公開日:2020.12.09
更新日:2025.03.24
Webサービスにおいて、ユーザーの目に見えない裏側を担う「バックエンドエンジニア」は重要な職種です。
バックエンドエンジニアとして働ける人は今後も重宝され、フリーランスとしても活躍する機会にも恵まれるでしょう。
しかし、バックエンドエンジニアとして仕事をするためには、まずその仕事内容や必要スキルを把握することが求められます。
フリーランスとして働く場合にはどれくらいの年収になるのか、今後働いていく上でどのようなメリットがあるのか、などのポイントを理解しておくことも計画的な転職を行うことにつながるでしょう。
今回は、「バックエンドエンジニアとはどんな職業なのか?」について詳しく解説していきます。
今後、フリーランスのバックエンドエンジニアとしての仕事をすることに興味がある人もご一読ください。
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<目次>
1.バックエンドエンジニアの仕事内容
サーバー構築
データーベース構築
システム開発や運用
2.バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアの違い
3.フリーランスのバックエンドエンジニアの年収
4.バックエンドエンジニアに必要なスキル
プログラミング言語の経験やスキル
サーバー・データベース構築の経験やスキル
システム開発や運用の経験やスキル
フレームワークや開発ツールの経験やスキル
4.バックエンドエンジニアのメリット
フロントエンドエンジニアより案件数が圧倒的に多い
安定した需要がある
5.バックエンドエンジニアの将来性
6.バックエンドエンジニア未経験の場合は?
7.まとめ
バックエンドエンジニアとは、主にユーザーから見えない裏側の領域を担当する職業を指します。
その仕事の範囲は広く、サーバー構築、データベース構築、システム開発・運用などの業務を担当します。
以下にて、バックエンドエンジニアの基本的な仕事内容を紹介します。
バックエンドエンジニアとして、Web上のサービスを開発するためのサーバー構築は、重要な仕事のひとつです。
サーバー構築とは、特定のサービスをユーザーに提供するための環境やシステムを作り上げる作業を意味します。
Webサービスの基本となる環境インフラの構築がバックエンドエンジニアの役割となり、サービスの目的に合ったサーバーの選択、万全のセキュリティ体制、安定した稼働率の管理などが求められます。
クライアントが必要とする具体的なWebサービスを実現するために必要なサーバーを構築することが、バックエンドエンジニアの基本業務になります。
バックエンドエンジニアとして、Webサイト上の情報を保管・管理するためのデータベース構築も仕事です。
データベースとは、サービスに必要なデータを集めて整理した情報の集合体です。
バックエンドエンジニアはサービスに必要とされるデータベースを構築するために、蓄積されたデータを効率良く整理するための分析を行なったり、読み込み速度や書き込み速度を考慮して内容を構築したりといった業務を担当します。
Webサービスの規模が大きくなると、それに比例して取り扱う情報の量も増加するため、データベースの最適化を目指すのがバックエンドエンジニアの仕事です。
バックエンドエンジニアとして、Webサービスで実際に利用されるシステム開発や運用は、メインとなる仕事です。
システム開発とは、要件定義、設計、開発、そして実際の運用までも含んだ業務全体を指します。
開発段階からシステムに触れ、運用によって明らかになった問題やエラーに対処することまでも、バックエンドエンジニアの役割になるでしょう。
上記で解説したサーバー構築やデータベース構築と合わせて、システム開発に必要とされる一連の流れをカバーする仕事になるため、その職務領域は非常に広くなります。
サーバーサイドエンジニアは、バックエンドエンジニアと比較されることが多い職業です。
サーバーサイドエンジニアの「サーバーサイド」とは、「ソフトウェアのサーバー側で動くプログラム」という意味があります。
バックエンドと同じくユーザーの目に見えない部分を指すため、仕事内容が重複することもあり、同じ意味で使われることも多いです。
一方で、バックエンドエンジニアとサーバーサイドエンジニアは、以下のように明確な違いによって分類されることもあります。
バックエンドエンジニア:Web系の領域を基本として管理や構築をするのが仕事
サーバサイドエンジニア:サーバー側で動作するシステムの管理や構築をするのが仕事
WebサイトおよびWebサービスの開発に強く、サーバー構築なども担えるのがバックエンドエンジニアの特徴です。
ソフトウェアの開発や運用、サーバー環境の管理などをメインとするのが、サーバーサイドエンジニアとなります。
バックエンドエンジニアやサーバーサイドエンジニアを目指すのであれば、違いを明確にしておきましょう。
フリーランススタートの求人・案件を参考にすると、フリーランスのバックエンドエンジニアの年収ケースには、たとえば以下のようなものが提示できます。(2021年12月時点)
例えば以下条件の場合のおおよその想定月額単価と年収をお伝えします。
<開発スキル>
必須スキル:
・3年以上のPHP/Java/Rubyなどのプログラミング言語経験
・データベースやインフラ周りの開発経験有
・中/大規模サービス運用経験有
尚可スキル:
・フロントエンド開発経験
・顧客との折衝経験
<稼働日数>
週5日(140~180h)
<勤務地>
東京
・想定月収:約65〜72万円
・想定年収:約780~860万円
現在確認できる求人・案件情報を参考にすると、フリーランスのバックエンドエンジニアでも600〜800万円台の年収を想定することが可能です。
バックエンドエンジニアとしての年収は、求人・案件の条件や自身のスキル・経験によって増減します。
上記の参考に満たないケースもあれば、それ以上の年収を実現することも可能でしょう。
まずは自分のスキルや条件と確認して、フリーランススタートの求人・案件情報から該当する案件をチェックしてみることがおすすめです。
また、リモート(在宅)ワークの開発求人・案件でも上記でお伝えした想定の月額単価や年収になります。
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バックエンドエンジニアとして働く際には、いくつか必要とされるスキルがあります。
特にフリーランスを検討している方は、クライアントに自分のスキルを理解してもらう必要があるため、しっかりとスキルを理解しておきましょう。
早速、バックエンドエンジニアに必要とされるスキルを見ていきましょう。
バックエンドエンジニアとして業務に必要となるプログラミング言語の経験やスキルは必須です。
バックエンドエンジニアとは、幅広い業務を請け負うことが多い職種です。
そのため多くのプログラミング言語に精通していれば、それだけ多くの仕事を的確にこなせる人材であるとアピールできるでしょう。
特にバックエンドエンジニアの仕事に必要とされるのが、PHP、Ruby、Perl、Python、JavaScript、Java、C++といったプログラミング言語です。
これらのプログラミング言語のうち、最低でもひとつはマスターしておくことで、バックエンドエンジニアとしての仕事を獲得しやすくなります。
バックエンドエンジニアとして、サーバーやデータベース構築といった仕事が業務になることから、それに関する経験やスキルも必要です。
たとえばLinuxやWindowsなどの主サーバーでの開発経験や、サーバー構築時に組み合わせるミドルウェアやアプリケーションに関する知識などがあると、フリーランスとして活躍の場が広げられるでしょう。
他にもバックエンドエンジニアに求められるのが「SQL」に関するスキルで、業務内容にデータベース構築が必要とされる場合には必須となります。
SQLとは、データベースの操作を行うためのデータベース言語です。
データベースを思い通りに管理するためにはSQLのスキルが必要となるため、会社員エンジニアやフリーランスエンジニアとしてバックエンドエンジニアを考えるのなら優先して習得することをおすすめします。
バックエンドエンジニアとして、Webサービスに関するシステム開発・運用の経験やスキルもに必要とされる能力です。
プログラミング言語を理解して企画設計を行う能力、クライアントの要望を素早く把握するコミュニケーション能力、プロジェクトを立ち上げて管理するマネジメント能力など、総合的なスキルも必要とされます。
バックエンドエンジニアの仕事では、実際のシステム開発や運用管理の経験を活かせるかどうかもポイントです。
そのため過去にIT系の仕事・勉強をした経験が、バックエンドエンジニアの立場で働く際に役立つ可能性もあります。
バックエンドエンジニアとして、業務をスムーズにするフレームワークや開発ツールの経験・知識も必要スキルです。
IT業界におけるフレームワークや開発ツールとは、システム開発やサーバー構築の際などに便利に活用できるテンプレート、設定ファイルなどを意味します。
バックエンドエンジニアの業務には、以下のようなフレームワークが活用されています。
・CakePHP、Laravel(PHP)
・Spring Framework、Struts(Java)
・Ruby on Rails(Ruby)
・Django、Tensorflow(Python) など
各種プログラミング言語ごとに多くのフレームワークがあるため、使用する言語に合わせてフレームワークを勉強することで業務の効率化を図れるでしょう。
Web開発でチームでの連携が求められる場合などには、バージョン管理やプロジェクト管理を行う開発ツールを利用するケースも考えられます。
「Git」や「Github」などをスムーズに利用できるようにしておくことも、バックエンドエンジニアの業務においては重要なスキルです。
バックエンドエンジニアとして転職実情について知りたい方は以下記事をご一読ください↓
フリーランスとしてバックエンドエンジニアの仕事をすることには、いくつかのメリットがあります。
今後フリーランスとして働く際には、以下のバックエンドエンジニアならではのメリットも確認しておきましょう。
バックエンドエンジニアのフリーランス向けの求人は、フロントエンドエンジニアよりも圧倒的に多いというメリットがあります。
たとえばクラウドテックのフリーランス案件数を比較してみると、それぞれ以下のような数値になりました。(2021年12月時点)
バックエンドエンジニアの案件数:3,043件
フロントエンドエンジニアの案件数:11,662件
このように案件数に差が見られる点は、バックエンドエンジニアのメリットです。
連携して仕事をする機会も多いフロントエンドエンジニアと比較する際には、この案件数の違いは考慮しておきましょう。
バックエンドエンジニアは、安定した需要があるという点でもメリットがある仕事です。
WebサイトやWebアプリケーションが存在し続ける限り、それを支えるバックエンドエンジニアの役割は必要とされます。
そのため常に一定の需要が発生し、フリーランスとしても安定して案件を請け負う機会に恵まれやすいと考えられるでしょう。
一方でバックエンドエンジニアとして需要に応え続けるためには、既存のスキルや知識をアップデートしていくことが重要です。
長くバックエンドエンジニアとして働くつもりなら、トレンドや最新技術の情報には敏感になっておくことがおすすめされます。
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バックエンドエンジニアの将来性は、その担当領域の広さと重要性を考慮すると、非常に高いものになると判断できます。
必要とされる技術や手法が変化することはあっても、システムやWeb開発がある限りバックエンドエンジニアのポジションが不要になることは考えにくいため、これからも継続して案件が提供されるでしょう。
そもそも現在はエンジニアの需要が全体的に高く、業界全体の将来性に期待がされています。
バックエンドエンジニアのフリーランスとして働くという選択は、将来性から見ても十分に考えられるものになるでしょう。
コストの固定化や独自のセキュリティ対策のしやすさなどといったメリットがあるオンプレミス(自社運用)のWebサーバーだけでなく、近年は「AWS」や「Azure」などを使ったクラウドでの運用環境も増えています。
そのためバックエンドエンジニアとしての経験を活かしつつ、自身の将来性を考えるのなら、AWSエンジニアやフルスタックエンジニアなど関連性の高い仕事のスキルも少しずつ学んでいくことがおすすめです。
バックエンドエンジニアの仕事が未経験の方でも、フリーランスとしての活躍を目指すことは可能です。
スキルとして必要とされるPHPやRubyなどは、比較的初心者向けのプログラミング言語であることが知られています。
既に会社員エンジニアとして働いている方などは、スムーズにバックエンドエンジニアとして働く準備ができるでしょう。
つまり、バックエンドエンジニアとしての担当領域が未経験でも、エンジニアとしての開発(実務)経験がある場合、バックエンドエンジニアになることが出来ます。
バックエンドエンジニアへ挑戦する場合、上記で紹介した業務内容や必要スキルを考慮して、それぞれを適宜学べるプログラミングスクールや自宅でのオンライン講習に取り組み、バックエンドエンジニアへのキャリアパスを考えてみましょう。
一方で、エンジニア自体が未経験の場合には、バックエンドエンジニアへの転職は難しくなります。
エンジニアとしての基礎ができていないと、バックエンドエンジニアの仕事を担うことはできません。
バックエンドエンジニアへの転職を考えるのなら、まずは何かしらエンジニアの経験を積むことが必要です。
バックエンドエンジニアに挑戦したい方やプログラミング学習に興味/関心がある方は下記記事をご一読ください↓
バックエンドエンジニアは、Web関連のサービスに必要不可欠な存在です。
さまざまな業界で需要があるため、フットワークの軽いフリーランスとして働ける人材は多くのシーンで必要とされるでしょう。
こちらでバックエンドエンジニアの基本的な仕事内容を学び、これからフリーランスとして働くことを考えてみてはいかがでしょうか。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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