公開日:2023.04.05
更新日:2025.03.24
ITコンサルタントの仕事に興味があるものの、どうやって目指せば良いか分からない、という方は多いのではないでしょうか。
ITコンサルタントはいきなりなれるものではなく、幅広い業務経験を積んだ後に就ける場合が多い仕事です。
本記事ではITコンサルタントになるにはどうすれば良いか、について解説します。
ITコンサルタントに必要なスキル・知識や目指すポイントについてもまとめました。
本記事を読むことでITコンサルタントを目指すためにやるべきことが分かります。
ITコンサルタントの仕事に興味がある方はぜひ参考にしてください。
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<目次>
1.ITコンサルタントとは?
ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)の違い
2.ITコンサルタントになるには?
コンサルティングファームに就職する
エンジニア職からのキャリアアップを目指す
3.ITコンサルタントに必要なスキル・経験
開発経験
経営知識
情報分析力
コミュニケーション能力
マネジメント能力
4.ITコンサルタントに転職するポイント
キャリアプランを明確化させる
ITコンサルタント関連の資格を取得する
何か1つ得意分野を作る
5.ITコンサルタントの将来性について
6.まとめ
ITコンサルタントは、企業課題をITによって解決する仕事を指します。
コンサルティングファーム会社やSIer会社などに主に在籍しています。
ITコンサルタントはまず、クライアントの事業課題や経営戦略をヒアリングします。
そして、事業課題を解決するために導入すべきシステムなどを提案します。
クライアントの合意が得られれば契約を行い、自社でシステム開発を開始します。
ITコンサルタントは企業課題が解決できるシステムになるように、開発チームに指示を出します。
システムエンジニア(SE)はクライアントの要望をヒアリングし、それに沿ったシステム設計を行う仕事です。
システムエンジニア(SE)は要件定義や設計がメインなのに対して、ITコンサルタントはクライアントの課題を解決することがメインです。
システムエンジニア(SE)は、経営課題を解決するための具体案などを出すことは少なく、あくまでクライアントの要望に沿ったものを作成します。
その代わり、システムの細かい機能や仕様について検討し、設計書を作成する必要があります。
このように、ITコンサルタントとシステムエンジニアでは作業領域が異なります。
ただし、企業によってはシステムエンジニア(SE)にも、課題解決方法を提案したりマネジメントを行なったりすることが求められることはあります。
また、ITコンサルタントとシステムエンジニア(SE)の境界が曖昧になっている企業もあるため、転職前に各企業の仕事内容をよく確認することが大切です。
ITコンサルタントになるのは簡単ではありませんが、不可能ではありません。
しっかりスキルを蓄積させていけば目指すことは可能です。
ITコンサルタントになる方法は大きく分けて2種類あります。
・コンサルティングファームに就職する
・エンジニア職からのキャリアアップを目指す
各方法について詳しく解説していきます。
新卒や未経験からコンサルティングファーム会社に就職し、そこで1人前のITコンサルタントを目指すキャリアプランがあります。
コンサルティングファームは、企業課題を解決するコンサルティングに特化した会社です。
コンサルティングファーム会社によっては、未経験者を採用している場合もあります。
未経験からコンサルティング経験を積むことができるのは、大きなメリットです。
若いうちから、クライアントの経営層にプレゼンをしたり事業データを分析したりする仕事を積むことができます。
ただし、未経験者採用を行っているコンサルティングファーム会社はごくわずかです。
そのため、転職するには高いポテンシャルを見せないといけません。
エンジニア職からITコンサルタントへのキャリアアップを目指す方法もあります。
ITコンサルタントはシステム導入を提案する仕事であり、そのためにはIT知識が必要です。
エンジニアとしての経験が長い人は、IT知識を活かして転職することができます。
また、プログラミングだけでなくマネジメントも経験したことがある人はマネジメント経験もITコンサルタントの仕事に活かすことができるでしょう。
ITコンサルタントは未経験から転職するのが難しい仕事です。
そのためエンジニア経験を何年か積み、キャリアアップを目指す方が現実的と言えるでしょう。
ITコンサルタントは幅広いスキル・経験を必要とする仕事です。
その中でも次の5つは必ずと言って良いほど必要になるスキル・経験です。
・開発経験
・経営知識
・情報分析力
・コミュニケーション能力
・マネジメント能力
ITコンサルタントを目指す場合、これらのスキル・経験を身につけ書類選考・面接でアピールすることが大切です。
1つ1つの必要なスキル・経験について詳しく解説します。
ITコンサルタントには開発経験がまず必要です。
開発経験がなければ実現可能なシステムかどうか分からず、クライアントにシステムを提案することができません。
そもそもIT知識がない/知識が浅い人にシステム導入に関する相談をしたいとは思わないでしょう。
ITコンサルタントにはシステム開発の上流工程から下流工程まで、幅広い知識・経験が求められます。
また、最新技術やITサービスのトレンドに関しても知っておく必要があるでしょう。
ITコンサルタントには経営知識も求められます。
クライアントの経営課題を解決するには、会社を経営するための基礎知識が必要です。
具体的には、財務会計や人事管理などの知識が求められるでしょう。
ITコンサルタントは経営層や社長と話す機会も多く、半端な経営知識だと信頼を失ってしまい、契約されなくなってしまいます。
エンジニアの方は経営知識を身につけるタイミングが少ないので、ITコンサルタントを目指す方は独学で経営に関する勉強を行う必要があります。
ITコンサルタントには情報分析力も求められます。
事業に関するデータを分析し、何に課題があるのか検討しなくてはいけません。
例えばクライアントにECサイト導入を提案する場合、過去の売上データやユーザー動向に関するデータを分析し、ECサイトを導入することでどの程度売上がアップするか、などを推測する必要があります。
情報を分析するためには、データを扱った実務経験が長くかつ、論理的思考力や問題解決力も求められるでしょう。
ITコンサルタントはコミュニケーション能力も重要です。
コミュニケーション能力がないと、どんなに企業課題に結びつくシステムを思いつけたとしても、クライアントを納得させることができず契約に結びつかないでしょう。
具体的にはクライアントの課題を把握するためのヒアリング能力、クライアントに自社のシステム開発力をアピールするためのプレゼン能力などが求められます。
ITコンサルタントにはマネジメント能力も求められます。
企業にもよりますが開発現場の指揮を取るのもITコンサルタントが担う場合があります。
クライアントの要望を的確に反映させるために、各エンジニアに指示を出さないといけません。
また計画通りに開発を進めるために、スケジュール管理や各エンジニアの進捗管理、トラブル時の解決方法の提案なども行う必要があります。
続いて、ITコンサルタントに転職するポイントについて解説します。
ポイントは次の3つです。
・キャリアプランを明確化させる
・ITコンサルタント関連の資格を取得する
・何か1つ得意分野を作る
ITコンサルタントになるには、若いうちから準備を行う必要があります。
1つ1つのポイントについて詳しく解説していきます。
ITコンサルタントになるには、エンジニアとしてのキャリアプランを明確化させることが大切です。
ITコンサルタントを目指すには長期間かかるため、「何年でどのポジションに就くか」「各ポジションでどのようなスキルを得るか」などを明確化させましょう。
キャリアプランが曖昧だと、適切なスキルを積み上げることができず、キャリアにも一貫性が出なくなり面接でも不利になってしまいます。
たとえば「3年目でプログラマーからシステムエンジニア(SE)にキャリアアップし、5年目からマネジメント経験も徐々に積んでいく、8年目までには、大きなプロジェクトのマネジメント実績を持ち、ITコンサルタントを目指したい」と大枠を決めましょう。
その後、そのポジションに就くために必要なスキルの洗い出しなど逆算してキャリアプランを明確にしていきましょう。
ITコンサルタントを目指すなら資格獲得も意識したいです。
スキルを積み上げても面接でそれを効果的にアピールできなくては転職は難しいです。
資格があることで、どんなスキルを保有しているか、分かりやすく示すことができます。
まずは、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験など、エンジニア職として働くにあたって基本となるスキルを身につけられる資格取得を目指しましょう。
その後、ITストラテジストやシステムアーキテクト試験など、IT戦略の立案・実行に関わる資格を獲得し、ITコンサルタント寄りのスキルを身につけていくことをおすすめします。
ITコンサルタントを目指すなら、何か1つ得意分野を作ることも意識しましょう。
ITコンサルタントは年収も高く、多くの人が憧れる仕事ですので、転職するなら他の人と差別化を図れるものがほしいところです。
たとえば「AIに詳しく、AIを駆使したWebサービスについて分かりやすく説明できる」などです。
得意分野が1つでもあれば、特定の業種・業界で活躍しやすくなります。
ITコンサルタントの将来性について最後に解決します。
結論から言うと、ITコンサルタントの将来性は高いです。
システム開発自体の需要が高いため、システム開発に関わる仕事は今後増えていくことが予想されています。
IT化・DX化を促進させ、業務効率化や生産性アップを図ろうとする企業が多くあり、ITコンサルタントも需要もなくならないことが予想されます。
また、ITコンサルタントのような上流工程の仕事は、AIに奪われにくいのも特徴です。
AIは単純業務を繰り返すのは得意であるものの、ITコンサルタントのように課題解決方法を考えたり、クライアントとコミュニケーションを取ったりすることは苦手としています。
こういった意味でも、ITコンサルタントの将来性は高いと言えるでしょう。
本記事ではITコンサルタントになる方法について解説しました。
ITコンサルタントに必要なスキル・知識や目指すポイントなどがお分かりいただけたかと思います。
システム開発の需要自体が高まっていますので、ITコンサルタントは将来性が高い仕事と言えます。
しかしITコンサルタントは、IT分野だけでなく経営知識など幅広いスキル・知識が要求される仕事であり、目指すのは容易ではありません。
ITコンサルタントになりたい方はキャリアプランをしっかり立て、どのようにしてスキルを蓄積させていくか考えることが大切です。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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