公開日:2023.05.31
更新日:2025.03.24
開発の現場で活躍する専門職には、さまざまな種類があります。
そしてその中で今後も一定の需要が見込まれる専門職として、テストエンジニアが挙げられるでしょう。
そしてテストエンジニアを志している人の中には、「どんな人がテストエンジニアに向いているのか」が気になっている人も多いのではないでしょうか。
テストエンジニアにはさまざまな資質が求められるため、志すにあたっては事前に向き不向きの傾向を理解しておくことが重要です。
そのためこの記事では、テストエンジニアの仕事内容について整理したうえで、テストエンジニアに向いている特徴と向いていない特徴について解説します。
特に以下の方には、この記事をご一読いただきたいです。
・テストエンジニアに向いている人を理解したい方
・テストエンジニアの仕事内容について整理したい方
・テストエンジニアに向いている人の特徴についてしりたい方
・テストエンジニアに向いていない人の特徴についてしりたい方
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<目次>
1.テストエンジニアの仕事内容
テストプランの作成
テストケースの作成
テスト実施と開発チームへのバグの報告
バグシューティング
テスト自動化
2.テストエンジニアに向いている人の特徴
細かいところに気がつくことが得意な人
論理的思考力や問題解決力がある人
テストケースを作成することが好きな人
チームで働くことが好きな人
3.テストエンジニアに向いていない人
緻密な作業が苦手な人
ルーティンワークが嫌いな人
チームで働くことが苦手な人
4.まとめ
ここではまず、テストエンジニアの仕事内容についてお伝えします。
テストエンジニアテストの最初から最後までを手掛ける専門のエンジニアです。
テストエンジニアの仕事ととしてまず挙げられるのが、テストプランの作成です。
テストプランとは、端的にはテストを進めていくための計画のことを指します。
テスト対象の仕様を確認したりテスト観点を抽出したりと、やるべきこと、確認すべきことは多数あります。
<テストプラン作りでやるべきこと>
・製品やソフトウェアの仕様調査
・テスト観点抽出
・製品やソフトウェアに関する情報の収集
・テスト計画書の作成
テスト計画書の作成においても、テストの目的やテスト方針、実施時の注意点、そしてスケジュールなど盛り込むべきことは多数あります。
テストする範囲や優先順位を確認して、テストボリュームを見極めつつ作り上げて行くことが大切です。
テストケースの作成も、テストエンジニアが行うべき大切な仕事の1つです。
テストケースとは、ソフトウェアテストを実行する手順や利用するデータなどを文章としてまとめたものです。
テスト計画に基づいて作成した説明書が、テストケースだと言えるでしょう。
テストケースは、テストを抜け漏れなく実施することを目的として作成されます。
ソフトウェアの使用方法は人によってさまざまであることから、幅広い視点で必要なテストを盛り込み、漏らさず実施する必要があるのです。
後の工程においてテストした内容を見直すためにも、テストケースが重要な意味を持ちます。
テストケースを作成する際には、誰がやっても同じように解釈して同じ手順で実行できるように記述しなくてはなりません。
また、各テストケースがソフトウェアのどの使用や要件に関連するのかを明確にしておくことも、重要なポイントでしょう。
そして仕様書通りにテストを行った場合に期待される結果についても記述しておくことで、テスターが迷わずに業務を遂行できます。
テストプラン・テストケースの作成を終えたら、テスを実施して開発チームへバグを報告します。
基本的にはテストエンジニアの仕事ですが、「テスター」と呼ばれる専門員が担当することもあります。
また、プログラマやシステムエンジニアが実施したり、自動化させたりすることもあるでしょう。
テストの種類は、基本的に以下の4種類に分けられます。
<テストの種類>
・単体テスト:画面や機能ごとに動作検証を行う
・統合テスト他のシステム連携させ、動作検証を行う
・総合テスト:実施に運用を想定してシステム全体の動作検証を行う
・受入テスト:仕様書の記載通りに仕上がっているのか、確認を行う
たとえな一般的なウォーターフォール型の開発現場であれば、基本的には上記の順番」でテストを実施します。
テストが上記4つの工程にわかれているのは、テスト工程ごとに目的や重要性が異なるためです。
システム開発において、人が携わる以上バグが発生しないことは基本的にありません。
そのため、いずれのテスト方法についても重要性は高いといえるでしょう。
またバグだけでなくシステムや機能において改善した方が良いと考えられる点については、開発担当者・部門へ改善提案を行うことが大切です。
もしバグが1つもみられなかったとしても、安心してはいけません。
システム開発においては、バグが1つもはっせいしないことは一般的にないと言えるためです。
バグが全く見つからない場合、テストのやり方に疑問を持つ必要があります。
バグシューティングとは、テスト工程において発生したバグの原因をみつけだし、解消することを指します。
設計や開発の時点でバグを0にすることは現実的に不可能であり、バグの解消は非常に重要な工程ですバグを残さずにシステムを稼働させるためには、テストエンジニアのバグシューティングの制度が非常に重要だと言えるでしょう。
一般的なケースにおいては、バグはどこかの機能に遍在することが多いと言えます。
機能の内容や開発担当者のスキルによっては、さまざまなパターンのバグが発生する可能性があるでしょう。
また、複雑なシステムにおいては、1つのバグを修正しても他のバグが発生してしまうことは往々にしてあります。
テスト自動化とは、シフトウェアテストにおける作業の内自動化できる作業を自動化させることを指します。
自動化された工程では、人が関わることなくバグを発見することが可能です。自動化が進めば、テスト工程が効率化されます。
近年ではアジャイル開発を採用し、短期間でソフトウェアリリースまで進める方式がふえてきています。
短納期になったとしても、成果物の品質が下がってしまってはいけません。
成果物の品質と開発速度を両立させるためには、自動化が非常に有効でしょう。
テスト自動化が進めば、効率化が進められるだけでなくヒューマンエラーの回避も期待できます。
自動化が進んだテスト工程は機械的に進んでいくことから、人為的なミスを避けられるのです。
テスト自動化には、専門的な知識・スキルが必要とされます。
そのためテスト自動化については、自動化を専門的に扱う「テスト自動化エンジニア」と呼ばれる専門職も存在します。
この章では、テストエンジニアに向いている人の特徴についてお伝えします。
テストエンジニアに向いている人の特徴としてまず挙げられるのが、細かいとこに気が付くことです。
不具合のない製品にするためには、細かいところに妥協せず注目する姿勢が求められます。
たとえ小さな不具合があったとしても、製品に残したままリリースしてしまえば問題になってしまいます。
たとえ些細な不具合だったとしても、見過ごさずにしっかりと対応するスタンスが、テストエンジニアには求められます。
成果物の不具合を見つけて担当者に伝える仕事は、非常に根気がいる仕事だと言えるでしょう。
テストエンジニアとして仕事をこなすためには、細かい部分にこだわることを得意としていなくてはいけません。
気にするように指摘されるまでもなく細かいところが気になってしまうくらいの方が、テストエンジニアには向いていると言えます。
論理的思考能力や問題解決力は、テストエンジニアに求められる資質の1つです。
製品のバグを見つけるためには、本質敵に物事を考えることが求められます。
開発担当者から上がってきたものに対して疑問を抱き、筋道立ててバグや不具合の有無を探し出すには、論理的思考能力が必要です。
また、バグが見つかった後の解消に関しても、論炉的思考能力は求められるでしょう。
どこに問題があってどのようにすれば問題が解決するのか、論理的に考えて対処しなくてはなりません。
事象の相関関係から因果関係を見つけだし、障害の原因を見つけ出すことが求められます。
そしてこうした能力は、問題解決能力にも通じるところであるといえるでしょう。
論理的しこいう能力は、さまざまな事象に対して疑問を抱くことから培われます。
幅広いことに対して「なぜ」を考え、繰り返すことで論理的思考能力は身についていくのです。
物事に対して常に疑問を持つ姿勢は、テストエンジニアの業務においてまさに必要とされるものでしょう。
テストケースの作成が苦にならないことも、テストエンジニアに求められる大切な資質の1つです。
テストケースの作成には時間や手間がかかり、前向きに取り組む姿勢が求められるためです。
しっかりと心構えを持って臨めなければ、意味のあるテストケースは作れません。
たとえ形式的にはテストケースを作成できたとしても、テストを実施する担当者がテストの結果をどう判断すれば良いのか分からなけば、意味のあるテストケースであるとは言えないでしょう。
たとえば、手を抜いてテストケースを作ってしまうケースとして、要件定義書の内容をコピー・ペーストしてしまうことが挙げられます。
要件定義書に「Aの場合、BはCするように表示する」と書かれていた場合について紹介します。
この場合、手を抜こうと考えてテストケースに「Aの場合、BはCするように表示することを確認する」とコピー・ペーストして少し手を加えるだけで終わらせてしまうケースがあるのです。
ここままだと、テストを実施する担当はテストの結果についてどのように判断すれば良いのか分からなくなってしまいます。
テストエンジニアは、テストケース作りにしっかり取り組むことに抵抗感がない人出なければ務まらないでしょう。
チームで働くことが好きなことも、テストエンジニアには必要な要素の1つです。
テストエンジニアの業務には、他のチームメンバーとの協力や連携が必要な場面も多々あるためです。
特にテスト結果をフィードバックする際には、開発担当者サイドとの衝突を避けるためのコミュニケーションが求められます。
開発の不備を指摘する行為ではあるため、自分の考えや意見をただ伝えるだけでは伝わらないだけではなく、反感を買ってしまうこともあるでしょう。
フィードバックの際には、相手の立場になって言葉を選んだり、状況に合わせて発言したりする必要があるでしょう。
「エンジニア」と言われると一人で黙々と仕事をこなしているイメージが持たれがちですが、チームでの仕事を基本とすることは多々あります。
コミュニケーションが苦手なことが理由でエンジニアを目指しているのであれば、一度しっかりと考えてみた方が良いでしょう。
この章では、テストエンジニアには向いていないと考えられる人の特徴についてお伝えします。
緻密な作業が苦手な人は、テストエンジニアに向いているとは言いづらいでしょう。
テストエンジニアには、細かい作業を区にせず取り組む姿勢が必要だからです。
テストエンジニアの仕事は、開発サイドから回ってきたものをチェックし、バグや不具合がないかチェックして回答することです。
回ってきたものにバグがないことは通常考えづらく、バグを見逃さないように詳細な部分にまで目を光らせることが求められます。
細かい作業について苦手意識を持っていたり、細かいことを気にしないような性格だったりすると、テストエンジニアの仕事はなかなか上手くいきません。
面倒に感じるようなことやだれもきにしないようなことでもしっかりと確認し、緻密に作業できる人材が適しているでしょう。
ルーティンワークが苦手・嫌いな人も、テストエンジニアの仕事にはあまり向いていません。
テストエンジニアの業務においては、単調な作業が長時間続くことが通常だからです。
確実にバグや不具合をなくしていくためには、単調な作業を繰り返し行わなくてはなりません。
単調なテストが続いたとしても、もちろん手を抜くことはできません。集中して作業に当たらなければ、バグや不具合を見落としてしまう可能性があるためです。
単純な作業でも飽きてしまわずに、楽しみを見つけながらコツコツと続けられる人であれば、テストエンジニアには適していると言えるでしょう。
また、長時間のテスト実施に対応していくには、集中力を持続させる力も求められます。
チームで働くことを苦手としている人は、テストエンジニアの仕事には向いていない可能性が高いでしょう。
テストエンジニアには、他のメンバーと一緒に仕事をすることが多くあるためです。
具体的には、開発チームが作ったものをテストし、バグや不具合を見つけ出して指摘しなくてはなりません。
他人の成果物にして気をする作業には、通常のやり取りよりも高いレベルのコミュニケーション能力が求められます。
たとえ正論だったとしても、言い方を間違えれば相手に受け入れてもらうことはできません。
普段から開発チームと人間関係を気づけていなければ、やり取りがをスムーズに行うことも難しいでしょう。
テストエンジニアを目指すのであれば、職場内でのコミュニケーションが一定必要だと認識しておきましょう。
テストエンジニアは、テスト設計やテストケースの作成、そしてテストの実行などを仕事する専門職です。
テストエンジニアの仕事は非常に緻密で細かいものであり、志望するのであれば根気良さや集中力などが必要です。
また、他の担当者とのコミュニケーションが求められる局面も多く、一定のコミュニケーション力ももとめられられるでしょう。
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