公開日:2020.07.13
更新日:2025.03.24
データベースエンジニアと聞くと、年収相場がよく分からない、具体的な仕事内容がイマイチ分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回はデータベースエンジニアという職種に絞り、データベースエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、データベースエンジニアの仕事内容、データベースエンジニアの年収アップに必要なスキル、データベースエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るデータベースエンジニアのニーズ、データベースエンジニアの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・データベースエンジニアの年収を知りたい方
・データベースエンジニアとして既に活躍をされている方
・データベースエンジニアを将来的に検討している方
・データベースエンジニアに興味/関心がある方
・データベースエンジニアの年収について深く理解をしたい方
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<目次>
1.データベースエンジニアの仕事内容
2.データベースエンジニアの年収
3.データベースエンジニアの年収アップに必要なスキル
データベーススキル
セキュリティの知識/スキル
コミュニケーションスキル
4.データベースエンジニアの年収アップにおすすめの資格
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
データベーススペシャリスト試験(DB)
オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)
5.フリーランス求人・案件数から見るデータベースエンジニアのニーズ
6.データベースエンジニアの将来性
7.まとめ
この章では、データベースエンジニアの仕事内容について解説していきます。
データベースエンジニアは、データベースの設計・開発、管理、運用を行うエンジニアです。
データベースエンジニアは、ITの受託開発やWeb事業の運営会社などで活躍し、企業の情報管理を支えるスペシャリストです。
データベースとは、大きな倉庫のようなもので、この倉庫は常に整理されており、簡単に目的のデータを取り出すことができます。
もう少し具体的にデータベースエンジニアの仕事内容について解説すると、以下のような仕事内容になります。
データベース開発・設計
クライアントがデータベースでどのようなデータを管理したいのかを確認し、クライアントの要望に合わせ最適なデータベースを開発・設計します。
開発・設計はMicrosoft SQL Server、MySQL、Oracle Database、PostgreSQLなどのデータベースアプリケーションを活用します。
クライアントと連携し、要望を取り入れて設計していきます。
データベース管理
データベースを管理する事もデータベースエンジニアの仕事です。
長期に渡り大量のデータを保存するためのストレージサーバーを最適化したり、データを取り出す処理を効率化させるチューニングを実施します。
データベース運用
データベースエンジニアとして、データベースを運用していく事も仕事です。
現在稼動しているデータベースへのアクセス権限の管理やパフォーマンス監視、データのバックアップなどを実施します。
さらに、稼働しているデータベースへの不正侵入、データ流出を防止するためのセキュリティ設計を実施したりします。
この章では、データベースエンジニアの年収を解説していきます。
また、データベースエンジニアの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスのデータベースエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
データベースエンジニア | 795万円 | 1,920万円 | 360万円 |
データベースエンジニアの平均年収が795万円、データベースエンジニアの最高年収が1,920万円、データベースエンジニアの最低年収が360万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)
フリーランスのデータベースエンジニアの年収詳細は下記フリーランスのデータベースエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート データベースエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、データベースエンジニアの平均月額単価が66.3万円、データベースエンジニアの中央値月額単価が65万円、データベースエンジニアの最高月額単価が160万円、データベースエンジニアの最低月額単価が30万円となっています。
doocy Job データベースエンジニアのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、データベースエンジニアの平均時給単価が4,974円、データベースエンジニアの中央値時給単価が5,000円、データベースエンジニアの最高時給単価が5,710円、データベースエンジニアの最低時給単価が2,000円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年7月時点)
会社員エンジニアの年収を見ていきましょう。
まず、会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代のエンジニア平均年収が373万円
30代のエンジニア平均年収が509万円
40代のエンジニア平均年収が605万円
50代以上のエンジニア平均年収が701万円
次に会社員のデータベースエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
会社員のデータベースエンジニアの平均年収は553万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較すると会社員のデータベースエンジニアの方が高く、30〜40代の会社員エンジニアの平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスのデータベースエンジニアと会社員のデータベースエンジニアと比較してみると、フリーランスのデータベースエンジニアの方が242万円程(約1.4倍)年収が高いという結果が分かりました。
データベースエンジニアとして活躍をするのであれば、会社員のデータベースエンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスのデータベースエンジニアをおすすめします。
データベースエンジニアとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章では、データベースエンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。
データベースエンジニアとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後データベースエンジニアとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
データベースエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、データベーススキルです。
データベースエンジニアには、データベース製品に関する知識や経験が必要です。
代表的なデータベース製品は、Oracle、MySQL、PostgreSQL、Microsoft SQL Serverなどです。
また、ビッグデータの解析など高速なデータ処理が要求されるシステムはMongoDBやRedis・Memchachedのデータベースのスキルがあると良いでしょう。
データベースエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、セキュリティの知識/スキルです。
データベースエンジニアは、システムにセキュリティ対策を実装し堅牢性を向上させるため、セキュリティの知識/スキルが必要です。
アクセス権限の付与、アクセス制御、データの暗号化などを適切な形で実装できることが求められます。
さらに、データベース操作に関係する部分でのセキュアコーディング(セキュリティ性を担保するためのプログラミング技術)の知識や、SQLインジェクションなどのデータベースへの攻撃に対する知識があるとなお良いでしょう。
データベースエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
データベースエンジニアとして、データベースの開発、設計、管理、運用などの業務をこなす上では、多くの人と連携しながらチームで仕事をする場面が多くあります。
その他、クライアントが欲しているシステムを的確に捉え、最適なデータベースを実現するためにも、コミュニケーションスキルは大切になってくるでしょう。
この章では、データベースエンジニアの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
データベースエンジニアになるためには様々なスキルが要求されるため、データベースエンジニア関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、日本オラクル社が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力を認定する資格です。
ORACLE製品は日本国内のリレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)市場において約半数となる49.9%のシェアを占めており、22年連続首位です。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)を取得しておくことによりデータベース技術の証明やRDBとSQLスキルの知識が身に付くためデータベースエンジニアにはおすすめの資格です。
データベーススペシャリスト試験(DB)は、(IPA)情報処理推進機構が運営する資格で、高度情報処理技術者試験に紐づく資格です。
データベースエンジニアとして担当する全ての工程(データベースの企画、要件定義、開発、運用保守)の知識と実践的なスキルが身に付く試験です。
データベースエンジニアとして行う全ての工程の知識と実践的なスキルを身に付けることが出来るためおすすめの資格です。
オープンソースデータベース技術者認定資格(OSS-DB技術者認定資格)は、特定非営利活動法人LPI-Japanが運営しているオープンソースデータベースの知識と技術を認定する資格です。
SilverとGoldの2つのレベルがあり、Silverはデータベースシステムの設計、開発、運用知識/スキルがあるエンジニアの方向け、Goldは大規模データベースシステムの改善や管理、コンサルティング知識/スキルがあるエンジニアの方向けの試験です。
各種データベースの実務的な運用管理スキルを身に付けられるため、データベースエンジニアにはおすすめの資格です。
この章ではフリーランス求人・案件数でデータベースエンジニアのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、データベースエンジニアは1,129件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)
2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は199,707件です。
データベースエンジニアのフリーランス求人・案件を占有率は約0.6%ということが分かります。
上記結果により、データベースエンジニアのフリーランス求人・案件と占有率が一定数存在するため、IT市場にデータベースエンジニアのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではデータベースエンジニアの将来性について解説します。
データベースエンジニアのニーズは今後も安泰していくでしょう。
データベースエンジニアのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートでデータベースエンジニアのフリーランス求人・案件が一定数存在することが挙げられます。
データベースエンジニアのフリーランス求人・案件数は1,129件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でもデータベースエンジニアのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、データベースエンジニアのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
株式会社グローバルインフォメーションのビッグデータの世界市場 - 2025年までの予測:経営、財務、マーケティング・営業の調査によると、世界のビッグデータ市場規模は、2020年の1388億8600万ドルから2025年までに2294億2300万ドルに成長すると予測されており、予測期間中の年平均成長率(CAGR)は10.6%とのことです。
また、2019年矢野経済研究所は、データ分析関連人材規模を調査し、現況やデータ分析関連人材職種別の動向を発表しています。
これによると、2019年度の国内データ分析関連人材規模は6万3400人の見込みで、2022年度には11万6000人に達すると予測されます。希少性から年収が高騰し、人材獲得が難しいとされるデータサイエンティストを中心に、IT事業者やユーザー企業を問わず、新卒採用に向けた動きも活発になっています。
さらに、ビッグデータ市場以外にもAI(人工知能)、IoT、ブロックチェーン、xR、5GなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より、データベースエンジニアを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、データベースエンジニアのニーズは短期的な視点から見て安泰します。
しかし、10年ほどの長期的な視点からデータベースエンジニアは減少していく可能性もあります。
データベースエンジニアはデータベースのみを扱う職種として明確に分かれていますが、近年Web系プログラマーやインフラエンジニアなど、他職種でもデータベースの構築や運用を担当することが多いです。
データベースエンジニアが活躍出来る領域は、数万人が常時アクセスするようなシステムや官公庁系の大規模システム開発と限られたものになるでしょう。
そのため、豊富な実務経験があるデータベースエンジニア以外は仕事が減っていく可能性があります。
今後もデータベース関連のエンジニアとして活躍をしていくのであれば、データアナリストやデータサイエンティストなど現時点で希少性の高い職種へと変更することを検討してみましょう。
今回はデータベースエンジニアという職種に絞り、データベースエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、データベースエンジニアの仕事内容、データベースエンジニアの年収アップに必要なスキル、データベースエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るデータベースエンジニアのニーズ、データベースエンジニアの将来性について詳しく解説していきました。
データベースエンジニアとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
また、今後のIT市場動向を考慮して、データアナリストやデータサイエンティストなどのデータ関連職種の勉強することも検討してみましょう。
データベースエンジニアとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
しかし、エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
会社員として、データベースエンジニアやインフラエンジニアとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
データベースエンジニアとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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