公開日:2021.02.08
更新日:2025.03.24
新型コロナウイルスの感染が拡大して以降、Web面接(オンライン面接)で求職者の選考を行う企業が増えてきました。
転職を希望する人は、Web面接(オンライン面接)ならではの流れや注意点の確認が必要です。「IT関係のツールはよくわからない」「対面面接とそこまで変わらない」と自分をアップデートせずにいると、いざというときに大きな失敗に陥るかもしれません。
当記事ではWeb面接(オンライン面接)の概要や基本的な流れ、事前に準備すべきこと、よくあるトラブルについて解説します。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.Web面接(オンライン面接)とは?
Web面接(オンライン面接)の実施状況
Web面接(オンライン面接)の流れ
Web面接(オンライン面接)と対面面接の違い
2.Web面接(オンライン面接)で事前に確認や準備しておくこと
Web面接(オンライン面接)ツールの確認
Web面接(オンライン面接)ツールのアイコンやプロフィール画像、背景の確認
ネットワーク環境やデバイスの確認
資料や履歴書/職務経歴書の確認
3.Web面接(オンライン面接)で起こりやすいトラブルとは?
接続不良または音声が聞こえない
PCがWeb面接(オンライン面接)直前で故障してしまった
4.WEB面接(オンライン面接)でよくある疑問解決します
PCではなくスマートフォンでも問題ないですか?
自宅以外でWeb面接(オンライン面接)を受けても大丈夫?
5.まとめ
Web面接(オンライン面接)とは、PCやスマートフォンなどのITデバイスとビデオ通話ツールを利用し、インターネット環境上で面接試験を実施することです。
元々は地方や海外などの遠隔地にいる求職者に用いられる手法でしたが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大の影響によって、より多くの企業が取り入れるようになりました。
新卒採用と中途採用のどちらの機会においても、以前と比べて浸透しています。
2020年10月に発表された株式会社マイナビの「中途採用実態調査(2020年)」によると、2019年12月から2020年7月にかけてWeb面接(オンライン面接)実施数の上昇が見られました。
・「対面とWebの両方実施」と「Web面接(オンライン面接)のみ」を合わせた割合が19.3%から43.3%に上昇
・対面面接の割合が75%から30.5%に減少
またHR総研の「2022年卒及び2023年卒採用活動動向調査 結果報告」では、2021年6月時点でのWeb面接(オンライン面接)の実施状況が上昇傾向を見せています。
・Web面接(オンライン面接)を実施しているまたは実施した企業は90%以上
・1001人以上の大企業では94%
・301~1000人の中堅企業では90%
・300人以下の企業では63%
対面面接が常識だった2019年以前と比べると、採用面接を取り巻く状況は大きく変化しました。
この流れは2022年以降も続くのではないかと予想されています。
なぜならWeb面接(オンライン面接)の有用性に気づき始めた企業も多く、対面とWeb面接(オンライン面接)の両方を活用する動きが見られるためです。
前述したマイナビの同調査内でも、「今後もWeb面接(オンライン面接)を実施していく」と答えた企業が87.3%を記録しています。
実際に転職サイトdodaの2022年2月時点では、Web面接(オンライン面接)可案件は3,000件以上掲載されていました。
またマイナビエージェントでも、「Web面接(オンライン面接)の実施実績あり企業」が5,500件ほどの募集が確認できています。
以上のことから、2022年以降の転職活動においても、Web面接(オンライン面接)の対策は必須になるといえるのではないでしょうか。
Web面接(オンライン面接)は、対面面接とは違った流れで進みます。
Web面接(オンライン面接)ならではの準備やマナーの確認も必要です。
まずは企業から、「どのツールをWeb面接(オンライン面接)に使用するのか」「何時に開始するのか」などの確認事項が届きます。
Web面接(オンライン面接)用のツールにはさまざまな種類が存在しますが、大体は企業指定のツールを使って面接を行うのが基本です。
もしツールのインストールやそのほかの利用について相談や質問がある場合は、事前に済ませておきましょう。
面接当日はITデバイスやネットワーク環境、マイクなどの機器を準備し、開始時間の10~15分前にログインします。遅刻は厳禁ですが、極端に早すぎるログインも避けるべきです。
ツールではアカウントのログイン情報も共有されるため、早く入りすぎると企業側に気を遣わせる可能性があります。
また、面接開始の通話開始についてチャットツールなどで準備が完了したことを企業側に伝え、相手からの電話を待つようにします。
面接が始まったら、対面面接と同じように自己PRや質疑応答を進めていきましょう。
面接が終了した後は企業側が退出(ログアウト)するのを待つのが基本的なマナーです。
相手が退出しない場合は「失礼します」「ありがとうございました」など一言入れて、こちらから退出してください。
Web面接(オンライン面接)と対面面接の最大の違いは、自宅やそのほかの部屋で面接試験が実施される点です。
また、求職者側でITデバイスやネットワーク環境を揃える必要性があることも違いとして挙げられます。
求職者側から見た、Web面接(オンライン面接)ならではのメリットを見ていきましょう。
・面接会場までの移動時間を短縮できる
・遠方の企業の面接にも参加しやすい
・ツールの画面共有機能で会社情報の理解を深めやすい
・対面面接よりリラックスした状態で臨める など
またWeb面接(オンライン面接)は、企業側にとってもさまざまなメリットが存在します。具体的には次のとおりです。
・面接日程が調整しやすい
・面接場所を確保する必要がない
・交通費や宿泊費の支出が削減できる
・各種手続きにかかる労力やコストが削減できる など
ただし企業側からすると、「求職者の表情や声、雰囲気がわかりづらい」「グループワークができない」「態度や所作が見えにくい」などのデメリットが存在するのも事実です。
Web面接(オンライン面接)を受ける際は、上記の懸念点を解消できるような戦略を練るとよいでしょう。
Web面接(オンライン面接)では、使用するツールの動作や設定、環境などについて確認が必要です。
対面面接の面接対策に加えて、次に挙げる項目をチェックしておいてください。
企業側が指定するWeb面接(オンライン面接)ツールのインストールと動作の確認は、面接の前日までに必ず行いましょう。
事前チェックせずに当日を迎えた結果、「ツールをインストールできませんでした」「うまく操作できません」などの状況に陥ると、面接官の心象は大幅にダウンします。
そもそも面接試験が実施できず、そのまま不合格となる可能性も十分にありえます。
Web面接(オンライン面接)のツールやそのほかの機器について、以下の点を確認しておいてください。
・企業指定のツールのインストールは完了しているか
・ツールが動作するブラウザやOSになっているか
・インストールしたツールは問題なく動作するか など
Web面接(オンライン面接)で企業がよく利用するツールを以下でご紹介します。
・Zoom
・Skype
・Microsoft Teams
・Google Meet
・インタビューメーカー
・Whereby
実際にツールが動くかどうかは、友人や家族の協力を得ながらチェックすることをおすすめします。
ツールのほかにも、マイクやカメラ、スピーカーなどの機器の動作や有無も見ておきます。
万が一デバイスに内蔵マイクやカメラが備え付けられていない場合は、外付けの機器を揃えましょう。
インストールしたツールに使用しているアイコンやプロフィール写真、背景も事前に確認しておきます。
とくに以前からツールを利用していて既存のアカウントが存在する場合は注意が必要です。
本名とはかけ離れたニックネームや、ビジネスシーンにそぐわないアイコンのまま面接に臨むのは避けましょう。
またWeb面接(オンライン面接)の場合は、ツールで利用できるバーチャル背景は使わないほうが無難です。
具体的にWeb面接(オンライン面接)ツール留意すべき点は次のとおりです。
・履歴書に記載した本名を表示させる
・アイコンは履歴書の写真もしくは類似の写真にする
・後ろの背景は白い壁やそのほかのカラフルすぎない背景にする
・部屋の明るさも事前に調整しておく
・万が一部屋が画面に映ったときに備えて片付けを忘れないようにしておく
・雑音が入らないよう場所でWeb面接(オンライン面接)を受ける
家族と同居している場合は、Web面接(オンライン面接)中は部屋に入ってこないようにあらかじめ対策を立てておきましょう。
Web面接(オンライン面接)ではインターネット回線の安定が非常に重要です。
回線が不安定だと、音質や画質の低下や通信切断の恐れがあります。
基本的には回線が安定しやすい固定回線の利用がおすすめです。ポケットWi-Fiやテザリングは避けてください。
また無線接続よりも有線接続のほうが安定しますが、問題なければ無線接続で問題ありません。
ただし無線接続だと、近隣のWi-Fiが干渉して速度が低下する可能性があります。
すぐにモバイル回線を使えるようにしておくなど、臨機応変に対応できるようにしておきましょう。
ネットワーク環境やデバイスの確認は、前述したツールの動作や設定確認と一緒に行うことを推奨します。
対面面接のときと同じように、企業から配られた資料や履歴書、職務経歴書、ポートフォリオの内容を確認しておき、面接の受け答えのときに矛盾が生じないようにしましょう。
おすすめは事前にコピーを取っておくことです。
Web面接(オンライン面接)のときには手元に置いておき、確認しながら面接を進めると安心できます。
コピーのほかに、想定質疑応答をまとめた紙やそのほかのカンペ用の紙、メモ用紙、ペンなどを準備しておくと、いざというときに役に立つはずです。
ただし準備した書類を読む際に画面から頻繁に目を逸したり、あからさまに読む動作を行ったりすると、面接官の心象を悪くします。
内容は可能な限り頭に入れておき、要所の確認にのみ使うとよいでしょう。
マイクやPCを利用するWeb面接(オンライン面接)では、Web関係ならではのトラブルに見舞われることもあります。
Web面接(オンライン面接)で起こりやすいトラブルについて見ていきます。
マイクの接続不良や不調によって、相手に音声が伝わらないトラブルが考えられます。
具体的には次のトラブルです。
・音が完全に聞こえない
・音声がブツブツと途切れる
・映像と音声のタイムラグ
ツールへの再接続で直る可能性はありますが、直らない場合は「音量調整をチェックする」「デバイスとマイクの接続状況を見る」「使用しているOSの確認やアップデート」などを行い原因を探ります。
機械的な原因でなければ、自身の声が小さくて聞こえていないのかもしれません。
大きな声かつ口の動きがわかる程度にはっきりと話してください。
音声トラブルは、普段からWeb面接(オンライン面接)用のツールに慣れていないと起きやすいです。
事前のマイクテストは欠かさないことが大切です。
PCがWeb面接(オンライン面接)直前で故障してしまった場合は、電話やメールなどで企業にその旨を伝えます。その後は企業の指示にしたがいましょう。
一番避けるべき行動は、パニックになって企業側にも混乱を与えることです。
正直かつ迅速に故障した旨を伝えることが大切になります。
突然の故障を予期するのは難しいですが、「普段からメンテナンスを行うこと」や「予備のデバイスを準備しておく」などの対策が考えられます。
ここからWeb面接(オンライン面接)でよくある疑問についてお答えします。
スマートフォンやタブレットでも問題はありません。
ただし画面揺れを防ぐためにスマートフォンを固定したり、自分の目線が真っすぐになる位置にセットしたりなどの工夫が必要になります。
スマートフォンはPCに比べて目線が合わせやすく、画面に映る自分の全身像がチェックしやすいのがメリットです。
ただし回線速度や安定性の問題、充電切れなどのリスクが存在します。
また、手ぶれや画面見下ろしの危険があるため、手で持ちながら面接を受けるのは絶対に避けてください。
インターネット環境の安定性や周囲の雑音、背景、そのほか準備の面から考えると、自宅以外はあまり推奨できません。
企業の情報漏えいの危険もあります。
基本的には自宅がおすすめです。
もし自宅以外で実施する場合は、個室のワークスペースやレンタルした会議室などがよいでしょう。
Web面接(オンライン面接)を利用しての採用活動が以前より広まった結果、これまでとは違う部分の準備や対策が必要になりました。
あらかじめ次のことを確認し、Web面接(オンライン面接)に臨むようにしましょう。
・ITデバイスやインターネット環境について
・Web面接(オンライン面接)で使用するツールの動作や設定について
・Web面接(オンライン面接)ならではのトラブルと対応策について
自宅以外の場所やスマートフォンを使用しての面接も可能ですが、できれば自宅の部屋とPCを使うほうが確実です。
対面面接のときと同じく、Web面接(オンライン面接)も万全の状態で挑むことが大切になります。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン