の給与体系で雇われることが多いです。
そのため、住宅手当や家族手当、特別手当などがもらえないことが多いです。
派遣エンジニアで活動する際は、自分で計画的な貯金やライフプラン設計を心がけましょう。
Scala派遣エンジニアは、契約時に雇用期間が定められています。
そのため、雇用期間が終了すると企業との関係が切れてしまうため、新規の求人・案件を探さなければなりません。
派遣エンジニアには登録型と常用型の雇用形態があります。
雇用形態 |
特徴 |
---|---|
登録型 |
・派遣会社に登録し、求人・案件ごとに違った派遣先で働く臨時人材 |
常用型 |
・派遣会社に雇用された契約社員 |
登録型は、同じ企業で業務を続ける上限に3年の規則があり、優秀な人材でなければ契約更新にはいたりません。
また、契約期間終了後は求人・案件が見つかるまで無収入になるというデメリットがあります。
一方、常用型は派遣会社に雇用された契約社員に近いです。
仮に求人・案件に参画していなくても、派遣先の企業が「待機コスト」として収入を保証してくれるメリットがあります。
そのため、もし派遣エンジニアとして安定を望むのであれば「常用型」として雇ってくれる企業に属すことがおすすめです。
派遣エンジニアは、基本的に誰でもできる仕事を割り当てられることが多く、重要またはコアな開発業務を任されにくいです。
企業側の意見としては、いついなくなるか分からない派遣エンジニアより、今後長期的に関わっていく正社員エンジニアに重要ポジションを経験させることは自然です。
そのため上流過程や管理職、プロジェクトリーダーなどような責任ある仕事がしたい場合は、派遣エンジニアとしての働き方はおすすめできません。
ここでは、Scalaの派遣エンジニアの将来性について解説します。
結論、Scalaの派遣エンジニアの将来性は明るいです。
以下ではその理由について解説します。
Scalaの派遣エンジニアの将来性が明るい理由は、Scalaが関数型言語やスクリプト言語の特性を併せ持ったハイブリッド言語として、Javaの後継言語になる可能性があるためです。
Javaは実行速度が速く、セキュリティ性が高いというメリットがある反面、記述するコード量が多いというデメリットがあります。
しかしScalaはそんなJavaのメリットを残しつつも記述するコード量が少ないというメリットがあります。
またエラーやバグの少なさを強みとして持っており、近年Webアプリケーション開発やビッグデータを扱う開発、ソーシャルゲーム開発などに多数採用され始めています。
当然ですが、コード量が少なければ開発スピードは速くなり、エラー発生頻度の低減、管理・メンテナンス・更新がしやすく、企業としてもScalaの導入は大きなメリットがあります。
しかし、そんな状況とは裏腹に、現状日本のITエンジニアは人材不足に陥っています。
経済産業省の『IT人材需給に関する調査(2019)』によると、ITエンジニアの人材不足は2030年に向けて年々深刻化しているにもかかわらず、国内企業のIT市場規模は増加しています。
つまり、IT業界の市場規模が年々高い数値を記録し続けているにもかかわらず、Scalaの派遣エンジニアを含むIT人材が現状でも将来的にも足りないという状況なのです。
つまり、仮にScalaがさまざまな企業で導入されたとしても、人材不足が原因で、その技術を活かしきれないという状況が考えられます。
とすれば、Scalaの派遣エンジニアの需要は今後高くなり、派遣を含む優秀なScalaエンジニアは高給で雇われることが予想されます。
以上のことから、今後のScalaの派遣エンジニアの将来は明るいと言えます。
ここではScalaエンジニアとして仕事をする場合、派遣とフリーランスエンジニア、どちらが良いかについて解説します。
結論、本記事では「フリーランスエンジニア」として活動することをおすすめします。
その理由は、報酬面や福利厚生面、スキルアップ面、ライフバランス面などを考えた際に、派遣よりもフリーランスの方がメリットが多いためです。
また、フリーランスエンジニアはフリーランスエージェントを活用することで、会社員のScalaエンジニアと同等の福利厚生を受けることもできます。
【Scalaエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント】
派遣エンジニアとして不安定な生活を送るより、実績やスキル、ノウハウを身につけ、フリーランスエンジニアとして安定した生活を意識したほうが将来性が高いです。
しかし、フリーランスエンジニアとして活動していくには、実績やスキル、ノウハウは必要不可欠です。
特に未経験の方や実績が少ない方はフリーランスになった際、求人・案件を獲得しづらい傾向にあります。
そのため、Scalaエンジニア未経験の方はプログラミングスクールやオンライン学習にてまずはスキルやノウハウを身につけることをおすすめします。
【Scalaが学べるプログラミングスクール】
・Tech Academy
・SAMURAI ENGINEER
・パソコンスクール ソフトキャンパス
今回はScalaの派遣エンジニアを現在または将来的に検討している方に向けて、Scalaの派遣エンジニアの単価相場やScalaの派遣エンジニアとして働くメリット・デメリット、その将来性などについて解説してきました。
・Scalaとは、オブジェクト指向言語と関数型言語の特徴を統合したマルチパラダイムのプログラミング言語
→例えば、TwitterやLinkedIn、SmartNews、Chatworkで採用されている
・Scalaエンジニアの単価相場は、
派遣エンジニアの場合→平均年収は420万円
フリーランスエンジニアの場合→平均年収は897万円
・Scalaの派遣エンジニアとして働くメリットは、
①様々なエンジニアの指導を受ける事が出来る
②様々な企業でエンジニア経験が積める
③ライフスタイルに合わせて仕事ができる
④エンジニアとしての人脈形成を行いやすい
・Scalaの派遣エンジニアとして働くデメリットは、
①派遣エンジニアは会社員と比較して不安定である
②会社員やフリーランスと比較して給与が低くなる可能性がある
③企業での雇用期間が定められている
④重要またはコアな開発業務を任されにくい
・Scalaの派遣エンジニアの将来性は明るい
→さまざまな企業がScalaを用いた開発を導入し始める傾向にある
→それに伴うIT人材不足により派遣エンジニアなど業務形態を問わず需要は高まる
・Scalaの派遣エンジニアの場合、フリーランスとして働くことがおすすめ
→理由:報酬面や福利厚生面、スキルアップ面、ライフバランス面などを考えた際に派遣エンジニアよりもフリーランスエンジニアの方がメリットが多いため
Scalaの派遣エンジニアは、自分のライフスタイルに合わせて仕事ができるだけでなく、幅広いスキルやノウハウが身に付く働き方です。
しかし、長期的な観点でみると、仕事の不安定さや重要ポストが任されにくいというデメリットが目立ちます。
そのため、Scalaの派遣エンジニアとして働く場合は、次の職場が見つかるまでの繋ぎや実務経験を積むための研修期間だと考えましょう。
本記事では、将来性の観点から、Scalaの派遣エンジニアではなくフリーランスエンジニアとして働くことをおすすめします。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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