2021.09.15
働き方の選択肢として、フリーランスを選ぶ人が増えています。ニュースや広告でフリーランが取り沙汰されるのを目にする機会は多いのではないでしょうか。
一方でフリーランスの働き方において、会社員には分からない大変さが多く存在します。
この記事では、フリーランスの大変さに焦点を当てて解説します。
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<目次>
1.フリーランスの働き方
2.フリーランスが大変なこと
収入が不安定になりやすいことが大変
経費計算や確定申告など税金関連を行うことが大変
年金と健康保険の保険料を納めるのが大変
オンとオフの切り替えが大変
フリーランス仲間を作りづらいことが大変
3.フリーランスとして大変なことをラクにする方法
フリーランスエージェントを活用し仕事を取ろう
出来る仕事、出来ない仕事の区別をつけよう
確定申告ソフトを活用し仕事に集中しよう
生活リズムを整えよう
イベントやコミュニティに所属しよう
4.フリーランスと会社員、どっちが結局大変?
5.まとめ
フリーランスとは、個人事業主となってクライアントと直接契約を結び、仕事に応じた報酬を得る働き方やその働く人のことです。
雇用契約ではなく、仕事単位、プロジェクト単位の単発契約を結ぶのが一般的です。
フリーランスの働き方には多くのメリットがあります。
例えば、契約金額がフリーランス個人の売上になることです。スキルや実績次第で、会社員時代の何倍もの報酬を得るフリーランスは珍しくありません。
仕事を選べることもフリーランスが享受するメリットのひとつです。
自分の裁量次第で好きな仕事や得意な仕事を続けられます。また、休日や労働時間を自由に設定できる自由さも、フリーランスの魅力の一つです。
フリーランスの働き方についてより詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスは魅力的な働き方である反面、多くの苦労を抱えています。
フリーランスの大変さ、フリーランスとして働く上でのリスクについて、項目別にご紹介します。
フリーランスの抱える深刻な問題として、収入の不安定さが挙げられます。
会社員であれば、成績に関わらずある程度の収入を給料として保証されますが、多くのフリーランスは裁量労働制です。
労働時間に見合った収入が毎月得られるとは限らず、フリーランスの収入は不安定になりがちです。
求人・案件を受注出来なければ仕事が減る上に、クレームや顧客側の都合で突然仕事を失うリスクを常に抱えています。
安定して仕事を受注しているフリーランスでも、クライアント側の支払条件や検収の都合で、入金が遅れる可能性があります。
収入が安定せず、シビアな資金繰りに頭を悩ませるフリーランスも珍しくありません。
会社員からフリーランスへ転向した人が感じる大変さに、経費計算や確定申告など税金関連の事務作業が挙げられます。
フリーランスとして独立した場合、毎年3月に確定申告を行い、自ら所得税を支払わなければなりません。確定申告には、収入や経費など入出金に関する帳簿管理が不可欠です。
会社組織で行われている月末の請求や支払い、経費計算などをフリーランスは本業と並行して自ら行う必要があります。
フリーランスになると決めた時点で、ファイナンシャルプランナーや簿記の知識など、納税のしくみについてある程度学んでおくことをおすすめます。
日々の忙しさに追われて帳簿管理を怠ったフリーランスが、確定申告直前に大量の未整理伝票の処理に追われるケースは少なくありません。
毎月タイミングを決めて帳簿付けの時間をとる、会計ソフトを導入するなど、日頃から管理しておくことが重要です。
フリーランスとして確定申告について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓
会社員がフリーランスに転向した場合、厚生年金の加入対象からはずれるため、国民年金へ加入する必要があります。
支払う金額は会社員時代と同額、もしくは少し安くなるのが一般的です。
厚生年金が上乗せされていた年金の2階部分が無くなるため、将来の受給総額は下がります。
フリーランスとして厚生年金について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓
退職後の健康保険については、選択肢が2つあります。
1つは社会保険の継続です。
会社員時代の社会保険を任意で最大2年間継続することが可能です。
ただし、会社が負担してくれていた半分を自己負担する必要があるため、社会保険料は会社員時代のおよそ2倍になります。
もう1つは、社会保険から国民健康保険への切り替えです。
国民健康保険には扶養の考え方が無いため、家族のいるフリーランスは家族全員分の国民健康保険料を支払う必要があります。
保険料が支払えない場合減額や免除の仕組みが用意されていますが、申請や手続きなどは自らが行わなければなりません。
フリーランスになった場合、会社員時代より年金や健康保険について考える機会は多いでしょう。
フリーランスとして社会保険について詳しく理解したい方は下記記事をご一読ください↓
オンとオフの切り替えに問題を抱えるフリーランスは多いのではないでしょうか。
WebエンジニアやWebデザイナーなど自宅とオフィスを兼用するフリーランスは、せっかくの休日にも関わらず仕事のメールが気になったり、残っている仕事を片づけたくなったりと、常に働いている感覚に陥ってしまうことが多いです。
また、仕事を監視する上司や同僚がいないため、集中できないままダラダラと働いてしまう状況が生まれやすいといえます。
「今日は仕事の進みが悪いな」という罪悪感から長時間労働をしてしまい、結果として次の日も低いモチベーションのまま仕事をする悪循環に陥ります。
フリーランスとして、オフは一切仕事をしないと割り切れるマインドが必要です。
フリーランスは自分一人で完結してしまうタスクが多く、仕事仲間を作りづらい傾向にあります。
同じプロジェクトに関わるフリーランス同士も、Web上のやり取りだけでは深い関係性を作りづらいといえます。
在宅ワークのフリーランスは、仕事終わりに同僚と気軽に飲み会にいく機会なども少ないでしょう。
仕事仲間とのコミュニケーションは、会社員に比べて希薄になりがちです。
フリーランスは、将来への不安や事業主としてのプレッシャーなど、会社員には分からない悩みを多く抱えています。
友人に会社員が多い場合、フリーランスならではの悩みには共感してもらえず、ストレスや孤独感を感じてしまうかもしれません。
フリーランスの抱える大変さの多くは、工夫次第で改善することができます。
なるべくラクにフリーランスを続けるための方法について紹介します。
・フリーランスになったはいいけど仕事が全然ない!
・本業には自信があるけど営業が苦手…
上記な悩みを抱えるフリーランスは、フリーランスエージェントの活用をおすすめします。
フリーランスエージェントとは、能力や希望条件に併せて見合った仕事を紹介してくれるエージェントサービスです。
フリーランスの働き方と相性の良いIT業界では、WebエンジニアやWebデザイナー向けのエージェントサービスが多数存在しています。
フリーランスエージェントを活用することにより継続案件や大型案件なども紹介されており、仕事の無い空白期間を削減することができるため収入の安定化に繋がります。
手数料が発生する分自ら受注した案件よりも単価は安くなりますが、契約の間にエージェントが入る分、報酬の未払いや遅延などのリスクを避けられます。
仕事の案件紹介以外にも、契約条件や単価の交渉、スケジュール調整など、本業以外の煩雑な部分を代行してもらえる点もフリーランスエージェントの魅力です。
フリーランスとして長く活躍するためには、出来ない仕事を断る勇気も必要です。
依頼を断らないのはクライアントから信頼を得る1つの方法ですが、出来ない仕事を引き受けて他の仕事が滞ったり、質の低い成果物を提出し、クライアントの信頼を無くしたりするようでは本末転倒です。
仕事を引き受ける際は、「抱えている仕事量」「仕事の難易度」「報酬の妥当性」「将来性・成長性」などを元に、あらかじめ基準を設定しておきましょう。
理由を説明したうえで真摯に断れば失礼には当たりませんし、クライアントから「それでもお願いしたい」と要望があれば、単価アップのチャンスです。
もし、出来ない仕事や苦手な仕事を受注した場合、他フリーランスに外注することをおすすめします。
得意な仕事に注力することで仕事のクオリティを上げ、フリーランスとしての価値を上げていきましょう。
確定申告の経験が無いフリーランスこそ、確定申告ソフトを活用して仕事に集中しましょう。
確定申告ソフトを使えば、簿記の知識がなくても数値を入力するだけで、確定申告に必要な「複式簿記」の帳簿を作成できます。
エクセルや手書きの帳簿と比べて作業時間を短縮できるだけではなく、ミスに気づきやすいことがメリットです。
インストール型の確定申告ソフトであれば、「やよいの青色申告」が有名です。20年以上売上No.1の業界シェアと、登録者数200万人以上の実績を誇る会計ソフトです。
確定申告用の会計処理をクラウド上で行いたい場合、月額課金制のクラウド会計ソフト「マネーフォワードクラウド会計」が近年シェアを伸ばしています。
ネットバンクやクレジットカードとの連携が可能で、入力や仕訳の自動化など作業効率を上げる機能が便利です。
フリーランスが活用すべき会計ソフトについてより詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスとして効率的に仕事をするために、定期的に生活リズムを見直しましょう。
起床時間、仕事の開始・終了時間を設定するだけで、仕事の効率は各段に上がります。
生活リズムを整えるコツは、就寝前に次の日の仕事スケジュールを設定しておくことです。
設定したスケジュールに沿って仕事をこなし、終了時刻になったらその日のノルマが終わっていなくても仕事を終了してください。
1日のスケジュールをこなし終えたら、その日の達成度を記録し、前日同様に仕事スケジュールを設定します。
慣れるまでは面倒に感じるかもしれませんが、1~2週間続けることで習慣化し、自己管理能力の向上が望めます。
生活リズムを整えオンオフのメリハリをつけることで、仕事のモチベーションを継続ましょう。
フリーランスには、アドバイスをしあったり、仕事の悩みを相談したりできる仲間が必要不可欠です。
フリーランス仲間がいることにより万が一体調を崩して働けない場合でも、抱えている仕事のフォローをしあうことも可能です。
フリーランスとして一人で働いていても仲間は増えません。自分から積極的に、イベントやコミュニティに所属してみましょう。
最近ではTwitterやLINE、Wantedlyなどを通じて参加できる、同業者同士で繋がるためのWebサロンも多く存在します。
仕事の求人・案件を紹介してもらえる可能性もあるため、興味のあるサロンを見つけたら、気軽に参加してみることをおすすめします。
フリーランスとしてどんなイベントや交流会はあるのか、知りたい方は下記記事をご一読ください↓
フリーランスと会社員、やるべきことの多さやリスクの大きさを考えると、フリーランスのほうが大変かもしれません。
フリーランスは大変だからこそ、収入アップや自由度の高さなど、会社員には無いメリットがたくさんあります。
人それぞれ得意不得意は異なります。
フリーランスと会社員どちらが向いているのか、独立前に一度しっかり考えることをおすすめします。
フリーランスとして働くことの大変さについて紹介しました。
フリーランスは得られるメリットに比例して、大変さや苦労も多いことを心に留めておきましょう。
すでにフリーランスとして活躍されている方は、働き方について定期的に見直してみることをおすすめします。
抱えている大変さを少しでも解消することで、快適なフリーランス生活を目指しましょう。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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