公開日:2022.01.20
更新日:2025.03.24
「副業ブーム」が起きていると言われる近年では、様々な業種の方が本業とは別の収入源を求めて副業を志しています。
そして取り上げる副業は「PMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」です。
PMOはIT系のプロジェクトに欠かせない職種ですが、実は副業として取り組むことも可能です。
本記事では、本当にPMO副業ができるか、PMO案件の単価、PMO副業のメリット、求められるスキルや案件の獲得方法、そして注意点についてお伝えします。
特に以下の方にはこの記事をご一読していただきたいです。
・PMOとして副業を検討、希望している方
・PMO副業に必要なスキルについて知りたい方
・PMO副業案件の獲得方法について知りたい方
・PMO案件の単価相場について知りたい方
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<目次>
1.PMOって副業出来る?
2.副業PMOの単価
フリーランスPMOの単価
3.PMOが副業するメリット
副業メリット①:収入が増える
副業メリット②:人脈が広がる
副業メリット③:様々な経験ができる
4.副業PMOに必要なスキル
プロジェクトマネジメントスキルや経験
文章力・ドキュメント作成スキルや経験
ITスキルや経験
コミュニケーションスキル
5.副業PMOの案件獲得方法
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
副業案件を直接受注する
6.副業PMOの注意点
確定申告をする可能性がある
本業と副業のバランスを取る
7.まとめ
結論からお話しすると、PMOが副業することは充分に可能です。
近年では、PMO副業の案件が増加しています。株式会社Brocanteが2021年に発表した調査結果によると、企業の40.4%がIT副業人材を活用しています。
多くの企業がITに関して外部の人材を活用したいと考えており、PMOについても例外だとは言えないでしょう。
同調査によると、IT副業人材へ依頼している職種の順位は以下の通りです。
順位 |
職種 |
---|---|
1位 |
フロントエンド |
2位 |
サーバーサイド |
3位 |
デザイナー |
4位 |
PMO |
5位 |
アプリエンジニア |
6位 |
インフラ |
7位 |
ネットワーク |
8位 |
データベース |
9位 |
技術顧問 |
10位 |
情報システム |
出典:PR TIMES
上記を確認すると、PMOはフロントエンドやデザイナーなどに続き4位と上位であり、インフラやネットワークエンジニアよりも上位につけています。
PMOは、充分に副業が成立する職種だと考えられるでしょう。
フリーランス向け求人・案件紹介サイトの「フリーランススタート」では「週2・週3日」のPMO案件が306件あります。(2021年1月時点)
副業PMOの案件単価は、どれくらいなのでしょうか。
フリーランスエンジニア向けIT求人・案件を紹介している「doocy Job」によると、平均単価は4,080円、中央値単価は3,750円、最高単価は10,000円、最低単価は3,200円です。(出典:doocy Job)
例えば、土日にPMOの副業求人・案件に参画した際、1ヶ月を4週間、1日8時間労働と仮定したら想定稼働時間は64時間です。
時給単価相場は約4,000円なので、約25万円の報酬を受け取ることができます。
土日だけの稼働でも約25万円は稼げるため、収入面では非常に安定するでしょう。
doocyJobでPMOの求人・案件を見てみる↓
フリーランスPMOの単価について、もう少し確認していきます。
「フリーランススタート」においては、PMOのフリーランス求人・案件は、月額単価で20~210万円程度までと、非常に幅広く存在しています。(出典:フリーランススタート)
中でも60~80万円と100万円以上の価格帯において案件が多く、年収で言えば720~1,200万円以上を期待できることになります。
特にクラウドや基幹システムなどのジャンルでは、高単価が望めるでしょう。
上記をまとめると、一般的なフリーランスや副業と比較しても、PMOは高収入が期待できると考えられます。
フリーランススタートでPMOの求人・案件を見てみる↓
この章では、PMOが副業するメリットについてお伝えします。
PMOが副業に取り組むことで、収入をはじめとするさまざまなメリットが考えられるでしょう。
PMOが副業するメリットとしてまず考えられるのが、収入が増えることです。
本業を頑張ることでももちろん収入増にはつながるでしょうが、成果が出るまでには時間がかかるものでしょう。
特に会社員であれば、頑張った分だけすぐに収入を増やすことは難しいものです。
その点、副業であれば本業にプラスして頑張った分だけ収入増が見込めます。
勤務先の収入だけでは納得できていない方には、副業はおすすめされます。
終身雇用制が崩壊しつつある現状では、本業以外に収入源を持つ意義が大きいと考えられます。
ゆくゆくはフリーランスになることを考えている方にも、まずは本業の傍らで副業として取り組むとハードルが低くなりおすすめです。
副業なら、スキルアップをしつつ収入を増やせます。
さらにPMOの副業であれば高単価が狙えるため、比較的効率良く収入増が狙えます。
副業IT人材を活用する企業が多いことは先述の通りであり、スキルを磨いていくことで単価の上昇も考えられるでしょう。
人脈が広がることも、PMOの副業をする大きなメリットの1つでしょう。
本業1本に絞って活動していると、どうしても人間関係が限定的になります。
副業で今までとは全く異なる取引先とのやり取りが増えれば、更なるビジネスチャンスにつながることも考えられます。
副業PMOを求めているのはエンジニアではなく基本的に非エンジニアであることが多く、視野を広げるには最適です。
クライアントとのつながりができれば、副業での収入も安定してくるでしょう。
また、フリーランスになることを考えている場合、人脈作りは非常に大切です。
会社員時代から副業を始めて人脈を広げておけば、独立した際の収入も安定しやすくなります。
独立するつもりはなくても転職のチャンスにつながる可能性もあり、PMOが副業するメリットは大きいと考えられるでしょう。
副業を通じて人脈が広がれば、仕事だけでなくプライベートの時間も含めて生活が充実することも考えられます。
様々な経験ができることも、PMO副業をする魅力の1つです。
さまざまな案件に取り組むことで、普段の業務では触れていないスキルについて学ぶ機会が増えます。
副業を成功させるには勉強は避けられず、真摯に取り組んでいくことで経験値は確実に貯まっていくでしょう。
また、副業の案件に取り組む事だけでなく、案件自体を探して営業をすることも大きな経験になります。
「自分で仕事を見つけてくる」という経験はエンジニアとして企業に勤めていると経験しがたいものです。
また、全くの初期段階から開発を請け負う場合は企画やマーケティングについても学ぶ必要があります。
エンジニアやPMOとしての成長はもちろん、ビジネスマンとしての成長も副業には期待できるでしょう。
収入を得ながら新しい経験ができることは、副業に取り組む大きなメリットです。
スキマ時間を活用して副業案件に取り組んでいけば、時間を自分の成長に向けて最大限活用できるでしょう。
この章では、副業PMOに求められるスキルについてお伝えします。
副業の成功にはいずれも欠かせないスキルですので、ご確認ください。
副業PMOに求められるスキルとしてまず考えられるのが、プロジェクトマネジメントスキルや経験です。
PMOは、プロジェクトの計画立案や管理などマネジメントの部分に深く関わります。
そのため、プロジェクトマネジメントのスキルはもちろん、経験についても重視されるでしょう。
予算編成や人員配置など、PMOに求められる業務は多岐にわたります。
特に、中~大規模のプロジェクトを担当した経験は、案件を探すうえで重要視されます。
プロジェクトの規模が大きくなるにつれてマネジメント業務の難度は上がっていきます。
大規模プロジェクトの経験がある方であれば、高単価の案件獲得も期待できるでしょう。
また、PMOのスキルを証明するためには、PMP(Project Management Professional)の資格取得も効果的でしょう。
PMPはプロジェクトマネジメントにおける高い専門性を持っていることを証明する資格です。
プロジェクトマネジメントの経験・スキルだけでなくマネジメントに関する実務的な内容も問われる実践的な資格です。
文章作成スキルも、PMOには欠かせないスキルの1つです。
PMOの業務には、データを収集し書類にまとめたうえでスケジュール作成に生かすことも含まれているためです。
Microsoft OfficeソフトであるExcelやWord、PowerPointの使用に関しては、最低限のスキルが必要だと考えておきましょう。
また、プロジェクトチーム内外の関係者にに分かりやすい資料を作成できる能力も、優秀なPMOとして活躍するには重要です。
現場の業務を円滑に回していくためには、必要な情報を簡潔に解説・紹介する資料作りが求められます。
資料作りの能力はマストとまでは言えないかもしれませんが、幅広い案件で活躍するためには求められる能力だと考えておくべきです。
副業PMOに求められる能力としては、ITに関するスキルや経験も挙げられるでしょう。
PMO自身が開発を行うことはなく、コーディングができなくても実は業務自体を進めていくことはできます。
しかしチームのPMやエンジニアとのやり取りをする中で、ITに関する知識があると業務がスムーズに進められます。
現場の実態に応じてスケジュールを立てたりリスクの予測をしたりするためには、開発に関する知識が求められます。
直接的に業務に使うことはほとんどありませんが、実質的には求められる能力だと捉えておくべきでしょう。
第一線で活躍するエンジニアほどのITスキルは必要ありませんが、エンジニアや営業とやり取りができるレベルは最終的に求められます。
さまざまな関係者とやり取りをするためには、幅広い分野における豊富な知識や経験があった方が有利です。
副業PMOに求められるスキルとして最も重要とも言えるのが、コミュニケーション能力です。
極端な言い方をすると、Excelさえ使用できればPMOの業務をスタートさせられます。
しかしプロジェクトをしっかりと進めていくためには、さまざまな利害関係者の間に入って橋渡し役を担わなくてはなりません。
チームの日常的なミーティングでは、進行役を担うことも多いでしょう。
また、進行中のプロジェクト全体を把握し、メンバーのマネジメントや現場環境の改善を行っていくには、コミュニケーション能力が不可欠です。
チームメンバーとのやり取りを円滑に行うためには、普段から細かい部分までを洞察し、話しかけやすい雰囲気を作っておくことが求められます。
さらにPMと経営陣との間を取り持つ、PMとともにクライアントとの打ち合わせや折衝を行うなど、高いコミュニケーション能力が求められるケースは多々あります。
「PMOは総合的なコミュニケーション能力が求められる職種」と考えておくべきでしょう。
ここでは、副業PMOが案件を獲得する一般的な方法をお伝えします。
副業PMOが案件を獲得する方法としてまず挙げられるのが、フリーランスエージェントや副業サイトの活用です。
フリーランスエージェントとは、専門性の高い人材を活用したい企業と業務委託で仕事を請け負いたいフリーランスをマッチングさせるサービスのことを指します。
フリーランスエージェントに登録することで、それぞれの経験やスキルに見合った案件を紹介してもらえます。
フリーランスエージェントには、以下の通りさまざまなサービスが存在します。
それぞれのエージェントに得意分野や特徴があるため、最適なものを選ぶと良いでしょう。
また、副業が幅広い層に認知されてきている近年では、副業サイトと呼ばれる副業を紹介するサービスも多数存在します。
アプリ開発やシステム開発の副業では高収入が期待できるため、確認してみると良いでしょう。
ただし、副業サイトには安全性が確保されていないものもあるため、運営会社や掲載情報を精査する必要があります。
クラウドソーシングサービスを活用するのも、案件を獲得する方法の1つです。
クラウドソーシングサービスとは、案件を発注したい方と受注したい方とをつなぐサービスのことを指します。
クラウドソーシングサービスには、業種や業界に特化したものや様々な業界の案件を扱っているものまで様々な種類があります。
現在では、以下のようにさまざまなクラウドソーシングサービスが存在します。
クラウドソーシングサービスでは、一般的にクライアントから受け取る報酬の一部を運営に手数料として支払います。
登録自体は無料が基本ですので、副業を考えるのであればまず登録しておいても良いでしょう。
副業案件を直接発注する、つまり自分で仕事を作ったり知人から紹介を受けたりすることも、PMOの副業方法として考えられます。
元々本業でエンジニアとして活躍している場合、IT業界の知人にコネクションがあることは多いでしょう。
そこから話をしていき、仕事につなげることも充分に考えられます。
ただし人脈に頼ることになるため、コネがない方には難しい方法です。
近年ではSNSやブログなどのメディアを活用し、案件を獲得する方も多くいます。
自分の経歴やこれまでの実績、作品などをSNSやブログのマイページに載せておくことで、クライアントの目に留まる可能性もあるでしょう。
さらに自分でサイトを作って営業を行うなど、副業案件を獲得する方法は様々です。
直接受注はすぐに収入に直結しない物ですが、うまく営業することで収入増や独立へのチャンスが広がる方法でもあります。
ここでは、副業でPMOをする際の注意点についてお伝えします。
知らずに取り組むと、後で大きなトラブルにつながる可能性もあるため、注意しましょう。
会社員が副業をするうえで注意したいのが、確定申告の要否です。
具体的には、副業で得た収入が20万円を超える場合、確定申告をして収入に応じた所得税をはじめとする税金を納めなくてはなりません。
会社員をしていると確定申告と言われてもピンとこないケースも多いのですが、軽視して怠ると脱税とみなされる可能性もあるため注意しましょう。
また、確定申告の要否は収入20万円がボーダーですが、住民税に関しては副業で収入がある以上は申告をしなくてはなりません。
確定申告をしていれば改めて住民税の申告をする必要はないため、副業をする場合は原則として確定申告をするものだと考えておいた方が無難でしょう。
副業はあくまでも副業であり、本業とのバランスをとることが非常に大切です。
副業にかまけて本業をおろそかにしてしまっては、本末転倒でしょう。
平日の夜や土日に副業の仕事を入れすぎてしまえば、寝不足や過労で体調を崩すことも考えられます。
収入を増やすことはもちろん大切ですが、本業に支障が出れば結果として生活に悪影響を及ぼすかもしれません。
副業を始める際には働く時間をしっかりと決め、節度を持って行うことが重要でしょう。
自己管理は、ビジネスマンに求められる非常に重要な要素です。
PMOの副業人材を求めている企業は少なくなく、副業PMOとして活躍するチャンスは充分にあります。
PMOにとっての副業は収入を増やすことだけでなく、人脈づくりや経験の場として非常に魅力的です。
PMO副業にはプロジェクトマネジメントのスキル・経験だけでなく、コミュニケーションスキルやITスキルなども求められるでしょう。
案件の獲得にはフリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスの活用が一般的ですが、知人の紹介や自らサイトを作るなどの方法も考えられます。
副業をする際には本業とのバランスや確定申告への注意が大前提ですので、しっかりと計画を立ててPMO副業に臨みましょう。
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