公開日:2021.09.17
更新日:2025.03.24
PMO案件を請けたいが、リモートワークができるのか分からない、という方は多いでしょう。
上流工程の仕事は、リモート/在宅ワーク案件が少ないイメージはたしかにあります。
しかし、PMOのリモート/在宅ワーク案件が全くないというわけではありません。
特に最近は新型コロナウイルスの影響で、リモートワークができる案件が全体的に増えてきています。
本記事ではPMOのリモート/在宅ワーク案件の詳細について解説します。
PMOのリモート/在宅ワーク案件の特徴や単価、案件の獲得方法についてまとめました。
また、PMOのリモート/在宅ワーク案件を請ける場合の注意点も解説しています。
PMOのリモート/在宅ワーク案件に興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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<目次>
1.PMOはリモート/在宅ワークできる?
2.PMOのリモート/在宅ワーク案件実情
3.PMOの年収
リモート/在宅ワーク案件だと年収は変化する?
PMOとプロジェクトマネージャー(PM)の年収の違い
4.PMOのリモート/在宅ワーク案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.PMOがリモート/在宅ワーク案件で要求されやすいスキル
プロジェクトマネジメントスキル/知識
決断力と問題解決能力
コミュニケーションスキル
ITスキル/知識
文章力・ドキュメント作成スキル
6.リモート/在宅ワーク案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
PMOはリモート/在宅ワークはできないことが多いです。
通常エンジニア職はリモートワークがしやすいのですが、上流工程の場合仕事内容の都合上難しいこともあります。
たとえばPMOの場合、チームの進捗管理などは現場にいないとできないことが多いです。
他にも、クライアントとの打ち合わせやトラブルの解決などの仕事もあり、PMOはリモート/在宅ワークに向いていないと思われます。
ただし、完全リモートとまではいかなくても、週1~2日リモートが認められるケースも多くあります。
また、新型コロナウイルスの影響により、PMOでもリモート/在宅ワークができる事例は増えてはいます。
そのため、PMOは絶対にリモート/在宅ワークはできないと、諦めることもないでしょう。
PMOのリモート/在宅ワーク案件の実情について解説します。
フリーランススタートの案件を見ると、PMOの案件は全部で12,180件ありました。
その中でリモート/在宅ワーク案件は2,831件です。
このデータを見る限り、リモート/在宅ワーク案件の割合は少ないものの、案件が全くない訳ではないことがわかります。
ただし、リモート/在宅ワーク案件であっても、場合によって出社しなければならないこともあります。
たとえばシステムにトラブルが発生した場合、PMOはPMと同様に現場で指示を出さなくてはいけません。
そのため、在宅で働く場合においても出社はできる状態にしておく必要はあるでしょう。
PMO案件全体の単価は次の通りになっています。
職種名 |
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|---|
PMO |
81.2万円 |
75万円 |
210万円 |
20万円 |
(参照:フリーランススタート PMOのフリーランス求人・案件一覧)
こちらの表を見ると、PMOのフリーランス案件はエンジニア職の中でも単価が高いことが分かります。
PMO案件の単価が高い理由は、企業の利益に直結するプロジェクトなどの多く責任が重い仕事であること、広範囲に渡るスキルが要求されること、エンジニア人口と比較してPMO人口の母数が少ないことなどが挙げられるでしょう。
また、単価が高い分競争力も高いと推測されます。
PMO案件を少し覗いてみる↓
ただし、リモート/在宅ワーク案件の場合、単価交渉の際に不利になる可能性はあると推測されます。
なぜなら、リモート/在宅ワークで働く場合、任せるのが難しい仕事も一部あるからです。
またリモート/在宅ワーク案件は数が少ないため、単価交渉で有利に立ち回りにくいことも考えられます。
PMOとプロジェクトマネージャー(PM)の年収の違いについて解説します。
PMの単価は次の通りになっています。
職種名 |
平均単価 |
中央値単価 | 最高単価 |
最低単価 |
---|---|---|---|---|
プロジェクトマネージャー(PM) |
75.2万円 |
75万円 |
200万円 |
20万円 |
(参照:フリーランススタート PMのフリーランス求人・案件一覧)
PMOの平均単価は81.2万円なのに対し、プロジェクトマネージャー(PM)は75.2万円と6万円も差が生じています。
PMOはプロジェクトの中の個別プロジェクトを担当するのに対し、プロジェクトマネージャー(PM)はプロジェクト全体を担当します。
プロジェクトマネージャー(PM)の方が管理を任される範囲が広いので、単価が低いことに疑問を持たれる方も多いでしょう。
PMOの方が単価が高いのは、大規模案件の割合が多いからと推測されます。
小規模案件の場合、プロジェクトマネージャー(PM)のみでマネジメントし、PMOのポジションを設けていないことも多いです。
大規模案件の方が平均単価が高いため、PMOの方が単価が少し高くなっていると思われます。
PMOのリモート/在宅ワーク案件の獲得方法についてまとめました。
PMOのリモート/在宅ワーク案件の獲得方法は次の3つがあります。
・フリーランスエージェントの活用
・クラウドソーシングサービスの活用
・SNSの活用
これらの獲得方法のポイントやメリット・デメリットを解説します。
1つ目の案件獲得方法は、フリーランスエージェントを活用することです。
フリーランスエージェントに登録すれば、担当者が自分に合ったリモート/在宅ワーク案件を紹介してくれます。
担当者はIT企業を熟知している場合が多く、自分でリモート/在宅ワーク案件を探すよりも効率的です。
また、フリーランスエージェント経由でしか応募できないリモート/在宅ワーク案件も多くあります。
特にPMOなどの上流工程の案件は、求人サイトなどでは応募できない場合も多いです。
更に、フリーランスエージェントの担当者は、クライアントとのやり取りや単価交渉なども代行してくれます。
このようにフリーランスエージェントは、様々な角度からPMOをサポートしてくれます。
フリーランスエージェントを活用するのが、もっとも一般的な案件獲得方法と言えるでしょう。
2つ目の案件獲得方法は、クラウドソーシングサービスを活用することです。
クラウドワークスやランサーズなどのサイトには、PMOを含むエンジニア案件が多くあります。
クラウドソーシングのメリットは、クライアントとのやり取りがサイト上で完結することです。
契約や報酬のお支払いなど全て行えます。
また、スキルレベルが高くなくても、獲得できる案件が豊富であり、駆け出しエンジニアにおすすめです。
反面、PMO案件などベテランエンジニア向けの案件は少なめとなっています。
また、クラウドソーシングを使う場合、手数料(システム使用料)を15~20%サイト運営者に支払う必要があります。
PMO案件を獲得するなら、やはりフリーランスエージェントの使用がメインになるでしょう。
3つ目の案件獲得方法がSNSを活用することです。
TwitterなどのSNSで、フリーランスを募集している企業は多いです。
それらの企業にDMを送ることで、案件を獲得できる可能性があります。
また、SNSでエンジニア関連のことなどを発信すれば、企業から依頼が来る可能性もあります。
更に、SNSで知り合いを作っておけば、知り合いから案件を紹介してもらえるかもしれません。
絶対に案件が獲得できるとは限りませんが、エンジニアはSNSをやっていて損はないでしょう。
PMOがリモート/在宅ワーク案件で要求されやすいスキルを紹介します。
PMOがリモート/在宅ワーク案件で要求されやすいスキルは次の5つです。
・プロジェクトマネジメントスキル/知識
・決断力と問題解決能力
・コミュニケーションスキル
・ITスキル/知識
・文章力・ドキュメント作成スキル
プログラマーやシステムエンジニアに比べ要求されやすいスキルが多いのがPMOの特徴です。
1つ1つのPMOが要求されやすいスキルについて、詳しくみていきましょう。
PMOがリモート/在宅ワーク案件に参画する場合、まずプロジェクトマネジメントのスキルおよび知識が要求されます。
プロジェクトの進捗管理やトラブルの解決、メンバーへの指示など、多岐にわたる仕事をこなせるスキルが必要です。
また、リモートで働く場合、リモートならではのマネジメントスキルも必要です。
たとえば、チャットツールやZoomなどの活用しチームとやり取りするなど、チームの作業状況が見えなくても、チームとコミュニケーションが取れないといけません。
PMOがリモート/在宅ワーク案件に参画する場合には決断力や問題解決能力も求められます。
プロジェクト進行中に課題が上がった場合、解決方法をすぐに考え出す必要があります。
また、トラブル発生時にも問題を整理し、チームに素早く指示を出さないといけません。
このようにPMOは状況に応じて判断する力や、フットワークの軽さも必要です。
PMOがリモート/在宅ワーク案件に参画する場合、やはり核となるのはコミュニケーションスキルです。
コミュニケーションスキルはPMOにとって必要不可欠と言えます。
プロジェクトマネージャー(PM)や経営者、クライアントと話し合い、プロジェクトのスケジュールや見積もりを決める必要があります。
また、チームに的確に指示を出したり、ミーティングでプレゼンや進行役を行ったりする場合にも、コミュニケーションは重要です。
PMOがリモート/在宅ワーク案件に参画する場合、ITスキルや知識も求められるでしょう。
PMOは自分でプログラミングや設計書作成などは行いません。
しかし、チームにそれらの作業を指示する場合にITスキルが必要です。
特にリモートワークではプロジェクトマネージャー(PM)やエンジニアチームとコミュニケーションが取りにくく、IT知識がないと間違った解釈をしてしまうケースもあるでしょう。
また、ITスキルがあれば、作業の進捗や開発状況も把握しやすく、適切なスケジュール管理ができます。
このようにPMOはITスキルや知識も肝心です。
そもそもPMO案件は開発経験がないと参画できない場合がほとんどです。
最後に、PMOは文章力やドキュメント作成スキルも要求されます。
打ち合わせで使う資料を作成したり、報告書をまとめたりする作業が、頻繁に発生するからです。
文章力があれば分かりやすい資料を作成でき、チームに正しく伝えることができます。
また、案件によっては経理処理をPMOが担当する場合もあります。
このようにPMOは文章力が求められる場面が多いです。
最後に、リモート/在宅ワーク案件に参画する際の注意点を解説します。
リモート/在宅ワーク案件に参画する際の注意点は次の3つです。
・評価基準が成果物だけとなる
・長時間労働になりやすい
・情報漏洩に注意
リモート/在宅ワーク案件に参画する場合、最低限これら3つは気をつけるようにしましょう。
特にPMOは責任が重く、一度のミスでの損害が大きいので細心の注意が必要です。
1つ1つの参画する際の注意点について解説します。
PMOとしてリモート/在宅ワーク案件の場合、評価基準が成果物のみとなるケースが多いです。
リモートワークでは働いている様子を見せられないため、仕事に対する熱量などが評価されにくいです。
PMOの場合、任されたプロジェクトはどれだけ利益を出せたか、スケジュール通りにプロジェクトは完了させられたか、など目に見える部分で評価されることが多いでしょう。
評価基準が成果物だけとなる点を留意しておかないと、単価交渉で有利に立ち回れないこともあります。
PMOとしてリモート/在宅ワークで働く場合、長時間労働になりやすい点も注意です。
仕事とプライベートの境目がなくなってしまい、ダラダラと働いてしまって労働時間が長くなることは多いです。
また、リモート/在宅ワークだとコミュニケーションで時間を取られることも多いです。
チャットでのやり取りだと、相手から中々返信が来ないなど、上手く連携が取れず対応に時間がかかることもあります。
PMOとしてリモート/在宅ワークで働く場合、注意すべきなのが情報漏洩です。
特にPMOは会社の機密事項を扱うケースも多く、それらの情報は大切かつ慎重に扱う必要があります。
リモートワークの場合、自宅と会社のパソコンを通信させる必要があります。
その通信を誰かに傍受されていると、情報が盗まれてしまうかもしれません。
特に、ファミレスやカフェなどの公衆無線LANは要注意です。
公衆無線LANはセキュリティー対策が甘いケースも多く、傍受のターゲットになりやすいです。
リモート/在宅ワークで働くなら、情報漏洩対策は抜かりなく行いましょう。
パソコンのセキュリティー対策を行ったり、自宅と会社以外での作業は控えたりすることが肝心です。
本記事では、PMOのリモート/在宅ワーク案件について解説しました。
PMOのリモート/在宅ワーク案件の実情や要求されやすいスキルが、お分かり頂けたかと思います。
PMOのリモート/在宅ワーク案件は数こそ少ないものの、単価は高い傾向にあります。
ただし、PMOは要求されやすいスキルも多い上に、単価が高い分競争力も高いため、参画は容易ではありません。
要求されやすいスキルを把握し、自分の経験を活かすにはどうすれば良いか考えるのがポイントです。
また、PMOのリモート/在宅ワーク案件に参画する場合、注意すべき点もいくつかあるため、参画前に本記事を読み返すことをおすすめします。
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