公開日:2022.01.19
更新日:2025.03.24
バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebサービスを実装する際、ユーザーから目に見えないバックエンド部分のサーバーやデータベース構築などのシステム開発や運用・保守などを行うエンジニアです。
近年、加速する情報化社会に目を向け、バックエンドエンジニアの副業に興味を持った方は多いのではないでしょうか。
本記事ではバックエンドエンジニアについて以下を詳しく解説します。
・バックエンドエンジニアは副業できるのかについて
・副業バックエンドエンジニアの単価について
・バックエンドエンジニアが副業するメリットについて
・副業バックエンドエンジニアに必要なスキルについて
・副業バックエンドエンジニアの案件獲得方法について
・副業バックエンドエンジニアの注意点について
バックエンドエンジニアとして副業を検討/希望している方は是非ご一読ください。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.バックエンドエンジニアって副業出来る?
2.副業バックエンドエンジニアの単価
フリーランスバックエンドエンジニアの単価
3.バックエンドエンジニアが副業するメリット
副業メリット①:収入が増える
副業メリット②:人脈が広がる
副業メリット③:様々な経験ができる
4.副業バックエンドエンジニアに必要なスキル
バックエンドで使用する開発言語スキル
インフラ開発スキル
クラウドスキル
コミュニケーションスキル
5.副業バックエンドエンジニアの案件獲得方法
フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
副業案件を直接受注する
6.副業バックエンドエンジニアの注意点
確定申告をする可能性がある
本業と副業のバランスを取る
7.まとめ
ここでは、バックエンドエンジニアが副業として案件に参画できるのかについて解説します。
結論、バックエンドエンジニアは副業に向いています。
先述した通りバックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebサービスを実装する際、ユーザーから目に見えないバックエンド部分のサーバーやデータベース構築などのシステム開発や運用・保守などを行うエンジニアです。
具体的には以下の業務を行います。
業務内容 |
詳細 |
---|---|
サーバー構築 |
システムに必要なサーバーの設計や構築を担当。 |
データベース構築 |
電話帳や住所録、顧客名簿など利用者に提供する情報をデータベースで管理する。 |
システム開発 |
RubyやPHP、Perl、Python、JavaScript、Java、C++などのサーバーサイドを構築するプログラム言語を用いてシステム開発を行う。 |
運用・保守 |
構築したサーバーやシステムが問題なく稼働するようにバグの修正や仕様の追加・変更を行う。 |
インターネットが普及し、ゲーム、音楽、銀行、求人情報、旅行など様々なサービスがオンライン化し始めました。
それに伴いWebサービスのバックエンドシステムを開発し、便利かつ安定的な運用を目指すバックエンドエンジニアの求人・案件の需要が増加しています。
またバックエンドエンジニアのメイン業務はシステム開発です。
そのため、開発できる環境と作業用のデバイスさえあれば、時間や場所を問わず、在宅ワーク(リモートワーク)でも対応できるという観点から、副業案件に向いていると言えるでしょう。
副業バックエンドエンジニアの副業案件を覗いてみる↓
ここでは、副業バックエンドエンジニアの単価について解説します。
副業バックエンドエンジニアが稼げるかもみていきましょう。
バックエンドエンジニアの副業単価に関して情報が少なかったため、参考までにバックエンドエンジニアが開発に使用する機会が多いRuby言語のフリーランスエンジニア(副業)の求人・案件時給単価を見てみましょう。
(出典:doocyJob Rubyのフリーランスエンジニアの求人・案件 時給単価相場)
Rubyのフリーランスエンジニアの求人・案件の平均単価は4,749円、中央値単価は4,640円、最高単価は11,250円、最低単価は750円です。
例えば、1日8時間の副業を土日(1ヶ月4週算出)間で続けた場合、月の副収入は約30万円になります。
副業の収入だけでも十分生活可能な収入を得られることができます。
副業案件といえど、Ruby言語を用いたフリーランスエンジニア(副業)は収入面で安定した職種と言えるでしょう。
Ruby言語の求人・案件を見てみる↓
次に2022年1月時点、約258,000件の求人・案件数を誇る「フリーランススタート」を参考に、フリーランスバックエンドエンジニアの単価について調査しました。
職種名 |
平均年収 |
中央値年収 | 最高年収 |
最低年収 |
---|---|---|---|---|
フリーランスバックエンドエンジニア |
864万円 |
840万円 |
2,400万円 |
240万円 |
(参照:バックエンドエンジニアのフリーランス求人・案件一覧)
上表は年収ですが、月額単価に換算すると平均単価は72万円、中央値単価は70万円、最高単価は200万円、最低単価は20万円でした。
国税局の令和2年度の民間給与実態統計調査結果によると、日本の正規給与所得者の平均年収は503万円です。
また、2022年1月時点、求人情報専門の検索エンジン「求人ボックス」の情報によると、バックエンドエンジニアの平均年収は646万円(月収換算で約53.8万円)です。
この数値と比較すると、フリーランスバックエンドエンジニアの平均年収は、正社員バックエンドエンジニアやさらに正社員全体の平均年収より高い傾向にあります。
しかしフリーランスの場合、案件を発注するクライアントの待遇や個人が持つスキル/ノウハウによって、年収に個人差が生まれることを念頭に置きましょう。
フリーランスバックエンドエンジニアの求人・案件を見てみる↓
ここでは、バックエンドエンジニアが副業するメリットについて3点解説します。
バックエンドエンジニアが副業するメリットは、収入が増えることです。
多くの方が副業をする理由として、現状の収入では満足できないという意見があります。
一般的に給与が高い正社員エンジニアでも、会社に雇われている以上、支給される給与額には上限があります。(ボーナスは例外)
副業バックエンドエンジニアとして案件に参画できれば、毎月の給与にプラスして報酬を得られるため、トータルの収入を増やせる期待が高まります。
本業では関われない人と繋がれることも、バックエンドエンジニアが副業するメリットです。
バックエンドエンジニアは、副業として案件に参画する際、1人で全てをこなすわけではありません。
プロジェクトチームに参加したり、クライアントとの折衝など人とコミュニケーションをとる機会が多いです。
また副業バックエンドエンジニアを求める環境には、即戦力を必要とする環境が多く、優秀なエンジニアが集まる傾向にあります。
専門知識を豊富に持っているバックエンドエンジニアと関われば、自分にはないノウハウを学べるため、キャリアやスキルアップの期待も高まります。
本業とは違ったタイプの人と知り合い、人脈を広げられることも副業ならではのメリットと言えるでしょう。
本業では経験できないような様々な経験ができることも、バックエンドエンジニアが副業するメリットです。
本業とは異なる業務や環境で副業する場合、新しい知識やスキルを習得できるメリットがあります。
新しいノウハウは、バックエンドエンジニアとしてのキャリアやスキルアップにもつながるでしょう。
ここでは、副業バックエンドエンジニアに必要なスキルについて4点解説します。
副業バックエンドエンジニアの案件では、バックエンドで使用する開発言語スキルが必須です。
特にバックエンドエンジニアの仕事に必要な開発言語には、以下のような言語があります。
・Ruby
・JavaScript
・Java
・PHP
・Perl
・Python
・C++ など
上記の開発言語の習得数が多いほど、バックエンドエンジニアとして副業案件が、獲得しやすいと言えるでしょう。
また、業界ごとに使用する開発言語にも傾向があるため、その傾向を理解することも必要です。
実際の現場では、作業の効率化を測るため、既存のフレームワークを使用することが多いです。
フレームワークとは、システム開発を効率化できる機能群を指します。
扱えるとバックエンドエンジニアの案件が取りやすいフレームワークスキルは、主に以下のようなものがあります。
・Ruby on Rails
・CakePHP
・Laravel
・Django
・Express
・Spring Framework
優秀なエンジニアほどフレームワークで業務を効率化しているので、上記から必ず1つは押さえておきましょう。
副業バックエンドエンジニアの案件では、インフラ開発スキルも要求されます。
インフラ構築や開発は通常、インフラエンジニアと呼ばれる職種の方が担当することが多いですが、バックエンドエンジニアが兼業する場合もあります。
そのため、ネットワーク技術の概念や特定企業が独自に使用するネットワーク製品を使いこなすなどが必要です。
また、システム構成要素のうち、回路や周辺機器、設備など物理的な実体を伴うハードウェアのスキルや知識も必要になる場合があるため、インフラスキルと併せて押さえておきましょう。
副業バックエンドエンジニアの案件では、クラウドスキルも要求されます。
バックエンドエンジニアは業務を効率化するために、クラウドサービスを利用することが多いです。
代表的なクラウドサービスには、以下のようなものがあります。
クラウドサービス名 |
特徴 |
---|---|
AWS(Amazon Web Services) |
・Amazon社が提供するクラウドサービス |
GCP(Google Cloud Platform) |
・Google社が提供しているクラウドサービス |
Azure(Microsoft Azure) |
・Microsoft社が提供するクラウドサービス |
上記のクラウドサービスを使いこなせると、バックエンドエンジニアの副業案件が獲得しやすいため、必ず1つは押さえておきましょう。
副業バックエンドエンジニアの案件では、コミュニケーションスキルも要求されます。
副業バックエンドエンジニアの業務には、クライアントとの要件定義・設計の相談、プロジェクトチームメンバーとのスケジュール調整や情報伝達、確認などコミュニケーションスキルが重要になる機会が多いです。
クライアントやチームメンバーと連携が取れないと、作業が滞ったり、ミスが頻発したりする恐れがあるため、かつプロジェクトを正確かつ円滑に進めるためにもコミュニケーションスキルは必須です。
ここでは、副業バックエンドエンジニアの案件獲得方法について3点解説します。
バックエンドエンジニアが副業案件を獲得する際、フリーランスエージェントや副業サイトの活用がおすすめです。
フリーランスエージェントに在籍している専任コンサルタントはフリーランス市場を専門にしています。
専任コンサルタントに相談することで、自分の希望労働条件を満たした求人・案件を見つけやすいです。
以下は副業バックエンドエンジニアの案件獲得に強いフリーランスエージェントです。
ぜひ参考にしてみてください。
副業バックエンドエンジニアの案件獲得に強いフリーランスエージェント |
|
企業名 | 特徴 |
・20年以上の運営実績と登録者数17,000名以上と人気の高いエージェント |
|
・IT・Web系のフリーランス求人・案件を豊富に保有 |
|
・直請けの高単価案件や非公開案件が200件以上 |
また、副業サイトを活用することもバックエンドエンジニアの案件獲得に役立ちます。
そこで本記事では、国内最大級の副業・フリーランスエンジニア向け求人・案件情報サイトdoocyJob(ドーシージョブ)をおすすめします。
・有名企業をはじめ、ベンチャー、スタートアップ企業から大手企業まで、900社以上の副業・フリーランス案件情報を7,000件以上掲載している |
バックエンドエンジニアが副業案件を獲得する際、クラウドソーシングサービスの活用もおすすめです。
クラウドソーシングサービスとは、案件を発注したい「クライアント」と、案件を受注したい「フリーランス」をマッチングさせるサービスです。
【おすすめのクラウドソーシングサイト】
年齢や経歴は問わず、誰でも簡単に利用できる点が、クラウドソージングサービスの大きなメリットです。
しかし、現状クラウドソーシングサービスでバックエンドエンジニアの求人・案件は少なく、実務経験が浅い方が求人・案件を獲得することはやや難易度が高いと言えるでしょう。
また、クラウドソーシングサービスはフリーランスエージェントよりも低単価な求人・案件が多いです。
加えて、報酬からシステム手数料が引かれ、受け取れる報酬額が契約金額よりも少なくなる点も理解しておきましょう。
バックエンドエンジニアが副業案件を獲得するには、クライアントから直接案件を受注することもおすすめです。
直接受注で案件を獲得するには以下のような方法があります。
・知人から案件/クライアントを紹介してもらう
・SNSでクライアントとマッチングする
・自主制作したWebサイトからクライアントを獲得する
直接受注で案件を獲得すれば、クラウドソージングサービスのような仲介業者を挟まないため、中間マージンがなく、報酬や希望のスケジュール交渉がしやすいというメリットがあります。
しかし、案件獲得から実務、請求書のやりとりなど、すべて自分で処理する必要があるため、直接受注はやや経験者向けの案件獲得方法と言えるでしょう。
ここでは、副業としてバックエンドエンジニアの案件に参画する際の注意点について2点解説します。
バックエンドエンジニアが副業で報酬を受けた場合、報酬額に応じて確定申告が必要になる可能性があります。
以下の条件に当てはまる方は、必ず確定申告が必要です。
・本業とは別に、1年間の所得が20万円以上の方
※所得とは「所得=収入-必要経費」のこと
【参考|確定申告が必要な方】
例として、以下の場合を考えてみましょう。
Aさん(副業バックエンドエンジニア) |
Bさん(副業バックエンドエンジニア) |
---|---|
年間副業収入:40万円 |
年間副業収入:60万円 |
年間(副業)所得:25万円 |
年間(副業)所得:18万円 |
Aさんは必要経費を差し引いても、年間副業所得が25万円のため、確定申告が必要です。
では、Bさんはどうでしょうか。
年間副業収入が60万円ありますが、必要経費42万円を差し引いた年間副業所得が20万円を超えていません。
この場合、一見確定申告が必要に見えますが、実際は確定申告する必要はありません。
確定申告する判断は、あくまで「所得」が20万円を超えたかどうかを基準に判断しましょう。
バックエンドエンジニアが副業案件に参画する際は、本業と副業のバランスを取ることが大切です。
収入を増やしたり、スキルの向上を目的に副業を始めたはいいものの、時間的・精神的な観点から必要以上のストレスを抱え、本業が疎かになる場合があります。
副業は本業とのバランスを考え、許容の範囲内で参画するようにしましょう。
【本業と副業を両立するコツ】
・副業自体がストレスにならないようにする
・無理のない範囲で副業案件を受注する
・業務を効率化するツールやアプリを使う
・他のフリーランサーとチームを組み分業を図る
・副業に目的を見つける
今回はバックエンドエンジニアとして副業を検討/希望している方に向けて、副業バックエンドエンジニアの単価やメリット、必要なスキル、案件獲得方法、副業を行う上での注意点などを詳しく解説しました。
・バックエンドエンジニアは副業に向いている
→バックエンドエンジニアのメイン業務はバックエンドシステム開発
→開発環境と作業用デバイスさえあれば、時間や場所を問わず在宅ワーク(リモートワークス)で対応できる
・副業バックエンドエンジニアの単価について
→副業組み込みエンジニアの平均年収は861万円
・バックエンドエンジニアが副業するメリットは以下の3点
①収入が増える
②人脈が広がる
③様々な経験ができる
・副業バックエンドエンジニアに必要なスキルは主に以下の4点
①バックエンドで使用する開発言語スキル
②インフラ開発スキル
③クラウドスキル
④コミュニケーションスキル
・副業バックエンドエンジニアの案件獲得方法は主に以下の3点
①フリーランスエージェントや副業サイトを活用する
②クラウドソーシングサービスを活用する
③副業案件を直接受注する
・副業バックエンドエンジニアの注意点は主に以下の2点
①確定申告をする可能性がある
②本業と副業のバランスを取る
バックエンドエンジニアは、バックエンドの簡略化や効率化という観点から将来性にやや不安を感じる職種でもあります。
しかしバックエンドエンジニアの需要自体が完全に無くなることはありません。
仮にバックエンドの簡略化や効率化が行われたとしても、それらに知見のあるエンジニアがいなければ、運用・保守ができないからです。
現代のIT業界において、バックエンドエンジニアは安定的な需要があるため、少しでも興味のある方は、今からバックエンドエンジニアの副業にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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