公開日:2022.03.07
更新日:2025.03.24
現代の私たちの生活には、インターネットの活用が欠かせません。
私たちの生活の中にインターネットが深くかかわってくるにつれて、様々なWebサービスへのニーズが高まっています。
Webサービスの開発には多くのプログラミング言語がかかわっており、エンジニアとしてはどの言語を習得すべきか整理して学習することが重要です。
本記事では、Webサービス開発に必要なプログラミング言語や、エンジニアとしての市場価値を高めるために必要なポイントについてお伝えします。
特に、以下の方にはこの記事をご一読していただきたいです。
・Webサービスに必要なプログラミング言語を調べている方
・サーバーサイドの開発に必要なプログラミング言語について知りたい方
・フロントエンドの開発に必要なプログラミング言語について知りたい方
・自分の市場価値を高める方法を知りたいエンジニアの方
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<目次>
1.Webサービスに必要なプログラミング言語は領域別で変わる
2.サーバーサイド(バックエンド)開発に必要なプログラミング言語
Java
PHP
Ruby
Python
C#
Go言語
3.フロントエンド開発に必要なプログラミング言語
JavaScript
HTML
CSS
TypeScript
4.スマホ開発に必要なプログラミング言語
Kotlin
Swift
5.どのようにプログラミング言語を習得すれば市場価値があがるか
フロントエンドとサーバーサイド両方理解する
より多くのプログラミング言語を習得する
6.まとめ
Webサービスの制作に必要なプログラミング言語は、担当する領域によって異なります。
一口にWebサービスといっても、以下のように様々な職種があるためです。
・Webデザイナー
・サーバーサイド(バックエンド)エンジニア
・フロントエンドエンジニア など
上記のどの分野で専門性を高めていくのかによって、求められるプログラミング言語は異なります。
また、近年需要が高まっているスマートフォンアプリの開発にも、適した言語があります。
実際の開発現場でも、プロジェクトごとに使用する言語やフレームワークは変わります。
そのため新たなプロジェクトに加わるにあたって、事前に開発環境を確認しておくことが重要でしょう。
また、開発の規模によっても最適なプログラミング言語は異なるため、比較的大規模なものなら安定性の高い言語、小規模なら効率性を重視するなど、最適な言語を選ぶことがおすすめです。
ここでは、数あるプログラミング言語を以下の3つに整理して解説します。
・サーバーサイド(バックエンド)言語
・フロントエンド言語
・スマホ開発に必要な言語
この章では、サーバーサイド(バックエンド)開発に求められる以下のプログラミング言語について解説します。
・Java
・PHP
・Ruby
・Python
・C#
・Go言語
Javaのメリット
・OSに依存しない汎用性の高さ
・企業からの需要が高い
・技術的な安定性
・学習環境が豊富にある
Javaのデメリット
・設計がやや複雑
Javaは、静的片付けのコンパイル言語として世界中で人気を博しているプログラミング言語です。
OSに依存しない開発ができ汎用性が高いことから、Webアプリやデスクトップアプリをはじめとして様々な開発に利用されています。
そのためWebサービスの開発には不可欠とも言え、Javaを書ける人材の需要は高いでしょう。
技術的な安定感がある点も、Javaの魅力の1つです。
バグが見つかっても修正がしやすいことから、大規模な案件でよく利用されています。
昔から人気なことから書籍やインターネットに学習環境が豊富にあり、Javaの習得はしやすいでしょう。
ただし、Javaは設計や組み込みがやや複雑であり、簡単なプログラムの作成には適さない傾向があります。
小規模な開発案件であれば、別の言語を選択すべきかもしれません。
PHPのメリット
・シンプルで扱いやすい
・HTMLにコードを埋め込める
・習得しやすく初心者におすすめ
・WordPressのカスタマイズに利用できる
・書籍やインターネットの情報が豊富で学びやすい
PHPのデメリット
・セキュリティ面で不安がある
・自由度が高すぎる
PHPは、シンプルさが魅力のサーバーサイド言語です。
C言語に似た構造を持ち、HTMLにコードを埋め込めます。
比較的歴史のあるプログラミング言語であることからも、世界的に人気があるプログラミング言語です。
そして扱いやすいことから、多くの企業においてPHPを書けるエンジニアの需要は高いでしょう。
習得しやすいスクリプト言語であり、初心者にもおすすめできます。
簡単なホームページやWebサービスの開発には適しているでしょう。
世界的に有名なCMSであるWordPressにも、PHPが使われています。
そのため、PHPを使いこなせればWordPressのカスタマイズが可能です。
ただし、他の言語と比較するとややセキュリティ面に不安があるため気を付けなくてはなりません。
また、自由度が高いことはメリットでもあるのですが、自由過ぎてエンジニアごとに全く違った書き方になることもあるため要注意です。
Rubyのメリット
・最新情報を日本語で学べる
・文法が比較的簡単で初心者におすすめしやすい
・多くの企業で需要がある
Rubyのデメリット
・処理速度が遅め
・大人数での開発には統一的な管理が求められる
Rubyは、PHPと同様のスクリプト言語です。
日本で誕生したプログラミング言語であり、関連情報が日本語で更新される点は非常に利便性が高いでしょう。
スクリプト言語であることから文法がわかりやすく、初心者にもおすすめできるプログラミング言語です。
2004年に登場した「Ruby on Rails」というフレームワークが使えるため、開発効率が非常に良い点も特徴的です。
求人でもRuby on Railsのスキルが求められることは多いため、Rubyを学習するのであればセットで学ぶことを意識すると良いでしょう。
多くの企業で採用されており、マッチングサイトやSNSなどの開発には頻繁に活用されています。
ただし処理速度が遅いことをデメリットととらえるエンジニアもいます。
動的型付け言語であることから、大人数での開発には統一性を持たせた管理が必要です。
Pythonのメリット
・シンプルで読みやすい
・注目度の高いAIや機械学習の分野で利用される
・世界的に多くのエンジニアが利用している
・汎用性が高い
Pythonのデメリット
・実行速度が遅い
Pythonは、1991年に誕生した、シンプルでコードを読みやすい点が特徴のプログラミング言語です。
AIや機械学習の分野において、近年注目を集めています。
現在非常に利用者が多いSNSであるYouTubeやInstagramも、Pythonを利用して構築されていることで有名です。
Webサービスの開発でもPythonは人気が高く、企業における需要の高さも抜群です。
日本国内だけでなく、海外でも多くのエンジニアが利用している言語として知られています。
汎用性の高さから、様々なWebサービスの開発に活用できるでしょう。
ただしPythonに関しては、実行速度の遅さを指摘する声があります。
そのため、基幹システムをはじめとする重要なシステムでは避けられる傾向があります。
C#のメリット
・アプリケーション開発に向いている(.NET Frameworkを使える)
・コード効率が良い
・保守がしやすい
C#のデメリット
・コーディング基準が厳密に規定される傾向がある
・コンパイルが必要なことから気軽に実行しにくい
C#は、マイクロソフト社が2002年に誕生させたC系言語です。
ポーランド社のDeliphi開発チームが制作に携わった経緯から、C系をベースとしつつDeliphiの影響を受けた構文構造をしています。
.NET Frameworkを使えることから、アプリケーション開発においては人気の高い言語です。
コード効率の良さや保守のしやすさなどから、デスクトップアプリケーションの開発にも非常に適しています。
オブジェクト指向であることから、仕様変更に柔軟に対応できる点も魅力的です。
ただし、コーディング基準が厳密に規定される傾向にあり、ベストプラクティスが推奨される点には注意しなければなりません。
また、コンパイルが必要なことから気軽に実行しにくい点もデメリットではあるでしょう。
Go言語のメリット
・シンプルで使いやすいため初心者におすすめ
・処理速度が速い
・開発環境が整っている
・安全性が高い
Go言語のデメリット
・例外処理をかかないのが通常
・比較的新しいことから情報が少ない
Go言語は、Googleが開発したことで知られるプログラミング言語です。
2009年の誕生とまだ歴史は浅めですが、記述がシンプルで使いやすいことから高い人気を誇ります。
開発環境が充実しており、ライブラリが豊富なところも人気の理由でしょう。
型宣言が厳格でメモリセーフであることから、安全性の高さにおいても優秀です。
Webサーバーやアプリケーションの開発には適しているでしょう。
ただし、例外処理を書かないことを基本思想としており、もし書いてしまうと想定外の順番で実行される、処理がスキップされるなどの不具合が起きかねません。
また、比較的新しい言語であることから情報量が少ない点も、デメリットになることはあるでしょう。
この章では、フロントエンド開発に求められるプログラミング言語を紹介します。
JavaScriptのメリット
・環境構築が不要
・バックエンド開発にも利用できる
・フレームワークが豊富にある
JavaScriptのデメリット
・処理速度が遅い
・ブラウザによって挙動に差が出る
JavaScriptは、動的な処理(ブラウザ上での動きや変化を表現する)のために用いるプログラミング言語です。
HTMLやCSSと親和性が高く、Webサービスの開発においては非常に重要性が高く、魅力的なサービスに欠かせない言語だと考えられるでしょう。
環境構築が不要でブラウザさえあれば実行できるため、プログラミング初心者にもおすすめできます。
また、フロントエンド開発だけでなくバックエンド開発にも利用できる、管理がしやすいなどのメリットもある言語です。
フレームワークが豊富にあり、効率的に開発を進められる点も魅力的です。
ただし、処理速度の遅さはたびたび指摘されているため注意しましょう。
また、ブラウザによっては挙動に差が出る点も念頭に置いておくべきです。
HTMLのメリット
・Webサービス開発には欠かせない
・非常に簡単で誰にでも扱える
・記述するだけですぐに反映される
HTMLのデメリット
・HTMLだけではWebページは成立しない
HTMLは、Webページに表示される文字やデザインをブラウザから読めるようにする、Webサービス開発の基本になるマークアップ言語です。
文章を記述して必要に応じてタグで囲むだけであるため、初心者でもすぐに扱えます。
初心者がWebページの仕組みを理解するためには、最適な言語でしょう。
ただし、HTMLは文章構造を示すだけの言語であり、見た目を整えたり動的変化を付けたりすることができません。
先ほど紹介したJavaScriptや次に紹介するCSSなどを組み合わせて、初めて魅力的なWebサービスが開発できるといえるでしょう。
そのため、HTMLについて学んだ後は次の言語の学習を進めることが基本的に求められます。
CSSのメリット
・デザインを一括で変更できる
・細かい調整ができる
CSSのデメリット
・表示するブラウザによって再現性が異なる
・対応できないブラウザもある
CSSは、HTMLを装飾してWebページの見た目を整えるために用いるマークアップ言語です。
タグを活用することで、HTMLによって見た目を変えることはできますが、複数のページにまたがって一括してデザインを変えたい場合などにはCSSを活用します。
また、細かい配置の修正やカラー、デザインの形状などを微調整する際にも、CSSが不可欠です。
ただし、CSSは表示するブラウザによって再現性が異なる点に気を付けましょう。
デザインの一部がうまく表現されないことをはじめとし、CSS側では修正できない事象が発生することがあります。
また、対応できないブラウザも(現在では稀ですが)存在する点は理解しておきましょう。
TypeScriptのメリット
・コードがシンプル
・処理速度が速い
・エラーやバグを防ぎやすい
TypeScriptのデメリット
・情報が少ない
・学習コストがかかる
TypeScriptは、JavaScriptの機能を拡張して実装された、オープンソースのプログラミング言語です。
コードがシンプルで処理速度が速く、エラーを未然に防げるなどのメリットがあります。
JavaScriptをベースにしているため両社は互換性が高く、JavaScriptを扱う開発環境や実行環境があれば、簡単に導入可能です。
ただしTypeScriptはまだ情報が少なく、学習しにくい点には注意しましょう。
使用しているエンジニアの人口がまだ少ないため、日本語で読める情報にも限りがあります。
学習コストがかかるため、JavaScriptを身に着けた方がその延長で学ぶのがおすすめでしょう。
この章では、スマホ開発に必要なプログラミング言語について解説します。
Kotlintのメリット
・Javaとの互換性が高い
・ライブラリが多く効率的に開発を進めやすい
・シンプルに記述できる
Kotlinのデメリット
・Androidに特化している
・まだまだ日本では浸透していない
・日本語の情報が少ない
Kotlinは、JetBrains社によって2011年にリリースされたプログラミング言語です。
Javaをベースにして開発されており、現状ではAndroidアプリの開発に頻繁に用いられています。
Javaとの互換性が高く、これまでJavaを利用していた企業がKotlinに切り替える事例も出てきています。
標準ライブラリが豊富にあり、効率的に開発が進めやすい点が大きな魅力です。
その上、Javaよりもシンプルに記述でき、効率的な開発には非常に適しています。
ただし、まだ新しいことから日本では浸透しておらず、日本語の情報が少ない点がデメリットです。
初めて学ぶ際には、苦労するかもしれません。
今後進展していく可能性は大いにあるため、Androidアプリの開発を視野に入れている方は注目すべきでしょう。
Swiftのメリット
・処理速度が速い
・学習しやすい
・安全性が高い
・優れたフレームワークが多数ある
Swiftのデメリット
・iOSに特化している
・コンパイルが遅い
Swiftは、アップル社のiOS向けとして2014年に開発されたプログラミング言語です。
それまでiOS開発の主流はObjective-Cでしたが、さらなる効率化を求めて開発された経緯があります。
Objective-Cの数倍にもなる処理速度の速さが特徴的であり、初心者でも学習しやすい点が大きな魅力です。
メモリ管理が手厚いことから安全性が高く、優れたフレームワークが多数あるなど扱いやすさは非常に高いでしょう。
iOSの開発を視野に入れているのであれば、必須の言語です。
ただし、iOSに特化しているため、それ以外の開発には使用できないことを理解しておくべきでしょう。
また、コンパイルが遅いとの指摘もあります。
ここまでプログラミング言語を多数紹介してきましたが、複数の言語を比較しているとどのようにプログラム言語を学べばよいのか分からなくなる方もいるでしょう。
この章では「市場価値を上げる」との観点から推奨されるプログラミング言語の学習スタンスについてお伝えします。
まず大切なことは、フロントエンドとサーバーエンドの両方に関して理解を深めることです。
Webサービスの開発にはどちらも必要であり、両方できることでエンジニアとしての価値は高まります。
どちらもできる必要は必ずしもなく、プロジェクトによっては自分が得意とする方の知識だけでも十分です。
ただし、小規模な職場などでは両方の役割を担うこともあり、フロントエンドとサーバーサイド両方の知識を持つエンジニアは重宝されます。
より多くのプログラミング言語を習得することで、確実にエンジニアとしての市場価値は高まります。
プログラム言語を多く覚えれば、単純にできる仕事の範囲が広がります。
ただしそれだけではなく、複数の言語を扱うことで、ハードウェアやシステムに関する理解が深まることも大きな理由です。
特にタイプの異なる言語を習得すると理解が深まり活躍範囲が広まるため、おすすめでしょう。
Web開発には、様々なプログラミング言語を活用できます。
プログラミング言語はフロントエンドとサーバーサイドの2つに大別できるため、それぞれに求められる言語を整理し、理解することが重要です。
また、エンジニアとしての市場価値を高めるにはフロントエンドとサーバーサイド両方の言語を習得したり、複数の言語を習得したりすることがおすすめです。
自分の目指すエンジニアとしての姿を整理し、必要な言語の習得を目指しましょう。
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