公開日:2021.01.22
更新日:2025.03.24
インターネットが一般的に普及し始めた時期から存在するプログラミング言語のRubyは、高い柔軟性や初心者でも利用しやすいなどの特徴から長年に渡って高い人気を保っています。そしてRubyに欠かせないフレームワークが、Ruby on Railsです。
今回は、Ruby on Railsの特徴や歴史、Ruby on Railsでできることや実際にRuby on Railsで開発されたサービスなどを解説します。
特に、以下の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・Rubyを習得し始め、フレームワークを学びたいと考えているエンジニアの方
・Ruby on Railsの特徴を知りたい方
・Ruby on Railsが向いている開発を知りたい方
・Ruby on Railsで実際に開発されたサービスを知りたい方
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<目次>
1.RubyのWebフレームワークであるRuby on Railsとは
Webフレームワークとは
Ruby on Railsとは
Ruby on Railsの歴史
Rubyのフレームワークの中でのRuby on Railsの位置づけ
2.RubyのWebフレームワークのRuby on Railsの特徴
MVCモデルを採用
DRY原則(Don’t Repeat Yourself)
CoC(Convention over Configuration:設定より規約)
3.Ruby on Railsでできること
Webサービスの開発
スクレイピング
API
4.Ruby on Railsで開発されたサービス
食べログ
クックパッド
クラウドワークス
6.まとめ
ここでは、RubyのWebフレームワークであるRuby on Railsの概要や、そもそもWebフレームワークとは何かについてお伝えします。
Webフレームワークとは、Webのアプリケーション開発において用いられる機能や骨組みをまとめたものです。
Webフレームワークを用いることで開発者が書くべきプログラムが最低限のものだけになり、開発にかかる時間や負担を大幅に減らせます。
また、コードの書き方が統一されるため、機能の追加や修正がしやすくなる点も特徴的です。
Webフレームワークを使いこなすには一定の学習が必要ですが、開発の時間短縮や品質の確保などメリットは非常に大きいと言えるでしょう。
Ruby on Railsとは、プログラム言語であるRubyのWebフレームワークの1つです。
エンジニアの間では、「Rails」や「RoR」と略して呼ばれることもあります。
2004年にデンマークのプログラマー、デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン(以下DHH)氏が生み出しました。
Ruby on Railsはベンチャー企業に人気があり、近年ではSNSや有名マッチングサービス、オンラインゲームなど様々な分野の開発に使用されています。
プログラミング言語Rubyは初心者でも扱いやすく、1995年に一般公開されて以降世界中のエンジニアに使用されてきました。
そんな中、2004年にDHH氏がRuby on Railsを開発し、Rubyの人気はさらに高まることとなります。
当時DHH氏が関わっていた開発プロジェクトでRubyが使われており、その際に使用していたソースコードを一般化したことが、Ruby on Railsの始まりです。
Ruby on Railsが開発されて以降、Rubyの使用人口は爆発的に増えました。
RubyのフレームワークにはSinatraやPadrinoなど様々な種類がありますが、その中でもRuby on Railsは最も指示されているWebフレームワークだと言えます。
実際にGoogleトレンドで過去5年間の検索状況を調査しても、他のフレームワーク(SinatraやPadrino、Pakyow)と比較してひと際多く検索されていました。(参考:Googleトレンド)
この結果から、プログラム言語RubyにとってRuby on Railsがいかに重要なフレームワークであるかが分かるでしょう。
Ruby on Rails以外のRubyフレームワークを理解しておきたい方は下記記事をご一読ください↓
ここでは、RubyのWebフレームワークRuby on Railsの特徴を3つに整理してお伝えします。
Ruby on Railsは、MVCモデルを採用して設計されています。
MVCモデルとは、以下の略語です。
Model(モデル):データの生成
View(ビュー):見た目の作成
Controller(コントローラー):ユーザー要求に応じたモデル・ビューの連携
中心となる処理と見た目を作成する処理とを分割することで、コードの再利用性やメンテナンス性が高まります。
Ruby on Railsの根底にある重要な思想の1つが、DRY原則です。
DRYとは「Don’t Repeat Yourself」の略であり、同じコードを何度も書かないことを指します。
つまりRuby on Railsは同じコードの書き直しが起こらないように設計されており、Webアプリケーション開発が効率的になります。
そのため、Ruby on Railsを使用しているとアプリケーションの仕様変更などにも柔軟に対応しやすくなります。
Ruby on Railsには、「CoC(Convention over Configuration:設定より規約)」という原則があります。
Ruby on Railsは幅広い選択肢の提供よりも、無駄なく最も効率的な答えを提供することを目的としたフレームワークです。
Ruby on Railsに用意されている規約に沿って開発を進めることで自分で設定を行う必要がなくなるため、無駄なく効率的に開発が進められるでしょう。
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ここでは、Ruby on Railsでできる主な開発を3つお伝えします。
Web開発向けに開発されたRuby on Railsは、Webサービスの開発に適しています。
Ruby on Railsには開発スピードを高めることが期待でき、Webサイトやショッピングサイト、SNSなど非常に幅広いWebサービスで使用されています。
システムの改善にスピード感が求められるWebサービスには、仕様変更などに無駄なく効率的に対応しやすいRuby on Railsが非常に適していると言えるでしょう。
また、スクリプト言語であるRuby on Railsで構築されたプログラムは、エラーの発見も容易です。
Ruby on Railsにおける技術には、スクレイピングが含まれています。
スクレイピングとはWebで情報を自動入手し、利用しやすい形に加工して新たな情報を生み出す技術を指します。
近年多数存在するニュースサイトから見出し情報を取り出して並べるなど、サービス開発やWebマーケティングとうに活用できる技術です。
データの抽出は手動で行うと膨大な時間を必要とするため、スクレイピング技術が圧倒的な業務効率化をもたらす分野は多数あります。
Ruby on RailsはAPI開発にも適しています。
例えばスマホアプリを運営している中で取得したユーザー情報を保存する場合に、サーバー側で情報管理をする為のプログラムにRuby on Railsが活用できます。
ここでは、Ruby on Railsを使って開発された有名なサービスを3つ紹介します。
Ruby on Railsが使用されたWebサービスとしてはまず、食べログが挙げられます。
株式会社カカクコムが運営するレストランの口コミサイトの食べログは、2005年よりサービスを開始していました。
そして利用者の増加に伴い2007年にサービス開発・機能改善の円滑化を目的としてRuby on Railsを採用し、全面リニューアルをしています。
カカクコム社はそれまでも度々、ユーザーから様々な機能改善要望を受けていました。
そのため同社は、より柔軟な対応ができるサイトへ生まれ変わらせるために、Ruby on Railsを取り入れたリニューアルを行ったと発表しています。
月間約5,800万人が利用する料理レシピ投稿・検索サイトのクックパッドも、Ruby on Railsで構築されています。
実際にクックパッド開発者は、ブログで積極的に情報開示を行なっています。運営会社のクックパッド株式会社は、Ruby on Railsで構築したサイトの運営経験を最も多く積んでいる会社の1つだと言えるでしょう。
Ruby on Railsが使われているサービスとしては、クラウドソーシングサービスとして国内最大手のクラウドワークスも挙げられます。
Ruby on Railsを採用したことによって、今後プログラマーが増加したとしてもプログラムの均質性を確保できるようになったと言えます。
クラウドソーシングサービスの市場は今後も広がっていく可能性があります。
そのためクラウドワークスは、サービス拡大に向けたシステム基盤整備や開発体制変化への準備をRuby on Railsを採用することで行ったといえるでしょう。
Ruby on Railsはプログラム言語であるRubyのWebフレームワークの1つです。
Rubyのフレームワークの中でも最も支持されていると言っても過言ではなく、世界中の様々なエンジニアが使用しています。
MVCモデルを採用しているためコードの再利用性が高く、DRY原則やCoCによってシンプルかつ効率的な開発が期待できます。
Ruby on RailsはWebサービス開発やスクレイピングに適しており、クックパッドや食べログなど様々な有名サービスに採用されています。
今後学んでいくフレームワークとしても実用性は高いと言えるでしょう。
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