公開日:2022.09.29
更新日:2025.03.24
多くの企業がセキュリティ対策を重視している昨今、セキュリティコンサルタントに対して注目が集まっています。
セキュリティコンサルタントとは情報をサイバー攻撃から守ったり、セキュリティのマネジメントを行ったりする重要な職業です。
本記事では、セキュリティコンサルタントの仕事内容や必要なスキル、年収、関連する資格、将来性などについて解説します。
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<目次>
1.セキュリティコンサルタントの仕事内容
あるべき姿を目指すためのセキュリティ戦略の立案
セキュリティマネジメント
セキュリティ対策の実装・運用支援
2.セキュリティコンサルタントに必要なスキル
セキュリティ製品に関する知識と扱った実務経験
アプリケーション・ITインフラに関する幅広い知識
仮説思考力
セキュリティのトレンドをキャッチアップする情報収集力
3.セキュリティコンサルタントの年収
4.セキュリティコンサルタントに関連する資格
CISA(公認情報システム監査人)
GIAC
ITストラテジスト
システム監査技術者
5.セキュリティコンサルタントの需要・将来性
6.まとめ
セキュリティコンサルタントには企業の情報資産を守ることが求められています。
ここでは、下記の3つの観点からセキュリティコンサルタントの仕事内容について見ていきましょう。
・あるべき姿を目指すためのセキュリティ戦略の立案
・セキュリティマネジメント
・セキュリティ対策の実装・運用支援
それぞれ詳しく解説します。
セキュリティコンサルタントはセキュリティ体制の整理や分析を行い、クライアント企業が目指すべきセキュリティ戦略の立案を行います。
具体的には、クライアントにとってベストなセキュリティ体制を考え、そこに至るまでの計画やプロセスについても提案します。
セキュリティコンサルタントは長いスパンを見据えて、戦略を立案しなければなりません。
大規模な組織やシステム対策の実行には完了まである程度の時間を要するため、目標を定めたら、目標から逆算して中期的な計画を立てます。
セキュリティコンサルタントには情報セキュリティに関する知識だけでなく、クライアント企業の業務プロセスやビジネスモデルについての理解も求められます。
セキュリティコンサルタントはセキュリティマネジメントも行います。
例えば、情報管理や保護の仕組みを構築したり、クライアント企業の監視体制を整えたりします。
また、セキュリティコンサルタントはセキュリティ管理の実施だけでなく、クライアント企業で研修を行う機会も多いです。
例えば、外注先のセキュリティ管理支援やISMS認証取得支援、セキュリティポリシー策定支援などが挙げられます。
さまざまな情報を扱う企業にとって戦略の立案だけでなく、情報システムのマネジメントも不可欠です。
セキュリティコンサルタントはクライアント企業のセキュリティ対策の実装や運用支援を行います。
クライアント企業がセキュリティを整えられるよう実装支援を行う他、運用において不明点や問題点などをサポートします。
その他にも、クライアント企業に対してセキュリティホールを塞ぐためのベンダー選定、検証などの支援も重要な役割です。
セキュリティコンサルタントとして働く上で必要なスキルは下記の4つです。
・セキュリティ製品に関する知識と扱った実務経験
・アプリケーション・ITインフラに関する幅広い知識
・仮説思考力
・セキュリティのトレンドをキャッチアップする情報収集力
それぞれ詳しく解説します。
セキュリティコンサルタントとして働くにあたり、セキュリティ製品に関する知識は不可欠です。
基礎的知識を自ら蓄積しておく必要がある他、さまざまなプロジェクトに参加してノウハウを蓄積していきます。
サイバー攻撃の手法は年々変わりますし、セキュリティ製品は日々更新されるため、常に新しい情報を取得しておかなければなりません。
そして、実際の業務に携わり、セキュリティコンサルタントとして多用な経験を積むことが大切です。
セキュリティコンサルタントにはセキュリティ対策の一部であるアプリケーション、およびITインフラに関する知識が不可欠です。
アプリケーションは企業ごとに異なるバージョンが導入されている他、ITインフラについても導入時期など企業によって違います。
依頼を受けた企業のセキュリティ対策を円滑に行うためには、アプリケーションとITインフラに関する幅広い知識が不可欠です。
また、これらは日々変化しているため、知識のアップデートが常に求められます。
セキュリティコンサルタントには情報漏洩やセキュリティのトラブルなどを未然に防ぐことが求められています。
セキュリティコンサルタントは将来的に起こるだろうトラブルについて仮設を立て、起こり得る事態を想定し、各種対策を講じる必要があります。
そのため、筋道を立てて物事を考える力や発想力、洞察力が不可欠です。
また、クライアントに対して予期できるトラブルについて分かりやすく伝える力も求められます。
セキュリティソフトやサイバー攻撃の手法は日々変化しています。
そのため、セキュリティコンサルタントとして働く限りトレンドのキャッチアップは不可欠です。
セキュリティ製品について興味を持ち、情報収集を日頃から行っているセキュリティコンサルタントは、クライアント企業のニーズに合った提案ができる可能性がアップします。
セキュリティコンサルタントはIT業界の中でも高収入を期待できる職業の一つです。
例えば、スキルのあるセキュリティコンサルタントであれば、30代で年収1000万円も現実的でしょう。
フリーランスのセキュリティコンサルタントの場合、年収は本人の実力や仕事量、仕事に費やせる時間によるため一概には言えません。
参考までに、フリーランススタートに掲載されているセキュリティコンサルタントの求人は、1000万円前後のものが多いです。
フリーランスとして独立した場合、スキルや意欲によっては会社員同様、もしくはそれ以上の年収を稼げるでしょう。
セキュリティコンサルタントとして働くにあたって必須とされている資格はありません。
しかし、業務に直結する資格を取得しておくことで、採用時に有利になる他、業務をスムーズに行えるはずです。
セキュリティコンサルタントに関連する資格は下記の4つです。
・CISA(公認情報システム監査人)
・GIAC
・ITストラテジスト
・システム監査技術者
それぞれ詳しく解説します。
CISAはISACAが認定する国際資格で、日本語では公認情報システム監査人と称します。
この資格は情報システムの監査やセキュリティ、コントロールについての高い技術と知識、さらには経験を有することを証するものです。
CISAの出題傾向の特徴として、監査に関する内容の多さが挙げられます。
そのため、金融や保険、会計の知識を有する人は比較的有利になるでしょう。
CISAは国家資格ではないもののアメリカの企業でも広く周知されています。国内だけでなく、海外においてもスキルや能力を証明できます。
GIACはSANS Instituteが認定する資格で、1999年に創設されました。
この資格はITマネージャーやセキュリティプロフェッショナルを主な対象としており、実務レベルでの情報セキュリティの知識やスキルを有することを証明します。
GIACはセキュリティに関する内容はもちろん、OSや侵入検知、ファイアウォール、インシデント対応などについても問われます。
ITストラテジストはIPAが認定する資格の一つです。
ITストラテジストの難易度は高く、市場価値の高い資格となっています。
この資格は、業務プロセスや企業のビジネスモデルに対し、情報技術を用いた改革や最適化などを行う人材を主な対象にしています。
ITストラテジストを保有していると、経営に関する知識に加えて、高度なITスキルを有していることを証明できます。
ITストラテジスト試験の詳細はこちらより確認できます。
システム監査技術者はITストラテジストと同様、IPAが認定する資格です。
システム監査技術者の難易度は高く、専門性の高い資格としてみなせます。
この資格は情報システムなどについて監査対象から独立した客観的な立場、かつ総合的な評価を行うことができる力を証明します。
セキュリティコンサルタントの業務の中では、リスク評価やセキュリティ監査に関係します。
システム監査技術者試験の詳細はこちらより確認できます。
経済産業省が公表した「情報セキュリティ分野の人材ニーズについて」によると、サイバーセキュリティ人材は不足が懸念されています。
近年、サイバー攻撃の手口が複雑化している他、サイバーセキュリティの分野は急速に進歩しています。
こうしたことからも、多くの企業がセキュリティコンサルタントを求めています。
セキュリティコンサルタントは今後も安定的な需要を見込めるため、これから目指す価値がある職業といえるでしょう。
多くの企業から求められるセキュリティコンサルタントになるためには、高い知識レベルや幅広い経験が不可欠です。
企業が自社の情報管理の重要性を意識している昨今、セキュリティコンサルタントのニーズも高まっています。
セキュリティコンサルタントの仕事の幅は広く、セキュリティ戦略の立案やセキュリティマネジメント、セキュリティ対策の実装・運用支援など多岐におよびます。
また、求められる知識やスキルも高く、一人前のセキュリティコンサルタントになるためには努力が必要です。
セキュリティコンサルタントは年収も高く、将来性もあるため、これから目指す価値のある仕事といえるでしょう。
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