SRE転職 | SREの転職実情や年収、エンジニア転職実現のコツを解説!

転職市場動向分析

2022.05.27

SREという概念はGoogleで開発され、HerokuやAmazonなど大手企業を中心に取り入れられてきました。
現在ではSREは大手だけでなく中小企業でも注目されており、SREエンジニアの需要は急増しています。

しかし比較的新しい概念なので、「SREという言葉をなんとなくしか理解していない」「SREエンジニアはどんな仕事をするのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、SREの概念やSREエンジニアの仕事内容、未経験からSREエンジニアになるために必要なスキルについて解説します。

 

 

 

1.SREとは


SRE転職関連画像
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SREとは、Site Reliability Engineeringの頭文字を取った言葉で、「可用性・信頼性の高いシステムを構築・設計する」という概念のことを言います

ITシステムは規模が大きくなればなるほど複雑になり、人的エラーも発生しやすくなるでしょう。エラーが発生する度に、運用担当者がシステムの改修をする必要があります。

 

しかし、いつまでも人の手で改修作業をしていると、いずれ改修作業が追いつかなくなる時がきます。

それに、複雑になればなるほど改修作業の中でも人的エラーが生まれやすくなり、改修のために何度もシステムを停止するのでユーザーに対して不便をかけてしまいます。

 

そこで、運用において自動化できる部分をできるだけ自動化できるように設計したり、無駄を省いてパフォーマンス向上を目指したりする施策がSREです。

システム運用を自動化すれば運用効率も上がりますし、ユーザーの不満も溜まりにくく企業イメージの向上にも繋がります。

 

このような理由から、大手企業だけでなく中小企業でもSREの概念が注目されています。

 

SREとインフラエンジニアの違い

SREとインフラエンジニアの仕事内容は全く異なります。

SREは「運用の自動化」に重点を置いてシステム開発を行います。

 

SREで行う施策の一つに「Toilの制限」と言って、本来人の手によって行われる作業を自動化などで50%以下に抑えるというものがあります。

そのため、SREの業務は運用を行いつつも開発がメインで、ソフトウェアエンジニアやアプリケーションエンジニアに分類されます。

 

インフラエンジニアはシステム開発において、インフラ周りの設計・運用を行うのがメインであり、開発業務は基本的に行いません。

したがって、SREエンジニアはシステム運用の自動化を主に行いながらも、インフラエンジニアの本来の業務である運用も行う立場と考えると良いでしょう

 

 

 

SREとDevOpsの違い

DevOpsは開発と運用が協力して業務を行う思想であり、SREはDevOpsを実現するための施策の一つと捉えられます。

DevOpsとは、Develop(開発)とOperations(運用)の頭3文字を取って組み合わせた造語です。

 

元々開発業務と運用業務はそれぞれ独立した状態で運用されてきました。

しかし、独立した状態だと開発と運用の連携が上手く行かず新しい機能をリリースしても運用側が上手く扱えずに作業効率が落ちてしまう、開発・運用が対立してしまうなどの問題を抱えていました。

 

そこでDevOpsでは、開発と運用を一貫して行う、小さい規模のトライアンドエラーを繰り返して改善していくなどして開発・運用の円滑な関係構築を促します。

SREでも開発側と運用側の良好な関係が求められるので、DevOpsと混同されがちですが、SREは具体的な手段、DevOpsは開発における思想であり別物です

 

 

 

2.SREの仕事内容


SRE転職関連画像
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それでは、SREは具体的にどのような業務を任されるのでしょうか。

業務内容を確認していきましょう。

 

運用体制の整備

SREにおいて大切なのが土台の構築です。

土台がしっかりしていないと、その上に何が乗っても不安定な状態になってしまうでしょう。

 

そこでSREでは、常時システムを安定して運用できる状態にするために、IaC(Infrastructure as Code)と言って、コードでインフラを管理します。

IaCを用いることによって、不具合が起こってもすぐにロールバックしたり、高速でシステムを更新したりできるようになり、手作業によって起こるミスを減らせます。

 

 

リリース前のバグ確認と解消

SREの仕事内容としてリリース前のバグ確認と解消を行います。

バグが少ないに越したことは無いでしょう。

 

やはり開発業務を行っているとバグに対する心配が大きくなってしまいがちですが、開発者が心理的負担を抱えたまま業務を行えば、作業効率が落ちてしまいます。

リリース前に徹底的にバグの確認・解消をすれば、心理的負担を減らして開発スピードも向上し、よりシステム開発の質が向上することが期待できます。

 

 

プロダクトのリリースサポート

SREの仕事内容としてプロダクトのリリースサポートをします。

システム開発においては、開発側は「システムを早くリリースしたい」、運用側は「システムを安定して運用させたい」と求めるものが異なるが故に対立しやすいので、折り合いの付け所を決める必要があります。

 

開発の意見を重視すると、リリースできても不安定なシステムが出来たり、運用の意見を重視すると、開発リリースが遅くユーザーに不満が溜まってしまうでしょう。

そこで、業務の自動化や開発環境の改善し、開発・運用両者が納得したうえで、安定したサイクルでプロダクトをリリースできるようにサポートを行います。

 

 

開発チーム向けの良いツールや仕組み提供

開発が楽になるクラウドサービスを提案するなど、開発チームが業務を効率よく進められるツールや仕組みを提供するのもSREの仕事です。

SREは開発と運用の橋渡し的存在ですが、開発チームがSREに頼りきりになってしまうことも少なくありません。

 

しかしSREは開発と運用両方にとって中立の立場であるのが理想です。

そこで開発チームと密にコミュニケーションを取り、一部簡単な運用業務の一部を開発チームができるようにアドバイスするなどして、開発側が自律して動ける状態を目指すのもSREの仕事です。

 

 

 

3.SREの年収


SRE転職関連画像
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SREという職業自体ここ数年で登場したものなので、SREの公的な年収データは存在しません。

ただ、SREは専門的な知識を持って、開発と運用それぞれをリードする立場なので、システム開発の現場においてはリーダー格にあたる職種と言えるでしょう。

 

2017年に経済産業省が発表した「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」を参考にすると、高度SE・ITエンジニア(基板設計担当・ITアーキテクト)の平均年収は778.2万円です。

また、求人ボックスによるとITエンジニア全体の平均年収は505万円。

 

上記2職種の平均年収に類似している可能性のあるSREはIT業界の仕事の中でも高年収な仕事とわかります

加えて、フリーランススタートに掲載されている求人をもとに算出したフリーランスのSREの平均年収データがこちら。

 

フリーランスのSREは、先ほど紹介したエンジニア職の平均年収と比較すると、中央値・平均値ともに高く高年収が期待できる仕事と言えるでしょう。

 

  平均年収 中央値年収 最高年収 最低年収
SRE 991万円 1,020万円 1,800万円 360万円

 

SREの案件を早速、みてみたい方↓

 

SREフリーランス求人・案件はこちら
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4.転職市場からみるSREの将来性


SRE転職関連画像
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Indeedに掲載されているSREはの求人数は2022年5月時点で2,904件。

SREは日本だとまだ普及していない職業のため、求人数は少なめです。

 

ただ、日本ではDX(デジタル・トランスフォーメーション)が推奨されており、大手を中心に多くの企業が業務の自動化、業務パフォーマンスの向上のための取り組みに注力しています。

SREはまさにDXを実現または加速させるために必要な職種である可能性は高く、今後さらに需要が高くなっていくことが考えられるでしょう

 

 

 

5.未経験からSREへの転職を実現させるには


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SREエンジニアは注目度の高い仕事なので、未経家からSREエンジニアを目指したいと思っている方もいるでしょう。

SREは幅広い分野における深い知識が求められる仕事であり、未経験の状態からSREを目指すにはかなり時間がかかります。

 

ただ、時間はかかっても不可能ではありません。

それでは、未経験からSREになるために必要なスキルを確認しましょう。

 

インフラ開発関連スキル

SREはインフラ周りの運用改善業務を行うので、当然インフラ開発関連スキルは必須です

具体的にはTCP/IPやHTTP、ログ解析、冗長化、監視、ミドルウェアなど。

 

また、LinuxなどOSに関しても、運用レベルの簡単な知識ではなく、深い知識が求められます。

そのため、インフラエンジニアとしては、設計・構築などの上流工程業務をこなせるレベル、実務経験は最低でも5年以上必要でしょう。

 

加えて、近年はクラウドを採用する企業が増えており、AWSやAzureをはじめとするクラウドの設計・構築のスキルも求められる傾向にあります。

 

 

Webアプリ開発関連スキル

業務自動化のためのアプリケーション開発も行うので、SREではWebアプリケーション開発経験も必須です

使用言語は問われませんが、主に機能追加やツール開発などの経験が求められています。

 

また、データベースの運用経験も必須なので、SQLに関する深い知識も書かせません。

加えて、SREはデータ分析業務も行うため、特に専門的な求人だとWebアプリ開発だけでなく、データサイエンス関連の開発経験が求められる求人も登場しています。

 

 

セキュリティ関連スキル

SREはインフラ、開発の両方に携わるため、当然両方のセキュリティに関する知識も持っていないといけません。

そのため、OSセキュリティや、暗号化などの専門的な知識も身につける必要があります

 

 

IT専門の転職サイトや転職エージェントを活用する

SREは登場して間もない仕事なので、情報量が少なく、自分一人で転職活動をするのはおすすめしません。

そのため、IT専門の転職サイトや転職エージェントを駆使する必要があるでしょう

 

これまでSREになるために必要なスキルを挙げましたが、正直エンジニアとして働いていて、すべてのスキルを完璧に身につけるには10年以上かかるでしょう。

しかし、SREを目指すには、早いに越したことはありません。

 

そこで、多少スキルが未熟でもSREとして採用してくれる職場を探すには、転職のプロを頼るのが良いでしょう。

転職エージェントなら、転職活動におけるアドバイスが受けられます。

 

まだSREになるために必要なスキルが足りないなら、そのスキルを身につけられる職場を提案し、キャリア形成のサポートをしてくれるでしょう。

少しでも転職を有利に進めるためには、ぜひ積極的にIT専門の転職サイトやエージェントを頼ってください。

 

 

 

 

6.まとめ


SREとは、開発と運用の間に立ち、運用業務の効率化やパフォーマンスの向上を目指す仕事です。

SREは高年収が期待でき得る職種ですが、開発・インフラ両方における深い知識が求められます。 

 

したがってSREになるにはかなりの時間を要するでしょう。

しかし、未経験でもSREになれる可能性は0ではありません。

 

時間がかかっても着実に必要なキャリアを積んでいけば、将来的にSREになれます。

SREは今注目の職種であり、今後さらに需要は高まっていくことが予測されます。

 

そのため、SREを目指したいなら今すぐ足りないスキルを洗い出して、必要なスキルを身につけていくべきでしょう。

 

SREは正社員だけでなくフリーランスとして働くことも可能です。

フリーランスなら年収1,000万円も夢ではありません。

 

SREを目指すなら、将来的にフリーランスとして独立することも視野に入れてみると良いでしょう。

 

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