インフラエンジニア案件の単価相場と市場動向【フリーランスで活躍しているインフラエンジニア必見】

市場動向分析

2020.04.15

インフラエンジニアは、インターネットに関連するサーバーやネットワークなどのシステム稼動させるために設計・構築・運用を行う職種です。
近年、IT業界の著しい成長やそれに伴う他業界のIT化促進などを考慮すると、インフラエンジニアはフリーランスエンジニア向けの案件の中でも人気があると言われています。
そんな今回は、インフラエンジニアの詳細を紹介していこうと思います。

[目次]
1.インフラエンジニアの仕事内容とは?
2.インフラエンジニアに必要とされるスキル
3.エンジニア未経験でインフラエンジニアになれるのか?
4.インフラエンジニア案件の相場単価
5.インフラエンジニア案件の数
6.インフラエンジニア案件は浅い商流で案件参画すれば高単価
7.インフラエンジニア案件で高単価を目指すために必要な4つの経験
8.インフラエンジニアの今後の動向
9.まとめ


インフラエンジニアとして単価相場と案件数を知らないということは、営業時や単価交渉時に非常に損をします。

フリーランスのインフラエンジニアができるだけ良いインフラエンジニア案件を受注出来るように単価相場と案件数について解説します。

インフラエンジニア案件の動向を掴み、インフラエンジニアとして損なくお仕事を行いましょう。

「単価が低い気がするフリーランスのインフラエンジニア」
「インフラエンジニアとして仕事を続けるか迷っている」
「これからインフラエンジニアとしてフリーランスになりたい」

などのインフラエンジニアの方向けの記事です。

 

 

 

1.インフラエンジニアの仕事内容とは?


インフラエンジニアの仕事内容について見ていきましょう。
インフラエンジニアはITインフラの業務に携わるエンジニアです。
そのため、インフラエンジニアは以下3つの業務に分類出来ます。
・インフラ設計
・インフラ構築
・インフラ運用 

<設計>
システムやサービスが正常に作動するために必要となるネットワークやコンピュータの導入など、クライアント企業が求める質・ボリューム・速さなどを実現するための最適なプランを企画書に落とし込み、提案する業務です。
費用対効果を把握し、最適な機器の選定するため、様々なネットワークやサーバー周辺機器の知識や知見があることは必須です。 

インフラ設計は起こりうる様々なトラブルも想定し、トラブル時に最適な対処を可能にする準備も行います。
また、モバイルアプリなどのWebサービスの場合、想定されるユーザー数や同時アクセス数の約2倍ほど耐久出来るように設計しているケースが多いです。

 

<構築>
設計されたプランをもとに、インフラを構築していきます。機器設置やネットワーク設定を行い、要件を満たす動作・機能を構築します。構築後、負荷テストを実施し、正常に稼動することを確認します。
 
<運用>
継続的に正常な動作を確認するため、設計・構築をしたインフラの保守・監視をします。障害発生時は、どこで障害が起きているのかの原因を究明し、復旧作業を行います。
インフラエンジニアは迅速に問題解決ができるよう、トラブル対処に関する知識やスキルが必須です。

 

 

 

2.インフラエンジニアに必要とされるスキル


インフラエンジニアとして必要とされるスキルは以下です。
・サーバーやネットワーク全般のスキル
・コミュニケーション能力や論理的思考能力
・セキュリティの知識や知見


・ネットワークやサーバー全般のスキル
ネットワークスキルは無線LAN、イーサネット、ルーティング、TCP/IP、スイッチが必須です。
資格に関して、CCNAやCCNP・ネットワークスペシャリストなどを持っていると評価されやすいです。
サーバーはWindows、Linux、Unixのスキルがあることが望ましいです。
案件ごとでOS環境は異なりますが、LinuxとWindowsが多いです。
なお、現在ではクラウドサーバーを使った構築が主流であり、クラウドサーバーの運用保守案件も増えています。特にAWS・Azure(Microsoft Azure)Google Cloud Platform(GCP)の知識・知見が要求されることが多いです。
インフラエンジニアはネットワークやサーバー・クラウドと幅広い知識が必須です。

 

・コミュニケーション能力や論理的思考能力
インフラエンジニアは、クライアントの要望を正確に汲み取り、ネットワークやサーバーを構築するため、コミュニケーションスキルが必要です。
要件をまとめ、最適なネットワークやサーバーを構築することや運用・保守の際に多種多様なトラブルに対応することなど論理的思考能力も同様に要求されます。その他、クライアント企業の理解を得れるような説明能力や調整力もあると、インフラエンジニアとして高く評価される可能性があります。

その他トラブルが発生した際に確認することになるのがハードウェアやソフトウェアのマニュアルです。海外製品を取り扱っている企業も多く、英語力が必要になる可能性があります。そのため技術的な文章を理解する英語力はインフラエンジニアにとって要求されるスキルの1つでしょう。

 

・セキュリティの知識や知見
セキュリティの設定もインフラエンジニアの仕事の1つです。特に、インフラ設計を行う際にはセキュリティ対策が必要不可欠です。インフラエンジニアはSymantec・Check Point・FireEyeなどのセキュリティ製品の知識や知見があることが要求されます。その他、情報セキュリティに関する知識も身につけておくと、インフラエンジニアとして重宝されるでしょう。

 

オススメのインフラエンジニア案件はこちら
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3.エンジニア未経験でインフラエンジニアになれるのか?


開発経験のないエンジニアがインフラエンジニアになることは難しいですが、未経験でも採用している求人・案件はあります。
インフラエンジニア案件が少ない理由は企業が必要としているのは即戦力であるため、ある程度開発経験があるエンジニアの方が求人・案件に参画しやすいことなどが挙げられます。
その他、IT業界は技術の進歩が早く、知識や情報を素早くキャッチアップすることがエンジニア未経験では非常に大変であることも理由の1つです。
しかし、エンジニア未経験でも現在のIT人材不足に伴い積極的に採用している企業も存在し
ます。
その他、エンジニア未経験がエンジニアスクールを活用して、インフラエンジニアの仕事を得ることが出来ます。例えば、GEEK JOB キャンプインフラエンジニアコース(運営元:グルーヴ・ギア株式会社)は、エンジニア未経験の方のためにネットワークやサーバーを含むインフラを学習できるスクールです。未経験でも安心の教育体制があり、インフラエンジニアとして新しいキャリアへ進むことが出来ます。

 

 

 

4.インフラエンジニア案件の相場単価


インフラエンジニアの相場単価ですが、業務委託における月額相場単価は、作業時間の目安を週5常駐で月140~180時間とした場合、50~70万円程度です。
平均単価は70.1万円、中央値単価は60万円、最高単価は165万円、最低単価は25万円です。フリーランススタート運営事務局調べ:2019年10月時点)

インフラエンジニア経験が5年以上になると年収1000万超えができる可能性があります。
インフラエンジニア案件は他の職種に比べても比較的高単価であると言えるでしょう。
しかし、単価はインフラエンジニアとしての経験年数や開発スキルなどにより大きく異なります。
これまでのフリーランスのインフラエンジニアのご支援や参画案件の実績から、経験年数別の相場単価をまとめました。(フリーランススタート運営事務局調べ:2019年10月時点)
※独自調査であるため、あくまで目安としてお考え下さい。
 

インフラエンジニア案件のフリーランスでの相場単価
インフラエンジニア案件のフリーランスでの相場単価

インフラエンジニア経験1年未満        25万円~30万円/月(週5常駐案件の相場単価)
インフラエンジニア経験1年        30万円~45万円/月(週5常駐案件の相場単価)
インフラエンジニア経験2年        40万円~55万円/月(週5常駐案件の相場単価)
インフラエンジニア経験3年        55万円~65万円/月(週5常駐案件の相場単価)
インフラエンジニア経験4年        65万円~80万円/月(週5常駐案件の相場単価)
インフラエンジニア経験5年以上        80万円~100万円/月(週5常駐案件の相場単価)


インフラエンジニア案件にて参画中または営業中のインフラエンジニアは自身の現在単価と相場単価を比較してみましょう。

インフラエンジニアの経験年数に対して相場単価から大きく下回るようでしたら、参画する案件や営業支援していただいているフリーランスエージェントの変更または単価交渉なども検討に入れるべきです。
案件やエージェントの変更を行うだけで、単価が月10万アップしたという話は良く耳にします。月10万の単価アップを年収に換算すると100万以上の差が生まれます。

 

 

 

5.インフラエンジニア案件の数


インフラエンジニア相場単価を把握するために需要やIT市場の動向を理解することが大切です。
インフラエンジニアの需要は他の職種エンジニアと比較すると高いです。
その理由は、ビッグデータやIoT・人工知能(AI)を含む最先端技術の発展していることや多くの企業がオンプレからIaaSやPaaSのクラウドに移行していることなどが挙げられます。
その為フリーランスのインフラエンジニアは希望する単価の案件を受注しやすいです。
もし相場単価と経験年数が大幅にずれている場合は案件変更やエージェント変更など営業手法を積極的に見直しましょう。


実際にインフラエンジニア案件が多いフリーランスエージェントはどこなのか?
各サービス上に公開されているインフラエンジニア案件数をまとめました。(2019年5月時点)
数多くあるフリーランスエージェントの中からインフラエンジニア案件を豊富に持つエージェントを厳選しています。
 

インフラエンジニア案件のフリーランスエージェント別
インフラエンジニア案件のフリーランスエージェント別

最も多くインフラエンジニア案件を公開しているフリーランスエージェントはフリエン(Frien)です。
ついでハッピーエンジニアスキルコネクトの順番です。
geechs jobは4位、フォスターフリーランスは5位、業界最大手のレバテックフリーランスは7位、PE-BANKは8位、techcareer freelanceは9位です。

フリーランスエージェント各社は公開中のインフラエンジニア案件だけでなく、登録中のインフラエンジニア専用の非公開案件を保有しています。
非公開案件はまだインターネットには出回らない優良なインフラエンジニア案件が多いため、複数フリーランスエージェントに登録し、定期的に非公開のインフラエンジニア案件情報を取得しましょう。

 

オススメのインフラエンジニア案件はこちら
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6.インフラエンジニア案件は浅い商流で案件参画すれば高単価


マージン(手数料)を取るSIerやフリーランスエージェントなどの中間企業の数を減らせば減らすほど、インフラエンジニア案件の単価はアップします。

下記の商流を目安にインフラエンジニア案件を探しましょう。
エンド企業⇛フリーランスエージェント⇛フリーランスコンサルタント・エンジニア
 

インフラエンジニア案件のオススメ商流
インフラエンジニア案件のオススメ商流


ここで「エンド企業⇛フリーランスコンサルタント・エンジニアの商流が最も良いじゃないか!」と思った方もいると思います。
もちろん金額的に見れば最も効率の良い商流ですし、直接知人やご自身の信頼できる方からの紹介の案件は積極的にエンド企業から直接受注するべきです。

ですが、訴訟のリスク、営業工数がかかりすぎるリスクなどを考慮に入れた際に、やはりフリーランスエージェント企業を1社商流に挟む事をおすすめします。

手数料(マージン)を払うことでリスク・営業工数・事務工数などを肩代わりしてもらうのです。


 

 

 

7.インフラエンジニア案件で高単価を目指すために必要な4つの経験


インフラエンジニア案件で高単価を目指すためには、インフラの開発経験と熟練度のアップが欠かせません。
その上で下記のようなことに経験したり、意識付けることで、高単価でインフラエンジニア案件を受注する事が出来ます。
 

 

・上流工程やマネジメントの開発経験

要件定義や設計などの上流工程経験やマネジメント経験を打ち合わせ時にアピールする事で、実装だけでなく上流工程での参画が想定されるため、高単価になる可能性があります。

 

・業界・業務知識ごとの専門知識

インフラエンジニア案件に該当するもしくは類似する業界・業務知識ごとの専門知識を打ち合わせ時にアピールする事で、高単価になる可能性があります。
例:ビッグデータ、サーバー、ネットワーク、SNS、EC、CtoC、BtoC、BtoB、ブロックチェーン、機械学習、人工知能(AI)、クラウドなど

 

・インフラエンジニアに関連する開発スキルを使用した開発経験

インフラエンジニアには
<IaaS>
-AWS
-Azure(Microsoft Azure)
-Google Compute Engine(Google Cloud Platform)
-Alibaba Cloud

<OS>
-Linux
-Windows
-UNIX
-Mac OS

<Database>
-Oracle
-MySQL
-PostgreSQL
-Microsoft SQL Server

 

などを使用します。
インフラエンジニアが活用する開発スキルに該当するもしくは類似する経験を打ち合わせ時にアピールする事で、高単価になる可能性があります。

 

・インフラ関連の資格を取得する

インフラエンジニアとしてより高単価を目指すには、資格を取得すると良いでしょう。知識とスキルの補填だけでなく、インフラエンジニアとしてスキル証明にもなります。 

<インフラ関連の資格>
-システムアーキテクト試験
-ネットワークスペシャリスト試験
-Linux技術者認定試験
-シスコ技術者認定
-AWS認定
-Oracle Master(オラクルマスター)

 

 

 

8.インフラエンジニア案件の今後の動向


今後フリーランス業界でインフラエンジニアはどうなっていくのでしょうか?

インフラエンジニアは様々な業界の案件があるだけでなく、開発エンジニアの人口も年々増加傾向であるため、今後もニーズが減少することはないでしょう。
現在、物理的なインフラ設計よりIaaSやPaaSなどのクラウドスキルを使用する案件も多くなっているため、身につけることでより重宝される人材になるでしょう。
その他、現在IT業界の急速な成長や他業界でもIT化が促進されていることなどの理由から、インフラエンジニアの需要は高まっています。
2030年までに最大で約78.9万人のエンジニア人材不足が見込まれ、2019年3月現在の有効求人倍率は約8倍です。
そのため、今後もインフラエンジニア求人・案件は増加し、インフラエンジニアのニーズが増すことが予想されます。
フリーランスエンジニア市場が拡大することが予想されるため、インフラエンジニアと類似しているサーバーサイドエンジニアやネットワークエンジニア・サーバーエンジニアも需要があることが見込まれます。そのためインフラエンジニア以外のトレンドや動向を常に確認し、様々な知識や知見を蓄え、自身の希少性を高めたり、フリーランスのインフラエンジニア以外の職種も選択できるようにしましょう。
フリーランスのインフラエンジニアとして、常に開発スキルを磨いていくことで、将来がより安泰になるでしょう。

 

 

 

9.まとめ


この記事ではインフラエンジニア案件の動向と単価相場についてお話させていただきました。
多くのインフラエンジニアさんやインフラに興味のあるエンジニアさんにとって参考になれば幸いです。
本記事を執筆しているフリーランススタートはフリーランスエンジニア向けの案件検索サイトです。
インフラエンジニア案件探しは是非フリーランススタートにお任せください。
 

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