AWSエンジニア転職 | AWSエンジニアの転職実情や年収、転職実現のコツを解説!

転職市場動向分析

2022.05.02

IT業界を中心に様々な業界で「クラウド」の注目が高くなっています。サーバーなどをクラウドに切り替える企業は後を立たず、今後更にクラウドの需要は高くなっていくでしょう。

クラウドには様々なサービスがありますが、その代表格がAWS(Amazon Web Services)。多くの企業がクラウドにAWSを採用しており、近年はAWSエンジニアの求人も増加傾向にあります。


AWSエンジニアは将来性の高い分野であり、AWSエンジニアとしてのキャリアを形成していきたいと思っているエンジニアもいるのではないでしょうか。

そこで本記事では、AWSエンジニアとはどんな仕事なのか、AWSエンジニアになるためにはどんなスキルが必要なのかについて解説していきます。

 

 

 

1.AWSエンジニアとは


AWSエンジニア転職関連画像
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AWSとは、Amazonが運営するクラウドコンピューティングを用いたサービスです。

これまでWebサービスを開発する際は、自社でサーバー・ネットワーク・データベースをはじめとするインフラを構築する必要がありました。

 

しかし、企業はサーバー増加の際インフラ周りに回せる予算がなくてサービスの規模拡大ができない、増築作業に時間がかかるなど問題を抱えていました。

そこで登場したのがクラウドコンピューティングサービスです。 簡単に言えばインターネット環境さえあれば使えるサーバーやデータベースなどのインフラやソフトウェアの貸し出しサービスと考えて良いでしょう。

 

AWSでは、仮想サーバー構築サービスのAmazon EC2やストレージ兼静的コンテンツ配信サービスのAmazon S3、Amazonが採用しているデータ分析を利用できるAmazon Personalize、データベースサービスであるRDSなど様々なサービスが用意されています。

ちなみにAWS以外のクラウドコンピューティングサービスだと、GCP(Google Cloud Platform)や、Microsoft Azureが有名で、この3つを合わせて3大クラウドと呼ぶこともあります。

 

総務省が実施した「令和2年通信利用動向調査」によると、2020年の段階で全国2,122企業のうち、68.7%がクラウドサービスを導入していることがわかっています。

加えて、クラウドサービスを導入した企業のうち87.1%が、「クラウドサービスを導入して効果を得られた」と回答していました。

 

前年度(2019年)での同調査は64.7%がクラウドサービスを導入していますので、4%増加しており、さらに「クラウドサービスを導入して効果を得られた」と回答している割合は85.5パーセントでしたので1.6%増加しています。

日本でもクラウドサービスは、企業運用において便利なツールとして普及しつつあります。

 

AWSエンジニアの仕事はAWSを使った、サーバーやネットワーク、データベースなどのインフラ周りの整備です。

クラウドに関連したインフラエンジニアやデータベースエンジニアと仕事内容が似ているので、これらの職種からAWSエンジニアに転職する人もいます。

 

 

 

2.AWSエンジニアの仕事内容


AWSエンジニア転職関連画像
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それでは、AWSエンジニアはどんな仕事をするのでしょうか。具体的な仕事内容を見ていきましょう。

 

AWS(クラウド)設計

開発においてはAWSのインフラ周りの設計が命となります。AWSのインフラ設計では、ユーザー利用数、通信方法、データベースの規模などを考えて設計します。

通常時以外にも、アクセスが集中した場合やトラブルが発生した場合など様々なケースを想定して設計することが大切です。

 

アクセス過多でサーバーが落ちて使えないのは、設計の段階で想定していないレベルのアクセス負荷がかかってしまう故に起こってしまうトラブルです。

AWS設計の段階では、このようなトラブルが起こらないように、基本的には想定の2倍程度には耐えられるように設計します。

 

 

AWS(クラウド)構築

設計の段階で作成された要件定義書などをもとに、実際にAWS(クラウド)を構築していくのもAWSエンジニアの仕事です。

この段階ではLinuxをはじめとするOS、ミドルウェア、ソフトウェアのインストール作業や、インストール後の設定、テストに加えて、データベースの構築も行います。

 

また、近年では自社でインフラ環境を用意するオンプレミスの状態からAWS(クラウド)へ移行する企業も増えています。

そこでこれまで蓄積してきたデータベースのデータなどの移行作業もこの構築の段階の業務にあたります。

 

 

AWS(クラウド)運用・保守

AWSを運用していればトラブルが起こったり、使っていて不便と感じたりする場面も出てくるでしょう。

そこで、システムの回収作業やトラブルを見つけて対処する作業もAWSエンジニアの仕事です。

 

運用・保守業務はAWSエンジニアの仕事の中でも比較的容易なので、駆け出しのAWSエンジニアはここからスタートすることになります。

 

 

 

 

3.AWSエンジニアの年収


AWSエンジニア転職関連画像
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求人ボックスを参考にすると、AWSエンジニア(クラウドエンジニア)の平均年収は598万円です。

同じく求人ボックスによるとITエンジニア全体の平均年収は497万円。この2つを比較してみると、AWSエンジニアはIT系の職種の中でも高年収な仕事とわかります。

 

求人ボックスによると、AWSエンジニア(クラウドエンジニア)の給与は最低353万円、最大1,059万円でした。中でも300万円台の求人は、中央値である598万円の4分の1程度。

これを考えると、AWSエンジニアの仕事は、低待遇の仕事が少ないこともわかります。

 

どんな業種でもスキルの買い叩きが行われがちですが、AWSエンジニアは需要のある仕事であり、低待遇の求人が少ないのも魅力的ですね。

なお、「フリーランススタート」を参考にフリーランスのAWSエンジニアの平均年収について算出してみました。
 

  平均年収 中央値年収 最高年収 最低年収
AWSエンジニア 916万円 900万円 2,400万円 300万円


以上の結果をみると、正社員よりもフリーランスとして働いた方が平均年収が大幅に高いことがわかります。

クラウドエンジニアとして高年収を希望している方はフリーランスを検討することをおすすめします。

 

AWSエンジニアの案件を覗いてみる↓

 

AWSのフリーランス求人・案件はこちら
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4.転職市場からみるAWSエンジニア需要


AWSエンジニア転職関連画像
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別の職種に転職するなら、将来性があるかどうか、今の段階で自分がその職に就ける見込みがあるかをよく考えることが大切です。

それでは転職市場から見て、AWSエンジニアはどれだけの需要があるか、将来性はあるのか見て見ていきましょう。

 

AWSエンジニアの現状

AWSエンジニアはIT業界の中でも特に引く手あまたな職種と言えるでしょう

クラウド市場は今急速な発展を遂げている段階にあり、AWSをはじめとするクラウドサービスの需要も急激に伸びています。

 

またAWSは2011年に日本で運用を開始した比較的新しい技術です。

つまりAWSの実務経験を持ったエンジニアの数は不足している現状があるためです。

 

 

AWSエンジニアの将来性

AWSエンジニアの需要は今後増加していくでしょう

その理由として以下2つのデータを見てみましょう。

 

求人ボックスのデータを見ると、クラウドエンジニアの求人数は右肩上がりの状態。クラウドは手軽さが魅力であり、今後さらに多くの企業が導入することが予測されるでしょう。

そのため、今からクラウドエンジニアを目指すのはメリットが大きいと言えます。

 

またアメリカの調査会社ガートナーが実施した調査によると、クラウドコンピューティングサービスにシェアはAWSが1位で45%。2位のMicrosoft Azureが17.9%という結果です。

2位と圧倒的な差を付けている状態であり、クラウドエンジニアの中でも特にAWSを使いこなせるスキルは高い需要があることがわかります。

 

 

 

5.未経験からAWSエンジニアへの転職を実現させるには


AWSエンジニア転職関連画像
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AWSをはじめとするクラウドはまさに今トレンドの技術です。

未経験からAWSエンジニアを目指したいと思っている方も少なくはないでしょう。

 

インフラは責任重大な仕事なので、地道なキャリア構築が必要ではありますが、それでも未経験から目指すことは不可能ではありません。

それでは、未経験からAWSエンジニアへの転職を実現するために必要なスキルを確認しましょう。

 

AWS(クラウド)を含むインフラ開発経験を身に付ける

AWSエンジニアの仕事は、従来オンプレミスでインフラエンジニアの設計・構築・運用などの業務をクラウドに移行したものです。

そのため、AWSエンジニアはインフラエンジニアの仕事のうちの一つと捉えることができるでしょう。

 

したがって、インフラ開発経験を積むことで、AWSエンジニアへの道が見えていきます。

インフラエンジニアは担当領域が広いため、IT業界の中でも特に人手が足りていない職種であり、未経験からは目指しやすいです。

 

実際に求人ボックスに掲載されている、2022年5月時点でクラウド未経験OKを含む未経験のインフラエンジニアの求人数は約3,300件です。

そこからインフラエンジニアとして経験を積み、クラウド開発を行っている企業にインフラエンジニアとして転職できれば、AWSエンジニアとしての道も切り開けます。

 

ただし、上流工程があるかどうかで応募できる求人の幅や年収が大きく変わってきます。そのため、インフラエンジニアからAWSエンジニアへの転職はできるだけ上流工程を経験してから実行に移すのがおすすめです。

 

 

DevOps関連知識を身に付ける

DevOpsとは、開発チームと運用チームの協力体制を整えて開発を行う手法のことを言います。

開発の現場では開発チームと運用チームの連携が上手くできていない故に、ユーザーに不便が生じていたり、運用チームがサービスの改善をしにくかったりと問題が生じています。

 

そこで、開発チームと運用チームが協力するもしくは、開発と運用の境界を曖昧にすることで双方が連携を取り、開発をスムーズに進められるようにするという考え方がDevOpsです。

 

DevOpsの開発の流れは以下の通り。

 

1. 企画・立案
2. 開発
3. ビルド・テスト
4. デプロイ
5. 運用
6. フィードバック

 

このサイクルを短期間で繰り返して開発を行います。DevOpsでは様々なツールが用いられています。

代表としてGitやSourceTreeなどのバージョン管理ツールや、Chatwork・Slackなどのコミュニケーションツール、Dockerなどのインフラ管理ツールが挙げられます。

 

特にAWS開発の求人では、Git・Dockerを使った開発経験が必須のものが多く見受けられるので、これらを使った開発経験が積めるかどうかを意識して仕事を選んでみましょう。

 

 

AWS認定を取得する

AWSにはAmazonが運営するAWS認定資格が存在します。

民間資格ですが、難関資格として知られており、キャリアアップのためにこの資格を取得するAWSエンジニアも多いです。

 

実務経験がある人を対象とした資格なので、AWS認定を取得できれば、未経験でも即戦力となれるだけの知識があると判断してもらいやすくなります。

実務経験が無いと合格はかなり難しいですが、未経験からAWSエンジニアを目指すならAWS認定の勉強をする価値は大きいでしょう。

 

AWS認定は基礎・アソシエイト・プロフェッショナル・専門知識の4つのレベルが用意されています。

ちなみに公式が発表している目安としては、基礎が半年、アソシエイトが1年、プロフェッショナルが2年の実務経験レベルとのことです。

 

また、レベルによって用意されている試験も異なります。

試験の表は以下の通り。

 

・基礎
 クラウドプラクティショナー

 

・アソシエイト
 ソリューションアーキテクト
 ディベロッパー
 SysOpsアドミニストレーター
 

・プロフェッショナル
 ソリューションアーキテクト
 DevOpsエンジニア
 

・専門知識
 高度なネットワーキング
 データアナリティクス
 セキュリティ
 機械学習
 データベース

 

AWSエンジニアを目指す場合は、アソシエイトのソリューションアーキテクトもしくはSysOpsアドミニストレーターの合格を目指しましょう。

AWS認定試験をより詳しく見たい方はこちらよりご覧ください。

 

 

プログラミングスクールやオンライン学習サービスを活用する

AWSエンジニアを目指す人は多いので、AWSは関連講座を開いているプログラミングスクールやオンライン学習サービスも登場しています。

短期集中して学習に取り組みたいならスクールがおすすめです。

 

AWS専門のコースが開講されているスクールは以下の通り。

 

RaiseTech/AWS自動化コース・AWSフルコース(オンライン)
AWschool(対面)
Winスクール/クラウドシステム構築、AWS基礎トレーニング、AWS各資格対策講座(対面)

 

これらに加え、大手のプログラミングスクールでは、プログラミングがメインにはなりますが、AWSを用いた開発を行っているところもあります。

少し予算を抑えたい、忙しくてなかなか時間を確保できない方にはオンライン学習がおすすめ。

 

AWS関連の講義が開講されているオンライン学習サービスは以下の通り。

 

Udemy
ドットインストール
Paiza など。

 

特に活用して欲しいのがUdemyです。Udemyは自由に自分の知識を売れるのが強みのサービス。

講師として専門的にプログラミングなどを教えている人だけでなく、現役のエンジニアもよくUdemyを利用しています。

 

加えて、Amazon公式ではAWSome dayというトレーニングイベントを定期的に開催しています。

オンライン・オフライン両方があり、時間は3時間ほど。レベルに合わせたイベントが開催されるので、参加してみてください。

 

 

 

転職サイトや転職エージェントを活用する

AWSエンジニアの転職活動には転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。

特に実務未経験の人は転職のアドバイスやサポートをしてくれるIT専門の転職エージェントを積極的に活用すべきです。

 

また、プログラミングスクールの中には転職支援サービスが付いているところもあります。先ほど挙げたスクールだとRaise Techのみ転職支援つきとなっています。

スクールによる転職支援だと、担当者が学習内容を把握してくれているので、スキルについて細かく転職先に話してもらえ、転職も決まりやすいです。

 

そのため、転職支援付きのスクールを最初から選んでしまうのも良いですね。

 

 

 

6.まとめ


AWSは今注目のツールであり、AWSエンジニアの需要は右肩上がりな状態です。

そのため、まだ需要が供給に追いついていない今の段階からAWSエンジニアを目指せば、高年収も夢ではありません。

 

しかし、AWSエンジニアは即戦力が求められることから、未経験からの転職は至難の業。

そこでただAWSについて学ぶだけでなく、資格を取得したり転職エージェントを活用したりして、少しでも有利になるように転職活動を進めていきましょう。

 

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