Scalaの特徴って?人気のプログラミング言語である理由・将来性についても解説

開発

2021.11.29

Scalaは世界的に有名なオンラインサービスにも利用されており、今後もScalaの知識や経験を持つ人材に期待が寄せられています。


しかし、Scalaとは何か、具体的にどのようなものかわからないままですと習得すべきプログラミング言語なのか悩んでしまうのも確かです。


今回はScalaに関する基礎知識やScalaで開発されたサービス、Scalaの将来性についてご紹介します。

 

 

 

1.Scalaの特徴


Scala特徴関連画像
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Scalaはマルチパラダイムのプログラミング言語であり、オブジェクト指向言語と関数型言語の機能が統合されているのが特徴です。

そして、Javaの実行できる環境との互換性に優れており、Javaのライブラリを存分に利用可能なこと、既に作られたJavaのプログラムとの連携もスムーズな仕組みを兼ね備えています。

Udemy
ドットインストール
Paiza など

 

上記はScalaの主な特徴です。それぞれの項目について少し掘り下げて見てみましょう。

 

オブジェクト指向 

Scalaではオブジェクト指向と関数型プログラミングの両方の機能を扱うことができます

オブジェクト指向と関数型プログラミングのメリットの部分を利用できるため、効率的な開発言語として長年注目されています。

 

またScalaは拡張性が高く、エンジニア自身がカスタマイズしやすいこと、コードの量が少なくて済むこと、デバッグしやすいこと、マルチプラットフォーム及びマルチデバイスの開発が可能であることなども利点であり、使い方次第でどんなものでも作れると言っても過言ではない実力を秘めています。

その他にもScalaは静的型付き言語であることから、実行速度が早い点も知っておくべきです。

 

簡単に言えば、柔軟かつカスタマイズしやすいプログラミング言語でありながら、プログラムの動作のスピードを犠牲にしないということです。

 

 

Javaとの互換性が高い・JVM上で動作する

ScalaはJavaとの互換性が高く、JVM(Java Virtual Machine)と呼ばれるJava仮想マシン上でも動作します。

前項で説明したマルチプラットフォーム及びマルチデバイスの開発を可能とする理由です。

 

Javaと言えばWindows、Mac、Linuxなど各種OSで動作するプログラミング言語であり、そのライブラリを相互に利用できるということはJavaにできることはScalaにもできます。

また、仮想マシン上で動くということは開発環境や実行環境を整えやすいということであり、OSやデバイスによらず開発チームの環境を揃えたり、実行環境の構築がスムーズだったりする点もチェックしておくべきポイントと言えるでしょう。

 

 

初心者にとって習得難易度が高い

正直な所、Scalaは初心者にとって習得難易度が高いのも特徴のひとつと言えます。

極端なことを言えば、Javaのライブラリを利用するための知識や経験が必要であり、その他にもオブジェクト指向や関数型プログラミングなど、ある程度プログラミング全般の基礎が備わっている必要があるためです。

 

Javaでできることは何でもできるのは、Javaを理解し、習熟した上でScalaによるプログラミングを行う場合であり、Scalaだけを学べばJavaも使えるというような誤解を受けてしまう人もいらっしゃいます。

プログラミング全般に言えることですが、それぞれが直接的及び間接的に関係あるなしに関わらず、基礎として知っておくべき、覚えておくべき知識が多い点を理解した上でScalaを学ぶのがおすすめです。

 

とはいえ、独学で学べないレベルではありませんので、まずは情報収集から始めてみましょう。

 

 

ScalaのフレームワークであるPlay Framework

ScalaにはJavaとScalaで作られたPlay FrameworkというWebアプリケーションフレームワークがあります。

コードがすぐに反映されること、フレームワークがバグやエラーを特定してくれることから開発しやすいフレームワークと言えるでしょう。

 

Play Frameworkは他のフレームワークと比べれば軽量である点、使い方を学ぶ場合の難易度は低いため、学習環境としても利用しやすいです。

動作が早く、SassやJavaScriptなど様々な技術に対応していることから、Scalaの持つ柔軟な拡張性を充分に発揮することが可能です。

 

もちろん、Javaがインストールできる環境であればPlay Frameworkもインストールできるため、Windows、Mac、Linuxなどマルチプラットフォーム対応です。

Scalaを学んでみたいとお考えであれば、まずは仮想環境を用意してJavaとPlay Frameworkをインストールしてみることをおすすめします。

 

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Scalaのフリーランス求人・案件
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2.Scalaで開発されたサービス


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次にScalaで開発されたサービスをいくつか見てみましょう。

Twitter(ツイッター)
LinkedIn(リンクトイン)
LINE(ライン)
SmartNews(スマートニュース)
Foursquare(フォースクエア)

 

上記はごく一部ですが、Scalaで開発されたオンラインサービスです。既に多くのユーザーを抱えているサービスばかりであり、Scalaの実力が示されている結果と言えます。

同時にScalaの知識や経験を持つエンジニアが必要となる理由でもあり、既にScalaによって開発されたサービスだけでなく、これからScalaにしようと考えているメーカーやブランド、オンラインサービスにおいてScalaエンジニアが重宝されることは明白です。

 

 

 

3.Scalaの将来性・年収


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次にScalaの将来性や年収、Scalaを習得したいエンジニアが増加している理由をご紹介します。

 

Scalaの将来性

Scalaの将来性についてはJavaとの互換性が高いこと、既存のJavaで作られたプログラムとの相性が良いことから、これから先にScalaに乗り換えようとしている企業や組織、またはScalaによる開発を受発注したい開発元に需要があるのは確かです

Javaから乗り換えるといっても、すべてを書き換えるような作業ばかりではなく、Javaの良い部分を残しながらコードを少なくできること、動作が早くすることが目的など様々です。

 

もちろん、新規での開発案件もあり、プロジェクトに関わりたいと考える場合にもおすすめです。

その他、Scalaを覚えた上で他のプログラミング言語やスキルを身につけながら、具体的な成果や実績を積み上げることで、他のエンジニアとの差別化につながり、結果としてキャリアの積み上げ=年収のアップも期待できるでしょう。

 

 

Scalaの年収

Scalaのスキルを持つエンジニアの年収は平均600万円前後、高いと1,300万円という大台に乗る可能性もあります。

Scalaの上位となるのはGo言語であり、平均600万円は同じですが求人数が多い印象です。

 

Scalaの下はPython、Kotllin、TypeScriptと続いており、現時点においてはPythonの求人・案件数の方が多い状況と言えます。

ただし、前述した通りにScalaの将来性については決して低いものではないため学んでおいて損はないのも確かです。

 

どちらかと言えばScala一本でアピールするというより、他のプログラミング言語やスキルと合わせてアピールすることで、さらに年収を高められるというのが理想的と言えるでしょう。

Scalaのフリーランスエンジニアの年収は以下のとおりです。

職種名 平均年収 最高年収 最低年収
Scalaエンジニア 1,045万円 1,920万円 360万円

 

 

Scalaを習得したいエンジニアは増加している

2020 HackerRank Developer Skills Reportの資料によると「次に学んでみたい言語は?」という問いかけに対して、下記のような結果が記されています。

開発言語 割合
1.Go言語 36.2%
2.Python 27.7%
3.Kotlin 24.9%
4.TypeScript 20.7%
5.R言語 20%
6.Scala 18.7%
7.Swift 16.7%
8.Rust 16.3%
9.Ruby 15.9%
10.JavaScript 15%

 

また、次に学んでみたい言語とは別に年収がアップしている言語として、1位のPerlに次いで2位にScalaがランクインしていることから、スキルを獲得することによる年収アップ、キャリアアップが期待できることもScalaを習得したいエンジニアが増加している要因と言えるでしょう。

 

 

 

 

 

4.まとめ


今回はScalaに関する基礎知識やScalaで開発されたサービス、Scalaの将来性についてご紹介しました。

Scalaは特別新しいプログラミング言語ではありませんが柔軟性があること、カスタマイズ性に富むこと、何よりもJavaとの相性や互換性に優れていることから、スキルとしての需要は増えることはあっても減ることはないでしょう。

 

例えば、既存のJavaで作られてプログラムやシステムをScalaに書き換えることができれば、レガシーシステムという大きな課題の解決の一助となる可能性があるためです。

その他にも開発だけでなく、管理や更新、保守などの面における課題や問題を解決できる可能性もあるかもしれません。

 

まずはScalaを学んでみること、Scalaを学ぶための基礎知識を積み上げることから始めることをおすすめします

 

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