フリーランスの結婚事情とは?フリーランスとして幸せな結婚を送るための方法

フリーランス常識

2021.10.22

フリーランスとして働くことが珍しくなくなっている昨今は、会社に雇われずに自由な生活をしている人も増えてきています。
自由な生活はプライベートを充実させ、家族との幸せな時間を作ることにつながっていくでしょう。


しかし、フリーランスはその特殊な労働形態ゆえに、結婚事情が複雑になることがあります。
「結婚を検討しているけど上手く話が進まない」「将来フリーランスになりたいけど、結婚相手に納得してもらえるか不安」
そんな悩みを抱えている人も多いでしょう。


そこで今回は、フリーランスの結婚事情をさまざまな角度から検証していきます。
フリーランスの結婚ならではのメリットやデメリットの他、結婚前に準備しておきたいポイントを紹介するので、これからの参考にしてみてください。

<目次>
1.現状の結婚事情ってどうなの?
2.フリーランスが結婚相手でも気にしない方もいる
3.フリーランスとの結婚のメリットデメリット
フリーランスとの結婚メリット①:相手(パートナー)の生活や時間に合わせやすい
フリーランスとの結婚メリット②:好きな場所に住める
フリーランスとの結婚デメリット①:収入が不安定
フリーランスとの結婚デメリット②:相手(パートナー)の親の説得が大変そう
4.フリーランスとの結婚前に準備すること
税金関連の確認
・青色事業専従者給与
・扶養控除
保険や年金関連の確認
結婚式にかかる費用計算
結婚後にかかる費用計算
5.フリーランスで幸せな結婚をしよう!
6.まとめ

 

 

 

1.現状の結婚事情ってどうなの?


フリーランス結婚関連画像
フリーランス結婚関連画像

フリーランスとして働いていると、スムーズに結婚することが難しくなるケースも考えられます。 

厚生労働省が2015年に行った「第15回出生動向基本調査」によると、男女の平均初婚年齢は男性が30.7歳、女性が29.1歳となっています。 

 

新入社員として働いてキャリアを積み、フリーランスとして独立する頃には、ちょうどそのくらいの年齢になっている人も多いでしょう。 

しかし、フリーランスには会社員とは雇用形態や収入方法が異なるため、結婚もこれまでの感覚では上手くいかないこともあります。

 

たとえばフリーランス協会が実施した調査「フリーランス白書 2021」では、「フリーランスを続けていくうえで障壁になっているもの」という問いに対して、「社会的信用を得るのが難しい」と回答した人が30.2%になっている点がポイントです。

これは金融機関での住宅ローン融資などが難しくなることに加えて、結婚相手にフリーランスの働き方を理解してもらうことの困難さにもつながると想像できます。

 

社会的信用が低いフリーランスへの偏見などが、結婚事情にも関係する可能性があるでしょう。

また、フリーランスは自宅での仕事が多くなるため、将来の結婚相手と出会いづらいという点も問題です。

 

「第15回出生動向基本調査」によると、結婚相手との出会いのきっかけに「職場や仕事で」と答えた人が28.1%、「友人・兄弟姉妹を通じて」と答えた人が30.9%になっています。

人間関係や職場が限定的になりやすいフリーランスは、ポピュラーな出会いのきっかけに期待しづらいです。

 

そういった環境の問題もまた、フリーランスの結婚が難しくなる理由になっていると考えられます。

このような現状の情報を参考にすると、多くのフリーランスが結婚に苦労している事情が見えてくるでしょう

 

 

 

 

2.フリーランスが結婚相手でも気にしない方もいる


フリーランス結婚関連画像
フリーランス結婚関連画像

上記のような事情がある一方で、フリーランスとの結婚を気にしない方も多いと考えられます。

内閣府の平成26年度「結婚・家族形成に関する意識調査」では、結婚相手に求める条件として多かったのが男女ともに「価値観が近いこと」「一緒にいて楽しいこと」「一緒にいて気をつかわないこと」の3つでした。

 

職種や経済力といった項目は、男女ともにそれらと比較すると低く職種が10.8%、経済力が32.1%という数値に留まっています。

このことから、フリーランスという職種であっても価値観や気持ちのフィーリングが合えば、結婚という選択肢は考えられるのです。

 

会社員でいることが必ずしも安定とならない現代においては、フリーランスだからといって結婚ができないわけではありません。

どのような結婚相手が望まれているのかを理解して、フリーランスとしてのメリットを提示していくことができれば、結婚の話を進めていくことができるでしょう。

 

フリーランスという働き方について知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

3.フリーランスとの結婚のメリットデメリット


フリーランスとの結婚のメリットデメリット
フリーランスとの結婚のメリットデメリット

フリーランスと結婚することには、いくつかのメリット・デメリットがあります。

メリットを押し出して、デメリットへの対策を練ることができれば、結婚の話は現実に近づいていくでしょう。

 

まずは考えられるメリットとデメリットを下記で確認してみましょう。

 

フリーランスとの結婚メリット①:相手(パートナー)の生活や時間に合わせやすい

フリーランスは自由な労働が可能なので、結婚相手の生活に合わせやすいというメリットがあります

たとえばパートナーが夜勤で働いている場合なども、労働時間を夜に合わせられれば、夫婦一緒にいる時間を増やすことができるでしょう。

 

休日のタイミングも一緒にしやすいので、同じ趣味に夫婦で没頭することも可能です。

仕事の量や時間をコントロールできるフリーランスならではの特徴は、結婚生活を充実させるきっかけになります。

 

生活の時間を合わせやすいということは、結婚後の出産や子育ての時期にもメリットがあります。

自宅にいながら働くことができれば、子育てと仕事の両立がしやすくなります。

 

どちらか一方に育児を押し付けることなく、協力し合える環境が作られるのです。

フリーランスの働き方は、そういった形で結婚生活に多くのメリットを与えるでしょう。

 

 

フリーランスとの結婚メリット②:好きな場所に住める

テレワークやリモートワーク(在宅ワーク)が主流のフリーランスであれば、好きな場所を選んで住むことができます

そのため結婚相手が持つ自宅に対する要望に応えやすく、結婚後の環境を構築しやすいでしょう。

 

会社に通っているパートナーに合わせて自宅を職場の近くにしたり、自然の多い地方に移り住んだりといったことも検討できます。

転勤の心配がなく、自由な引っ越しが可能な点も、フリーランスが持つ結婚のメリットになるでしょう。

 

 

フリーランスとの結婚デメリット①:収入が不安定

フリーランスのデメリットとしては、収入が不安定な点が挙げられます。

フリーランスとして現段階で安定した収入があったとしても、それが今後も継続していくとは限りません。

 

フリーランスは昇給やボーナスが約束されているわけでもないので、予定していた収入のラインに届かないこともあるでしょう。

そういった収入の不安定さから、フリーランスとの結婚が敬遠されるケースもあります。

 

しかし不安定ということは、逆に考えればフリーランスは大きく稼げるチャンスがあるということにもなります。

将来的に予想以上の収入を獲得できる可能性もあるため、必ずしもフリーランス収入面が結婚のデメリットになるわけではありません。

 

「フリーランス白書 2020」を見ると、回答者の半数(53%)以上が400万円以上の個人収入を得ています。

フリーランス=低収入というわけではないので、相手の理解を得ることができれば結婚することができるでしょう。

 

フリーランスエンジニアの年収について詳しく知りたい/参考にしたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

フリーランスとの結婚デメリット②:相手(パートナー)の親の説得が大変そう

フリーランスへの理解がまだ十分ではない現状だと、結婚相手の親を説得するのが大変になるかもしれません。

フリーランスは新しい働き方の一種であるため、会社勤めが当たり前だった世代から不信感を覚えられる可能性があります。

 

結婚時に相手の親を説得する必要がある場合には、具体的な収入を証明したり、事業内容を実際に見せて説明したりといった方法が検討されます。

親の理解を得ないまま結婚を強行することは、その後に実家からの支援を受けられなくなるなどのデメリットが発生するためおすすめしません。

 

何より相手の親と仲違いした状態では、幸せな結婚生活を送ることが難しくなります。

フリーランスの良さをわかってもらえるように、相手の親の説得は粘り強く続けていきましょう。

 

 

 

4.フリーランスとの結婚前に準備すること


フリーランス結婚関連画像
フリーランス結婚関連画像

フリーランスには、結婚前にいくつか準備しておきたい項目があります。

事前準備ができていれば、結婚を認めてもらいやすくなり、結婚後の生活を安定させやすくなります。

 

以下を参考にして、フリーランスとしてできる準備を進めておきましょう。

 

税金関連の確認

フリーランスとして働く場合、税金に関する申請や支払いも全て自分で行うことになります。

負担は大きくなりますが、その分きちんと準備できれば節税を行うことも可能です。

 

たとえば「青色事業専従者給与」や「扶養控除」は節税につながる重要なポイントなので、以下を参考に詳細を確認してみてください。

 

フリーランスの税金の種類や節税方法を知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

・青色事業専従者給与

青色事業専従者給与とは、事業を手伝っている家族に支払った給与を必要経費として計上することで、その分の金額を控除できる制度です。

以下の要件を満たす家族に対しては、青色事業専従者給与の控除対象とすることができます。

青色申告者と生計が一緒の親族
その年の12月31日の段階で年齢が15歳以上
その年を通じて6ヶ月以上青色申告者の事業に専従している
青色事業専従者給与に関する届出書」を所轄税務署長に提出している
届出書に記載されている方法と金額の範囲内で支払われている

 

上記の内容をクリアしていれば、結婚相手や両親などを青色事業専従者給与の対象にできます。

特にフリーランスとして活動をする方は知識として覚えておきましょう。

 

・扶養控除

扶養控除とは、納税を行う人に扶養対象の親族がいる場合に、一定の所得控除が受けられる税務上の制度です。

その年の12月31日の段階で以下の条件を全て満たす人が、扶養控除の対象になります。

配偶者以外の親族(6親等内の血族及び3親等内の姻族)
納税者と生計を同じにしている
年間の合計所得が48万円以下、給与だけなら収入が103万円以下の人
青色申告者の事業専従者としてその年に一度も給与をもらっていない
白色申告者の事業専従者ではない

 

上記の条件を満たす人に対しては、38〜63万円の控除が認められます。

 

フリーランスとして扶養控除について詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

保険や年金関連の確認

フリーランスとして独立して働く場合、保険や年金などの社会保険は自分自身で支払う必要があります。

国民健康保険や国民年金を毎月支払わなければならないため、生活費を圧迫することになるでしょう。

 

もしパートナーが会社に正社員で勤めている場合には、社会保険の扶養に入ることも考えられます。

年間の収入が130万円以下(被保険者の年収の1/2以下)という厳しい条件はありますが、フリーランスとして仕事が安定しなかった場合にはひとつの選択肢になるので覚えておいてください。

 

また、自分とパートナーの社会保険料は、「社会保険料控除」を申請することで支払い金額分の所得控除が受けられます。

フリーランスとして少しでも家計の負担を減らせるように、国民年金や国民年金を支払っている場合には確定申告で社会保険料控除を申告しておきましょう。

 

フリーランスとして社会保険について詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

結婚式にかかる費用計算

結婚式にかかる費用を計算しておくことも、フリーランスがしておきたい事前準備のひとつです。

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2020調べ」によると、挙式、披露宴・ウエディングパーティの総額平均は362.3万円となっています。

 

結婚費用は比較的高い出費になるため、フリーランスとしてまだ安定した収入がない場合には、費用の捻出が難しくなるかもしれません。

一方で、同調査による挙式、披露宴・ウエディングパーティの「カップルの自己負担金額」の平均は、154.6万円になっています。

 

ご祝儀による補填があるため、実際の出費は全体の総額よりも低く抑えることができるのです。

また、親・親族から挙式、披露宴・ウエディングパーティの援助を受けられるケースも多く、同調査では71.3%が費用の支援を受けています。

 

両親から援助を受けられるのであれば、出費を抑えつつ結婚式を実行することができるでしょう。

「フリーランスで収入が不安だから結婚式はしないでおこう」と最初から諦めるのではなく、まずは自己負担となる費用を計算してみるのがおすすめです。

 

特にパートナーが結婚式を望んでいる場合には、しっかり話し合ってできる範囲を見積もってみてください。

 

 

結婚後にかかる費用計算

結婚後の費用を計算しておくことも、フリーランスの結婚前の準備になります。

新生活準備調査2016(リクルートブライダル総研調べ)によると、結婚後の新生活にかかる費用としては以下のようなものが考えられます。

新生活の準備費用の平均:72.3万円
敷金・礼金の平均:18.2万円
引越し費用の平均:6.4万円

 

新生活の準備費用には、インテリアや家具、家電製品などが多くを占めます。

どのような部分に費用がかかるのかを把握しておけば、工夫してコストを抑えることもできるでしょう。

 

 

 

5.フリーランスで幸せな結婚をしよう!


フリーランス結婚関連画像
フリーランス結婚関連画像像

フリーランスとして働いていく際に感じる不安は、結婚を躊躇させることがあります。

「収入が減って相手を困らせることになるのでは?」「本当にフリーランスとして働きながら家庭を築けるのか?」

 

そんな疑問を抱えることは、決して不自然ではありません。

しかし、フリーランスでもきちんと知識を持って準備を行えば、幸せな結婚はできます。

 

むしろフリーランスとしての特徴やメリットが、結婚生活にプラスとなることも多いでしょう。

フリーランスだからこそ実現できる結婚生活を追求して、幸せな結婚を目指してみてください

 

 

 

6.まとめ


フリーランスの結婚事情や結婚前後のポイントについて解説してきました。

フリーランスでも、世間一般と変わらない幸せな結婚をすることはできます。

 

フリーランスならではのメリットを活用し、デメリットを解消していければ、理想的な夫婦生活を送ることができるでしょう。

この機会にフリーランスの結婚事情と必要な準備を確認し、将来の展望を考えてみてください。

 

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。

 

なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。

通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。

 

フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!

 

フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから

 

フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→

 

 

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

twitterでシェア
facebookでシェア
facebookでシェア

フリーランスお役立ち記事を検索

新着フリーランス求人・案件

おすすめフリーランス求人・案件